K.V.ウォルフレン 『快傑ウォルフレンの日本ワイド劇場』

2020-04-01 20:51:16 | 現代社会

この本はかの有名なカレル.ヴァン.ウォルフレン氏が、日本の政治や経済についてのコラムを書き続け、それを1冊の本にまとめたものです。

やはりいつもながら、ウォルフレン氏の透徹した分析脳には感服します。

オランダ出身の氏が、いろんな欧米諸国はもちろん、いろんな国に赴いて、それぞれの国の実情をみるに、いかに異質かということを認識したがゆえに、こういった日本の批判をいろいろしてきたのですね。

他国と違っているから異質、だから批判するということではないのです。

いろんなページで私は、を称賛してきましたが、それは比較を通じて異質な点を浮き彫りにして、それから日本を批判するというスタンスのことであって、異質だから批判するということではないのです。

かといって文化というものは、国や地域といったものによって違ってくるのは当然のことです。

しかし、そのことで、その違いを指摘せずに、そのままに据え置かれたままではいけないのは言うまでもないことです。

比較したうえで、両者を探求し、それで両者の向かうべき道を探索し、それで良き方向へいくように読者を行動への鼓舞をするということですね。

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カレル.ヴァン.ウォルフレン

 

比較は、1手段であって、それだけで終わっているわけではないのです。

何回にもわたってコラムを書いてきたようですが、そのなかで興味深く思ったことを書いていきましょうか。

小規模な起業家を保護する真の公共部門は日本には存在していないというのです。

これもまた比較を通じてわかる事項ですね。

それに、日本には民間部門と公共部門がはっきり分離していないともいうのです。

閣僚とともに自国の政治課題の優先順位を決定し、それを実際の政策に反映させていく責任を負っているのが、本来の意味での首相である、というのがウォルフレン氏の立場なのですね。

そして、このコラムが書かれた時期には、日本はとてつもない経済的課題を抱えており、官僚たちもどんな手を打ったらいいかわからないというのです。

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市民が、自らの影響の及ぶ重要な事項を知ろうとも、その方法がない。

そして、日本の政治家は、国家の財政運営について国民に説明することなど試みたことさえない、というのです。

まさにそうですね。

そのことにピンとこざるを得ません私も。

これもまた、いろんな国に赴いてきた氏だからこそ異質であることが浮き彫りになったのでしょう。

それで、上手く政治運営がなされているのであれば、問題はないでしょう。

それでは問題があるからこそ、このように氏は指摘しているのでしょう。

ウォルフレン氏は、日本の官僚批判で有名ですが、これは官僚の怠惰を批判しているのではないのです。

日本の官僚は仕事の遂行に関しては優秀であるといいます。

しかし、問題点を見つけて、それを良き方向へ変えていく、いわゆる創造力がないということで批判をしているのです。

前例主義であり、現状維持をもって満足しているというのです。

それを象徴するのが、やはり公共事業でしょう。

日本の公共事業、つきつめていえば建設産業は、そのGDPに占める額は世界一であるというのです。

それによってうまく社会が運ばれているならいいでしょう。

だが、そうではないのは明らかでしょう。

不必要に護岸を固めて、不必要に橋や道路を作り、そのことで美しい景観を損なうのみならず、生態系を破壊しているというのでは話にならないでしょう。

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そのことを氏は嘆いているのです。

景気対策といえば、必ず公共事業という図式しか官僚にはないのですね。

それが有効ならいいでしょう。 それも有効ではないのは、今の現代経済をみればわかることです。

新たな投資対象を見つけることが大事であることはいうを待たないでしょう。

官僚は、アカウントされるように要求されると、自分の政策がたいていは意図せずして招いた本当の結果である重大な問題には触れることなく形式的な説明に終始しているというのです。

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これががどの本でも言及しているアカウンタビリティの欠如、というわけですね。

皮肉気味に、は日本の官僚をまやかしの名人としているのです。

会社では管理者たちが、このような事態になったらクビになるか、降格になるのが当然ですが、官僚の世界ではそういうものがなく野放図にされている…要するに社会主義なのですね。

ウォルフレン氏は、日本の権力保持者は真実の自由市場経済を達成するためには、あまりにも互いに反目しあっており、真に新しい最優先政策を導入できるだけの権力を保持しているものがいないという事です。

日本の経済が、真に日本国民のためになっていないということも、他の本で書かれていることですし興味の深い議題でもあります。

このような事態を憂えているは、日本人が、一般市民が、この事態を変えるように行動を起こすことに期待しているのです。

もちろん政治家にもです。

それに使命感をもって日々行動していくことが大事でしょう。

どんな行動か?

それはいろんな本を読んで、いろんな箇所で取捨して決めていくことでしょう。

そのときに参考になるのがウォルフレン氏の本が参考になるのはいうまでもありません。

行動していきましょう。

●この本は以下よりどうぞ!

  ↓

快傑ウォルフレンの「日本ワイド劇場」

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その他、ウォルフレン氏の本について紹介したページは以下です!

『いまだ人間を幸福にしない日本というシステム』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/404153213.html?1442740078

『日本に巣食う4つの怪物』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/411025348.html?1442739448

『アメリカからの独立が日本を幸福にする』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/416108583.html?1442739522

『偽りの戦後日本』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/419390846.html?1442739842

『アメリカとともに沈みゆく自由世界』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/403562125.html?1442740154

『この国はまだ大丈夫か』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/403116925.html?1442740217

『怒れ!日本の中流階級』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/474007969.html

『年収300万円時代 日本人のための幸福論』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/376743327.html?1442740414

『独立の思考』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/369324554.html?1442740685

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