島田晴雄 『日本の雇用』

2020-04-25 17:53:19 | 日本経済

90年代の初めにバブルがはじけて、その後、企業のリストラクションあふれる中で、このような雇用の調整でいいのかという疑問から発していますがやはりそれには否を突きつけているようです。

これまで企業内でノウハウを蓄えてきた中年サラリーマンを首にして、新規雇用を増やすというのでは、本末転倒であるということですね。

確かに新規雇用の人間は、安く雇用することができますが、ノウハウもほとんどないですし、仕事もそれほどできないでしょう。

ただ、日本が輸出大国で、世界2位の経済力を手に入れられたのは、いろんな要因があるでしょう。

それを逐一ピックアップしている紙幅はないですが、中でも一番の大きな理由は、他に拮抗していける国がなかったということでしょう。

それで輸出で勝つことができたのです。

もちろん、世界に冠たる技術という面も当然忘れてはならないでしょう。

しかし、昨今はアジアを中心にいろんな国が勃興しているのですし、それらの国で作るもののほうがかなり安いですから、単なる消費財ではこれらのくにに勝てないのです。

では日本がこれらの国に抗うには、高付加価値のある商品が中心にしていかないことには進まない話しなのですね。

もちろん、世の中は単純ではないですし、そういった消費財で勝つこともできることはありますが…。

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その際に、そのノウハウを持っている、そしてそれを扱う能力を持っている中年のサラリーマンを首にして、リストラクチャリングをするのは、やはり問題があるということは言えるでしょう。

しかし古今東西の真理として、その内容は自然的に高度化するということはいえるでしょう。

勉強にしろ、スポーツにしろ、何でも一緒ですし、ことは企業内でも同様なのです。

やはり、いろんなものが高度化していくのですね。

これまでの通用していたものが使えなくなってしまい、更に高度なものが開発されたら、それが当たり前になってしまうのです。

その高度化したものが使えないことには、企業は存続できないですから、それを必死に学び習得していく気概のない人は淘汰されるのは目に見えています。

これまで長いこと務めてきた、ノウハウがあるというのだけではなしに、これから新たなモノを習得していく気概があるかどうかが問われるのですね。

プログラミングコンピュータ言語など枚挙にいとまがないです。

そして、流行の速陳腐化というのもあるでしょう。 やはり、先進国のような満ち足りた社会においては、いつまでも長く流行が続くことはあり得なくて、しかも、次々に目まぐるしく流行が変わってしまう。

そういった社会において、先行き不透明な時代ですから、やはり漸次的な給料アップなどは、バブル期のようには見込まれないのは言うまでもないでしょう。

そんな中で、給料が上がらないならば、やる気が失せてその会社でずっと働いていられないという気概が出てしまうのは致し方ないです。

では、その見極めはどうすればいいかは、その上層部や取締役といった人たちの創造力が問われる場でしょう。

人と一緒に物事を成し遂げた場合、それを独り占めするのではなく、関わった人間全員で分かち合う企業が長く存続する、ということを他の本で読んだことがあります。

そのようにするか、そうでない采配にするかは、その会社次第ですし、そのような会社がいいと判断しても、そうならないのであれば、その会社を脱出して自分でそういう会社を設立する、という気概を持つのも全然いいでしょう。

考えに考えた結果、それができなかったというのも、それは状況次第ですから仕方ないでしょう。

ならば、その会社は、副業認めるという柔軟性が必要でしょう。

給料アップができない、なのに副業は認めないというのでは、あまりに頭が固いといわざるを得ないでしょうね。

この、先行きが不透明な時代にそれを認めないのは。

昨今において副業を認める会社が多く出ているのは良いでしょう。

しかし、公務員が副業ができないというのはかなり可哀そうですね、本当の話しですが…。

このようなご時世において、やはり必然化で見逃せないのは、やはり働くインセンティブとして成果報酬型ですね。

物が売れない時代において、いかに上手く売るかということができている人とできていない人に同じ給料を与えるというのでは、やはり物を多く売った人にとっては不満でしょう。

やる気=インセンティヴを働かせるためには、やはり世間は成果報酬型にならざるを得ないでしょう。

それは、もの売りでも、その種によって違ってくるのはお断りしたいです。

人事、給料体系…こういったものはやはり、企業の存続がかかっているときに、ちょっと様子をみようというような悠長なことは言ってられません(笑)

そこは、迅速に、かつ的確に上層部は判断を下さないといけないですからね(笑)

そのために、こういった本をたくさん読んで、多面的に物事を分析していけるようにしないといけないです。

その一環として、この本はおすすめできる代物であることはいえると思います。

この経済社会において、このような本を読むことで、社会の動きがよくわかると思います。

こういった本は会社の上層部や取締役といった人たちだけが読むのではなしに、平社員の人たちが読んでも一向に差し支えないでしょう。

自分の会社が、どのような状態か、そして自分はいるべきか、出るべきかということがわかってくるでしょう。

狭いところに、自分が入って更に狭くするのは、私の価値観でいうといただけないですね。

そのような価値観を持っている人で、そのマクロ的な視点が出来て、自分は違うことをして空気の流れを良くした方がいいと感じた人はそのようにするのがいいでしょう。

それは、会社内だけでなく、自営を始める際にも同じことが言えるでしょう。

同じ業種の店が林立している中に、自分が同じ業種の自営を始めるというのは、私には狂気に映ります(笑)。

そうではなく、その業種が不足している場所に、自分が飛び込んで自営の店を始めた方が自分にとっても、その地域社会にとってもいいでしょう。

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もちろん、ただ出すだけではなく、日々そのレベルアップを施さないといけないことは言うまでもないです。

しかし、そういった事は、人生の一大決心ですから、ご自分で深く考えた末に決断を下すべきなのはお断りしておきたいです。

これは94年に書かれた本ですが、このような面も同様に、外国人の雇用受け入れが必須になると看過していますが、実際今の日本をみるとそうなっていますね。

そういった面も先見性がある人であるなあといわざるを得ないですね。

そんな人の著者たちの本を数多く読んでいくことで、人生を創造的にしていくことができるのです。

そんな人生を描きたい人にはおすすめの本です。

●この本は以下よりどうぞ!

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日本の雇用―21世紀への再設計 (ちくま新書)

 

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飯田経夫 『日本の反省』

2020-02-03 19:14:26 | 日本経済

単なる祖述や記述の本に興味持てない生来からの性格なのか、その是非はわかりませんが、著述の論文の本をよむ際には、その作者自身の論述がないと退屈に感じてしまうのですね。

受け売りだけの本や引用ばかりの本は退屈で、途中でやめてしまいます。

ここで紹介する飯田経夫氏の本は、大学時代に初めて読んで以来、ファンになってしまい、その後古本屋等で、この人の本を見つけたらすぐさま手に取って買い、読んでしまうことしばしばでした。

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その人独自の論とはいえ、奇をてらっただけの本など読んでも遊戯にしかならないので、読みませんし、その論拠が確固としたものであれば、非常な説得力をもって読み手に迫ってくるのです。

この人が展開しているのは、 レーガノミクスの失政のつけを日本に押し付けてきた。

それを日本は無批判に受け入れてバブルを発生させ、そしてそれがはじけ不況に落とし入れた。」

ということですね。

レーガノミクスは、その名の通りレーガン大統領のおこなった政治ですが、その内容は大幅に減税すれば、国民は働く気を起こし物も買うようになる。

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  レーガン大統領 それでアメリカは財政を健在に黒字にすることが出きるだろうという幻想を抱きそれを実際に行ってしまったようです。

しかし、国内にはモノが不足していたため、海外から調達しなくてはならなくなり、逆に財政も貿易もともに余計に赤字になってしまったのが結果だったようです。

その失政のつけを日本がモノを輸出するばかりで買わないからだ、という自己反省もな言いがかりをしてきて、それを日本は弱腰のまま受け入れてしまったようです。

そのことに飯田氏は遺憾に思っていたようですし、私も飯田氏の立場に肩持ちせざるを得ないですね。

因みにですが、このようにアメリカを批判するに際して、大統領の実名を挙げて批判しているのは飯田氏が初めてだったのでイメージが鮮明でした。

日本の経済はアメリカなくしては成り立たないし、不可欠の国の1つであることは間違ない。

相互依存関係の間であるということですね。

それゆえに、反米ではなく「脱米」がこの飯田氏の立場であるようです。

ここで、思い出すのは、ウォルフレン氏の文章ですね。

「評論家や大学研究者の意見を取り入れて政策に反映させる機能が日本には存在しない。 つまり、真の政府が存在しないのだ!」

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K.V ウォルフレン

このバブルは、人類が幾度となく経験してきたことですから、バブルが発生しても必ずはじけるということをこころの中にとどめておくべきですね。

エコノミストならば、必ずバブルははじけるということを知っておきながら、その警告を発することなくいたために、このような惨事になってしまったことを、エコノミストのはしくれとして反省している、ということがこの本で書いてあります。

やはり科学というものは、実社会をよくするため、実社会に直結した学問であるということが、この本を読んでも確認できた次第ですね。

やはり知識として自分の脳内のとどめておかなくてはならないし、もし抜けてしまうのであれば、常に読書を続けていかなくてはならない。

景気が良かった会社の社長が、その景気に浮かれて、大型機器をローンで購入してしまった。

しかし、バブルがはじけて、仕事の受注が大幅に減り、そのローンが返済に滞るようになって大変、というドキュメントをテレビ放映されていたのを見たことがあります。

これは、やはり知らなかったでは済まないのです。

経営者たるもの、こういった事を常に勉強していったうえで、その経営を持続していかなかなくてはならないのは明白です。

ただ会社を興して、仕事をこなすというのだけではやはりつぶれるのです。

こういった社会について明らかにしたものが社会科学ですし、それが大学なのですから、こういう愚を大卒の人は犯してはなりません。

しかし、科学というものは、今や広く開かれたものですので、主体的に学べば自分の血となり、肉となり理論武装のためになるのです。

このように、自分が教わったことだけでなく、更に自分から学び、その内容を実生活で行動する、いわばメタ認知の能力が経営者には必需の能力であることは言うまでもありません。

ただ店を出して、それだけで終わりという考えでいる人は、経営には向いていないのですね。

私は大学での勉強や科学の勉強の重要性について認知しているがゆえに、ここでいろんな書物を紹介しているのです。

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それは自分の身の回りをよくするためにつながりますから。

ただ教養は大事だ、という教条主義ではないことはお断りしなくてはいけません。

しかし勉強するのは大学だけでなく、自ら主体的に学ぼうという気概があるのならば、どのような学歴であろうとできるのは言うまでもないことです。

良質な本など巷に溢れていますから。

そんな私の価値観に共鳴してくださるのであれば、この飯田経夫氏の本は経営のみならず、社会での実生活に役立つでしょう。

●この本は以下よりどうぞ!

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日本の反省―「豊かさ」は終わったか (PHP新書)

 

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藤田孝典 『下流老人』

2019-08-25 16:34:55 | 日本経済

下流老人ときくと、「本人の心掛けが悪かったからそうなったんだ。仕方ない。」とか「将来のことを見越して行動してこなかったから本人の責任だ。」といった考えが起こされそうですし、かくいう私もそうでした。

こんにちかまびすしく言われているように、「老後は年金だけでは賄えない。だから貯蓄しないといけない」といった事が盛んに言われていますし、それにもかかわらず、そういった行動、あるいはそれに類する行動をしてこなかった、だから本人が悪い、という論理ですね。 それは一面では、当たっていると思います。

しかし、そういった行動を積み重ねても、下流に甘んじざるを得なかった老人も多数いることを、実際の例を描写しているこの本を読んで、知りました。

老後の蓄えをして定年が終わった時点で、3000万円を蓄えた夫婦がいましたが、妻がガンにかかり、その貯金の大半をその治療に使ってしまってしまい、もう後がない人。

老後のためにと5000万円くらいの貯蓄をしていたが、親族がいきなり事故に遭い、その治療のためにその大半を切り崩さざるを得なくなってしまった人。 こういう例がたくさんあるので私は大いに驚きました。

「貯蓄をしていればいいんだ。」という考えが崩れた瞬間でしたね。

その他、老後に備えて多額の貯金をしていたにもかかわらず、想定外の事故が発生し、それから切り崩さざるを得なくなった老人たちの例は、YouTubeでいくらでも知ることができます。

ですから、貯蓄をしていればいいという考えは全部に通用しない、ということですね。

ただ年金だけで老後は豊かに暮らせるというのは、もう30年も昔の話であって、今や貯蓄も必要である。

そんなことは前から新聞や本でも言われていることであった。

それにもかかわらず貯蓄をしてこなかった人が悪い、あるいは年金すらも払ってこなかった人が悪いんだ、ということですね。

私の知り合いでもいます、自営業をしていましたが、それを始めて一切年金を払ってこなかった。

老後貯金が尽きてしまった。

それで困って国に相談して、生活保護を申請して、その申請が通って生活保護費が貰えるようになった。

その人は、辛い味付けが好きで、塩辛い物ばかり食べてきました。

しかし塩辛い物ばかりでは身体に悪い。

それを医者から止められていたにもかかわらず、やめなかった。

それゆえに下半身不随になり、車いすでの生活を余儀なくされ、その生活保護のお金は、老人ホームに払い、その本人は老人ホームでのうのうと生活しているという例です(笑)

これは、経済的にも健康面でも、将来を見越して、自分が何をすればいいか、自分はどういう事をして、どういう事をやめなければいけないかを全く考えずに、其の場だけで行き当たりばったりの生活をしてきた人の典型例ですね(笑)

こういう人を救済するために、我々が払ってきた税金が無駄に消費される。

だから、こういう人を救済するなんて…という論理がまかり通っているようです。

しかし、だからといってこれまでに人類が形成し構築してきたヒューマニズムの観点からして、こういった人たちを救済するのは当然ですが、しかし…と私は思うのですね。

しかし、老後になって想定外の事態が起こり、お金が無くなり、生活保護申請をする、そういう人が年々増えていることは確かでしょう。

2年前の日本政府が出した生活保護の額は、3兆8000億円だったようです。

これからその額が減るのか増えるのか…どうやら後者の見方の方が強いようですね。

老人の増加に伴い、これまでは、年金や健康保険に関しては、アルバイトや非正規雇用の人に関しては任意に任せてしました。

しかしそれではほとんどの人が払わないので、そういった人たちからも義務として払わせるように法律が3年前に改正されたのは記憶に鮮明になるところですね。

この著者は、いろんな老人たちの相談にのったり、実際に老人の家に赴いて世話をしたりといった行動を重ねてきた人ですね。

そういった人だからこそ、今日本がどのようにしないといけないかを切実に感じ、それをどのようにすればいいのか、を真剣に考え、その考えた内容をこの本で提示しているのですね。

その内容は、老人たちへの施策に対する配分の仕方の変更、累進課税、生活保護といった内容が主だったものですが、その内容は実際に現場に居合わせて、考えに考えて理論を構築してきた人のだけに説得力があります。

その内容を読みたい人は、読むのいいでしょう。

しかし、年金を受給してもらっている人は、40年以上掛け金を払ってきたにも関わらず、7万円弱しかもらっていないのが実情のようです。 しかし、生活保護を申請して通れば、13万円ももらえるというのです。

これでは、年金を払ってきた人がバカを見ている、というふうに思うのが通常でしょう。

勿論、年金をもらっている人でも、生活保護を貰っている、要するに年金+生活保護という形でもらっている例も当然あります。

しかし、このように申請すればだれでももらえるという形になっては、前例をつくり、金がなくなったら政府に頼めばいい、という甘えを国民に持たれたら、これから政府の出す額は大きくなるばかりです。

この本の著者は、生活保護はもらえることに引け目を感じる必要はない、ということを書いています。

そうでしょう。

この著者がいうように、これまで税金を払ってこなかった人など誰もいないのですし、その財源を受け取る権利は誰にでもあるでしょう。

しかし、だれにでももらえるという認識になってしまったら、それこそ国の財源は破綻してしまうでしょう。

そうならないように、国民の1人1人が、自分は何をすればいいのか、ということを考え、探し、行動していくことが必要でしょう。

この著者が、この本の最後の方で書いている、コミュニティーの形成、人間関係の構築の大事さを力説していたのは非常に感銘を受けました。

「この人を助けたい、援助したい」という気持ちを多くの人にもたれるような人間関係を作っておくことの大切さを力説しているのです。

それは行動であったり、金銭的なもの両方ですね。

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また政府の施策だけに頼るのは私にあまりに説得力がないのですね。 かつて庶民派経済学者であった森永卓郎氏は、「政府がデフレをやめれば、国内の経済問題のほとんどは解決する」ということをいろんな書物で書いてきました。

しかし、それを政府はやめようとしない。

それは、政治家にしても官僚にしても、日本の政治のカギを握る人たちは、金持ちであることがほとんどです。

ですからその金持ち優遇の政策のためにデフレをやめようとしないのです。

デフレ下であれば、不動産や株、債券といったものが安く買える。

しかしインフレ下であれば、それが出来なくなる、だからやめようとしないのですね。

不動産や株、債券といったものは一般庶民にはほとんど無縁のものです。

それに財源が不足しているならば、そういった金持ちたちからたっぷりとればいいのですが、そういう施策はせずに、一般庶民からとるようにしている。

ですから今の日本の政治は金持ち寄りのものなのです。

「政府がデフレをやめれば、国内の経済問題のほとんどは解決する」と書いた森永氏の他にも、原田泰、上念司、岩田規久男といった庶民の立場にたった経済学者は登壇させないようにマスコミも工夫されてしまっているのです。

デフレをやめれば、当然年金の額も上がっていくことは間違いないでしょう。

しかし金持ち優遇の日本においては、それも期待できない。

そこで思いだされるのは、ロバート.キヨサキの言葉ですね。

「みんなが金持ちになるよう政治に期待するよりも、自分が金持ちになった方が早い」ということですね。

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ロバート.キヨサキ

このニュアンスの言葉を、氏はいろんな本の中で書いていますが、中でも印象的だったのは、『あなたに金持ちになってほしい』という本ですね。

アメリカ国民にむけて「これから先、政府が年金を拠出するとなると、毎月アメリカがイラク戦争に使った額の半分を毎月出さなければならなくなる。そんなことが可能かどうかは普通の脳をもった人であればわかるはず。

年金に頼らずに自分の懐に毎月お金を振り込んでくれるシステムを自分で構築することが大事」ということを書かれているのを見て、私がこれこそが一番説得的だなあと思いましたし、これ以上の言葉はなかったですね、これまでいろんな本を読んできて。

そしていろんな本を通じて、労働に頼らずとも、お金を得る方法の数々について、いろいろな方法を提示してきたのですね。

そんな自分にはそんな方法はない、と思われるかもしれませんが、氏の本を読めばその方法の数々について知ることはできるはずです。 考え続け、そして探し続け、それがわかったらそれを行動に移してみることですね。

氏が、小学校のころ、氏が「金持ち父さん」と仰ぐ、親友マイクの父に、頭を使って方法を探せと言われ、いろいろ考えた結果、金持ち父さんの経営するコンビニにおいて、売れ残った漫画雑誌を店長からもらい受け、それを小屋にもっていき、毎号保存してその小屋を利用料を徴収してお金を得る、という方法を考え実行した氏を、金持ち父さんに喜ばれた、というエピソードを紹介していました。

また、私はいろんな音楽のCDや本の鑑賞をしてきましたが、いずれも「これはずっと鑑賞していきたい」と思ったものに関しては、保存していますが、これっきりでいいと思ったものに関しては、中古屋に売ってきました。

しかし、いずれも安く買いたたかれるのがおちでした(笑)

「こんなマニアックなものがこんな安く買いたたかれるの?」と残念至極でした。

古本屋では、新品価格で4500円くらいする分厚いマニアックで文芸的な要素もある学術的な本でも100円以下、高くても200円でしか買ってくれなかったのですが、Yahoo!オークションで出品すれば、1500円とか高い場合は2000円くらいで売れるパターンがたくさんあるから驚きです。

売る自分もオーケー、買いたい人も巷で買うよりも安く売れるからオーケー。

両方にとっていいのです。

確かに、古本屋の方も、自分の生活費や、店舗の家賃、光熱費、人件費等を考慮に入れて、買い取りの値段設定をしてきたのだと思いますが、それでもこのオークションを使えば、売る方と買う方両方が店舗で売買するよりも得をするのが認識されだしたので、これから中古屋は廃れていくでしょう。

このネットオークションの恩恵を受け、良き気分に浸っています。

老人のかたで、自分には売るモノがないと思われがちですが、押し入れや倉庫にいって根ほり探せば、思わぬ大金が得れるものが出てくる可能性があるのは確かです。

しかし、どのようなものが売れるのかと問われれば、「自分で勉強してください」としか答えようがないです(笑)

また、物事を成就する方法、金を稼ぐ方法などを、冊子やEブックにして販売する方法、商品を紹介してその手数料を得るアフィリエイトやドロップシッピング、こういった方法などを駆使していけば、金をゲットできる方法などいくらでもあるのです。

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労働に頼らずに、詳細に言えば、会社に入って働かなくてもお金を得れる方法はいくらでもあるのです。

確かにこれだけでは、生活費をまかなえない、と反論されそうですが、確かにそれだけでは生活はおぼつかないですが、であるならば、何かバイトをしながらでも並行しながら行くのがいいでしょう。

また株やFXの投資や短期トレードなど、をよちよち歩きの段階から始めて、行動を積み重ねてお小遣い稼ぎ、あるいは大金を稼ぐ、といった事をしていくのがいいでしょう。

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いずれも、その道について勉強や研究を重ねる、ということが大事であることは間違いないです。

ただ単にネットビジネスや、トレード、投資等の行動に入ったからとて誰でもうまくいくかどうかは保証の限りではないのです。

やはり勉強や研究を重ねる必要があるということです。

老後、年金を貰っても生活費には程遠い、だからということで始めたのか、老夫妻の経営する某簡素な蕎麦屋さんに入って、冷やしタヌキそばを注文しました。

すると出てきたのは、市販の蕎麦をゆでて、市販のつゆをかけただけの代物でした(笑)

しかもわさびは、スーパーの切った刺身についてくる四角いわさびでした(笑)

こういった店では、来た人が再来するわけはありません。

でてきた人は、あそこはいい加減な店だと、いろんな人に吹聴するでしょう。

そして店が閉店してしまうのです。

国に老後を頼らない、という気概は立派ですが、あまりにも勉強不足すぎです、この店の人たちは(笑)

300円くらいで、本物の味が『小諸そば』で食べれるのですから、そんな市販のモノで済ました店が繁盛するわけはないのです。

ネットを利用してお金を稼ぐにしろ、リアルビジネスを始めるにしろ、行き当たりばったりの行動ではダメで、勉強を重ねて行動し、そして勉強を更に重ねていかなくてはならないのです。 それでもうまくいかない場合は、労働を続けるか、生活保護を受けるかしかないでしょう。

自分で描いた将来が、必ずしもうまくいくかどうかなど自分で予見できるわけはないのです。 かくいう私も、生活保護を受けるようになるかもしれないです(笑)

それでも貯金はしていますし、年金も収めています。

私はこれまで本というものは、良き社会を創造するためにあるということを主張してきました。

そのために問題点を探し、その良き社会のために自分は何をすべきかを考え、行動することが大事である、ということを書いてきました。

ですから、良き社会の創造のために、労働し、年金を納め、貯金をする。 それだけでは足りないのが事実でしょう。 そういった事だけに、国民の全部あるいはほとんどがしていては、国の財源が足りなくなるのは明白です。

ですからそういったものだけに頼らずに、自分で財源が作り出せるなら作った方がいいのは明白です。

ですから、それを日々作りだせるように努力を積み重ねているのです。

年金を貰わずに生活している人が年々増えているのは事実ですし、自分もそうなれるようにしているのです。

その国に頼らずに財源を確保するだけでなく、先にかいたように、思わぬ病気に罹患する、といったことで老後が破たんしてしまった例もあるように、ではどうすればガンにかからないか、を本などを読んで行動する。

食品や、日用品、またはレントゲンで診察を受ける事でもガンにかかりやすくなるらしいことを知って驚きました。

また認知症の患者もおおくなっていますが、認知症は、遺伝子組み換えの小麦粉で作った製品を食べるとなりやすくなる、ということを知って驚きました。

こういった多岐にわたることをいろんな本を読んで、知り、そして行動していくことが大事であるということは間違いないでしょう。

老後の貯蓄だけでは想定外である病気や事故が起きたときに足りなくなってしまう、ということは、先の例からも明かでしょう。

それは切実な下流老人の現状を見れば、その思いは強くなります。

その思いを強くして、行動することの重要性を認識することは何よりも大事でしょう。

人生には多岐にわたる学びが大事なのです。

その多岐にわたる物事の一環として、この本をお勧めします。

●この本は以下よりどうぞ!

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

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堺屋太一 『千日の変革』

2019-05-04 15:29:25 | 日本経済

 この本は、日本が膨大な貿易黒字積み上げていた当時、どのような対応をすべきか、ということを論じた本ですし、非常に今も示唆に富む理論が盛り込まれています。

全世界での輸出の5%を占める黒字を計上したのは、28年のアメリカと80年のサウジアラビアだけといいます。 

その2つを上回る規模の記録を当時の日本はしていた、というから驚きです。 

この事実を垣間見させていただくと、日本を学歴社会に仕立てあげようとした日本の為政者たちの思惑が功を奏した、というような気がしますね。

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日本は資源小国であるがゆえに、資源を輸入してそれを基に製品を作り、それを対外に輸出してお金を儲けることでしか生き残ってはいけない。

その物づくりには大変な技術がいる。

その技術のためには、物事を科学的に分析して抽出する理論がいる。

その技術を得るためには、多額のお金がいる。

そのために、メーカーのみならず、省庁や大学からお金を出してもらう必要があります。

そのためには、国民が必死に働いて税金を納めてもらい、そして誰もが子弟を大学に行かせて、そこでもお金を出してもらう。 それによって莫大な金の出資が可能になったのですね。

それがまさに功を奏した、と私は見ているのです。

しかし、大学に出す授業料は、それに見合った額ではないのは明白です(笑)

1コマだいたい3000円くらいの額になりましたが、そんなに高額でもそれに見合った額であるとはそうそう思えませんでした(笑)

私は文系の大学でしたが、理系の大学ならもっとするでしょう。

1コマ4000円くらいに理系なら吊り上がるでしょう。

そんな値打ちは…ないでしょう(笑)。

そう思う人は私のみならずいろんな人がいて、現代の大学の効用度をパーセンテージにした人がいて、その割合は5%ということでした。

それが正しいかどうかは、人によって賛否のわかれるところでしょうが、大体あっているのではないでしょうか。

この厳然たる事実をみて、大学への進学云々は考えるべきでしょう。

その当時のアメリカは完全に貿易赤字でした。

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毎年千数百億ドルの赤字でした。

それのみならず、2000億ドルの財政赤字でした。

それに、民間負債も85年当時170%にも及んでいたようです。

これでは国内が上手く運営できるわけはなく、資金不足のみならず理論の不足でしょう。

アメリカの国民教育の重要性も説かれなくてはならないでしょう。

国内の需要に見合った供給力を持つように努めるようにアメリカがしなくてはならないでしょう。

それを怠り、為政者たちが私腹を肥やす金融論だけが発達していたのが当時、および昨今のアメリカといっていいでしょう。

決して当時かまびすしかったジャパンバッシングだけでは解決にはならないですし、ジャパンバッシングも一部だけ正しいのであって、すべては受けいられる性質のものではないのですね。

輸出の膨大な伸びは、日本だけに原因があるのではないのですが、その原因を日本に求めるべき点があったのは確かでしょう。

16から23%の貯蓄率が80年代の日本にはあったのは凄いことですね。

しかし、当時は設備投資が停滞し、物財需要伸び悩みそれが海外への輸出に向かてしまっていたのですね。

そこでいろんな策がとられたのは言うまでもないですね。 アメリカ市場にかわる市場を提供するということですね。

円高ドル安誘導もその1つですね。

話がそれてしまいましたが、これだけの貿易黒字を堆積した日本が岐路に立たされたのですが、そこでは近視眼的にならずに、広い視野に立って議論を進めていくことが必要でしょうね。

これは、自分の問題としてとらえる必要があるのです。

貿易関係に従事している人や、政治家や官僚、総理といった人たちだけの問題ではなく自分の問題として捉える必要ですね。

何故なら、海外に輸出することで自分の生活が成り立っているわけですから日本は。

ただ輸出すればそれでOKではなく、その後どのような対応をしていくべきなのかを、情報を集め、そして行動していくのが大事なのですね。 必ず問題点はおきます。

その問題点を見つけるには、やはりこういった本を読まなくてはいけない。

だからこそ学生はいっぱいこういった本を読まなくてはならないでしょう。

そのモラルに、この本を読んだ大学生時代と今でも何ら変わりはありません。

こういう貿易黒字を計上していく日本において日本人はやはり海外とくにアメリカ製のモノを率先して買うべきなのではないか、そんなことを思ったのです。 当時の総理大臣だった中曽根康弘氏もテレビに出てアメリカ製品を買うようにアピールしたといいます。

また邱永漢氏も、率先してアメリカ製品を買うと氏の本で書いていたのを思いだします。

また出雲市長をつとめた岩国哲人氏も、アメリカ産の木材を輸入して、省庁の建物を作る材料にしたということを氏の本で読んだことがありますね。

こういった行動に駆り立てさせるためには、やはりいろんな本に接することが大事なのですね。

仕事に頑張る…結構なことでしょう。

しかしそれだけでは良き社会を作ることはできないのは明白です。

確かに、日本国民がアメリカ製の製品を買うという行動だけでなく、売るアメリカ側も対応すべき点があるはずですね。

それは、ただ作ればいいというアメリカのメーカーの粗悪な経営状態を指摘したビル.トッテン氏の本などをここで紹介してきました。

また円高になっても外国製品の値段が安くならない、という日本の制度についても批判が内外からあったのも事実です。

こういった市場提供によって2%の輸入増加があったようですが、それだけでは不均衡の是正は無理とまで言っているのは、この本の著者である堺屋太一氏ですね。

壊滅的打撃が日本にないとダメだそうです。

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しかし、それが2010年の3.11東日本大震災によって叶いました。

それ以降、4年連続で貿易赤字を計上しました。

そういったいろんな議論を摂取し、吟味を重ねながら日本国民も行動していく必要があるのでしょう。

その他、石油の輸入増加、公共投資といった方法を提示していますが、どれも決定的な方法にはならなかったのですね。

しかし慧眼の堺屋太一氏の論ずるところでは、日本は工業においては大国ではあるけれども、工業以外のモノの生産や流通、消費のあらゆる面で最適ではない、ということを言っているのです。

確かにそういう面で当たっていることはあるけれども、これだけ末端消費材があふれているにもかかわらず流通、消費の面で最適ではないと書かれると、えっと思わざるを得ないですね(笑)

確かに、日本は住居が狭いために、買えるものも買えないままでいると指摘したレスター.サロー氏の言葉も想起させます。

そしていろんな流通経路でものが流れてくるがゆえに、本来の値段よりも大幅に高くなっている、と指摘したウォルフレン氏の言葉も浮かび上がります。

しかし2000年代にインターネットが、大幅に国民に浸透し、今やだれもが1台持っている携帯.スマホでもモノが買える時代ですから、その部分では堺屋氏の不満だった部分はどうなったかを詳らかに論じた文が読んでみたいですね。

ただ、人口の東京一極集中によって、また建築件数の諸外国に比べて物凄く多い建物によって土地や家賃の高騰によって経済大国にふさわしい物財の堪能が出来ていないというのも当たっているでしょう。

そして物財のみならず、サービス部門での経済的な増強も推しているのです。

そうですね、確かに物財を買うことだけではいつかは行き詰ってしまいますからね。

その詳細については本書を読んで確かめていただきたいですね。

●興味を持った方は以下よりどうぞ。

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千日の変革―日本が変わる社会が変わる (PHP文庫)

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佐和隆光 『市場主義の終焉』

2019-04-28 14:28:14 | 日本経済

1990年代初頭までの総中流階級社会は終焉を遂げ、持てるものとそうでないものとの格差が拡大していくような政策がここ日本では執られていたことはこれまでの研究で明らかです。

アメリカの政策を模倣してきたのですね日本の為政者や官僚、首相といった人たちは。

これについて反旗を翻したエコノミストが多くいました。

その中の1人といっていいでしょうこの本の著者の佐和隆光氏は。

市場の力が暴力と化し社会的弱者を虐げるむきと、昨今の政策を批判していることからもあきらかです。

所得格差が拡大し、教育や医療の荒廃を嘆いているのです。

エコノミストや経営者といった人たちもやはり強者であり、その立場に立って経済を論じているがために、それを不滅の論理とすると、今の現状が依然とした状態に固まってしまうのですね。

60年代から80年代の日本では、画一的教育、工学部中心の国立大学、終身雇用、年功序列による企業への忠誠心の醸成、長期的かつ安定的な取引きや系列関係、重厚長大産業の中心とする経団連、通産省による行政指導といった事が相まって、ハイテク加工組み立て型製造業で世界ナンバーワンになったのですね。

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しかし、経済社会がシフトチェンジし、ソフトウェアでシンガポール、韓国、インドに水あけられる事態になったのでした。

こういった事態になったことについて批判するだけでなく、そういった内容を吟味して、その長所に関して認識しつつ、更にシフトチェンジした社会においてどのような適応をさせていくかを研究していくことが必要でしょうし、日本国民のだれもがそれを考えていくことが大事でしょうね。

日本が戦後経済的に成功出来たのは、産業に取り組む国が少なかった、教育が国全体に浸透していた、ものを運ぶ街道が近世において整備されていた、だれもが戦争によって貧しくほしいものがたくさんあった、気候が経済成長にフィットしていた、その他いろんなことが要因になって成功することができたということですね。

しかし、90年代いこうになっていろんな国が産業化に取り組むようになった、国民のだれもがほしいものがなくなった、といった事が要因になり、経済的に成長が難しくなったということでしょう。

こういった世相になれば、やはりインセンティブを働かせなければ、だれもが働かなくなるのは自明の論理というものです。

月収20万円以下でよろしいというモラルでいる人は大勢いるでしょう。

それだけ満ち足りた社会であるということです今の日本は。

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昨今の格差社会の是正のためには,下層の人たちが必死になってストライキをするなどといった社会にならなければ難しいでしょう。

また、不平等を是正しようとする政党の議員の紹介の冊子を街頭で配ったり、その党を支持してくれるように友人や知人に頼むのもいいでしょうが、それのみならず自分がお金持ちになるための行動(ビジネスや投資)の勉強をして、それを実行に移していくことが大事でしょう。 自分の政治への思いがそのまま反映されることは投票だけでは無理なのですから。

昨今の格差社会が遺憾と思うならば、自分でビジネスを立ち上げて、そこで儲かったお金に関しては差のないように配分する、というような具体的な行動が必要ですね。

格差社会について不満に思い、それを投票によって叶えられることはないのは、これまでの歴史で明らかですからね。

ここで佐和氏が批判している昨今の日本の経済政策についての批判が、為政者たちの行動に移るとは思えないですね、残念ながら…。

現今の経済政策について、ウィンドウズリナックスを引き合いに出し、ウィンドウズが占拠率が90%を超えていることについて、2つに差はない、ウィンドウズが運が良かったということを論じています。

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持てるものと持たざるものの差も、運であり、それほどの能力の差ではないということでしょうか。

ビデオテープがあったころ、ビデオテープにはVHSβがありましたが、その2つに機能上に差はなかったですが、ちょっとした営業の差によって瞬くまにVHSが市場を占拠してしまったのですね。

こういった事の事態についてどのように感じ、論じるかは各人に任せます。

佐和氏は、今後、不確実性の増大が高まり、個人間と国家間で情報の違いによる格差が拡大するとしています。

その通りでしょう。

既に満ち足りた社会ではその方向へ行く可能性が高いですね。

自分が経済的に潤った生活をしていきたいならば、政治に託するだけでなく、自分がお金持ちになるように努力した方が賢明でしょう。 katGRP_0091.JPG

かの有名なロバート.キヨサキ「自分が金持ちになるように政治に期待するよりも、自分が金持ちになれるように行動した方が早い」と書いているのを何度か読んだことがあります。

私はそのような議論に大いに与するものです。

この本を読んでそんなことを考えました。

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市場主義の終焉―日本経済をどうするのか (岩波新書)

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