スビクニュー.ブレジンスキー 『アウト.オブ.コントロール』

2017-09-10 21:20:15 | 歴史学


この本の題名を直訳すると「制御不能」ということになりますが、その通り、大衆の意識が制御不能な状態になってしまった事態の歴史を描写しているのです。

様々な事物が大衆の政治意識を変えたということですね。

この著者のスビクニュー.ブレジンスキーは共産主義の失敗の歴史をつまびらかに描写した『大いなる失敗』という大書を書きましたが、そのカテゴリーにも詳しいのです。

この本でも、その一端が見れます。

レーニンは自分が政権についたときに、600~800万人を殺し、スターリン2000~2500万人を殺し、中国の文化大革命時には100~200万人が殺されたといいます。

stryn.jpg

スターリン

また、ヴェトナム、カンボジア、キューバでも多くの不満分子が殺されたのです。

これを見ても、共産主義の試みは大いに失敗したといっていいでしょう。

これまでに、宗教や政治の理由で殺されたのは、1億5000万人以上もの人が殺されたといいます。

何も共産主義だけがやり玉に挙げられるわけではないようです。

kyousan.jpg

こういった不条理な事態を改善、あるいは克服する契機になり、政治意識の台頭を促したのは、識字率の向上、産業革命、都市化であるといいます。

そしてヨーロッパの大衆意識はフランス革命が火をつけたのだといいます。

第一次大戦においては、国民国家こそが政治組織の基本単位として、また集団の自己意識の基本単位として何よりも卓越していると考えるようになったのです。

euromafi.jpg

そのためには、教会のもつ権威を粉砕する必要があったのです。

それまでは、宗教の持つ権威が大幅に失墜した契機になったのですね。

それ以降、狂信的な愛国主義、ユートピア的現実主義、教条主義、善悪二元論の成長を流したのです。

これなどは、ブレジンスキー氏の分析枠組みでもって書いているので、非常にユニークな分析であると感じれるでしょう。 しかし理由とその後の結果の分析は、いかにブレンジンスキー氏のモノでも、そのまま信じる必要もないですし、その通りであるとおもったかたは賛同すればいいでしょう。

更に、大衆の政治意識を変えたのは19世紀の産業の発達でしょう。

1850年以降、西ヨーロッパにクモの巣さながら鉄道網が張り巡らされ、1880年維持以降は電話、テレビ、ファクシミリが大衆に行き届くようになり、聴覚、視覚でコミュニケーションのさまたげがなくなったのです。

工業化以後の情報化社会が出現すると実用主義、情報、民主主義、哲学的な懐疑主義が重要視されるようになったのです。

こういう事態は、現代でも当たり前の意識であると思いますが、それはわれわれが当たり前に接している文明の利器によってはじめて可能になったのですね。

それであるならば、その大切さは今一度認識しなければならないでしょう。

その恩恵に今一度感謝しなければならないでしょう。

それ以前では、当たり前ではなかったのですから。

sankaku.jpg

そういった情報化社会の台頭によって、抑圧されていた宗教的向上心、自由を求める人間の本能、自由主義的な考え方、理屈や常識を寄せ付けない公式的な現実と実際の日常生活との矛盾、これらによって共産主義は内側から崩壊したのです。

共産主義はやはりユートピアであって、現実には殺戮と滞貨と行列が蔓延する貧困が大衆に蔓延していたのです。

その状態からの脱出が情報化の波であったのは大いなる契機であり、見逃してはならないことですね。

しかし情報社会の到来によって必ずしも世界が平和で問題のない社会になったのかといいますとそうではないのです。

現代においては、多くの国では生死にかかわるレベルで悪戦苦闘が繰り広げられているのですが、西洋では自己満足が目的となりつつあるのです。

この対比構造ですね。

「宗教の持つ、純粋な道徳観と自己犠牲的な使命感に突き動かされて多くの人々が自らの人生を聖職にささげたにもかかわらず、宗教はいつの間にか現状を強化する側にまわるようになったのだ。

しかし世俗主義が台頭して宗教が現代のライフスタイルに脅かされ西洋の快楽優先的なマスカルチュアから拒絶さるようになった。」

この著者は、世俗につくわけでも宗教につくわけでもなく、ただ現実を描写しているだけだと思います。

人との心の結びつきを最優戦先にする人は古今東西存在するわけで、そういう人たちが、宗教に入るわけですから、いつまでも宗教はなくならないでしょう。

rekisitekidaze.jpg

しかし、そういう宗教がなくても、人と結びつかなくても生活できる現代において、やはり宗教の持つ権威は18世紀のようには高くなることはないだろうと思います。

人との良好な関係を結ぶためには、何も宗教に入って学ぶよりも、人間関係の心理学のような本をたくさん読み、それを実行していけばいいわけですから、私は宗教に拘泥する気持ちはありません。

この意識もまた、文明の利器のおかげであり、19世紀以降の産業の発達によってでしょう。

産業社会の到来によってユートピアが出現すると思いきやさにあらず、また新たな問題が噴出しているのです。

今もそうです。

それをつまびらかに見て何を考えるかという姿勢を貫くことが現代人には必要なのだということがこの本を読んでわかりました。

多くの人にそのことをわかってほしいと思いました。

そのことを実感できる本として、これを勧めたいと思います。

●この本は以下よりどうぞ!

アウト・オブ・コントロール―世界は混乱へ向かう!

 

akkango.JPG


文野直樹 『よってこやの秘策』

2017-09-03 21:17:34 | ビジネス

 

【PR】ギャルーショッパーズのサマーセールはどう?

安カワレディースファッションの 【ギャルーショッパーズ】 究極のサマーセール開催中です!

最大89%offで、最安値は500円より。

トップス、ワンピース、アウター、ボトムズ、ショーツいずれも他のネットショップでは手に入らない素材のブランド品を満載しています!

uwagi

3240円以上のお買いもので送料無料です!

公式サイトはコチラから!

ギャルーショッパーズ


この本の著者の文野直樹さん 2000年代初期に流行っていた番組の 『マネーの虎』に出演していた社長の1人でした。

『マネーの虎』は、ビジネスをしたいと考えている志願者を前にして、5人の大物社長がそのプランを聞き、その内容に納得できたら出資希望額の1部あるいは全部を出す。

その額が志願者の希望額に届いたら、そのお金を出資をしてもらえる、という番組でした。

その番組の大物社長の1人が文野氏でした。

mane-humichan.JPG

文野直樹

その出演者に対して言う言葉の1つ1つが含蓄に富んでいて、今も耳朶に残る名言を残していてくれたので、私は当時VHSに録画して、それを取り出していまだ文野氏のでたときのをたまに見たりします。

その言葉はやはり経営を現場で経験し、学び、それを成功に導いてきた経験者でなくては出ないものだったので、やはり重く心にのしかかってきて印象に残っているのです。

その他、その『マネーの虎』に出演していた大物社長の出した本については、実際に読んで紹介したので、以下のページに書いてあります。 その大物社長たちの中では、残念ながら倒産の憂き目にあってしまったかたもありますが、であるからといって、その方たちの理念やモラルからは学ぶものがいまだにたくさんあります。

その成功法には大いに学ぶものがあり、失敗してしまったのはその原因があるからで、これからその道で成功したい人は、そこの部分も学んで、これからの経営や生活に生かしていけばいいのではないですか。

そういう意味で、『マネーの虎』に主演した大物社長の本はお勧めです。

以下をどうぞ!

堀之内九一郎 『一生食うに困らない金儲けの王道』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/359341489.html?1479487700

堀之内九一郎 『野良犬の成功法則』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/415669959.html?1479487968

安田久 『一攫千金』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/405012883.html?1479487831

小林敬 『外食.FC革命』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/403788303.html?1479487896

川原ひろし 『なんでんかんでんの作り方』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/411413810.html?1479488041

 

ただ以上の元社長たちとは違って、文野社長の場合は、番組終了から10年以上もたっているにもかかわらず、いまだ成功し続けているということですね。

やはり、継続して成功し続けたいのならば、そういう人に学ぶのが一番の近道でしょう。

文野社長は外食チェーンである餃子で有名な『大阪王将』の社長ですが、別ブランドで『よってこや』というラーメン店を出したのです。

oosakaoushyou.JPG

その出した理念は「ラーメン店のチェーン店でうまい店はない」という一般的なイメージを覆したかったからだといいます。

その『よってこや』は、いまだ存続していますし、今は関東と関西を中心に約70店舗を構えているようで、それぞれが月に平均800万円の売上を上げ、最大のパターンは月に1200万円を上げているようです。

チェーン店ですが、いずれも画一的な店舗にはしていないようです。

店を出すときにどういう街か、どんな人々が通るか、ほかのラーメン店とどう差別化をするかを考えて出すようです。 これには私は大いに賛成ですね。

同じ国内といっても、それぞれの地域で事情が違いますから、画一的な店にしていては成功するのは難しいでしょう。

同じ『マネーの虎』に出演していた飲食の社長である小林敬氏とも方法が同じですね。

『よってこや』は、ラーメンマニアと女性をターゲットにしてコンセプトを作ったようです。

これらの人たちは最も厳しい客層だといいますし、その通りでしょう。

また、味だけでなく、店に来たお客様には五感で楽しんでいただくように工夫をしているようです。

その考えには大いに賛同します。

たとえおいしくとも、店内が汚かったり、店員の接客態度が悪かったり、店のコンセプトに合っていない店でしたら、また来たいとは思わないですからね。

そういった視点にも目を移している文野さんには瞠目しますね。

また『餃子の王将』の餃子は非常においしくもあり、またまた食べたくなる魅力を持っています。

この餃子以上のを探すのに一苦労ではないですか?

その餃子を生協のカタログ販売に載せてもいることを知って私は驚きました。

その売り上げは年に15億円にも登るようです!

また、定期的にメニューの見直しや味のレベルアップにも余念がないようですね文野氏は!

これもまた店が存続していくには非常に大切なところですね。

そのことにも、小林敬氏にも共通することですね。

再度、小林敬氏の本を紹介しておきましょう。

『外食.FC革命』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/403788303.html?1479487896

 

これらの工夫は飲食店には当然のことのようですが、多くの飲食店は怠ってしまいがちの事項のようです。

『愛の貧乏脱出大作戦』に出演した店のほとんどは、今閉店してしまっています。

達人の店で学んで、数年くらいはうまくいったにもかかわらず、結局閉店しまっているパターンがほとんどです。

以下の本に掲載されているお店は一時的に成功しましたが結局閉店の憂き目にあってしまっています。

嘆かわしいことですが…。

愛の貧乏脱出大作戦

逆に、あの番組に出演し、それ以降いまにおいても成功できているお店は、やはり自分から経営に必要なことは自ら学んで工夫しているのがほとんどですね。

おいしい料理を作ってそれで終わり、というのではやはりお客様は来なくなってしまうのですね。

また文野氏は、数多くのFC本部に加盟してノウハウを学ぶ努力を怠らないようですね。

この有名なロバート.キヨサキは不動産投資を中心に資産を築いてきた富豪ですが、それでも不動産投資においても絶えまぬ勉強を怠らないで勉強し続けなくては成功はできないというのがロバート氏の著作からも明かです。

やはり一度築いたものを維持するのに、努力を怠ってはならないのはどんな分野でも同じのようですね。

『よってこや』のラーメンの味のコンセプトは、とんこつ醤油だそうです。

スープは新鮮だけれども、どこか懐かしい感じのするラーメンが当たると読んだのですね。

そしてそれが当たったのです。

その味を作るに本物の職人を採用したようです。

本物の職人は、自分が納得できるまでとことん追求し、実験し、味を作り上げていくようです。

それこそ原価も効力も無視してのめりこんでいくのですね。

その職人さんは、スープを1口飲んだだけで材料、食材、バランスを理解できるのだそうです。

これには尊大な敬意を払わずにはいられませんね。

豚骨スープを作る際に、やはり煮込むと獣臭さが出るのは必然ですが、その際に化学調味料を使って消すのは文野氏は避けたようですね。

そうではなく、10種類以上の香味野菜をつかって消すことにしたようです。

これにも敬意を払いたくなります。

私も豚骨ラーメンは大好きですが、そこで化学調味料を大量に入れているお店は少なくありません。

そういう店のは確かにおいしいですが、その代わりスープを飲んでいると気持ち悪くなるんですね。

それでこのお店にはこないわ、となってしまうのですが『よってこや』では化学調味料を使わないということなので興味が大いに沸きました。

是非とも『よってこや』で食べてみたいと思いました。

yottekoya.jpg

また、味のみならず、マーケティング、運営のエキスパートたちも文野氏の会社にいるようですが、そういった人たちの意見や、それまでに得たノウハウを自分から積極的に聞いて学び、調整しているようです

そういう姿勢は大いに賛同したいです。

そういう姿勢があってこそ、社員たちはやる気ができるのであり、社内の雰囲気も良くなるのですね。

そういうことを私もこれまでに多く感じてきました。

naokihumichan.JPG

逆に自分の意見しか耳を貸さない社長のもとには誰もいなくなり、社内の居心地も悪くなるのは必然です。

経営をしていくにあたり、過去の成功に固執しがちになるのはこれまでの歴史をみれば瞭然です。

またヒット商品も、必ずピークを迎え、すぐに同じような商品を出すお店が出てくるものです。

それで売り上げが頭打ちになってしまうのです。

そうならないように、どんどん新しいものを商品に取り入れていくことが必要になってくるのです。

その一環として文野氏は、とんこつ醤油ラーメンのみに固執せず、塩ラーメンも開発したようです。

同じ『マネーの虎』に出演した『なんでんかんでん』川原ひろし氏は、東京における豚骨ラーメンの先駆的なお店でした。

ピーク時は、ラーメン1杯700円、替え玉150円で出していましたが、その後豚骨ラーメンが林立しだし、もっと東京人むけで、もっと安い店は多く出てきました。

しかも野菜増し、麺増し無料なんていうお店は多く出てきました。

そんな中で、その値段で固執していてはお客さんが来るはずもなく、どんどんお客さんの足は遠のき、 『なんでんかんでん』はあえなく閉店してしまいました。

初期のこのお店のコンセプトは大いに賛同していますし、これからお店を出そうという人には非常に参考になりますので、お勧めしたいです。 ↓

川原ひろし 『なんでんかんでんの作り方』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/411413810.html?1479488041

 

ただ変革時に何にもしていなかったのはいただけませんね(苦笑)

しかし、文野氏の手掛けたお店は今も存続しているのです。

この姿勢には大いに学ぶことができるでしょう、これから飲食のお店を出そうと考えている人は。

どうしたら失敗するのか、どうすれば成功できるのかは、それまでの先人が歩んできた道を知り、成功理論を知ることでしかないでしょう。

それを頭に入れながら、また更に学び続けることで、失敗をしないで、よしんば失敗しても小限で済ますことができて、また成功 できるのではないでしょうか?

それが王道と思われてならないのですね私は。

宗教に入って、失敗しないように、成功できるように祈るなんて言うのは論外です(笑)

そのモラルを学び、また維持したいと思いのかたには是非ともこの本を読んでほしいものです。

●この本は以下よりどうぞ!

よってこやの秘策―二十一世紀に飛躍するニュービジネスモデル

anjusan.JPG


【PR】超ビタミンC”VC200”でどんなニキビも!!

このサイトに来ていただき感謝します。

ニキビにお悩みの貴女にとっておきの情報です!

貴女の年齢がいくつであれ、ニキビなら対処するものは一緒です。

大人ニキビのかた、思春期ニキビのかた両方のかたに対応したニキビのためのケア用品です。揺れるハート

それが、 【超ビタミンC”VC200”】 です。

この超ビタミンC”VC200”は圧倒的な浸透力で即効です。

その浸透力は従来のVCよりも200倍あります。かわいい

超ビタミンC”VC200”には、プラセンタ、ハチミツ、天然ビタミンEその他肌に良い成分が多数含まれています。

使用したお客様は、 「ニキビが減ったハートたち(複数ハート)」 「黒ずみがなくなったハート」 「肌トラブルがなくなったるんるん と喜びの声ばかりです。

toumeihada

初めてのかたは、スターターセット1600円(税抜き)からあります。

しかも、安心の30日間返金保証付です。ムード

ファンのかたは、スターターセットに泡フォーマーをつけたセットもあります(=3700円-税抜き)

VC200の公式サイトはコチラ!