朝野賢司ほか 『デンマークのユーザーデモクラシー』

2019-12-30 18:46:14 | 高福祉、エコロジー

新評論においては、日本を含め、いろんな国が模範としないといけない政治経済を中心にしたの分野がたくさんある気がしますね。

特に、福祉分権化の分野においてですね。

これから高齢化を迎えるというか、すでになっているゆえに、それを先に経験し、その理論を確立している北欧国家、特にデンマークスウェーデンにはそういったもので学ぶべき点は多いのです。

ただし、完璧な国など存在しないですから、これらの国を神のように崇めるということではないです。

やはり欠点が浮き彫りになったら、そこは距離を置いて、いい意味での批判精神が必要です。

また、戦前までの日本は中央集権体制を敷くことで、統制の取れやすい国にして戦争を遂行しやすいようにする必要があったのです。

しかし、その残滓をいまだにひきずり、そこから分権をすることを怠ってしまったがために、地方から多くの人が職業の選択肢の多さや雇用の安定にあこがれて中央に集まるようになってしまい、その反動として、地方は時代遅れの文化のまま、そして地方には働き手がいないという弊害が残ってしまっているのです。

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最近このブログで紹介した『やさか仙人物語』は、島根県のやさか村にちょっとした旅行に来た青年たちが、その村の過疎化や農業、酪農のなり手のない状態を嘆いて、そのままその村に居ついてそれらの仕事のなり手になり、そしてそれを見習っていろんな人がIターンやUターンをしてきてそれらの職業に就き、それゆえに、その村が栄えた、というエピソードの話でした。

確かにまだなり手の不足という面など課題はあるものの、こういう社会貢献にバイアスを置いて仕事をする、ということの重要性を認識せざるを得なかったですね。

こういう地方での人不足は、やはり分権が進んでいないからですね。

それはやはり政府だけの課題ではなく、やはりそういう人が多ければ多いほどいいのですから、それに貢献したいという人がいるならば、自らそういう仕事に就こうと思いたって、IターンUターンをしてみることをお勧めしますね。

北欧の分権化は、やはり日本が学ぶべき点ですが、それは政府だけの課題ではなく、国民自ら行動することが大事でしょうね。

自分の生まれ育った地方が繁栄してほしいと願いながら、自分は東京の仕事で頑張るなどというのは本末転倒と思うのですがどうでしょうか?

この本『デンマークのユーザーデモクラシー』ですが、これはデンマークの福祉社会についての研究ですがやはりキーワードは地方分権にあるのがわかります。

地方への権限を大きくすることで、その地方での必要事項の決定をスムーズに生かすことができるからですね。

福祉の分野における事項も例外ではないのです。

80年代において主要首脳諸国が財政、貿易赤字になり、高失業を更新する中、デンマークも例外なくその2つの赤字を計上しました。

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しかし、90年代半ば以降「デンマークの奇跡」といわれる復興を成し遂げたのです。 景気回復を図る中、スウェーデンデンマークは高い社会保障を維持し続けたのである。

しかしスウェーデンは、90年代前半のバブル崩壊を経験する中、11%の高失業率を深刻な財政赤字を経験したが、デンマーク3%以内のとどめる経済運営を維持したのだといます。

この国の政権党であった、そして今も政権党である社会民主党の手腕の素晴らしさがわかることですね。

しかし、やはり人間の行動様式というのは、古今東西そう変わらないのですね。

失業しても申請すれば、お金がもらえるということになれば、やはり働かなる人が大勢出てしまう、というのは同じですね。

そこで、社会民主党の採択した決定事項は以下だったようです。

 

失業給付期間の上限設定

失業者への能力開発事業の実施

条件の良い有給休暇制度の導入

 

それらの詳細については、本書を読んでいただくとしまして、高福祉国家として、他の先進諸国と違うのは以下の政策ですね。

 

租税、社会保障負担率のほぼ半分、これを一般税制で賄う 

課税自主権が地方に認められている

教育、医療、その他支出は極めて大きい

それらの給付を担っているのは地方政府である

 

これらの事項を学ぶのは、やはり日本もこういった面が必要ということだからにほかなりません。

しかし、これらを全部そのまま日本に導入するのは、絡み合いを考慮しても難しい、そして不可ということもあります。

しかし、どういう根拠でこれらが必要で、必要ならばいかにして導入が可能かを研究しながら、できるものは導入していくことが必要でしょう。

読者も、こういった本を読んで、必要と思うのなら、それを支持する議員立候補者を選ぶ、そしてその政策を支持する、また自分にも社会に必要と思われることがあるなら日々の生活で実行していく、ということが大事でしょう。

この本の2章以下には、デンマークの福祉に実際に携わる人たちの日々のドキュメントを現地に赴いてルポした内容がつまびらかに書かれています。

如何に福祉が進んでいるかを垣間見ることができますが、それでも先に書きましたように、完璧な制度などないのですから、そこは留保を心に留めておいて、何か欠陥はないか、日本がこの分野で優っているものはないか、などということを考え探しながら読み進めていくのが大事でしょう。

●ではこの本を求めたい方は以下よりどうぞ!

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デンマークのユーザー・デモクラシー―福祉・環境・まちづくりからみる地方分権社会

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プリス.ロランほか 『エコロジストの実験と夢』

2019-06-03 22:07:30 | 高福祉、エコロジー

この本は、エコロジストたち4人による対談という形式になっています。

非常にどの対談者からも学べる一家言があって勉強になります。

この本のみならず、人間社会の経済的成長の意味についていろんな問いかけが学問に携わる人たちの手によって書かれているのを読んで、私は考えさせられましたし、その考えをいかに生活の中に活かすか、そして行動するかが大事であり、そういう事を考え行動する人が多ければ多いほどいいという学生時代からの考えに変わりはありません。

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変わりないどころか、更にこの本を読み、その思いを強くした気がします。

経済成長こそが人間社会の至高の手段である、と考えている人にとっては、いろんなものを人が消費していけばいいのであり、それ以外にはほとんど目もくれていないのが現状でしょう。

例えば、今日パンを買い、食べきれなかったら次の日に持ち越すのではなく、食べきれなかったら捨てて、また新たなパンを買うという思考様式の方が経済成長には望ましいことなのですね。 ことは食べ物だけでなく、いろんな消費財についても同じですね。

使いきれなくなるまで使うのではなく、すぐに捨てて新しい物に買い替える方がいいのです。

事実、日本にはそういう人が多いからこそ、短期間で成長が可能になり、列強の仲間入りができたのですね。

逆に、いつまでもものを大切に使い、使いきれなくなるまで使い続けるのが当たり前のフランスイギリスは、列強の仲間入りするまでに何百年もかかったのは、そういう事情もあるのですね。

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使って捨てる…それで問題が生じないのならば文句は言いますまい。

電化製品を捨てることによって、それを工場や倉庫に運んで分解してリサイクルする。 それでも、全部リサイクルできない部分もでてくるのです。

それらに関しては燃やすのですが、それによって大気が汚染されるし、それを吸った人は何らかの具合の変化、もちろん悪いことが起きるのです。

リサイクルしないで、その物をそのまま全部燃やすことも当然なされていることです。

それではなおのこと悪いのは言うまでもありません。

食べ物でも同様です。

食べ残して捨てることで、普通の家庭ではごみ収集車によって清掃工場にもっていかれて、燃やすわけですが、それによって燃料もかかりますし、二酸化炭素の発生につながり、大気汚染にもつながるのです。

ですから食べなかったものに関しては、捨てずに次の日に持ち越せばいいのですが、それでは経済成長にとっては都合が悪いのですね。

ですから経済成長にとって望ましいのは、どんどん物を買って、それを短期間でどんどん捨てて、新しいものに買い替えるのがいいのです。

しかしそれでは地球環境にとって良くないですし、自分たちの住環境も悪化させていくことにつながるのですね。

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それを心しておかないといけませんね。

私が、大学時代の某講義で、「生ごみは水気を含んで燃えにくいから燃料がかかる。

そして燃焼することで二酸化炭素が発生するから、生ごみは家庭の庭にある土に埋めるのがいい。

そのことで、土の中のバクテリアが生ごみを分解してくれていい土になる。」

ということを教わって、私は今もそれを実践しています。

この本では、経済成長にとらわれた私たちを批判して、

「私たちは、思い出を消費するのではなく、忘却を消費するように義務づけられている。

傷んだリンゴで砂糖煮を作ったり、古くなったパンで菓子を作ったり、前日の焼肉の残りで肉団子の料理を作ったりはしない。

この社会の構造そのものが成長を続けてゆくことを不可能にしている以上、これらの構造を変えればよい。」

といっているのです。

人間社会の歴史を垣間見れば、経済成長などなくても、人間社会は存続してこれたのであり、それなくして人間社会は成り立たないという議論には説得がありませんね。

しかし、それが可能なのは、江戸時代のような生活に甘んじなくてはならないということなのか、という反論が出そうですが、いろんな試行錯誤を繰り返した挙句、それしか方法がないのならば、そんな生活に甘んじるほかないのでしょうし、私もそういう生活を覚悟しなくてはならないのでしょう。

しかし人間の叡智は素晴らしいものであり、いろんなこれまでの科学の積み重ねと試行錯誤によって、いろんなものを創造してきたのですから、江戸時代のような生活でなくても、それは可能であると思えてならないのですね。

それは科学に携わる人だけでなく、一般市民の人たちも想像し、創造していかないけないでしょうね。

この本の対談者の1人は、「さまざまな価値の全体、人間の知識の関係全体が変わらなければ科学は変わりえない。」といっているのですが、まさにその通りですね。

理論を並べるだけ、あるいはそれらを読むだけでは何の意味もないのですね。 行動に移さなくては。

人間が生きていくことそのものが環境破壊につながっているのですね。

ですからそれを軽減するためには出産制限(Birth Cotrol)の必要性は、いろんな反成長主義の学者によって説かれてきました。

『人口が爆発する!』という本でもそういう事が書かれていたのを思い出しました。

「出生を意識的なあるいは無意識的に制限することは、どんな社会にもどんな種にも存在した。 逆に無制限の人口こそ人工的で自然に反するものだ。」 という興味深い箇所をこの本で見つけることができました。

地球環境のために、Birth Cotrolというのは一般には考えることは難しいですが、それでもいろいろ本を読むことで、それも可能になると信じています。

利潤追求は世界規模で浪費招くのですね。

第三世界の農業品の輸出は、一部の特権階級の人たちが、西洋の製品を買えるだけである、という興味深いことが書かれていました。

やはり、成長主義には、やはり無批判でいていいのではないのですね。

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良き社会のために、どうすればいいかを考え行動していくことをいつまでも継続していくことが大事なのですね。

それは、何度もこういった本を読み続けることによって可能になるのですね。

宣伝と同じで1回みたただけでは買う気にはなれない。

何度も何度も見ることでようやく買う気になるのです。

それと同様に、良き社会のために行動するのは、やはり何度も幾冊もこういった本を読むことで初めて可能になるのですね。 そういうものです。

ですから良き社会を目指したいと思う人には、こういったたぐいの本を多数読むことをお勧めしているのです。

この本も、そういう効用のある本として非常にお勧めしたいです。

しかし、かかれた内容はすぐに忘れてしまうので、このように私のように書きとどめておくか、いつまでの大事に保管して何度も読み返すことが重要でしょう。

●このページを読んで、読みたい衝動に駆られた人は、以下よりどうぞ

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(amazonのみです)

エコロジストの実験と夢 (1982年)

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松岡憲司 『風力発電とデンマークモデル』

2018-05-04 20:13:08 | 高福祉、エコロジー

北欧は福祉や環境に関して先進的であり、これからの模範になる。

そんな面が多く感じれられるのは私だけでしょうか?

ゆえに新評論社から、北欧に関する本が多く出ている。

そんな感じがしたのです。

環境の先進国である。

だから北欧諸国の1つであるデンマークでは、風力発電に取り込んでいる、そう思って読書に臨んだのですが、実はそうではなかったようです。

デンマークにおける風力の利用は12世紀から記録があるようで、食品(ココア、たばこ、胡椒、油)加工や製紙、製材において使われていたようです。

また干拓においても、それが発電に使われていたようです。 この本が書かれた2004年からさかのぼること2年前の2002年の風力による発電量は多い順で、ドイツ、スペイン、アメリカ、デンマーク、インドというだったようです。

1997年の12月に行われた気候変動枠組み条約第3回締約国会議において、2008年から2012年までに、1990年当時の温室効果ガスを6%削減するという決まりなり、それを後に、北海道、青森、秋田はもちろん九州沖縄にも風力発電所が設置されるようになったのです。

最多は北海道の苫前町だそうです。

これまでの発電方法では化石燃料を燃焼させることで発電させていたのです。

すると温室効果ガスが発生し、地球環境を汚すのみならず、地球温暖化を招くことになる。

ゆえに、こういった化石燃料に頼らない方法として、風力発電などの発電方法が考慮されだしたのです。

それよりも前に、世界的に大きな契機になったのは86年チェルノブイリでの原発事故でしょう。

世界の風力発電の半分はデンマーク製だといいます。

それくらい注目されているのですね。

そのデンマーク製の発電機はポール.ラ.クーレ(1846~1908)の発明であるそうです。

1970年代に風力発電機を買うのは主に農民だったようです。

私などのように、都会に住んでいる人間にとっては予想外ですが、公共のものはすべて国が率先して請け負うボトムアップ式が当然と思ってしまうのですが、デンマークでは発電機のようなものまで、民間が選ぶようです。

先にも書きましたように、デンマークでは12世紀から食品、製紙、製材において風力が使われていたようで、民間の生活に深く根付いていたようです。

こういった深い歴史があったからこそ風力発電において世界の先をいくことに成功した、という面が大いにあったことは間違いないでしょう。

86年のカリフォルニアの風力発電機の65%デンマーク製になったようです。

その契機は、やはり多くのアメリカ製の発電機が破損してしまったようです。

政府機関からのアップダウン式ではなく、民間のこれまでの研究結果や経験値や声を土台にした研究団体によるボトムアップ式の革新方式であったために、無骨なデザインではあったけれども、頑丈な出来であったため壊れなかったようです。

この本を読んで驚いたのは、日本でもかなり多くの発電機が立てられているということを知ったからですね。

73年のオイルショックによって石油の供給の不安定性が露呈されたことで、それに代替する発電の模索が始まったようです。

74年に新エネルギー技術開発計画が国をあげてされ、4400億円が投入されたようです。

79年に開発と試験が初めてなされたようで、小型機はヤマハ、中型機は富士重工、大型機は三菱重工が請け負うことになり、今、三菱重工は海外にも発電機を輸出しているようです。

富士重工によるスバル風車なるものもあるのを知って驚きました。

2003年3月時点で、日本国内に576基の発電機があり、定格出力463360kWだったそうです。

しかし、風力発電機は設置において輸送や景観や騒音において問題点があり、しかも大型であることもネックになっているようです。

しかもよく壊れ、よく止まるということも問題点があるようです。

ゆえに、電化製品を買った後に壊れた際の、修理工のようなアフターケアの会社も設立されているようです。

この本が出された2004年から10数年がたっていますから、このまま推移したとはいいがたくこの状態からどう改善されたかは、他の本を読んで研究しなくてはならないようです。

化石燃料による発電の問題点を持っていない、だから風力発電を支持するというような短絡的な論理は排除しなくてはいけません。

だからといって、今日本は原発による発電がメインであるのは、これまでの研究結果、一番優れているからだ、という科学的ブーム論にも与しないのです。

現代社会は予定調和説で動いているのではないのです。

ブームというのは、多くの人の心を捉えて初めてブームになる。

見た目や名称、内容があまり多くの人の心を捉えられなければブームにはなりえない。

ゆえに、ブームが下火になると研究費が削られ、本当にいいものであってもブームにならずに終わってしまう。

ゆえに、ブーム=必ず良いものとは言えない、ということを『科学ブームの構造』という本で勉強しました。

しかも日本はアメリカの属国になっているのは明白で、原油の決済はドル決済にしているがゆえに、日本が他の発電方法に変えては、ドルの需要が減ってアメリカが困るからです。

アメリカは世界一の借金国家ですからね。

エコがいいのは地球環境にとって明白です。

しかし、この本で書かれているように、これほどの発電機が立てられ、出力も出しているということを大手の新聞社や雑誌が書かないのはなぜか、という疑問がわいてきますね。

こういう国との関係論も考慮に入れなくてはならないようです。

それにエコな発電方法は何も風力だけでなく、太陽光、太陽熱、温度差エネルギー利用、天然ガスコージェネレーション、燃料電池、バイオマス、雪氷、再生資源燃料など様々なものが発見、模索されているようです。

これらの詳細を勉強し、どれを採択し、またはどのような組み合わせで採択していくべきかは、研究に任せる以外ないでしょう。

一般国民もこういった事項の詳細を逐一勉強し、どれがいいかを模索していくべきでしょう。

政府が採択したことについて、「政府が採択したからこれがベストなんだ」という予定調和説的な思考法はやめて、これで本当にいいのだろうか、その問題点はないだろうか、という探求心を維持するのを忘れてはならないでしょう。

政府が採択したもの以外にもこれと思うものに関しては、支持しそれを多くの人が使用するように働きかける行動を続けなくてはならないでしょう。

その行動の内容が、あとから間違っていたということは往々にしてあるでしょう。

その時は、その詳細について勉強し、その考えを変えるか、あるいは一部を辞めて他の部分の矯正をするということが大事でしょう。

「ある事がらについて20冊の本を読めばその全貌が明らかになる」ということを書いた人がいましたが至言ですね。

ダイエットをしたい人が、それに関する本を1冊読んで実行しても上手くいかずに挫折してしまう、ということはよくあることです。

それはダイエットに冠する全貌は本1冊ぐらいではわからないからです。

しかしそれがわからずに、それだけで挫折して辞めてしまうひとが何と多いことか…。

やはり20冊くらい読んで実行した人が成功するのです。

しかしことはダイエットだけでなく、こういった環境について、風力発電についても同様です。

風力発電についても本1冊読んだだけでは全貌はわかりません。

やはり20冊くらい読まなくては。 これから化石燃料による発電方法は淘汰されなくてはいけなくなるでしょう。

しかしやみくもにそういった発電方法を貶すだけでなく、それに頼らない発電方法の長所と短所をつまびらかに勉強していかなくてはならないでしょう。

その一環として、この本をお勧めします。

●この本は以下よりどうぞ!

風力発電機とデンマーク・モデル―地縁技術から革新への途

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藤井威 『スウェーデン.スペシャルⅠ』

2017-04-17 13:00:03 | 高福祉、エコロジー


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高福祉、エコロジーで世界の先端を行っている北欧、特にスウェーデンは注目されるに必然の国でしょう。

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特に高福祉の面ではそうでしょう。

日本では、老人の人口が増え、さらに医学の向上で寿命が延びれば、必然的に国の負担が大きくなります。

そしてさらに個人のそういう部門での負担も大きくなるのも必然です。

そのためにその先をいっている北欧、特にスウェーデンに注目がいってましたし、私も注目せざるを得なかったです。

これまで、エコロジーの面で素晴らしい政策を実行してきた北欧については、いろんなその方面の本を紹介してきましたから、それはそれらのページを見ていただくことにして、今回は、高福祉の面について特化した本として、『スウェーデンスペシャルⅠ』を紹介したいです。

飯田哲也 『北欧のエネルギーデモクラシー』

http://72405615.at.webry.info/201502/article_9.html

福田成美 『デンマークの環境に優しい街づくり』

http://72405615.at.webry.info/201611/article_6.html

 

高福祉を実現するというと必然的に必要なのは高負担ということです。

要するに、税金が非常に高いということです。

所得税は、55年から漸次上がっていき、今や56.3%なのです!

しかも付加価値税(消費税)は、25%もの高率なのです!

しかし、それがなぜ可能だったか、という疑問が必然的にわいてくるのです。

私の好きなスウェーデン人ギタリストであるイングヴェイ.マルムスティーンは、その高負担に悲鳴を上げてアメリカに移住しています。

インギー

イングヴェイ.マルムスティーン

しかしそういう例は稀ということです。

それは以下に紹介しますが、その高負担ゆえに、大学はスウェーデンでは無料なのです。

高校卒の3分の1が大学に進学するのだそうです。

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来るべく高齢化社会に対して日本政府は何もしない優柔不断で、創造性がなく前例踏襲主義だという批判があります。

しかしスウェーデンでは、

1. 国民の意志を効率よくくみ上げる制度的な工夫がなされている。

2. 徹底した情報公開

この2つが高福祉を実現できている理由であることがわかりました。

それゆえに国民からの反対もなく、また革命も起こらずにいるということですね。

その2つの内容についてはこの本を読んでいただくことにして、とにかく高福祉のあるべき姿を体現している政策をしているのです。

その内容を日本も真似すればいいじゃないか、ということをすぐに思ってしまいますが、これまで築き上げた法律や慣習を変えるには長い年月がかかるのは必然ですし、すぐには変えられないのです。

ですが、遅々とではありますが、それに向かって行動していくことは必要ですし、その内容については脳内から忘れてはならないですし、その内容について学んだ国民も自分にできることは何かを考え行動していかないといけないでしょう。

前に、佐々木力という人の『科学技術と現代政治』を紹介した際に、佐々木氏が、「環境資源問題の根本的解決の方向を探っていくとどうしても現在の資本主義経済の枠組みでは不十分であることは明白です。」という言葉を紹介しましたが、まさにその通りなのです。

違う枠組みを模索しないといけないのです。

その際に参考になるのが、やはり北欧諸国なのですね。

北欧諸国を勉強していくと、共通にみられるのが、どの国も社会民主党が政権党なのですね。

これは驚くべきことです。

しかし、中国やロシアや他の旧社会主義政党のように、武力で国を制圧あるいは社会主義政党が他の党との戦争に勝って第一党になったのではなく、選挙によって第一党になったのですね。

これは驚くべきことでしょう。

これは単なる「社会主義」ではなく、社会主義の理念を導入しつつ、政府に権限を大幅に引き上げつつも、国民の生活やエコを最優先に考えながら、そのために人類が重ねてきた叡智を最大限に利用して、それを情報公開し、教育を徹底したがゆえに、国民の支持を得て政策を実現できているということですね。

政府に権限を大幅に引き上げるだけでうまくいかなくなり、多くの国民の不満が募りに募り、ついに革命が起きて政府が転覆されて仕方なく資本主義に移行した社会主義ではないのです。

スウェーデンや他の北欧諸国では、社会主義政党の政府のイニシアティブが強いながらも支持を受けているのは、これまでの歴史を勉強して、人類の犯した轍を踏んでいないということですね。

それを国民がわかっているのですね。 スウェーデンでは、1920年に230人中97議席を獲得し、選挙で樹立された世界初の社会主義政党になったのでした。

また、36年には社会民主党が112議席を獲得し、その際に大蔵大臣になったエルンスト.ウィグウォッシュが舵を取り、公共事業の拡大、輸入抑制、雇用拡大をし、景気回復をもたらしたのでした。

しかし、それだけではなく、戦前戦中においても見事なかじ取りを政権党が行い、労使関係の調整、労使関係環境の整備をしていきました。

また、医療、年金、弱者保護の制度的枠組みもこのころになされたといいます。

戦後、戦場荒廃の欧州においてスウェーデンの工業製品の需要が殺到しました。

60年代にはこの国のGDPはOECD加盟国中3位になったようです。

これはなぜか?

スウェーデンが小規模経済であるがゆえに産業構造の転換がスムーズにいったからだとうう説明がなされています。

高付加価値、高生産性、技術集約的産業に転換したのです。

この本を読んで初めて知ったのですが、スウェーデンでは、著名な国際的企業が多くあるということですね。

例を挙げますと、SKF社、エレクトラクス社、アルファラバル社、アセア社、エリクソン社、スウェディッシュマッチ社、サンドヴィッグ社、ボルボ社、サーブスカニア社と多くあるのです。

高負担を国民に強いながら、経済発展を達成する、非常に理想的な政治の姿ですね。

前に、『北欧のエネルギーデモクラシー』において、 「デンマーク工科大学のニールスマイヤーと8名の研究者が、小規模分散型のエネルギー技術を導入するエネルギー政策を発表し、その内容は、地域熱供給を導入することで社会全体のエネルギーを合理的に効率的に利用するということ。 これにより、18%のエネルギー需要は伸びを見せながら、経済成長は70%もの伸びを見せた」という事例を紹介しましたが、エコロジーでありながらも経済発展は可能ということがわかりました。

ということは、一見両立しないと思われていたものでも工夫次第では可能ということでしょう。

人類の積み上げてきた叡智を総動員すれば可能ということではないでしょうか。

それができないのは、評論家や大学研究者の意見を取り入れて政策に反映させる機能が日本には存在しない。 つまり、真の政府が存在しないという日本の政治機構に問題があるのでしょう。

これを改革していくのは、やはりこれからの一般の日本人の価値観と、これから社会をよくしていこうという気概、そして勉強し続け、そしてよいと思ったことに関しては日常生活で行動していくことに求められるでしょう。

模範となる政策を学び、それについては積極的に賛同していく、というスタンスも同様ですね。 このようにスウェーデンについて勉強していくといいことづくめのパラダイスのように思えてきます。

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しかし、実際に自分がスウェーデンに足を運んで、実際を見たわけではないので、本だけ読んで称賛するのは慎まないといけないでしょう。

これから可能ならばスウェーデンに足を運びたいなあと思ってます。

裏の面、つまり問題点をも考察していかないといけないでしょう。

当然ながらスウェーデンでは医療、老人介護、児童保護は公共部門で遂行されます。

しかし、それに授かる人の数が多くなれば、必然的に入院日数が短くなる、長い待ち行列、サービスの低下、患者の非人間的な扱い、患者虐待という問題がスウェーデンでも起きているというのです。

その問題点を間然すべく、スウェーデンでは、いろんな財政や医療において改善をする政策を現在模索していることがこの本を読んでわかりました。

その模索がうまくいかなければ、いずれ高福祉高福祉の一部をスウェーデンやその他北欧諸国は手放さないといけなくなるのかもしれません。

こうなるのが必然ということが分かったのなら、私たちがすべきなのは、人に頼らずに、いつまでも健康でいられるように日々努力していくこと。

国に頼らずに自分で生活していけるように金銭面でのコーディネイトをしていくことではないでしょうか。

そのためには、いろんなジャンルの本を読んで、その本に書いてあることを日々実行していくことが大事なのは言うまでもありません。 そういうスタンスをかの有名なロバート.キヨサキは提唱しているのです。

キヨサキ氏は年金プランに加入していない、ということです。

非常に強気ですね!(笑)

そういったこれからの生活を見直していくのに非常に参考になる本としてこれをお勧めします。

●この本は以下よりどうぞ!

スウェーデン・スペシャル〈1〉高福祉高負担政策の背景と現状

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