クリストファーソーン 『太平洋戦争における人種問題』

2016-01-19 15:05:22 | 国際関係

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この本は、太平洋戦争時における西洋の日本に対する人種的スタンス、また逆の日本人の西洋人に対するスタンスの当時の歴史を垣間見ることができます。

1941年以降の太平洋戦争時において、日本は西洋列強に対してどのような態度をとるべきかの選択に迫られていたのです。

当時は、「白人対有色人種」「西欧対アジア」の区分けがあったといいます。

迫りくる戦争事態に対し、ヨーロッパ人に対する忠誠心を捨てようという気持ちを抱かせることになります。

日本軍の担当将校であった藤原岩市少佐は、「全アジアの平等の基、その上に立ち、相協力して西欧と戦う」「大東亜共栄圏の全キリスト教徒に対して帝国主義と人種差別とを信奉する西洋の信仰を拒否し、日本のキリスト教の中に体現されている純粋さと理想主義に目を向けよ」という声明を発表しました。

また日本の神学者は「キリスト自身は東洋人であるから、彼の教えを一番よく理解し、解釈できるのは東洋の人間である。」ということまで吹聴したようです。

アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドでは日本人は人間以下の動物、猿に似た小さな殺人者、野蛮人として描かれていたようです。

このようなメディアによる影響で、その国の民が、相手国に対するイメージを誤って形成してしまったのですね。

必ずしも政府の当局の意図通りのイメージではないということは真実をもって確認すべきであると思います。

そのことは、『西洋の植民地喪失と日本』という本を読んだ時のことを思い出しました。

その本について書いたページは以下です!

『西洋の植民地喪失と日本』

 

何故、西洋は日本を、あるいは日本は西洋をこのように誤ったイメージを形成する必要があったのでしょうか?

やはり戦争を起こす必要があったからですね。

ではなぜ戦争を起こす必要があったか? 当時は、自国内だけでは、資本主義での成長を上手く膨張させていくことができなくなってしまったからですね。

ですから、そのその生産の場や搾取する場を、海外に作らなくてはいけなかったからですね。

その場の取り合いがエスカレートして、戦争にいってしまったのです。

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しかし、現代は当時とは違って、そういった経済の調節機能が上がっているために植民地を獲得する必要がなくなったのです。

そのことで、私たちは恩恵を受けているということに感謝しなくてはいけないでしょうね!

ローズベルト大統領は、当時のアメリカにおいて、11万人の日系人をアメリカ軍によって西海岸から強制立ち退きをさせた、という事実も知ることができました。

戦中において日本は、ビルマフィリピンに対して独立を与えるのです。

そしてボースの支配するシンガポールの自由インド仮政府をインドを代表するものと認めるのです。

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また、東インドは戦中には日本領であり、そこのインドネシア人が国外に送られ、戦士として働かされて、二度と国に戻ることはなかったのです。

東インドは日本の利益のために荒廃したのだといいます。

戦後、西欧文明の本質的な優越性に対する確信、有色人種の対する白人支配の正当性に対する確信が依然強く存在した、とこの本では書かれていますがそうでしょうか?

戦中の移民制限、国際連盟規約の人種平等条項の拒否、西側市場や西欧植民地での日本製品の締め出し等々が超愛国主義者の主張を強めることになったのだといいます。

これらの事象は、日本人という人種に対して、侮蔑のまなざしがあったということのほかに、反対の驚異のまなざしがあったことも事実でしょう。

他の多くのアジア諸国が、西洋列強の植民地になったにもかかわらず、日本だけでは西洋化に成功し、軍隊を備え、これらに抗すことができたのです。

それはなぜ日本のみが可能だったか、ということはこの際省略しますが、それらが可能だったことによってやはり西洋諸国から驚異に見られたことは間違いないでしょう。

しかも、日本からの良好な製品が西洋を席巻して、自国の製品が売れなくなるという前代未聞の事態になり、そのことでアジアの島国の黄色人によって禍がもたらされる、という黄禍論が西洋諸国で席巻したのは興味深いことです。

その詳細について『黄禍論とは何か』という本でつまびらかに書かれているので興味ある人は読んでみることをお勧めします。

人間の感情とは、その場その場で変化するものであり、また1つの感情だけでは語りつくせぬものでもあり、一概に「人種的偏見が太平洋戦争の唯一の原因であった」ということはないと思います。

でもそういった面はあったことは間違いないのでしょうか?

あるのなら、またないのなら、これからどのようなスタンスで外国人と接していくことが重要かを考え、行動していかなくてはならないでしょう。

この本もその一助になるでしょう。 興味の出た方は以下よりどうぞ!

太平洋戦争における人種問題

 

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太平洋戦争における人種問題



その他おすすめ図書

黄禍論とは何か

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森永卓郎 『年収120万円時代』

2016-01-10 23:06:50 | 現代社会

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森永卓郎氏は、この本で大胆な予測をしてます。

それは、これから日本人の人口のうち40%の人が120万円になるということです。

これからは、年収300万円の人が日本の人口の大半を占める、ということを書いたのがベストセラーになった『年収300万円を生き抜く経済学』であり、その続編であったわけですが、それ以上に持つものと持たざる人の格差が開いていくことを危惧したのが本書であるそうです。

そんなことになっても、その収入でも楽しんで暮らせますよということで、読者を鼓舞した森永さんです。

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森永卓郎


逆に、億を稼いでいる人は仕事に追われ決して幸せでない、ということを実際に見聞してきた森永氏は、決してお金持ちに無理やりなろうとするなと警告を発してきたのです。

しかし、その『年収300万円を生き抜く経済学』で書いた予測よりも、はるかに厳しい現実に直面して急遽この本を書いたのだといいます。

これまで、日本の企業は非正規雇用の人たちを拡大してきたのです。

2002年2月から4年10か月の景気拡大がありました。

資本金1億円以上の企業は11兆円の増収でありました。

しかし、雇用者報酬は11兆円減でした。

こういった面でも、格差が拡大しているのです。

今は、成熟社会に入って,国民の誰もがほしいものを買いそろえてしまい、誰もが飛びつくような製品を開発していくことは難しくなりました。

であるから、これまで日本の企業は、年功序列にしていましたが、そうではなく、成果主義にしていこうという気風が当たり前になっています。

しかし、成果主義にしてもリーズナブル領域と、成果主義にしてはいけない領域を分けています。

長期の能力が大切でチームワークがものをいう仕事では年功序列ではうまくいかない、ということをいっています。

そういうところで、年功序列を採用すると、解雇権や評価権を握っている部門のトップに気に入られて出世するには、

上司へのおべんちゃらがうまい人

同僚の足を引っ張るのがうまい人

同僚の手柄を横取りするのがうまい人

 

この3タイプが出世すると森永氏は言います。

実際にこういう現場を見てきた森永氏の言葉だけに説得力がありますね。

また、収入だけでなく、教育においても格差が広がっていることを示唆しています。

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東大生の50.7%は年収950万円の家庭で育っているようです。

そして10.5%が年収1550万円の家庭で育っているようです。

今や東大に入るためには、小学校から塾に通わせ、家庭教師を雇って受験テクニックを学ばないと、東大に行けないということが分かります。

私が通った大学の教授で当時65歳で、その教授は都立青山高校に通い、学部と大学院の9年間 は東大に行ったということですがやはり、その教授が高校生のころと今とではだいぶ事情が違いますね。

しかし、今は裕福な家庭で育った人たちが日本のエリートになるのです。

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しかし、それでいいとは思えないですね。

こういった勉強勉強ですごしてきた人は、観念的には庶民の暮らしがわかっても、具体的にはわからないのですから。

ペーパー試験の扱い方は抜群でも、人との距離の取り方がわからない人もたまにいますね。

全部が全部そうではないですが…。

東大に合格するために、中学からずっと勉強ばかりしてきた人が、大学を卒業し、ある程度会社勤めをして独立をして会社を立ち上げるも、人との距離の取り方がわからないために、いつも短期で人が辞めてしまう、なんていう人がいます。

学歴社会の弊といえましょう。

格差社会の弊はそういったことだけでなく、犯罪を多発させ、民のモラルの低下をもたらすのは言うまでもありません。

またこれも森永氏の正義感の強い場面がうかがわれる箇所なのですが、庶民に対しいじめの税制の変化を提示しています。

タバコや発泡酒の増税、公的年金等控除の縮小、配偶者特別控除の廃止、老年者控除の廃止

こういった税制が庶民いじめであるのはいうを待ちません。

お金持ちを優遇している税制になっているのもわかります。

税制ですが、お金を右から左に動かしていたお金は10%でいいということです。

株の売却等で得たお金は10%の税金を納めればいいのです。

例えば3000万円を仕事で稼いだら890万円を税金で持っていかれるのですが、デイトレードで3000万円稼いだら300万円でいいということです。

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まさしくお金持ち優遇の税制ですね。

これを是正されるのを期待するべきなのでしょうか?

こういった格差を是正することを望んでいる政治家もあるでしょう。

でも、そういった政治家に期待を託して選んで、当選しても是正されることはまず難しいでしょう。

あまりにお金持ち優遇の場面が多岐にわたりすぎていますから、時間がかかるでしょう。

ですから、自分がお金持ちになるほうが手っ取り早いでしょう。

それと同じことをロバートキヨサキ氏もその著書で書いていました。

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ロバートキヨサキ

森永氏は『続.年収300万円時代を生き抜く経済学』で、「ロバートキヨサキの本がいくら売れたからとて、あれを読んでお金持ちになる人は1%も出ないだろう。」と書いていましたが、その是非はどうかわかりません。

あれを読んで,「自分はなれる!」と確信を持った人は実行すればいいし、「自分には無理だ。」と思った人はしょげることはないでしょう。

ロバートキヨサキの本を読んで感動し、ロバートキヨサキの会社が出しているスターターキットを買って実行した元フリーターが、齢37年商2億の不動産会社を設立したなんて言う話もあるくらいですから、学歴云々がなくてもその可能性はあるでしょう。

あの本に書いてあったことで印象に残ったのは、「常に勉強し続けないといけない」ということですね。

たとえ一時的に金持になれても、それを維持していくためだけでも、さらに金持ちになるにも勉強し続けないといけない、ということがわかりました。

ですから、本を一冊読んだだけで胸元が悪くなってしまう人はやはり向いていないんじゃないかなと思いました。

この本も、またロバートキヨサキ『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んだときにも思ったのは、「お金について勉強し自助努力をしていかないとお金で困るな」ということです。

 

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もう企業や、政府が自分を金持ちにしてくれるのをじっと待っていることで個人が金持ちになれるというのは儚い幻想に過ぎない、ということですね。

35年勤め続ければ誰もが必ず年収1000万円になれる、という時代があったのは事実ですが、もうそんな時代ではないというのがわかります。

まず、そのことを読んで実感して、いろんな本を読み、セミナーを受けて、ものを展開していかなくてはまずお金持ちになれないな、ということがわかりました。

またこの本においても読者がお金持ちになれるヒントがあるなと思いました。

成果主義ではうまくいかない例を先に書きましたが、成果主義でないとうまくいかない例はあるのです。

その例で、森永氏もリーズナブルとして認めている例もあるのです。

その例として、イラストレーター、音楽家、映画監督、小説家、デザイナー、マーケッター、ディーラー、俳優を挙げているのです。

こういった職の人は、完全な実力主義で、起用してもらえばもらえるだけお金が入ってくるのです。

自分が、一生に1度でもいいから花を咲かせたい、大金を稼ぎたい、という本源的な欲求があるならば、こういった職をとことんまで頑張って、その成果を上げていこうという気を起こしたらいいのではないでしょうか?

それがうまくいくかどうかは私にはわかりません。

神のみぞ知る、ということです。

完全な自己責任です。

また、先に、「3000万円を仕事で稼いだら890万円を税金で持っていかれるのですが、デイトレードで3000万円稼いだら300万円でいい」ということを書きましたが、これが魅力と思ったらデイトレードをしてみたらいいのではということです。

これも、やはり一筋縄ではいきませんし、自分がうまくいくかどうかは勉強に勉強を重ねて、実行し、成功理論を構築していかなくてはいけないことは言うまでもありません。

これも完全な自己責任です。

やはり、今は会社だけに望みを託していてはお金持ちにはなれない、ということです。

どういうことをすればお金持ちになれるか?

自分にできることは何か?

こういったことを考え続け、探し続け、行動し続けていくことが大事…要するに夢を託すのは政府や会社ではなく、個人ということです。

これまで得てきた情報でそう思ってきましたが、この本を読んでさらに、そう思いました。

そうなりたいとおもったかたは、この本を読んで、その思いを強くしていってほしいと思いました。

今の日本は、お金持ち優遇の社会になってしまっていますが、それを嘆いていても仕方ないです。

自分の状態から抜け出たい、と思う人。

そして小泉政権以降にコミュニティが崩壊してしまいましたが、自分が大金を稼いで、そのお金で、そんな社会でしたいことがあればそれを社会のために使うべきでしょう。

ロバートキヨサキは、その本の中で「お金持ちはみんな社会に寄付している」ということを書いています。

そんな人生を送りたいならばぜひともお金持ちになってほしいです。

この本の中で、一般国民ができるお金稼ぎの方法を森永氏が多く紹介しています。

この本を読みたい方はこちら!

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緊急版 年収120万円時代-生き抜くための知恵と工夫-

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●その他、森永卓郎氏の本を紹介したページ

『続.年収300万円を生き抜く経済学』

『年収300万円時代 日本人のための幸福論』(カレルヴァンウォルフレン氏との共著)

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