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この本は、太平洋戦争時における西洋の日本に対する人種的スタンス、また逆の日本人の西洋人に対するスタンスの当時の歴史を垣間見ることができます。
1941年以降の太平洋戦争時において、日本は西洋列強に対してどのような態度をとるべきかの選択に迫られていたのです。
当時は、「白人対有色人種」や「西欧対アジア」の区分けがあったといいます。
迫りくる戦争事態に対し、ヨーロッパ人に対する忠誠心を捨てようという気持ちを抱かせることになります。
日本軍の担当将校であった藤原岩市少佐は、「全アジアの平等の基、その上に立ち、相協力して西欧と戦う」や「大東亜共栄圏の全キリスト教徒に対して帝国主義と人種差別とを信奉する西洋の信仰を拒否し、日本のキリスト教の中に体現されている純粋さと理想主義に目を向けよ」という声明を発表しました。
また日本の神学者は「キリスト自身は東洋人であるから、彼の教えを一番よく理解し、解釈できるのは東洋の人間である。」ということまで吹聴したようです。
アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドでは日本人は人間以下の動物、猿に似た小さな殺人者、野蛮人として描かれていたようです。
このようなメディアによる影響で、その国の民が、相手国に対するイメージを誤って形成してしまったのですね。
必ずしも政府の当局の意図通りのイメージではないということは真実をもって確認すべきであると思います。
そのことは、『西洋の植民地喪失と日本』という本を読んだ時のことを思い出しました。
その本について書いたページは以下です!
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何故、西洋は日本を、あるいは日本は西洋をこのように誤ったイメージを形成する必要があったのでしょうか?
やはり戦争を起こす必要があったからですね。
ではなぜ戦争を起こす必要があったか? 当時は、自国内だけでは、資本主義での成長を上手く膨張させていくことができなくなってしまったからですね。
ですから、そのその生産の場や搾取する場を、海外に作らなくてはいけなかったからですね。
その場の取り合いがエスカレートして、戦争にいってしまったのです。
しかし、現代は当時とは違って、そういった経済の調節機能が上がっているために植民地を獲得する必要がなくなったのです。
そのことで、私たちは恩恵を受けているということに感謝しなくてはいけないでしょうね!
ローズベルト大統領は、当時のアメリカにおいて、11万人の日系人をアメリカ軍によって西海岸から強制立ち退きをさせた、という事実も知ることができました。
戦中において日本は、ビルマとフィリピンに対して独立を与えるのです。
そしてボースの支配するシンガポールの自由インド仮政府をインドを代表するものと認めるのです。
また、東インドは戦中には日本領であり、そこのインドネシア人が国外に送られ、戦士として働かされて、二度と国に戻ることはなかったのです。
東インドは日本の利益のために荒廃したのだといいます。
戦後、西欧文明の本質的な優越性に対する確信、有色人種の対する白人支配の正当性に対する確信が依然強く存在した、とこの本では書かれていますがそうでしょうか?
戦中の移民制限、国際連盟規約の人種平等条項の拒否、西側市場や西欧植民地での日本製品の締め出し等々が超愛国主義者の主張を強めることになったのだといいます。
これらの事象は、日本人という人種に対して、侮蔑のまなざしがあったということのほかに、反対の驚異のまなざしがあったことも事実でしょう。
他の多くのアジア諸国が、西洋列強の植民地になったにもかかわらず、日本だけでは西洋化に成功し、軍隊を備え、これらに抗すことができたのです。
それはなぜ日本のみが可能だったか、ということはこの際省略しますが、それらが可能だったことによってやはり西洋諸国から驚異に見られたことは間違いないでしょう。
しかも、日本からの良好な製品が西洋を席巻して、自国の製品が売れなくなるという前代未聞の事態になり、そのことでアジアの島国の黄色人によって禍がもたらされる、という黄禍論が西洋諸国で席巻したのは興味深いことです。
その詳細について『黄禍論とは何か』という本でつまびらかに書かれているので興味ある人は読んでみることをお勧めします。
人間の感情とは、その場その場で変化するものであり、また1つの感情だけでは語りつくせぬものでもあり、一概に「人種的偏見が太平洋戦争の唯一の原因であった」ということはないと思います。
でもそういった面はあったことは間違いないのでしょうか?
あるのなら、またないのなら、これからどのようなスタンスで外国人と接していくことが重要かを考え、行動していかなくてはならないでしょう。
この本もその一助になるでしょう。 興味の出た方は以下よりどうぞ!
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