R.ターガートマーフィー 『動かぬ日本への処方箋』

2017-11-23 15:26:00 | 日本経済

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R.ターガートマーフィーは私が敬愛するカレル.ヴァン.ウォルフレンの推奨する著作人であるからして、これまでこのブログでカレル.ヴァン.ウォルフレンの著作を多く紹介してきた私は注目しないわけにはいかなかったですね。

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カレル.ヴァン.ウォルフレン

 

読むなり、このR.ターガート.マーフィー氏の奥深さ、博学さを目の当たりにすることになるでしょう。

この本が発刊された90年代中ごろには、多くの国が日本製品を買うためにアメリカにモノを売って、その利益で日本製品を買っていたという経済的な構図であったのです。

要するに、アメリカという国の存在が不可欠であったのです。

大量のモノを買ってくれるアメリカという国があったからこそ、他の国々は存続が可能であったし、アメリカの覇権が可能であったということですね。

アメリカは、生産する以上のモノを消費し、その状態を続けるために借金しているのです。

こういう国内の状態であるからこそ、アメリカが覇権国家になっているのも可能だったのですね。

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それを日本がお金を貸してくれるから可能であったのです。

これは非常に目の覚めることでした。

アメリカが当時も今も、財政と貿易で多くの赤字を垂れ流し続けていることによって、多くの学者から批判の言葉がありますが、その赤字ゆえに他の国の存続が可能であるといううことがわかり、だれもが驚くでしょう。

しかし、いつまでもアメリカが赤字を垂れ流していいわけはないのです。

いつか快方に向かわせ、解消される必要があるのは明白です。

そして覇権の移譲もされる必要があるのも明白です。

それを担うのはどの国なのでしょうか?

ーガートマーフィー氏は、この本で国家の3段階を示しています。

それを見るのはこの本を読んでいただくとしまして、3段階目として以下の国家の段階をあげているのです。

開発の離陸段階にある国、つまり高度に自動化された工場、道路、橋、建物など社会基盤が発達していて、人が高齢化し、引退に向かっている人々を多数抱えている国。

富の蓄積がさほど多くない国が、運転に必要な貿易黒字を蓄積できるよう貿易赤字を出す必要のある国が=日本である、というのです。

之にも目の覚める思いがしました。

これが、日本の国際的な役割構造であるというのです。

それは、このターガートマーフィー氏の言葉以前に、大学で国際政治学で学んで覚えていました。

ただ良い製品を作って海外に売って、貿易黒字を出し続けるだけではいけないというのですね。

この書物の中で、日本が経済構造を改革して、アジアの成長を支えるのに、必要な貿易赤字を背負わない限りアジアの高成長は崩壊する」とまで書いています。

これまでのやり方を踏襲するだけで、どのようなことが社会にとっていいことかを研究し、良きものに変えていくことが日本の官僚には不得手であるということを、繰り返しウォルフレン氏の本を読んで、私も納得していましたし、そのことだけでなく、日本国民もそういう日々の姿勢を持たなくてはならない、ということをいろんな本を読んで考えに入れていました。

そういう変わらぬ日本への処方箋として、どういう事が書いてあるのかを興味津々で読みましたが、日本国内の経済政策だけでなく、国際社会における処方箋まで書いてあるので、驚きでした。

しかし、2010年の阪神淡路大震災後に、日本の海外依存の割合は大きくなり、それで連日日本の貿易赤字であるというニュースを聞いたり見たりして、多くの人は落胆したのではないでしょうか?

かくいう私もそうでした。

いかに、赤字を出すことが国際社会への貢献としても、そういう意識を転換するのはそうそう簡単ではないのは明白ですし、いつまでも赤字続きでは、人の生活意識も危機に満ちたものになるでしょう。

どのくらいにまで赤字を許容すれば、日本の人々が安心して暮らせるのか、という厳密な研究も必要でしょう。

その国際社会における役割構造だけでなく、やはり早期に快方へ向かわせなくてはならないのは、日本の国の借金でしょう。

国債の金利を故意に低く設定し、その国籍を金融機関に強制的に買わせることで存続しているのが現在の状態なのです。

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これでは、快方に向かわせることができないのは明白です。

そのために、「直接税金を上げるのは最悪なのである。」とターガートマーフィー氏は書いてありますが、そのとおりでしょう。

増税後は必ず景気が落ち込むのは、これまでの歴史を観れば明白だからです。

増税で赤字が消えるわけではないし、他の経済政策が伴わない限り、増税は赤字のジレンマを悪化させるだけである、といいますが至言ですね。

更に「なぜなら、日本の退職者の年金を賄うべきは税金ではなく今日投資してカネが生み出す明日の収益だからである」とまで言っています。

私たちが出している年金はすぐさま、投資信託につぎ込まれているのです。

投資信託ではいろんな銘柄の株に投資され、それぞれの銘柄は違う値動きをしますが、それで総合的に見れば必ずプラスの方向へ行きます。

その際には、何とか許容範囲内であれば、国民を年金基金で賄うことはできます。

それでが、何十年かに一回は暴落をするのは明白です。

その際には、増税で賄うのは当然の帰結なのです。

このブログで堺屋太一氏『高齢化大好機』という本を紹介した年に比べ、年金の受給を断っている人が増えているのは明白です。

しかし、生活保護の受給を要求してくる人も増えているのも事実なのです。

こういう事実を見れば、自分が未来のために行動していくことの重要性がわかるのではないでしょうか?

日本政府の行き方だけを見守るだけでなく、こういう書物をたくさん読んで、自分がこれからどういう人生を、世のため人のためにしていくかを考え実行していくかを考える契機にしてほしいというのも私の願いなのですね。

これまでウォルフレン氏だけでなく、ロバート.キヨサキ氏の本をたくさんこのブログでも紹介してきましたが、そういう考えを持ち行動していくことの重要性も書いてきました。

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ロバート.キヨサキ

 

キヨサキ氏はアメリカ人ですが、アメリカの政府に未来を託すことは一切しないで、年金に頼らず死ぬまで自分で生活していけるような仕組みをすでに構築してしまったようです。

ですから、キヨサキ氏は現在年金には加入もしていないし、これまで払ってもこなかったようです。

これはすごい!とすぐさま私は思いましたが、(笑)こういう人は非常に稀ですができないことはないでしょう。

日本の国民も、年金に頼らずに、引退後も政府に頼らずに暮らしていけるようなキャッシュフローの仕組みを作れ、ということを『あなたにお金持ちになってほしい』という本およびいろんな本で警句を発しているのです。

話がそれてしまいましたが、ターガートマーフィー氏が、財政の赤字を快方に向かわせるために必要なのは、大規模な移民の受け入れだということです。

この本が書かれた90年代の中盤には、外国人を見かけることは稀でしたが、今は当然のように外国人をそこかしこで見ることができます。

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これが、このターガートマーフィー氏および多くの学者や知識人からの要請からなのか、あるいは、少子高齢化の進展によって仕方なくなのかはわかりかねますが、とにかく、日本はそういう方向へ進まなくてはならなかったのでしょうか。

移民を受け入れることで、日本の経済状態がどういう推移をしてきたかを、書いた本があったら是非とも読んでみたいですね。

しかし90年代中盤には、単一民族国家日本などといわれていましたが、今は多民族国家日本とまで言っていいような様相を呈していますね。

日本の国際社会の役割構造の一環として、 

日本企業が自分で海外に工場を建てる方法 

工場を建設する外国企業に融資する

の2つを提示しています。

また、景気回復のために金利等をどうすべきなのかを書いてあります。

しかし、問題は日本だけでなくアメリカにもあるのは明白です。

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いつまでも財政や傍系の赤字の存続が可能であるかというとそんなことは絶対になく、いつかは快方に向かわせて、解消にも向かわせなくてはならないことは明白です。

貿易赤字を日本が受け入れるにしろ、どのレベルにまで、赤字が許容されるのかの、レベルの厳正な設定もしていかなくてはならないでしょう。

その研究をしていかなくてはならないのは言うまでもないでしょう。

しかし、ターガートマーフィー氏の論は、日本国内だけでなく、国際社会を視野に入れたマクロな視点で分かりやすく論を展開しているのはさすがといわざるを得ないですね。

こういった本を読んで、今の日本の経済政策が上手くいかないのは高度成長が終焉してしまったからというのがおおきな比重を占めることは疑いえないでしょう。

それを増税という当座しのぎでもうまくいかないのは当然でしょう。

将来の引退後を年金に頼るのは非常に危険でしょう。

そのことがわかり、年金は一切収めず、貯金している自営業者がいますが、それでもだめでしょう(笑)

働いた分だけではいつかは底をついてしまうからです。

やはり働かなくても自分の口座にお金が入ってくるキャッシュフローの仕組みを作ることが一番賢明な気がします。

政府に依存しないで、世のため人のためという共和主義の精神を持つことが一番大事ではないかと思われてならないのですね。

キャッシュフローの仕組みを作り、年金いらないといって受給を拒否している人が多く出ていることはいいことと思います。

自営業をしてきて、これまで一切年金を納めずに、引退後に貯金が底をつき、生活保護をもらい、その生活保護全額を老人ホームにつぎ込み、老人ホームでのうのうと暮らして知り合いがいますが、そんな人は論外ですし、そういう人とはお付き合いしたくないというのが正直ですし、私は絶対にそういう人にはなりたくないです(笑)

他の人たちは資本主義の論理で生きているのに、自分だけは社会主義の論理で生きている…(笑)

先にも書きましたが、日本の国際社会の役割構造の一環として、 

日本企業が自分で海外に工場を建てる方法 

工場を建設する外国企業に融資する

の2つを提示しています。

これを読んで、「これは必要だ!」と痛感した人や企業は、政府がしてくれるを待つのではなく、みずからしていくべきではないでしょうか? そういう共和主義の精神を持つ重要性を多くの人が認識してほしいものです。

政府は全知全能の機構ではありませんからね。

この本を読んでそんなことを考えてしまいました。

●この本は以下よりどうぞ!

     ↓

動かぬ日本への処方箋

 

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丸山真男 『日本の思想』

2017-11-03 21:30:29 | 哲学、思想

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私は大学時代は法学部に所属し、政治学のゼミナールにも入っていましたから、丸山真男の名はきかないはずはなかったです。

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ゼミの先生は、丸山真男の本は「何百回読んだかしれないし、今も持っていてもうボロボロになった。」と語ってましたし、また政治学史の担当の先生も、丸山真男のことを「政治学の神様」などと評していました。

そんなにすごい人なのか、と思い私は丸山真男のいくつもの本を買い読みました。

その内容の是非はのちに譲るとしまして(笑)、この本『日本の思想』に関しては非常に感銘を受けました。

どんどんと滞りなく出てくる知識、その独自の見解については瞠目せざるを得なかったのが正直なところです。

「こういう文章はいろんな領域の学問をまんべんなく修めていないとできないな」という感想でした。

まさに博学な知識人といった感じでしょうか。

しかしそういう大家といわれる人の常として、ものすごく絶賛する人もいる反面、批判する人もいるのです。

「私は左翼知識人にも丸山眞男にも共感しない」佐伯啓思『西田幾多郎』(新潮新書)の29ページに書いています。

また共著である『この思想家のどこを読むのか』 (洋泉社)において、加地伸行氏はかなりの批判をしています。

「20世紀の本で今後も残りうる書物のランキング」において、丸山氏『日本政治思想史研究』10位になり、 『現代政治の思想と行動』34位になったのだそうです。

しかし、この2著について「量が多くて大変」で、 「面白くもおかしくもなくかつ読みづらい」ということを書いています。

私もこの2冊は政治学を修めたはしくれとして読みましたが、古文や漢文の引用が多くて、主張もあいまいで読みづらく、印象に残ったことはなかったです。

この加地氏に言わせても「日頃、漢文や漢文体になれている者にとっても読みづらい」というんですから素人ではいわんやですね。

『現代政治の思想と行動』を漢文になれている加地氏が、1日3時間かけて読み、全部読破するのに15日間かかったというのです。

しかし上記のランクイン…これはおそらく、投票した人は読破していないとみなしているのです。

私もそう思います。

自分がいいと思ってなくても、評判になっているからという理由で投票して済ましてしまう…こういう例は学問のみならず音楽の世界でもあるのです。

さしていいと思わないけれども、周りの人間がいいというからその良さを語る、あるいはコンサートに行く。

こういうのは私にとっては無駄な時間と思うのでしないことにしています。

その道の大家といわれる人には、好評を博す反面、やはり批判をする人も多いですが、ことは丸山氏だけでなく、文芸評論家として名高い小林秀雄に対しての批判で、「定義をあいまいなまま論を進めているので、読み手に難解な印象を与える。」と評していた例を思い出しました。 やはり完璧な人はいないのは世の常でして、そういう批判にさらされる運命には誰もがあるのだと思います。

その批判を敢然と受け入れていくことで、人は成長するのだと思います。

さて丸山氏の批判を書いてしまいましたが、この本からは学ぶべきことが多いと思います。

丸山氏は、日本のしその在り方についての批判を書くのですが、その内容があまりに正鵠を得ているので、多くの人を虜にしてしまったのでしょう。

誰もが考え出せることであるならばいいのですが、そうはならなかった、だから今も信奉者がいるそんな感じがするのですね。

他の人と思考回路が違うのですね。

あらゆる時代の観念や思想にいやおうなく相互連関性を与え、すべての思想的立場かそれとの関連で自己を歴史的に位置づけるような中核あるいは座標軸にあたる思想的伝統はわが国には形成されなかった。

その構造上の把握がもっと推し進められない限り、反動を呼び起こすだけ、丸山はいうのです。

いろいろなものが開国時もその後も日本に入ってきた。

その新たなものの勝利は驚くほど早いということを書いています。

日本人は、知的好奇心が強く、いろんなものを思想界にも入れる。

その際に新しく入ってきた西洋の文物が話題になり、いろんなところで取り上げられるのが常です。

しかし、「過去のものはわきに追いやられ、意識から消え、忘却され、ある時「思い出」として噴出する。 それが国家的、政治的危機の時に著しい」というのです。 これはなかなかに説得的ですね。

これは長く日本の思想を俯瞰して、透徹した事実を発見したのですが、その内容があまりにあたっているのでセンセーションを呼び起こした原因にもなったのでしょう。

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研究熱心さもさることながら、全般的な知識が凄いのですね。

生起した出来事や事件において、ただ茫然と過ごしてしまうのが一般人であり、知識人のほとんどであったのが丸山氏だけは気づいた事実だったのでしょう。

いや気づいた人はいたけれども、それを公の場で毅然といったのが丸山氏だったのでしょう。

キリスト教やマルクス主義は、日本の知的風土において共通した精神史的役割を果たしました。

しかしわが国にこういった思想が移動される、社会的意味が変化すると現実肯定でしかなかったというのですがこれも非常に説得的ですね。

丸山氏に言わせれば、「絶対者がなく、独自な仕方で世界を論理的、規範的に整序する下地が形成されなかったからこそ、それは外来イデオロギーの感染に対し無防備だったのだろう」ということです。

その絶対者とは、西欧でいうところのキリスト教やユダヤ教だったのですが、そういうものがなかったがゆえに、機軸がなくただ並列的にものが入ってくることになっただけ、という批判でしょうか?

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西洋をやたら崇拝し、それに後れを取っているから日本はだめだという風に丸山はとっているいるという批判をしている著者がありましたが、私はそういうようには感じませんでした。

西欧でいうところのこういう宗教の代わりの基軸を求めるべきだったのかどうかはわかりかねますが、後のことを俯瞰して鑑みるにそれは不要だったのではないかと思います。

いや必要だったという人もいるでしょうけれども…この際は不問にしておきましょう。

またこの本で注目した箇所として以下の文をあげたいです。

「ただ森(鴎外)にも多くの民権論者にも、いわんや伊藤(博文)にも等しく欠けていたのは、私的な日常的な自由を権力の侵略から防衛するためにこそ全権力体系の正当性を否定する根拠を国民が自らの手に確保しなければならぬという発想であった。」

ここは自分だけの価値観だけの一存的という批判もありましょうが、こういう端的な意見は説得的に感じるむきもあるでしょう。 しかしこういうふうに思われてしまうのはことが丸山真男だから通ったというような気がします。

他の論者がいったら、目が通るだけで終わったか批難轟轟だったでしょう。

また注目すべき個所を紹介します。

末端の行政村に至るまでの官僚制支配の貫徹と軽工業及び巨大軍需産業を基軸とする産業革命の遂行、その社会的な秘密の1つは自主的特権に依拠する封建的=身分的な中間勢力の抵抗のもろさである、ということです。 また、社会的平準化も、最底辺の村落共同体にも、その頂点と底辺の両極における制度的にもイデオロギー的にも前近代性の温存と利用で可能になったというのです。

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しかし、非常に私も賛同を受ける文であることは間違いないです。

個人主張の強い国民であれば、上からの改革は遅々として進まないものです。

しかし日本は、知的好奇心の強い国民であるとともに、自己主張をさける国民性であるために、富国強兵政策もスムーズに進んだということは往々にして言えるでしょう。

それはこと、明治期の中国の現代化の過程をみれば明かでしょう。

この丸山氏の意見は非常に説得的だけれども、だからといって丸山氏だけの意見だけで世界の全部がわかるわけではないですから、丸山氏だけの意見を読むのではなしに、いろんな本を読むことの重要性は忘れてはならないでしょう。

地方の自治性は、社会媒介が地主=名望家ゆえに可能であったというのです。

近代化によって崩れそうなバランスは上からの国体教育と下からの共同体的信条の吸い上げで可能になったというのです。

精緻な分析のように思えますが、その分析は他の国のそれと比較してわかったのかどうかわかりかねますが、他の国のそれをつまびらかに知っていた人にはものすごく説得的に映ったでしょう。

丸山による日本の思想の批判の内容が多くの人を引き付けたようですが、第1章の最後に、 「問題はむしろ異質的な思想が本当に交わらずにただ空間的同時存在している点にある。

雑居を雑種にまで高めるエネルギーに認識しても、実践してもやはり強靭な自己制御力を具した主体なしには生まれない。

その主体を私たちが生み出すことがとりもなおさず私たちの革命の課題である」 と書いてあります。

いろんな文物が海外から入ってきて、それが消化されずに併存していることは、当時もあり、今もよくあります。

それは、海外の文物を読み、それをカッコでくくって紹介するだけのつまらない本を書く人が当時もたくさんいたのでしょう。

いろんな本を読み消化する。 その時点で、この考えは人からの借りものである状態ですが、その後もいろいろな本を読み、それらから学んだ内容が融合し、発酵し、自分のモラルとなっていくと、その考えのもとは誰であったのかがわからなくなります。

すると、引用もいらなくなり、するすると意見が書けていく。

この状態が雑種なのでしょう。

そういう状態にまで高めていくことが重要なのは言うまでもないですね。

これはいつまでも心にとどめておきたいことですね。

いろんな丸山氏の本を読みましたが、ただ私がこの人の本を大事にしたいなという感慨になったのは、この『日本の思想』だけでして(笑)、あとの本は正直読みたいという衝動に駆られることはないのですね。

こういう場でも、こころにもないことを書くとやはりばれるのですね。

だからそこは正直に書いたほうが良いと思うのです。

確かにこの本はよかったけれども、あとの作品がよくないのでもう買う気になれない。

そういうのは音楽にも当てはまりまして、ものすごい素晴らしいアルバムを出しながら、あとの作品があまりよくないので、いつしか関心が薄れもうそのアーティストのアルバムは買わなくなってしまった…そういう例はありますよね、だれでも。

ことは丸山真男だけでなく、社会学でしたら「社会学を修める人ならこの人の本だけは読まなくてはいけない!」といわれるような古典的な名作を書いた人の本は大学では当然のように勧められるわけですが、その人の本を読んでもいまいちしっくりこない場合はありました。

または経済学の巨人、経営学の巨人といわれる人の場合もあるのですが、そういう例として勧められた本でも全然しっくりこない、ということは往々にしてあるのです。

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ですから絶対に読まなくてはならない、という例でも、自分が感動できなければ読む必要はないと私は思います。

丸山真男97年に亡くなって、遺品を整理していたら、未完の論文が出てきて、それが本になる、ということが私の記憶では2回ほどありましたが、そのいずれにしても私は「ほしいっ!」とは思わなかったですね。

この『日本の思想』は公演の内容を口語のまま本にしたので、わかりやすいのです。

かつ読みやすい。

しかし文語になるとどうも難しくて…私はだめでした(笑)

しかし、以上の書いた内容はこの本の内容のほんの1部でしかないですから、その内容に感銘を受けた人は、他の大部分についても感銘受けることは間違いないでしょう。

この本ついては本当に心から勧めたいので、興味関心の出たかたは以下よりどうぞ!

日本の思想 (岩波新書)

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参考図書

この思想家のどこを読むのか―福沢諭吉から丸山真男まで (新書y)


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