ジャックル.ゴフ 『中世の知識人』

2018-05-27 22:03:02 | 大学論

この本で、知識人が中世において内面や外面でどのような変遷をしていったかを知ることができ、大変興味深く読みました。

この時代にいきたアラベールというキリスト教徒の人は『論理学入門』という本で「倫理よ、あるいは汝を知れ!」という言葉が有名だそうですが、内省に意義を求め理性と信仰の調和を目指したものはなかったようです。

しかし、12世紀シャトルは、算術、幾何、音楽、天文学がより有効とする論を発したのでした。 自然を神聖視せずに、理性の有効性を論じたのでした。

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キリスト教の跳梁跋扈した時代においては、予定調和説というものがあって、祈りをささげていれば、それは神がお導きになったのであって、凶とでようが吉と出ようが、祈りをしていれば、結果の良しあしは問わなかったようですね。

しかし私はこういう考えには絶対に与したくないものですね。

必ず物事には原因と結果があり、その内因を構造的に調べて調査して、その結果のもとを探し、そこで結果を論じ、それ以降はどうするかを決めるのが妥当というもので、祈ったから結果がどうなろうとしらない、という考えには私は勧めたくないものですし、そういう考えにはならないのですね。

こういう理性による良き社会を作ろうという考えをユマニスムというのですが、私はこのユマニスムに与したいものです。

ユマニスムは、理性によって自然を変えることができるという確信を持ったといいます。

ユマニスムの跋扈した時代には、<製作所としての世界>というストア派の隠喩もできたそうですね。

その跋扈によって論理学、自然学、倫理学、技芸、技能も新たに隆盛をみるのでした。

そして13世紀大学の世紀といわれたそうです。

12世紀から始まる都市の発展に促された精神の職人と自治都市運動により開花したのだといいます。

13世紀当時の大学の教師は=聖職者だったのだそうです。

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教皇は、大学に知的活動の重要さを認め、特権を授けたのでした。 中世に勃興したスコラ学は、キリスト教と古代思想を吸収してできたのだそうです。

そして知識の源泉は、聖書、教父、プラトン、アリストテレス、アラビア学術であったそうですね。

13世紀の教授は、教会と要職を独占したのだそうです。

それくらい、当時には理性の力が多くの大衆的な支持を得ていたのでしょうね。 しかし、14~15世紀になると、やはり変遷をまぬかれなかったようですね。

君主に仕え、管理され、臣下になることで富、権力、威勢を得るようになったのだといいます。

ですからこの本では、このころを「中世知識人の消滅」といっています。

封建的、領主制的、資本主義的体制の下で得られる収入で暮らすようになったのだといいます。

というのは、家屋、地所で利殖をはかるようになったのだといいます。

貴族に仲間入りするために、貴族風の暮らし、衣服をしていったのだそうです。

そして貴族風のお祭り、舞踏会、見世物、劇の上演、騎馬試合といったものも催していったのだといいます。

当時は、手による労働を極度に蔑視されたのだといいます。

こういった風潮が、大学と貴族の寡頭制の癒着を助長したのは言うまでもありません。

知識を得て、社会がよくなるようにそのための論文を書き、それを読んだ人の人生をよくするのが知識人としての役割のはずだったものが、このような堕落を生んでしまうのは、やはり古今東西変わらぬ事実のようですね。

いろんな宗教団体や大学でもこういった悪しき風潮が生まれてしまうのは、間違いがないようですね。

こうならないように自己を律するためにも、こういった本を読んでおくのは意義のあることでしょう。

そして、この後に、信仰問題から理性を引き離すことをしだした人がいたそうです。

それが、ドゥンス.ストコスだそうです。

この人の論じた内容については、この本の作者は、科学的記号体系の欠如、理論的な発見を活用しない技術面の停滞と評していますが、私はドゥンス.ストコスの書いた本をつまびらかに読んだわけではないので、その是非については論じません。

しかし、大学の当初の理念を忘れて、このような大学の知識人たちの生態の変遷が起きてしまうのは、普遍的な事象として興味深いものがあります。

そうならないように、自分を戒めていきたいと思いました。

私が、大学で学べたのも、このような本をたくさん読んで勉強できて、知的世界観を広げることができたのも、これまでの人類が重ねてきた叡智によるものです。

そのことに感謝の意は尽きません。

これからも勉強を続けて、いろんな精神的な糧を得ていきたいと思いました。

●この本は以下よりどうぞ!

  ↓

中世の知識人―アベラールからエラスムスへ (1977年) (岩波新書)

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小此木啓吾 『メンタルヘルスのすすめ』

2018-05-06 20:40:57 | 心理学

この本の著者である小此木啓吾氏は、人間の心理が社会の変化につれてどういう変化をもたらすか、どのような人生を歩むとどういうように心理が変わるか、ということを毎回つまびらかに分析しています。

その分析内容が非常に説得的なので毎回集中して読んでしまいますし、新刊が出るたびにチェックしてしまいます。

この本は87年に書かれたものですが、今の人たちにも通底している部分が大いにあるので、興味ある人は読むべきでしょう。

この当時の40から50代の人たちの心の葛藤の内容を書いているのです。

実際に小此木氏に相談してきた患者ののです。

それはどうしておこるのかをつまびらかにしているのです。

当時の、この世代の人たちは特別な精神的な位置づけにいたということです。

鬱、心身症、燃え尽き症候群、空の巣症候群などを多く発症していたのです。

当時のこの世代の人たちは社会、国家、組織とのかかわりへの帰属意識がものすごく強かったのです。

忠誠意識がものすごく強かったのです。

倫理規範だったのです。

しかしその次の世代は、そういう忠誠意識は希薄になっていったのです。

国家、社会への滅私奉公の意識は希薄で、組織への帰属を恐れる世代が現れたのです。

思想やイデオロギーを好まないのです。

個人個人の自由な恋愛による結婚が当たり前になったのですね。

これが小此木氏が、「モラトリアム人間」と呼ぶ世代ですね。

戦後、日本が焼け野原になり、それから再起をかけて、復興のために身を賭して働いていくことで、右か上がりの成長を遂げることができた世代では、そういう滅私奉公の意識を持つのが当たり前だったでしょう。

しかし、そうい世相を経験しないできた世代の人たちに、こういう時代を生きてきた世代では、ものの考えが違ってきて当たり前でしょう。

今は「会社人間-会社=ゼロ」ではダメになった、といってもなかなか考えの転換が難しいのでしょう。

趣味や教養がある方がいい、といわれてもなかなかそういうものを習得しようとは思えないのですね。

これまで長年維持してきた考えなのですから。

これは、「家」の解体が原因と小此木氏は考えているのです。

私は、それに加え低成長時代に日本が入ったからだろうと考えます。

また、小此木氏は、上昇停止症候群というものを挙げています。

例えば、一生懸命働けば必ず○○に昇格するという考えを植え付けられて長年頑張ってきたにも関わらず、現実は△△しかなれない、という現実がわかると、とたんに「これまでは何だったのか」と悟リ、現実に幻滅する、という症状ですね。

こういった人たちは、鬱、不安、いらだちで終わるものから、もっと本格的なものまでひとによっていろいろあるようです。

アルコール依存、出家する、奥の細道の旅に出るなど、の行為に出るパターンなどいろいろあるようです。

その鬱は、いろんな症状が出るようです。

朝起きるのがつらい、夜なかなか寝れない、食欲がない、やる気が起きない、人と接するのがつらい、というように。

それは上昇停止症候群だけの人だけでなく、退職、受験失敗、失恋、近親者との死別、長年住みなれた土地を離れるに際しての引っ越し鬱などの原因になっているようです。

小此木氏が分析した中で瞠目したのは、十二指腸潰瘍、高血圧症、過敏性大腸炎、気管支喘息といった症状も精神的な原因でなるパターンもあるというのです。

それに相槌が打てた医師のかたは、社会とのかかわりを患者の生活から分析しながら、処方を患者に教えることがこれから必要になってくるでしょう。

また一般人のかたも、小此木氏の分析に賛同できたなら、症状で悩んでいる近隣の人や同僚、友人がいたら、そういった奥深い分析をしてアドバイスするべきでしょう。

そのためにこういった市民向けの本があるのですから。 また興味深く読ませてもらったのは、学歴コンプレックスをもった父親の子供への接し方ですね。

一流大学や一流企業に入れるように、幼少の頃から子供に発破をかけていた。

しかし、いざ子供が一流大学に入り、一流企業に入ることができたら、羨望の目で子供に接し、その偉業にケチをつけるというのです。

「そんな大学凄いことじゃないんだ。それができたのは私のおかげなんだ。」といったようにですね。

これは、親が自分が学歴の高いところに入れなかったコンプレックスを抱えて、それを晴らすために子供にそういうところに入るように過大な期待をかける。

しかし、いざ子供が成功すると、それが羨ましくなって、それをこき落そうとするのですね。

コンプレックスが晴れるどころか逆にコンプレックスを増大させてしまう結果になったのですね。

こういう問題点が浮上したら、それをどのようにして快方に向かわせるか、を提示するのが科学の役目ですが、この本の中で小此木氏

「人間的な苦悩を内面的にひそかに解決して、その苦悩を超えて初めて親らしい親になっていく」

「自信と自足感を持つこと」

とだけありますが、まるで具体性がありませんね(笑)。

そこで思い起こされるのは、岩月謙司氏の本から学んだ事項ですね。

人を心から祝福できるようになるためには、自分が心から楽しいものをとことんまでやること。

人と比べてではなく、そのやることを始めるだけですぐに楽しくなるものを選び、行動する事。

それで人は心から人を祝福できるようになる。

と書いてありまして、実際その通りですからびっくりしました。

やはりこの場合のように、1つの事柄について全貌を見て解決へ向かわせるためには、その分野の本を20冊読んでいけば見えるようになる、といっていた人がいましたが至言だと思います。

やはり1冊の本だけでは見えてこないのです。

たくさんの本を読むことで見えてくるのです。

そういう複眼的で広く深く見ていく作業ですね。

この本などにでてくる鬱などになってしまう人は、視点が狭いということがいえると思います。

今苦悩になってしまっている部分だけを見つめてしまって、これは何が原因か、ではそのを良き方向へ向かわせるためには何をすべきか、そのためには日々どういう事を重ねていけばいいかといった広く深い視点が足りないのです。

そうではなく、広範な考えを持ち、それを文字にして脳内の埋め込み、それをずっと行動していくという作業が必要なのです。

決して宗教に入って祈るなんていう事では決して解決できないのです。

そのためには、こういった本が手助けしてくれると私は考えますし、それが私のモラルになっています。

ですから私は宗教に与しないのです。

宗教的な現象は信じますが、それに全般の信頼を託したりはしないのです。

岩月氏の本に助けられた経験は大きいです。

岩月氏の某本で、

「人間には2種類あって、1つは人の心を重んじるタイプ・。

もう1つは人の心に全く無頓着なタイプ。こういう人に人の心の大切さをいくら説いても前者のようになることはない。」

ということです。

それから私は目の前が晴れるような気分になりました。

そういう後者のタイプの人っていますね。

いくらその人が喜ぶようなことを言っても、こちらにはケチをつけたり、貶すことしかしてくれない人って。

こういう人が良くなるようなことはないのですから、相手にしないのがいいのです。

そういう人には私は挨拶もしないし、ほめることも笑い話もしません。

その人にはいつも黙っています。

それで本人が傷ついている節は全くないのですからそれでいいのです。

このように本が指針になることが多いので、こちらの方を私は優先します。

小此木氏の本の紹介のつもりが、岩月氏の称賛になってしまいましたが(笑)、小此木氏の偉業は、社会変化によって人間の心理状態、精神状態が変化する、その類型を多数分析し、その内容に整合性があることですね。

解決法は、あまりに具体性がなかったですが(笑)、それは他の本から学べばいいのです。

その本として岩月氏の本をお勧めします。

そういう読み合わせによって初めて目先が晴れてくるのです。

本1冊ですべてが解決できるなんという事は一切ありません。

それでは、この教えを携えていけば必ず解決できるといっている宗教と一緒です(笑)。

そんなことは一切ありませんので注意が必要です。

●ここまで読んで興味出たかたは以下より、この本をどうぞ!

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メンタルヘルスのすすめ (新潮文庫)

 

 

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その他、小此木氏の本の紹介ページ

『シゾイド人間』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/437349661.html?1463297520

『モラトリアム国家、日本の危機』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/433800949.html?1463297602

『ケイタイ、ネット人間の精神分析』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/427135314.html?1463297660

『あなたの身近な困った人たちの精神分析』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/437906735.html?1463304554

 


松岡憲司 『風力発電とデンマークモデル』

2018-05-04 20:13:08 | 高福祉、エコロジー

北欧は福祉や環境に関して先進的であり、これからの模範になる。

そんな面が多く感じれられるのは私だけでしょうか?

ゆえに新評論社から、北欧に関する本が多く出ている。

そんな感じがしたのです。

環境の先進国である。

だから北欧諸国の1つであるデンマークでは、風力発電に取り込んでいる、そう思って読書に臨んだのですが、実はそうではなかったようです。

デンマークにおける風力の利用は12世紀から記録があるようで、食品(ココア、たばこ、胡椒、油)加工や製紙、製材において使われていたようです。

また干拓においても、それが発電に使われていたようです。 この本が書かれた2004年からさかのぼること2年前の2002年の風力による発電量は多い順で、ドイツ、スペイン、アメリカ、デンマーク、インドというだったようです。

1997年の12月に行われた気候変動枠組み条約第3回締約国会議において、2008年から2012年までに、1990年当時の温室効果ガスを6%削減するという決まりなり、それを後に、北海道、青森、秋田はもちろん九州沖縄にも風力発電所が設置されるようになったのです。

最多は北海道の苫前町だそうです。

これまでの発電方法では化石燃料を燃焼させることで発電させていたのです。

すると温室効果ガスが発生し、地球環境を汚すのみならず、地球温暖化を招くことになる。

ゆえに、こういった化石燃料に頼らない方法として、風力発電などの発電方法が考慮されだしたのです。

それよりも前に、世界的に大きな契機になったのは86年チェルノブイリでの原発事故でしょう。

世界の風力発電の半分はデンマーク製だといいます。

それくらい注目されているのですね。

そのデンマーク製の発電機はポール.ラ.クーレ(1846~1908)の発明であるそうです。

1970年代に風力発電機を買うのは主に農民だったようです。

私などのように、都会に住んでいる人間にとっては予想外ですが、公共のものはすべて国が率先して請け負うボトムアップ式が当然と思ってしまうのですが、デンマークでは発電機のようなものまで、民間が選ぶようです。

先にも書きましたように、デンマークでは12世紀から食品、製紙、製材において風力が使われていたようで、民間の生活に深く根付いていたようです。

こういった深い歴史があったからこそ風力発電において世界の先をいくことに成功した、という面が大いにあったことは間違いないでしょう。

86年のカリフォルニアの風力発電機の65%デンマーク製になったようです。

その契機は、やはり多くのアメリカ製の発電機が破損してしまったようです。

政府機関からのアップダウン式ではなく、民間のこれまでの研究結果や経験値や声を土台にした研究団体によるボトムアップ式の革新方式であったために、無骨なデザインではあったけれども、頑丈な出来であったため壊れなかったようです。

この本を読んで驚いたのは、日本でもかなり多くの発電機が立てられているということを知ったからですね。

73年のオイルショックによって石油の供給の不安定性が露呈されたことで、それに代替する発電の模索が始まったようです。

74年に新エネルギー技術開発計画が国をあげてされ、4400億円が投入されたようです。

79年に開発と試験が初めてなされたようで、小型機はヤマハ、中型機は富士重工、大型機は三菱重工が請け負うことになり、今、三菱重工は海外にも発電機を輸出しているようです。

富士重工によるスバル風車なるものもあるのを知って驚きました。

2003年3月時点で、日本国内に576基の発電機があり、定格出力463360kWだったそうです。

しかし、風力発電機は設置において輸送や景観や騒音において問題点があり、しかも大型であることもネックになっているようです。

しかもよく壊れ、よく止まるということも問題点があるようです。

ゆえに、電化製品を買った後に壊れた際の、修理工のようなアフターケアの会社も設立されているようです。

この本が出された2004年から10数年がたっていますから、このまま推移したとはいいがたくこの状態からどう改善されたかは、他の本を読んで研究しなくてはならないようです。

化石燃料による発電の問題点を持っていない、だから風力発電を支持するというような短絡的な論理は排除しなくてはいけません。

だからといって、今日本は原発による発電がメインであるのは、これまでの研究結果、一番優れているからだ、という科学的ブーム論にも与しないのです。

現代社会は予定調和説で動いているのではないのです。

ブームというのは、多くの人の心を捉えて初めてブームになる。

見た目や名称、内容があまり多くの人の心を捉えられなければブームにはなりえない。

ゆえに、ブームが下火になると研究費が削られ、本当にいいものであってもブームにならずに終わってしまう。

ゆえに、ブーム=必ず良いものとは言えない、ということを『科学ブームの構造』という本で勉強しました。

しかも日本はアメリカの属国になっているのは明白で、原油の決済はドル決済にしているがゆえに、日本が他の発電方法に変えては、ドルの需要が減ってアメリカが困るからです。

アメリカは世界一の借金国家ですからね。

エコがいいのは地球環境にとって明白です。

しかし、この本で書かれているように、これほどの発電機が立てられ、出力も出しているということを大手の新聞社や雑誌が書かないのはなぜか、という疑問がわいてきますね。

こういう国との関係論も考慮に入れなくてはならないようです。

それにエコな発電方法は何も風力だけでなく、太陽光、太陽熱、温度差エネルギー利用、天然ガスコージェネレーション、燃料電池、バイオマス、雪氷、再生資源燃料など様々なものが発見、模索されているようです。

これらの詳細を勉強し、どれを採択し、またはどのような組み合わせで採択していくべきかは、研究に任せる以外ないでしょう。

一般国民もこういった事項の詳細を逐一勉強し、どれがいいかを模索していくべきでしょう。

政府が採択したことについて、「政府が採択したからこれがベストなんだ」という予定調和説的な思考法はやめて、これで本当にいいのだろうか、その問題点はないだろうか、という探求心を維持するのを忘れてはならないでしょう。

政府が採択したもの以外にもこれと思うものに関しては、支持しそれを多くの人が使用するように働きかける行動を続けなくてはならないでしょう。

その行動の内容が、あとから間違っていたということは往々にしてあるでしょう。

その時は、その詳細について勉強し、その考えを変えるか、あるいは一部を辞めて他の部分の矯正をするということが大事でしょう。

「ある事がらについて20冊の本を読めばその全貌が明らかになる」ということを書いた人がいましたが至言ですね。

ダイエットをしたい人が、それに関する本を1冊読んで実行しても上手くいかずに挫折してしまう、ということはよくあることです。

それはダイエットに冠する全貌は本1冊ぐらいではわからないからです。

しかしそれがわからずに、それだけで挫折して辞めてしまうひとが何と多いことか…。

やはり20冊くらい読んで実行した人が成功するのです。

しかしことはダイエットだけでなく、こういった環境について、風力発電についても同様です。

風力発電についても本1冊読んだだけでは全貌はわかりません。

やはり20冊くらい読まなくては。 これから化石燃料による発電方法は淘汰されなくてはいけなくなるでしょう。

しかしやみくもにそういった発電方法を貶すだけでなく、それに頼らない発電方法の長所と短所をつまびらかに勉強していかなくてはならないでしょう。

その一環として、この本をお勧めします。

●この本は以下よりどうぞ!

風力発電機とデンマーク・モデル―地縁技術から革新への途

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