竹内佐和子 『ヨーロッパ的発想とは何か』

2016-12-12 14:01:09 | 国際社会

【脚痩せるんるん 美脚の創り方】

すべきことは暇をみつけたらすぐにやりましょう!!

今回は、これまで言及してきた「美脚」になるための日々の行動論について話していきます。

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 美脚をめざしたいなら、ただ漫然と~をすれば良いというものではなく、日々の何気ない行動の積み重ねが「美脚」に導くということです。

『脚痩せるんるん 美脚の創り方』には、毎日すべきこととして マッサージやほぐし、体操(1分未満)、座り方の直しについて書いてあります。

マッサージやほぐしはできませんが、体操(脚の甲の伸ばしや上げ)は会社でも電車の移動中でも出来ますよね?

できることなら、ちょっとでもできる時間をみつけたら実践するようにしましょう!  

座り方の直しも、日々の行動で矯正できます。  

脚が綺麗に見える女性は、普段の座り方からして違いますね!

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だらんと脚を地に落としているだけの座り方をしている女性は、やはり脚が綺麗ではありませんね。

「日々の行動の積み重ねが差を作る」 ということは覚えておいて良いでしょう!

マッサージやほぐし、体操(1分未満)、座り方の直しの詳論は以下の商材に書いてあります!

簡単です!

その方法で、貴女を美脚に仕立て上げます!

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【脚痩せるんるん、美脚の創り方】

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この本は、この本が書かれたEC結成当時のヨーロッパを中心とした国際情勢のみならず、著者が実際に現地に行って、そこの文化にまで触れた感触もつまびらかに詳説されています。

今や、一国のみで国家が運営でき、国民が生活ができる情勢ではありません。

諸外国との触れ合いの中で、国家が運営でき、国民が生活ができるわけですから、その諸外国の理解をしていかなくてはならないのです。

経済の依存度が高くなっているのですね。

こと経済状況についても、それだけを勉強していればいいというわけでなくてはいけないのは申すまでもありません。

その国の文化にまで立ち入らなくては。

そのことを痛感させられた本であります。

文化のみならず、どのような思想が通念化しているのか。

それらはどのような歴史を通じて形成されたのか。

こういったことを理解しなくてはいけないのはいうを待ちません。

国際会議や貿易摩擦の問題の発生においては、解決の方向を模索する際、自国のエゴを出す場ではありますが、それだけではなく、他国のことも理解しなくては政治的な決定は妥当なものにはならないのです。

他国の文化、思想にまで理解をしなくては。

諸外国をいろいろと勉強する、そのことで自国の特徴が浮き彫りになるのです。

いろんな国を渡り歩いてきたフランス人貿易商であるポールボネという人の書いた『不思議の国ニッポン』という本を読んだときに、日本の特異さがよくわかりました。

こういった本を読んで、自分の国の内情や文化の特異さを認識することは国際情勢において非常に大切であるなと思った次第です。

ただし、日本が諸外国を理解するだけではなく、他国も日本を理解していただかなくてはいけないのも言うを待ちません。

ただ日本が諸外国を理解して譲歩する、これではただの妥協ですからね。

こういった社会に出て役に立つことが学べるのが大学であり、こういった本であるのです。

ですから、こういったことを学ぶことに多くの人が時間を費やしてほしいのですが、実際大学ではそううまくいってないです(笑)。

そういったことを学んだところでお金がもらえるわけではないですし栄誉がつくわけでもないですからね…難しい問題です。

この著者は、実際にフランスイタリア、オランダといった国に足を運んで見聞した内容も書かれていて非常に興味深くなって読みました。

まず足を運んだのはフランスのパリですね。

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そこでは、日本のように24時間営業の店はないようです。

また、日本のスーパーでは、野菜、ハム、ベーコン、パンなど1つ1つがパッキングされているのが普通ですが、それもここではないようです。

それは1つ1つ注文を受けてからパックするのだそうです。

また小切手は、日本では今ほとんど見られなくなってしまった光景ですが、今もそれを切る風景は残っているようです。

こういったことは人情を重んじるからでしょう。

そういうサービスにしたほうが触れ合いがありますから。

またパリでは企業の看板もないようです。

そういうものを掲げると風景が損なわれますから。

しかし日本ではそういうものがあちこちにありますね。

のみならず、ゼラニウムの鉢植えもよくあるようです。

私はパリに行ったことはないのですが、先のポールボネさんの本を読むと、パリのみならずヨーロッパの国々では、歴史的建造物が今も維持されているようですね。

階段を壊して、エレベーターをつければいいのですが、ヨーロッパの人たちはそういうことはしない。

それはなぜかといえば、歴史的建造物に畏敬の念を持ち壊したくないからだといいます。

こういったことを見ると、パリと日本では対比の構造が見れますね。

パリでは、歴史的遺産の維持、公共空間の維持ですが、日本では機能を重視し、そういったものをどんどん壊し新しいものに作りかえてきたのは明白です。

日本人は村を捨て、共同体を打ちこわし、田舎から都会へと民族大移動をしてきました。

これは、自然の内に宿る神々によって守られてきた村々の敗北であり、都会の合理主義、近代主義の全面への賛成表意をしてきたのです。

これは何も、そっくりそのままパリの真似をしろというわけではないです。

こういうことを学んで、日本の特徴を浮き彫りにした上で、日本のいく先を模索していくことができる、ということです。

商品の1つ1つをパッキングしないで注文を受けてからパッキングする店がいいなと思ったら、自分が店の主人になったらそういうモチーフの店にする。

また24時間営業のない店のほうがいいなと思ったらそういう政策案を支持する。

ゼラニウムの鉢植えがあったら、自分もそういうことを実際の生活上でしてみる。

歴史的建造物を壊したくなかったらそういうものをいつまでも大事にする、そういうことですね。

また、著者は、物流とビジネスの拠点としてリールインターナショナルを挙げています。

フランスにあるトゥルーズ空港を情報技術、エレクトロニクス、バイオテクの最先端の起点にしている情勢をあげています。

このように、旧いものを維持しながら、先端技術を用いて将来に向けて積極的に都市創造をしていくのがヨーロッパであるというのがわかります。

そういったことを学んでいくと、また日本の特徴が浮き彫りになりますね。

この著者は、ローマにも足を運んでいます。

そこで、「サンタマリア」と名のつく教会の多く、そこでピエタ像(キリストを抱いたマリア像)が散見されたのを発見したようです。

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フランスの歴史を紐解くと、女性が先頭にたって戦う偉人が多いのがわかります。

サンジュヌビエーム、ジャンヌダルク、シャルロドユルデなどなど。

これもまた外国について学んで、自国のことがわかるメリットですね。

日本にはそういう例が少ないですから。

ファムキッドという思想がフランスを中心としたヨーロッパには深層のにまで根付いているのです。

ファムキッドというのは、「霊性の高い女性が社会を刷新する」という思想ですね。

パリのノートルダム(=われわれの女性の意)教会の中央にマリア像があるのです。

その他多くの事例を挙げて、社会的習慣と女性の生き方の美学が密接につながっているのがわかります。

女性尊重のルール=レディファーストの慣習は根強いのです。

シモーヌボーボワールは戦後の女性解放運動の先駆的な偉業者だといいます。

こういったことを知るのも、国際社会において大切なことですね。

それから国際情勢に話題を変えています。

EUへの諸国家統合ですね。

他の言語や習慣、文化の違う国がなぜ国家統合する必要があるか?

それがなぜ可能だったか?

こういう素朴な疑問がわきますが、その歴史を紐解くとヒントを見つけれるようです。

過去に、ローマ帝国がありました。

私は世界史を高校時代にさぼってしまったので、その詳細についてよくわからなかったのですが(笑)、その領域は英国アフリカ、エジプトなどを含む広大な版図だったようです。

ローマ市民法という法は、その広大な版図で使用したようです。

ヨーロッパの国王は、ローマ法王によって王冠を授かることで正統性を得たということですからそれはそれはローマ帝国は、版図の広さのみならず権威的にもすさまじいものだったのがわかります。

その威厳の深さは、今のヨーロッパ人は、読み書きにしか使わないのにギリシャ語ラテン語を勉強するのだそうです。

ギリシャ語やラテン語は文学、美術、数学、建築などの基礎になっているようです。

1つの広大な帝国内で流通していた言語ではありましたが、その後各国に領土を分裂させてそれぞれの国で使われていた言語を基礎に国家を形成したがために今の国民国家の時代においてもギリシャ語やラテン語が基礎的な言語になっているのだということ言うことがわかります。

これは島国で、しかもほとんど一言語しか供用語になっていない日本では想像できないし、理解の難しいことではあります。

こういった異民族、異言語、異文化、異習慣の人たちとの共生が当たり前になっているヨーロッパという版図内においては、自分と異なる人たちに対する寛容と理解が当たり前になっているようですね。

と同時に、自国への愛も同時に。

フランスのドゴールは、「国の個性、これを失ってはならない」と明言し、英国のサッチャーは、「祖国への愛情。情熱がヨーロッパを支える」と声明を発したのです。

これらの言葉が、明確にヨーロッパの基礎になっているのがわかります。

いろんな民族や国家が入り乱れるこの版図内において、より高い次元でまとめ上げるのは、ヨーロッパという観念だということがわかります。 それを形成する価値あるキーワードとして「民主主義、市場、寛容、進歩、芸術」という言葉が挙げられています。

93年1月1日にヨーロッパ内での資本、財貨、サービスの移動が自由になりました。

そのために、EC共通通貨の発行と欧州中央銀行の創設をおこないました。

その他、ソ連や東欧の社会主義国との歩み寄りや大陸国家でない海洋国家である英国への警戒、欧州内の南北格差、移民問題、社会政策など問題は山積みになり、それに対処していった経緯がつまびらかに書かれています。

それでもめげることなくEUを進めていった原動力とは何か?ということを考えると、2つの事柄があげれます。

まず1つは、アメリカに産業的にも文化的にも欧州が席巻されることを危惧していたのです。

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英国がECに加盟するに際しても、アメリカと距離を置いて加盟するよう呼びかけたということです。

先にも書いたように、ヨーロッパの人たちは、歴史的建造物をいつまでも大事に保存するのです。

先人たちへの畏敬の念を忘れないのですね。 自分たちの国を非常に誇りに思っているのです。

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しかし、アメリカはそういうものをすぐに造っては壊す、のスピードが早いのです。

日本も同様に。

私の住んでいる東京では、歴史的建造物などほとんどありません。

あるのは寺社や神社だけです。

たまに歴史や国語の教科書に載る文学者の遺家などがあるくらいです。

そういった気風の国では、新しいものが入ってきて、その国民の琴線に触れればすぐに流行るのです。

ポールボネさんによれば、「日本にディズニーランドが開園されるやすぐに国民的な熱狂に変わったが、フランスにディズニーランドが入ってもほとんど流行らなかった」そうです。

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フランスでは脱米的な慣習が根強いようです。

機能重視よりも歴史のほうが大切なのです。

これはどちらがいいとか悪いとかいうことではありません。

こういう文化的な違いがあるということです。

ヨーロッパではそういう文化が根付いているために、経済発展のスピードが遅かったということです。

しかしアメリカや日本では、その対比の構造の文化であるためにそのスピードが早かったということです。

日本人は、すごくよく働く。

土日返上してまで働く人は珍しくないです。

しかも、完成日が決まったら、その日までに完成させるべく残業を当たり前にして働きます。

しかしヨーロッパ人は、宗教的なことも理由で、残業などしないです。

5時になったら仕事が終わってようが終わってまいが、すぐに帰って自分の家族との時間、趣味に時間を捧げます。

日本では、有給を全部使う人は稀です。

しかしヨーロッパ人は全部使うのが当たりまえです。

夏にはバカンスを楽しみ、2か月の休みになりますが、日本では長くて1週間です。

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こんな違いがあっては、ヨーロッパが日本に経済的な地位が低くなったのは当たりまえです。

アメリカのみならず、日本への牽制も欧州統合の理由の1つだったのですね。

欧州では3億数千万人の人がいるのです。

それが1つのブロックを形成して、アメリカや日本に対抗する。

欧州、米、日本3大経済ブロックがあった…今は、日本は少子高齢化、アジア、アフリカ諸国の経済的台頭などによりこのようではないですが、それでもこういう時代があった。

86年から87年には日本のヨーロッパへの投資はそれまでの2倍になったのです。

それのみならず、日本製の時計、テレビ、その他家電、乗用車、末端消費材が欧州を席捲したのです。

そうなれば当然、日本の黒字です。

その危惧から、アベルファルソー(フランス)という人は、エレクトロニクスの防衛を掲げるのです。

トムソン社(仏)とグルンダリッヒ社(独)が提携してヨーロッパ最大の事業をしようと呼びかけたといいます。

自分は何てすごい国に生まれ育ったのかと感嘆にとらわれました。

こういった文化の違い、歴史的な経緯その他諸々の事情について学んでいく。

その学んだ内容を踏まえながら政策を決定していく。

また日本人は、その政策への支持は不支持の表明をしていくことが必要であるということが痛感しました。

先にも書きましたように、そういうことを学んでもお金がもらえるわけでも、栄誉がつくわけでもないです。

だから、難しいですし、時間のかかることではありますが、そこであきらめていてはいけないと思うのです。

これからもそういった分野について広く深く学んでいきたいですからこういう本をどんどん読んでいきたいですし、そういう人が増えることを私は願っているのです。

そういう大切なことが学べる一助の本としてこの本をお勧めします。

●この本は以下よりどうぞ!

ヨーロッパ的発想とは何か―統合ECを支える多元性と普遍主義

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上の続きで「美脚をめざす人のためのアドバイス」をしていきます。

私は、いろんな人間の生理学を幅広く学んでいて、男性の薄毛に関しても学んでいますが、 この「美脚」ともなにか共通点があるように感じます。

女性の本源的な欲求として「美脚」は当然あるわけですが、この「美脚」をめざす人で、美脚をめざすためにエステにいって数十万円、人によっては100万円以上を出した人もいます。

凄いですね~

しかし、その誰もが「大して効果がない」と愚痴ります。

何故か? エステにおいては、パウダーを脚に塗って表面の角質を取る。

湯で濡らしたタオルや湯など温熱で濡らして汗をかかせてむくみを取る。

というようなことしかしていないのですね。

確かにこういったことに効果はないとは言いませんが、永続的なものではありません。

永続的なものにするためには、『体内調整』を日々の生活で実践していかなくてはいけないからです。(-з-)

これが一番大事なことですが、エステにおいてそのことを語ってくれることはまずありません。

何故か? 「ここに通うだけで美脚になれる!」と期待してやってくるお客さんを失望させてしまうからですね。

そういう期待を店やウェブページをみて思うから、そこで行動をさせるようなことはいわないのでしょう。

エステに通うだけでは決して綺麗にはなれません!

日々の行動が一番大事なのです!

そのことは記憶しておきましょう。

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薄毛や抜け毛で悩む男性も多いですが、薄毛や抜け毛で悩む人がまず最初に行くのは、やはり育毛サロンですね。

育毛サロンで行われているのは、毛穴に詰まったアブラを除去し、育毛にいい成分を含んだ育毛剤をふりかけてくれる。

アブラを除去する機械や特殊な育毛剤は市販では売っていませんから、つい育毛サロンに依存してしまいがちです。

しかし、これに何十万も投資したにもかかわらず、回復しない…

なぜか、美脚と同様に、育毛に一番必要なのは、日々の生活であるからです。 アブラを除去することによって育毛に最高の環境ができた、と喜んでしまいがちですが、そうでなく、一番大事なのは「アブラが毛穴に出ない体内環境」ではないでしょうか。

抜け毛に一切悩まない人は、毎日アブラが毛穴に出ない体内環境に何気なく励んでいるからです。

ではどうすればいいかは、このページで詳説するところではありませんので(当然ですね.笑)割愛しますが、美脚と同様に一番大事なのは「体内調整」だということですね。

人がなにかしてくれるわけでも、美脚になりたいと思っているだけで自然になれるわけでもありません。

そのことをいろんな生理学を勉強してきてわかりました。

美脚をめざす人にとって、日々の生活でしなくてはいけないことはとっても簡単!

 

●今の自分の身体の部位のサイズを測り、どのサイズにしたいか明確に決める!

●摂るべきものを摂り、摂ってはいけないものは摂らない

●毎日7秒のエクササイズをおこなう

 

この3つだけです!

難しく考えて美脚になるのを放棄したり、エステに高額を投じたりしないようにしましょう!

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佐伯啓思 『反.民主主義論』

2016-12-02 14:56:07 | 現代社会

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奥の深い議論の持ち主である佐伯啓思氏の新刊が出て、ネットで新刊案内の告知がされるや、また私は書店で予約して買ってしまいました。

そして読んで、またも感動しました。

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佐伯啓思

その内容は以下です。

2015年9月19日に、安保関連法案が可決されました。

これまで、日本には護憲派が確固として存在していて、そのためには憲法9条に照らし、日本の自衛隊は違憲である、そして自衛隊や日米安保は廃棄すべし、という立場をとってきました。

それは、日本が唯一の戦争による被爆国であり、その惨禍を繰り返さないためにも、自衛権は廃棄すべしというのが趣旨でした。

その気持ちは非常にわかりますし、私は法学部出身ということもあり、また幼いころに、第二次大戦時と後の日本の悲惨な状態をノンフィクションで描いた『はだしのゲン』という漫画を読んだこともあり、それに私は非常に共感しましたし、法学者の中にはやはり法律に対する価値観が大きいために、自衛権の廃棄を主張する人も多いためもあって、そういう人たちの本を多く読むことによって、その気になり、非武装中立にすべき!とゼミでも主張したこともありました。

しかし、それは浅い論であることがのちにわかりました。

といいますのも、私は非武装中立を主張する人の論文や本ばかりを読んでいたので、軍備は必要とする立場の人の本を読んだことがなかったからですね。

その軍備は必要とする立場の人の本を多く読むことによって、そして非武装中立を支持する人の論文を比較考慮して結論付けるに、やはり軍備は必要である、という結論に達したのでした。

護憲を支持する人の多くは左翼、つまり社会主義を主張する立場の人が多いですね。

社会主義になれば、どの国も戦争はしない、という命題を信じて疑わない人たちによる論ですが、実際これまでの歴史を見れば、社会主義国であろうと自分から戦争を仕掛けてきたことは多くあったのです(笑)。

ですから、命題を金科玉条に仕立て上げないで、その都度命題は修正していかなくてはいけないものなのです。

いくら有名な学者が言ったことでも、いくら立派な政党であっても間違いは犯しますし、絶対に間違えないということもないですし、自分と意見が合わない部分は絶対に出てきます。

ですから私は、絶対的に支持し、それ以外は支持しないなどという学者も政党もいません。

その都度、吟味に吟味を重ねて、支持すべき論を支持していく、というスタンスを取りたいと思います。

無批判でいる、というのは非常に危険なことだと思っています。

佐伯氏の主張することは、「世界史とは世界を自由や民主主義、法治主義といった理念によって秩序化する方向に向かうものであり、そのためには敵対者に対する軍事的行動が必要である。」ということですね。

その通りですね。 独立国であるからには、自衛権は絶対的に必要なのですね。

さらにいうには、「戦力や交戦権を放棄して、どのように国を防衛するか、といった重大な疑問に護憲派は答えなければなりません。」ということですね。 安倍首相の積極的な平和主義に対抗できるだけの防衛政策、外交政策を打ち出さないために論戦にならないと言っています。

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ものごとに反対するのは簡単です。

しかし、それをなくした時に、それに代わるものがなければ、いくら反対しても意味がないのは言うまでもありません。

日本の政治学者として有名な丸山真男は 「天皇制に基づく前近代的で非民主的な国家だから戦争に突入した。 ホッブズに始まる西洋近代の契約的な論理を体現していなかったから」 ということを言ってました。 ホッブズは、17世紀を思想家であり、王が人々の生命財産を守る義務がある。 敵は、国内不穏分子と外的である。

であるならば、民主主義国家では国民が自ら敵と戦うのが当たり前といったのです。

ですから、国民皆兵が基本になっているのです。

そのことを知っていて丸山真男は無視し、非武装の平和主義を主張したのです。

矛盾していますね。

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丸山真男

しかし、やはり人間の論というのは完全に首尾一貫しているわけではないですし、私にもそういう部分があるのは認めます。

しかし、それまで主張していた正反対の論を展開したというのなら、当然批判されてしかるべしですが、丸山氏がホッブズを支持していながら、非武装の平和を支持していたということなら、当然容認されていいでしょう。

しかし、私は法学部の出身ということもあり、在学中にも当然丸山氏の偉業については知ることができました。

しかし、氏の言っていることは多々意味不明な晦渋を極めることがよくあり、ながーい古典や漢文の引用が長く連なり読むのに疲れたり、結局何を言いたいのかわからないことがよくありました。

それなのに「政治学の神様」などと言われたりするから信じれませんでした。

神様ならもっとわかりやすい文を書いたら?なんて思ったこともありました。

そんなですから、この日の書いた本に感動した部分は少ないですし、この人の本が店頭に並んでいるのを見て、「欲しい!」と思ったこともないですね(苦笑)。

佐伯氏も、丸山氏について、氏の本である『西田幾多郎』の中で、 「私は左翼知識人にも丸山眞男にも共感しない」と書いています。

丸山氏「民主主義は永久革命だ!」と言ったこととか、日本の学界の専門に閉じこもって他の学問について知らないという事態を憂えて「タコツボ型」として批判したことについて多くの人の共感を浴びた、ということもしりましたが、人が生活していくうちに問題点は生起しますし、それをよき方向へ変えていく必要はありますから、永久革命論はそんなすごいことかなあ?と疑問に思いますし、専門に閉じこもっていないでいろんな学問を収めていく必要性は、丸山氏でなくても私の敬愛する加藤秀俊氏や、桜井邦朋氏も取り上げていた論であり、この2人より先に言ったか後に言ったかどうか知りませんし、たとえ先に言ったとしても、取り立ててすごいことでもないのではないか?と在学時代に思ったものですが、どうなのでしょうか?

本論に戻しまして、佐伯氏は、その安保関連法案をそのまま支持するものでもないのです。

物事は、どんなものにも裏と裏の両面がありますから、その両面を見ることが大事であり、その吟味を怠ってはならない、というのは私の主張を一致しますね。

日本の同盟は、占領政策の中で、日本に植え付けられたアメリカ的な世界観であり、歴史観であるということです。 アメリカの普遍的な正義、それに日本は盲従しているということですね。

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自由や民主主義という普遍的価値を広めるのがアメリカの使命感になっている。

そのために、アメリカは、ベトナム、イラク、スーダン、アフガン、リビアを爆撃したのです。

そのことを日本のメディアは一切報道していないのです。

そのことに批判を向けなくてはならないでしょう。

自由や民主主義が普遍的価値というのは傲慢そのものです。

この法案が可決されたのは、いやそもそもこの案が出されたこと自体が不思議に思われなくてはならないでしょう。

与党自民党は、アメリカが、日本をアメリカを有利に動かすために作った政党なのです。

アメリカは、財政と貿易の両方の赤字でいつ国家が破たんしてもおかしくはない状態です。

そのために、日本と中国が戦争を起こしてくれればアメリカのためになるということでこの法案を自民党に出させたというのがリチャードコシミズ氏の意見ですが、私はそれに賛同します。

その論の詳しい内容については以下の動画を見てほしいです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=Oea_l5lGiLc

 

しかし、今の日本国憲法を改正しなくては戦争ができない。

その改正をしていくのに時間がかかってしまうから、あの法案を出し、それを可決させたというのが正しいようです。

こといつも研究を重ねている学者や研究者、ジャーナリストでも、全部の面から論を出すことは不可能です。

ですから、いろんなそういった人たちと交流しても、完璧にこなすことはできないのが人間の性です。

ことは完ぺきに近い佐伯氏でも。

そういうアメリカの意図を読むことができなかったのだと思います。

ですからその完ぺきに近いと自分が思われる人の本でも、それに無批判になってないで、また違う議論があるんじゃないか?という心の隙間を開けていくことは必要です。

ですから、リチャードコシミズ佐伯氏両方の意見をくみ取って論を形成していくべきであると思いました。

真実を知るということはいろんな本をたくさん読まなければいけませんから大変に骨の折れる作業ですね。

大衆、ここにあるのは多様な意見に基づく議論でもなければ、もちろん熟議でも熟論でもない。

相互に相手の言うことを真似しあい、どこかで聞いてきたもっともらしい話やあるいはちょっとした情緒的なフレーズの基づいて政治的な意思だと思い込んでいる巨大な集団と佐伯氏は定義しています。

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これは非常に巧みな定義づけだと思いました。

この定義で、思い起こすのはやはり創価学会公明党ですね。

日本社会の全体を見ずに、公明党以外の政党の意見を全く読まず聞かず、たとえ読んだり聞いたりしてもちょっとだけで、創価学会公明党の意見を最大限に読んで聞いて、それを支持し投票する。

また、公明党議員に投票するように友人知人に電話して頼んだりしている。

まったくの盲目であり、狂気ですね。

創価学会に入っている人たちは、いっぱしの大学に入っていろんな科学を学んできた人も大勢いるのです。

なのに、どうしてこのように盲目になってしまうのか不思議です(笑)

さらに佐伯氏は以下に続けます。 「そして彼らは自分の情緒や利益が現実の政治の場で実現していないと感じたら主権者の権利として下剋上を起こすことができると思っている。」と書いていますが、その定義には当てはまる部分とあてはならない部分があることは否めません。

政治批判の文を多く読むことによって、倦怠感を感じ、政治不信になって投票にすらいかなくなってしまう人が多くいるのを見るとやはり、違うなと思いますね。

自分の意見を代弁してもらうのが投票であるとするならば、やはり行かなくてはならないでしょう。

しかし、その要求がすべて叶えられるわけではないのが政治でもありますから、そうなってほしいのが政治で不可能ならば、自分で行動するのが得策でしょう。

「自分が金持ちになりたかったら、政治に期待するのではなく、自分が金持ちになるよう努力するのが一番いい!」といったロバートキヨサキ氏の言葉が思い起こされます。

政治における決定が多くの人が不満に思うことはあります。

だからと言って国民の意思に反するもとは言えないのも現状でしょう。

1920年代から30年代ドイツにおいて、ヴェルサイユ体制の過酷な賠償金で疲弊し、尊厳を失ったドイツ国民にとって議会に対する失望は本当に大きかった。

それに対し街頭で人々に語りかけるヒトラーナチスのほうがはるかに国民の意思を汲んでいるように見えた。

「議会は国民の意思を実現できない」と考える人が一定の数を集めそれなりに切迫感を持つ時、直接民主主義的なものが議会主義を圧倒し、そこから独裁者が出現するのです。

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その歴史的教訓を佐伯氏は提示しています。

そのことを心に明記しておきましょう。

手続きを踏んだ議会の決定だからといって正しいわけでもないのです。

暫定的に正しいだけの話しです。

それが正しくないということを立証したいならば、いろんな角度から検証し、それを国民に提示して多くの人を説得しなければなりません。

そして、それが正しくないならば、次の決定において繰り返さないようにしなければならないでしょう。

それこそが歴史的教訓というものです。

この本で、大正デモクラシーの立役者である吉野作造氏が挙げられています。

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吉野作造

その吉野作造は、国民の智徳の生育、特に教養を高めることが肝要だといっていたようで、それは私の持論と一致していて共感できました。

単に情報に接するだけでなく、それが本当にいいものかどうか検証することなくその情報を人に教え、またその情報をもとに行動していては、間違った方向へ人間社会が行ってしまうからです。

だからこそ、いろんなことを学び、いろんな角度から学び、それをよき方向へ向かわせるたえにも学問が必須だと思っているのです。

吉野作造は、

「そもそも民意などというものはない。

衆愚は少数の野心家の扇動によるものだから民意をもって政策の基準にすることは間違っている。

具体的な事象についての人民多数の民意などというものはあまりに雑然としており、日々刻々と動揺するものである。

しかし、この動揺にも中心があって左右に振れながらも何かある中心にむかって動いているものである。

そういう見えざる意思の主体を認識できるものが少数賢者ではないのか。

といったことを要約しているのです。

非常にこれは至言であり反論の余地のない言葉ですね。

そういう見えざる意思の主体が輿論ということです。

その少数賢者に課された課題が、社会の日々の変動や情緒が渦巻く時間と空間を相対化し、過去や未来という長い時間のうちに現在を置き、世界という広い視野に立ち、ある程度、状況から身を引き離して眺めることができる時間と能力で、人民が何を求めているかを解釈することであるといいます。

状況の変化で、すぐに頭に血が上ってその場その場で単なる意見を言うだけではだめということですね。

そういう能力がある人が政治に当たるべきということがわかりますね。

実際の政治を動かすのは少数賢者という意見に私は賛意を表します。

国民主権は、せいぜい投票所にいって投票する程度のものであるのです。

「その大衆をして自分こそが判断能力があると思っている、と言わしめる。 自分の意思こそが政治を動かし、政治の場で取り上げられると正当な権利をもっていう。」 と佐伯氏は言っていますが、そんな傲慢なことはないでしょうとちょっとおかしくなりました(笑)。

しかし毎度のことながら、佐伯氏の学の深さには敬服します。

断っておきたいのは、無から有を生み出すことなどできないのです。

佐伯氏は、いろんな学者の言を引き合いに出していますが、それは自分の論を肉付けするために引用しているだけで、引用に賛意を表することもあれば、反対を表することもあり、自分の意見をきちんと書いているし、社会を素述するのではなく、自分の明晰な分析でもって描いているのです。

その分析内容にはただただ平伏するばかりの見事さを持っています。

だから毎回この人の本は買わなくては!という気になってしまうのですね。

ここに書いた以外にも、グローバル文明がテロを生み出すとか、民主主義に必要なのは文学とか、トランプ現象は民主主義そのものであるなど、一見奇をてらっただけの原題に戸惑いますが、実際に読んでみると賛意を表しないではいられなくなる内容が書かれてます。

その内容に感嘆していただきたいと思います。

●この本は以下からどうぞ!

反・民主主義論 (新潮新書)

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反・民主主義論 (新潮新書)

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その他、佐伯啓思氏の本の紹介ページ!

  ↓

『反.幸福論』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/428518819.html?1445833705

『経済学の犯罪』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/426540927.html?1442938996

西田幾多郎』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/409858456.html?1442739330

『従属国家論』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/421835004.html?1442739703

『科学技術と知の精神文化』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/418149998.html?1442739935

『正義の偽装』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/396634159.html?1442740341

『貨幣と欲望』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/375345171.html?1442740615

『日本の宿命』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/356624758.html?1442740994

『自由と民主主義をもうやめる』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/428055433.html?1445761232

 

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『美脚をめざす人がにすべきことは?』

みなさんこんにちは!

では、前回は【脚痩せるんるん、美脚の創り方】に書いてある、14日間のプログラムとして、【第1日目】について解説していきましたが、今回は【2~4日目】に入っていきます!

この【2~4日目】の3日間はやることは一緒です。

脚のストレッチです。

ねっころがって、 ひざ、かかと、親指の付け根 の3点をつけてストレートにのばします。

そして、ストレッチをしますが、これはものの30秒以内です!

ファイル0004.jpg

そのストレッチの内容は、商材の【脚痩せるんるん、美脚の創り方】に譲ります。

いたって簡単です。

内容も全然短い時間でできます。

前にも書きましたが、重要なのは必ず毎日、そしてできる暇を見つけては行動する、ということです。

何もせずケアをしていかないと、ものは何でも拡散していく、ということです。

これは社会現象、自然現象ともにありますが、こういうのを化学用語では、 「エントロピーの法則」というのだそうです。

美脚でも、意識しないでだらんと座るか、脚をまっすぐにして座るかで全然結果は違ってくるということです。

テレビに頻繁に登場する女優さんやモデルさんに限らず、やはり電車の中で、綺麗な脚をしている女性は座り方が違いますしね!

こういう人は、それ以外にも普段のケアを定期的にしているのでしょう。

この商材の【脚痩せるんるん、美脚の創り方】は、経験者のやり方の集大成を集めていますから、その方法をまねて日々行動していけばそれでいいのです!

美容にダイエットに励む貴女にとっておきの商材が以下です!

【脚痩せるんるん、美脚の創り方】

→コチラ

 

では今回はこれにて終了します。