佐伯啓思 『反.民主主義論』

2016-12-02 14:56:07 | 現代社会

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奥の深い議論の持ち主である佐伯啓思氏の新刊が出て、ネットで新刊案内の告知がされるや、また私は書店で予約して買ってしまいました。

そして読んで、またも感動しました。

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佐伯啓思

その内容は以下です。

2015年9月19日に、安保関連法案が可決されました。

これまで、日本には護憲派が確固として存在していて、そのためには憲法9条に照らし、日本の自衛隊は違憲である、そして自衛隊や日米安保は廃棄すべし、という立場をとってきました。

それは、日本が唯一の戦争による被爆国であり、その惨禍を繰り返さないためにも、自衛権は廃棄すべしというのが趣旨でした。

その気持ちは非常にわかりますし、私は法学部出身ということもあり、また幼いころに、第二次大戦時と後の日本の悲惨な状態をノンフィクションで描いた『はだしのゲン』という漫画を読んだこともあり、それに私は非常に共感しましたし、法学者の中にはやはり法律に対する価値観が大きいために、自衛権の廃棄を主張する人も多いためもあって、そういう人たちの本を多く読むことによって、その気になり、非武装中立にすべき!とゼミでも主張したこともありました。

しかし、それは浅い論であることがのちにわかりました。

といいますのも、私は非武装中立を主張する人の論文や本ばかりを読んでいたので、軍備は必要とする立場の人の本を読んだことがなかったからですね。

その軍備は必要とする立場の人の本を多く読むことによって、そして非武装中立を支持する人の論文を比較考慮して結論付けるに、やはり軍備は必要である、という結論に達したのでした。

護憲を支持する人の多くは左翼、つまり社会主義を主張する立場の人が多いですね。

社会主義になれば、どの国も戦争はしない、という命題を信じて疑わない人たちによる論ですが、実際これまでの歴史を見れば、社会主義国であろうと自分から戦争を仕掛けてきたことは多くあったのです(笑)。

ですから、命題を金科玉条に仕立て上げないで、その都度命題は修正していかなくてはいけないものなのです。

いくら有名な学者が言ったことでも、いくら立派な政党であっても間違いは犯しますし、絶対に間違えないということもないですし、自分と意見が合わない部分は絶対に出てきます。

ですから私は、絶対的に支持し、それ以外は支持しないなどという学者も政党もいません。

その都度、吟味に吟味を重ねて、支持すべき論を支持していく、というスタンスを取りたいと思います。

無批判でいる、というのは非常に危険なことだと思っています。

佐伯氏の主張することは、「世界史とは世界を自由や民主主義、法治主義といった理念によって秩序化する方向に向かうものであり、そのためには敵対者に対する軍事的行動が必要である。」ということですね。

その通りですね。 独立国であるからには、自衛権は絶対的に必要なのですね。

さらにいうには、「戦力や交戦権を放棄して、どのように国を防衛するか、といった重大な疑問に護憲派は答えなければなりません。」ということですね。 安倍首相の積極的な平和主義に対抗できるだけの防衛政策、外交政策を打ち出さないために論戦にならないと言っています。

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ものごとに反対するのは簡単です。

しかし、それをなくした時に、それに代わるものがなければ、いくら反対しても意味がないのは言うまでもありません。

日本の政治学者として有名な丸山真男は 「天皇制に基づく前近代的で非民主的な国家だから戦争に突入した。 ホッブズに始まる西洋近代の契約的な論理を体現していなかったから」 ということを言ってました。 ホッブズは、17世紀を思想家であり、王が人々の生命財産を守る義務がある。 敵は、国内不穏分子と外的である。

であるならば、民主主義国家では国民が自ら敵と戦うのが当たり前といったのです。

ですから、国民皆兵が基本になっているのです。

そのことを知っていて丸山真男は無視し、非武装の平和主義を主張したのです。

矛盾していますね。

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丸山真男

しかし、やはり人間の論というのは完全に首尾一貫しているわけではないですし、私にもそういう部分があるのは認めます。

しかし、それまで主張していた正反対の論を展開したというのなら、当然批判されてしかるべしですが、丸山氏がホッブズを支持していながら、非武装の平和を支持していたということなら、当然容認されていいでしょう。

しかし、私は法学部の出身ということもあり、在学中にも当然丸山氏の偉業については知ることができました。

しかし、氏の言っていることは多々意味不明な晦渋を極めることがよくあり、ながーい古典や漢文の引用が長く連なり読むのに疲れたり、結局何を言いたいのかわからないことがよくありました。

それなのに「政治学の神様」などと言われたりするから信じれませんでした。

神様ならもっとわかりやすい文を書いたら?なんて思ったこともありました。

そんなですから、この日の書いた本に感動した部分は少ないですし、この人の本が店頭に並んでいるのを見て、「欲しい!」と思ったこともないですね(苦笑)。

佐伯氏も、丸山氏について、氏の本である『西田幾多郎』の中で、 「私は左翼知識人にも丸山眞男にも共感しない」と書いています。

丸山氏「民主主義は永久革命だ!」と言ったこととか、日本の学界の専門に閉じこもって他の学問について知らないという事態を憂えて「タコツボ型」として批判したことについて多くの人の共感を浴びた、ということもしりましたが、人が生活していくうちに問題点は生起しますし、それをよき方向へ変えていく必要はありますから、永久革命論はそんなすごいことかなあ?と疑問に思いますし、専門に閉じこもっていないでいろんな学問を収めていく必要性は、丸山氏でなくても私の敬愛する加藤秀俊氏や、桜井邦朋氏も取り上げていた論であり、この2人より先に言ったか後に言ったかどうか知りませんし、たとえ先に言ったとしても、取り立ててすごいことでもないのではないか?と在学時代に思ったものですが、どうなのでしょうか?

本論に戻しまして、佐伯氏は、その安保関連法案をそのまま支持するものでもないのです。

物事は、どんなものにも裏と裏の両面がありますから、その両面を見ることが大事であり、その吟味を怠ってはならない、というのは私の主張を一致しますね。

日本の同盟は、占領政策の中で、日本に植え付けられたアメリカ的な世界観であり、歴史観であるということです。 アメリカの普遍的な正義、それに日本は盲従しているということですね。

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自由や民主主義という普遍的価値を広めるのがアメリカの使命感になっている。

そのために、アメリカは、ベトナム、イラク、スーダン、アフガン、リビアを爆撃したのです。

そのことを日本のメディアは一切報道していないのです。

そのことに批判を向けなくてはならないでしょう。

自由や民主主義が普遍的価値というのは傲慢そのものです。

この法案が可決されたのは、いやそもそもこの案が出されたこと自体が不思議に思われなくてはならないでしょう。

与党自民党は、アメリカが、日本をアメリカを有利に動かすために作った政党なのです。

アメリカは、財政と貿易の両方の赤字でいつ国家が破たんしてもおかしくはない状態です。

そのために、日本と中国が戦争を起こしてくれればアメリカのためになるということでこの法案を自民党に出させたというのがリチャードコシミズ氏の意見ですが、私はそれに賛同します。

その論の詳しい内容については以下の動画を見てほしいです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=Oea_l5lGiLc

 

しかし、今の日本国憲法を改正しなくては戦争ができない。

その改正をしていくのに時間がかかってしまうから、あの法案を出し、それを可決させたというのが正しいようです。

こといつも研究を重ねている学者や研究者、ジャーナリストでも、全部の面から論を出すことは不可能です。

ですから、いろんなそういった人たちと交流しても、完璧にこなすことはできないのが人間の性です。

ことは完ぺきに近い佐伯氏でも。

そういうアメリカの意図を読むことができなかったのだと思います。

ですからその完ぺきに近いと自分が思われる人の本でも、それに無批判になってないで、また違う議論があるんじゃないか?という心の隙間を開けていくことは必要です。

ですから、リチャードコシミズ佐伯氏両方の意見をくみ取って論を形成していくべきであると思いました。

真実を知るということはいろんな本をたくさん読まなければいけませんから大変に骨の折れる作業ですね。

大衆、ここにあるのは多様な意見に基づく議論でもなければ、もちろん熟議でも熟論でもない。

相互に相手の言うことを真似しあい、どこかで聞いてきたもっともらしい話やあるいはちょっとした情緒的なフレーズの基づいて政治的な意思だと思い込んでいる巨大な集団と佐伯氏は定義しています。

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これは非常に巧みな定義づけだと思いました。

この定義で、思い起こすのはやはり創価学会公明党ですね。

日本社会の全体を見ずに、公明党以外の政党の意見を全く読まず聞かず、たとえ読んだり聞いたりしてもちょっとだけで、創価学会公明党の意見を最大限に読んで聞いて、それを支持し投票する。

また、公明党議員に投票するように友人知人に電話して頼んだりしている。

まったくの盲目であり、狂気ですね。

創価学会に入っている人たちは、いっぱしの大学に入っていろんな科学を学んできた人も大勢いるのです。

なのに、どうしてこのように盲目になってしまうのか不思議です(笑)

さらに佐伯氏は以下に続けます。 「そして彼らは自分の情緒や利益が現実の政治の場で実現していないと感じたら主権者の権利として下剋上を起こすことができると思っている。」と書いていますが、その定義には当てはまる部分とあてはならない部分があることは否めません。

政治批判の文を多く読むことによって、倦怠感を感じ、政治不信になって投票にすらいかなくなってしまう人が多くいるのを見るとやはり、違うなと思いますね。

自分の意見を代弁してもらうのが投票であるとするならば、やはり行かなくてはならないでしょう。

しかし、その要求がすべて叶えられるわけではないのが政治でもありますから、そうなってほしいのが政治で不可能ならば、自分で行動するのが得策でしょう。

「自分が金持ちになりたかったら、政治に期待するのではなく、自分が金持ちになるよう努力するのが一番いい!」といったロバートキヨサキ氏の言葉が思い起こされます。

政治における決定が多くの人が不満に思うことはあります。

だからと言って国民の意思に反するもとは言えないのも現状でしょう。

1920年代から30年代ドイツにおいて、ヴェルサイユ体制の過酷な賠償金で疲弊し、尊厳を失ったドイツ国民にとって議会に対する失望は本当に大きかった。

それに対し街頭で人々に語りかけるヒトラーナチスのほうがはるかに国民の意思を汲んでいるように見えた。

「議会は国民の意思を実現できない」と考える人が一定の数を集めそれなりに切迫感を持つ時、直接民主主義的なものが議会主義を圧倒し、そこから独裁者が出現するのです。

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その歴史的教訓を佐伯氏は提示しています。

そのことを心に明記しておきましょう。

手続きを踏んだ議会の決定だからといって正しいわけでもないのです。

暫定的に正しいだけの話しです。

それが正しくないということを立証したいならば、いろんな角度から検証し、それを国民に提示して多くの人を説得しなければなりません。

そして、それが正しくないならば、次の決定において繰り返さないようにしなければならないでしょう。

それこそが歴史的教訓というものです。

この本で、大正デモクラシーの立役者である吉野作造氏が挙げられています。

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吉野作造

その吉野作造は、国民の智徳の生育、特に教養を高めることが肝要だといっていたようで、それは私の持論と一致していて共感できました。

単に情報に接するだけでなく、それが本当にいいものかどうか検証することなくその情報を人に教え、またその情報をもとに行動していては、間違った方向へ人間社会が行ってしまうからです。

だからこそ、いろんなことを学び、いろんな角度から学び、それをよき方向へ向かわせるたえにも学問が必須だと思っているのです。

吉野作造は、

「そもそも民意などというものはない。

衆愚は少数の野心家の扇動によるものだから民意をもって政策の基準にすることは間違っている。

具体的な事象についての人民多数の民意などというものはあまりに雑然としており、日々刻々と動揺するものである。

しかし、この動揺にも中心があって左右に振れながらも何かある中心にむかって動いているものである。

そういう見えざる意思の主体を認識できるものが少数賢者ではないのか。

といったことを要約しているのです。

非常にこれは至言であり反論の余地のない言葉ですね。

そういう見えざる意思の主体が輿論ということです。

その少数賢者に課された課題が、社会の日々の変動や情緒が渦巻く時間と空間を相対化し、過去や未来という長い時間のうちに現在を置き、世界という広い視野に立ち、ある程度、状況から身を引き離して眺めることができる時間と能力で、人民が何を求めているかを解釈することであるといいます。

状況の変化で、すぐに頭に血が上ってその場その場で単なる意見を言うだけではだめということですね。

そういう能力がある人が政治に当たるべきということがわかりますね。

実際の政治を動かすのは少数賢者という意見に私は賛意を表します。

国民主権は、せいぜい投票所にいって投票する程度のものであるのです。

「その大衆をして自分こそが判断能力があると思っている、と言わしめる。 自分の意思こそが政治を動かし、政治の場で取り上げられると正当な権利をもっていう。」 と佐伯氏は言っていますが、そんな傲慢なことはないでしょうとちょっとおかしくなりました(笑)。

しかし毎度のことながら、佐伯氏の学の深さには敬服します。

断っておきたいのは、無から有を生み出すことなどできないのです。

佐伯氏は、いろんな学者の言を引き合いに出していますが、それは自分の論を肉付けするために引用しているだけで、引用に賛意を表することもあれば、反対を表することもあり、自分の意見をきちんと書いているし、社会を素述するのではなく、自分の明晰な分析でもって描いているのです。

その分析内容にはただただ平伏するばかりの見事さを持っています。

だから毎回この人の本は買わなくては!という気になってしまうのですね。

ここに書いた以外にも、グローバル文明がテロを生み出すとか、民主主義に必要なのは文学とか、トランプ現象は民主主義そのものであるなど、一見奇をてらっただけの原題に戸惑いますが、実際に読んでみると賛意を表しないではいられなくなる内容が書かれてます。

その内容に感嘆していただきたいと思います。

●この本は以下からどうぞ!

反・民主主義論 (新潮新書)

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反・民主主義論 (新潮新書)

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その他、佐伯啓思氏の本の紹介ページ!

  ↓

『反.幸福論』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/428518819.html?1445833705

『経済学の犯罪』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/426540927.html?1442938996

西田幾多郎』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/409858456.html?1442739330

『従属国家論』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/421835004.html?1442739703

『科学技術と知の精神文化』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/418149998.html?1442739935

『正義の偽装』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/396634159.html?1442740341

『貨幣と欲望』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/375345171.html?1442740615

『日本の宿命』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/356624758.html?1442740994

『自由と民主主義をもうやめる』

http://hair-up3times.seesaa.net/article/428055433.html?1445761232

 

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『美脚をめざす人がにすべきことは?』

みなさんこんにちは!

では、前回は【脚痩せるんるん、美脚の創り方】に書いてある、14日間のプログラムとして、【第1日目】について解説していきましたが、今回は【2~4日目】に入っていきます!

この【2~4日目】の3日間はやることは一緒です。

脚のストレッチです。

ねっころがって、 ひざ、かかと、親指の付け根 の3点をつけてストレートにのばします。

そして、ストレッチをしますが、これはものの30秒以内です!

ファイル0004.jpg

そのストレッチの内容は、商材の【脚痩せるんるん、美脚の創り方】に譲ります。

いたって簡単です。

内容も全然短い時間でできます。

前にも書きましたが、重要なのは必ず毎日、そしてできる暇を見つけては行動する、ということです。

何もせずケアをしていかないと、ものは何でも拡散していく、ということです。

これは社会現象、自然現象ともにありますが、こういうのを化学用語では、 「エントロピーの法則」というのだそうです。

美脚でも、意識しないでだらんと座るか、脚をまっすぐにして座るかで全然結果は違ってくるということです。

テレビに頻繁に登場する女優さんやモデルさんに限らず、やはり電車の中で、綺麗な脚をしている女性は座り方が違いますしね!

こういう人は、それ以外にも普段のケアを定期的にしているのでしょう。

この商材の【脚痩せるんるん、美脚の創り方】は、経験者のやり方の集大成を集めていますから、その方法をまねて日々行動していけばそれでいいのです!

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【脚痩せるんるん、美脚の創り方】

→コチラ

 

では今回はこれにて終了します。


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