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大学教授キョトンC日々アラカルト便り!!
小皇帝の大涙。
三が日は地元春日井でのんびりしていたが週末から関西に出張し、昨日18時頃国分寺に到着した。
昨年までは、重い荷物両手に、坂を上がり研究室に来て仕事していたところであるが、今年から少しずつ<楽にしよう>と方針を変えた。きっかけは、ご存知<踵骨棘!>
早い時間にアパートに到着。久しぶりに部屋の汚さを見て、気絶しそうになる。気絶したかもしれない。
洗濯をしながら、珍しくNHKをつける。普段ならバラエティ番組をみるところだが、中国の小学校を扱っていたので、何となく興味が湧き見続ける。
途中から見始めたのでタイトルが分からなかったが、最後に『小皇帝の涙』と知る。
日本もそうであるが、中国は輪をかけて<宿題>が多い。はんぱな量ではない。小学生が友達ともゆっくり遊べず、ただひたすら机に向かい、宿題をこなす毎日。
リストラの経験を持つ親が、つきっきりで小学生の小皇帝の宿題をチェックする。
2週間の一度行われるテスト。久しぶりに良い点数をもらった子どもが褒めてもらおうと答案を自慢げに見せるが、親は減点されたことを叱り、子どもはドッチラケ。
男子生徒が「僕はもう疲れました」と。印象的な場面だ。
中国では好景気であるにもかかわらず、大卒の7割しか職に就けないという。何故だろう?なんでだろう?中国では就労経験のある人を採用するというが、誰でも最初は就労経験はない。
一部の超有名大学を卒業しなければ安定した経済生活は見込めない。
国の政策で生まれた小皇帝。リストラされた両親の強迫的な期待に潰れそうな小皇帝。
心の病に苦しむ子どもも増えそうだ。
テレビもマスコミもある断片だけを切り取って我々に伝えている。切り取られなかった多くの断片が存在する。
リストラの経験のない、社会的に安定した親たちは子ども達にどのように接しているのだろう。
やはり、勉強をしっかりやらないと、自分達のようには成功しないと脅迫しているのだろうか。
昨年までは、重い荷物両手に、坂を上がり研究室に来て仕事していたところであるが、今年から少しずつ<楽にしよう>と方針を変えた。きっかけは、ご存知<踵骨棘!>
早い時間にアパートに到着。久しぶりに部屋の汚さを見て、気絶しそうになる。気絶したかもしれない。
洗濯をしながら、珍しくNHKをつける。普段ならバラエティ番組をみるところだが、中国の小学校を扱っていたので、何となく興味が湧き見続ける。
途中から見始めたのでタイトルが分からなかったが、最後に『小皇帝の涙』と知る。
日本もそうであるが、中国は輪をかけて<宿題>が多い。はんぱな量ではない。小学生が友達ともゆっくり遊べず、ただひたすら机に向かい、宿題をこなす毎日。
リストラの経験を持つ親が、つきっきりで小学生の小皇帝の宿題をチェックする。
2週間の一度行われるテスト。久しぶりに良い点数をもらった子どもが褒めてもらおうと答案を自慢げに見せるが、親は減点されたことを叱り、子どもはドッチラケ。
男子生徒が「僕はもう疲れました」と。印象的な場面だ。
中国では好景気であるにもかかわらず、大卒の7割しか職に就けないという。何故だろう?なんでだろう?中国では就労経験のある人を採用するというが、誰でも最初は就労経験はない。
一部の超有名大学を卒業しなければ安定した経済生活は見込めない。
国の政策で生まれた小皇帝。リストラされた両親の強迫的な期待に潰れそうな小皇帝。
心の病に苦しむ子どもも増えそうだ。
テレビもマスコミもある断片だけを切り取って我々に伝えている。切り取られなかった多くの断片が存在する。
リストラの経験のない、社会的に安定した親たちは子ども達にどのように接しているのだろう。
やはり、勉強をしっかりやらないと、自分達のようには成功しないと脅迫しているのだろうか。
コメント ( 7 ) | Trackback ( 0 )
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先ほど再放送をやっており、もう一度観てしまい計2回みてしまいました。
すごかったですね
成績が悪い子が仲間外れにされ
学級委員を決めるときも成績が良い子が選ばれ
「自身はありましたが、能力が足りませんでした」
と負けた子の言葉
「あまり成績がよくないですが、私も医者になりたいです」といった後に先生が
「医者は人の命を救う職業です。」「成績が悪い人がなるのは間違っています。」
という先生のお言葉
「中国はひとりっこです。成功か失敗かしかありません」
「失敗は家計の負担にしかなりません」
と言う両親の言葉
子供達の顔が疲れていてとても冷めていました
「共産党はこどもの負担を軽くすると言うけど、かばんの中は重くなるだけ」
「口だけだわ」
まるで日本の中小企業の営業で頑張っているサラリーマンみたいでした。
心の声という懇談会ではみんなが号泣
私自身、小学校の授業参観で泣いたことなど一度もありません。
日本とはまったく違うその環境に終始驚くことばかりでした。
中国と聞くと先進国というイメージがありますが、
そんなことないみたいです。
再放送もえらい短期間に間をおかずやりましたね。
小学校で、子ども側とその親たち側に分かれて本音をぶちまけるという手法は、素晴らしいことだと思います。
ただ、結局は集団としての子ども達が、集団としての親たちに説得された形になりましたね。
担任の教員は、そういう結果になることを予期しながら企画したふしがあります。
私もそうですが、教員という職業は、結構ズルイ人間がなるものだと思っています。
なんだかなあ。
ただ景気による富は偏在しており、一部の企業だけが
利益を吸い上げているのでしょう。
資本主義と異ならない社会主義の<影>を強く感じます。
中国人としての私もこれからの経済が心配です。
日本の東京オリンピックと同じならないようにしてほしいですね。
教育については、自分も子どものごろから感じています。先生がよくおっしゃっているように「光」も「影」もありますが、つらいということは事実です。
今の子どもたちは私の時より競争が激しいらしいです。はとこは、もう小学校4年生の時点で、オリンピック数学とか、英語、ピアノをいろいろ勉強しながら、夏休みや冬休みも塾に通っているそうです。
大変!
そして、どの国にも、努力しても親の期待するレベルに到達できない子どもが存在します。
勉強弱者が、自尊心をつけられることなく生きることのできる社会システムが、体制の違いを超えて、今最も強く要請されています。
あまり小さい子どものうちに、頑張りすぎると燃え尽きてしまう可能性が高くなりますしね。バランス感覚が親にも国家にも必要です。
極端ですが、中国の将来は暗いと思わされるほどの内容でした。
数日前、どこの局の番組だったか(衛星ハイビジョン?)忘れましたが、ベルギーのチョコレート屋さんの、確か9歳の女の子の丸一日を密着取材という番組を見て、とてもホッとしました。学校生活も家庭生活も実に健全で、その女の子の表情が素晴らしく生き生きしていました。特別な家庭、特別な小学校の取材ではありませんでした。「生活の豊かさ」とはこういうものかと思われる内容のものでした。「小皇帝」がこの番組を観たらどう感じることか、是非聞いてみたいものだと思いました。
再放送があるならもう一度あの素敵な女の子に会いたいものです。