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騎士団長殺し、卒業!

夜中の11時か12時に読み始めて、眠くなったら本を閉じるという生活

を長いこと続けた。

途中、ベトナム出張が1週間入った。本は重いし、ベトナムで

読むべきものではないということで

持参しなかった。

あれやこれやの用事で、本を開けない日も続いた。

第1部は、比較的早く読み終えたが、第2部は、恐ろしく長い期間かかった。

 

2冊で確か1060ページという<超大作>

なかなか<根気のいる作品>であった。

 

特に第2部は、作者のスケールのでかい<妄想>に長時間

付き合うことになるので、

2部の方が、覚悟が必要だ。

私は、その覚悟ができなかったので、数10ページで閉じる

という日が何日もあった。

 

作者は、実際に体験した妄想を具に説明しているわけではない。

<妄想>というシナリオを構築し、それが読者が了解することが可能な文章に

加工して提示している。

 

普段のノッペリした<常識の積み重ね>で構築された生活世界に生きる

小生としては、

<イデアとメタファーが織りなす架空の世界>が難し過ぎて、

そして<スケールが大き過ぎて>了解しにくい。

 

しかし、最後は、とても分かりやすいストーリー

(しかし実際には起こりえないであろう奇想天外な

ストーリー)に戻り、

安心して、腑に落ちて、読み終えることができた。

 

作者の価値意識の断片が、至る所に、<ちりばめられている>

のだが、

<作品全体として>どのようなメッセージを読者に示しているのか

あるいは示そうとしたのか、まだ了解できるステージには

達していない。

 

爆笑問題の太田光が批判するのは、このような特性を指しているのであろう。

あるいは、<了解するとかしないとか>

そういう次元で捉えてはいけない作品なのかもしれない。

 

4,000円足らずで、<独特の世界観に誘ってもらった>だけで、大満足。

でも、村上春樹の独特の世界観を解釈する多くの文化人が書評という文章を

書くならばその<書評集>なるものを、是非、読んでみたいと思う。


ピースの又吉先生の書評を是非。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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