イチロー、悲願の11年ぶり地区V!
地区優勝マジック1で最終戦を迎えたヤンキースは4日、
レッドソックスを14-2で下し、
2年連続18回目の地区優勝を決めた。
先発の黒田が7回7安打2失点の好投で
自己最多の16勝目を挙げて優勝を引き寄せた。
「2番・左翼」で先発したイチローも、
7回に駄目押しの右中間適時2点二塁打を放ち、
マリナーズ時代以来11年ぶり悲願の地区優勝を勝ち取った。
ヤンキースは勝率1位で地区シリーズに進出。
ワイルドカードゲーム(レンジャーズ対オリオールズ)の勝者と6日から対戦。
レッドソックス先発の松坂大輔投手は、
2本塁打を浴びて3回途中KOで明暗を。
ヤンキースタジアムの割れんばかりの声援の中、
渋い表情がトレードマークの黒田と、
すっかりニューヨークになじんだイチローが満面の笑みで抱き合った。
地区優勝は最終戦までもつれこむ大混戦となったが、
黒田の粘投がヤンキースに優勝をもたらした。
黒田は1回に先頭打者の安打と左前適時打で先制点を献上したが、
味方打線の援護で立ち直った。
持ち前のシンカーと速球を制球が良く決まっていた。
黒田は尻上がりに調子を挙げ、4奪三振、2四球の94球の危なげない投球。
自己最多を更新する16勝、防御率も3.32と安定シーズンを投げきった。
「とりあえずほっとした。
いつもと同じであまり何も考えずやった。
今は先のこと考えずいます。
出来過ぎの部分もあるが何とかここまできた。
ちょっとゆっくりしたい」と黒田。
ヤンキースの右腕エースとなった黒田は
2008年のドジャース入団当時、松坂ほどの話題にはならなかったが、
年々成績を上げ、年俸も5年間で4700万ドル。
来季もヤンキースと1000万ドルの再契約、
収入でも松坂を上回る可能性が。
一方、イチローはこの日、
松坂との対戦は5打席目に巧打を発揮。
7回1死一、二塁の好機で、フルカウントから振り切ると、
打球は右中間を真っ二つ。
この回ヤンキースは5点を追加する猛攻だった。
また、
今季29個目の盗塁も決め、
イチローはヤンキース移籍後、
最後まで打ち続けて地区優勝を牽引。
イチローの今季成績は打率・283.9本塁打、55打点。178安打。
ヤンキース移籍という節目に野球人生のターニングポイントを飛躍につなげた。
久しぶりのシャンパンファイトでイチローの顔は紅潮。
■イチロー「(試合後)もう冷めてるんですけど。
一番盛り上がっているのは過ぎて、もう次のことを考えている。
(シャンパンファイトは)思ったほどすごくないですけど。
そんなに浴びてないから。
僕にとっては、2001年以来のプレーオフになる。
今季は、
日々、自分たちが知らないうちに、知らない力が蓄えられた戦いだったのではないか。
(チームに)溶け込んだかどうかわからないし、
それは今もわからない。
ただ、少しでもヤンキースの力になりたいと思ってきたので、
今はほっとしている。
ジーターキャップテンが
『きょうで練習試合は終わり』みたいなことをいっていた。
さすがだな、と。
この瞬間もあすはもう過去のものになる。
しっかり地に足をつけてやっていきたい」
いつもクールなイチロー
やるときはやる・
さすが世界のイチローですなぁ・
それと黒田もスゴイ!!