オヤジのひとり言

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わずか40年で地方都市は消滅

2012年10月01日 | オヤジのひとり言

月末に事務所で書類の整理をしていたら・・

以前に読んだ気になる資料が手元に有った

この先わずか40年で地方都市は消滅し、

都会には独居老人があふれる「まだら模様の将来」。

 

国交省では2010年に「国土の長期展望に向けた検討の方向性について」と題したレポートを公表している。

そこでは日本の人口減少が次のように説明されている。


「日本の総人口は、2004年をピークに、

今後100年間で100年前(明治時代)の水準に戻っていく。

この変化は千年単位でみても類を見ない、

極めて急激な変化」であると説明している。

100年掛けて急激に増えた人口が100年で元に戻る様子が描かれている。

地方がどうなるか、そしてどうするかは深刻な問題。

ところで、急激な人口減少が

日本全国でまんべんなく発生するのかというと、そうではないようです。


全国平均では減少率が25.5%となっているが、

2050年、首都圏と中部圏のごく一部は人口が増加する。

これは他の地域がより深刻な人口減少に見舞われる事、

そして従来以上に都市部へ人口が集中する事も意味する。

40年後、6割以上の地域で人口が半減する予測されている。

元々人の少ない不便な地域ではさらなる人口減少が進み、

ある統計では現在人が居る場所のうち2割が無人化するという。

これによって相続人不在の土地が増え、

誰がその土地を管理するのか、という問題も発生する。

さて、では地方が不幸で

首都圏、特に東京圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)は人口がさほど減らずハッピーなのかというと

全くそのような状況ではないようで

高齢者の増える割合では東京圏が87.1%、およそ2倍近くと突出している。

高齢化は都市部ほど進む。

その一方で、東京圏では「世帯数」の減少率はたったの0.3%だ。

名古屋圏でも2%にとどまる。

他地域が20~30%も世帯が減っていることと対照的。

結果としてどうなるか。

首都圏と中部圏では独居老人世帯が200%上昇と、

現在の3倍まで増えることになる。

東京圏で言えば、

2050年時点の世帯数は1418万世帯、

うち高齢単身世帯は312万世帯と、全世帯の2割以上を占める。

マクロ視点で見ると、

地方の人口密度が極端に薄くなることで、

買い物難民のように日常的なサービスが満足に受けられない地域が多数発生。

電気・ガス・水道・通信などのインフラもほとんど人が居ない場所でどこまで提供されるのか、

そしてどれ位の価格で提供されるのか、深刻な問題。


利用率が下がれば下水に汚れが滞留するなどあらたな問題の発生も考えられる。

人口規模が減り人口密度が薄まれば、その結果行政コストも上がる。

無理に人がほとんど居ない地域の都市機能を維持するよりも都市部に移動してもらうといった、

強制移住によるコンパクトシティ化もありうるかもしれない。

当然、地域の住民にとってはとんでもない話で、

こういった政策をやってもやらなくても無人化していく地方は混乱を極めるだろう。

つまりゴーストタウン化に歯止めがかからない。


一方、都市部では、

単身高齢世帯が急激に増えるということは、

訪問介護がやりやすいコンパクトな住居、

という今とは全く違った住宅の大量供給が望まれる。

これはリフォームという形で対応されるだろうが、

今後の新築物件は省エネ・耐震性と同様に、

可変性(作り変えのしやすさ)がより重視される。

これは自身の住みやすさにかかわるだけではなく、

資産価値にも大きく影響する。


また、独居老人が高額な家賃を払う事は考えにくいので、

賃貸住宅には急激な下落圧力が加わる。

不動産価格は賃料に基づいて決まるので、

賃料が下がれば不動産価格も当然下がる。

これらの傾向はほぼ確定路線と思われるが、

これを住宅購入という視点から考えるとどうなるか。

まず、

地方で少子高齢化が進んでいる地域に住宅を買う事は

林業・農業や漁業など、

その地域に密接に結びついた仕事をやっているような

特殊な事情が無い限りお勧めは出来ない。

特に小規模な都市は消滅の危機もある事はすでに指摘。


都市部で出来るだけ人口の多い地域を選ぶこと、

将来の可変性を自身のためにも資産価値のためにも意識すること、

これが最低条件。

特に地方に住んでいる方は、

状況を見極めるためにもしばらく様子を見ても良いのでは?。

唯一高齢になると借りられなくなるリスクはある程度考慮すべきだが、

高齢者だらけの世の中で

高齢者だからという理由で入居を断っていたら賃貸業は成り立たない。

すでに保証会社は一般的になっているし、

大家に対して入居者が孤独死をした場合に備える保険もある。

あえて高齢者向けに積極的に貸し出すビジネスが出てきてもなんらおかしくない。

家賃がもったいないという理由で家を買う事は間違いだ。

持ち家と賃貸は金銭的に大きな違いは無く、

違うのはリスクの部分。

持家と賃貸の比較は、

支払い総額で比較している時点で

途中で支払いが出来なくなるリスクを無視している。


それ以外にも、早く買えばそれだけ早く建て替えや大幅改修の時期もやってくる。

頭金が少ないまま買えば利息負担は増える。

ライフプランが固まる前に買ってしまえば住宅が足かせになることもある。

家の周辺が急激に過疎化するリスクも見極める必要がある。

将来は今の延長ではないことをよく理解して、慎重に行動すること。

つまりリスクをシビアに見極めることが家を買う際には必要なこと。

住宅の購入を検討されている方には参考になるかも。


「持ち家と賃貸はどっちが得か?」とか

「家賃を払うのはもったいない」と 

言ってる不動産業者やファイナンシャルプランナーは・・・、 


持ち家推進政策は相変わらず続くが、

消費税増税や住宅ローン減税、

復活の可能性が高いエコポイントなど、

スマートハウスやスマートタウン


エコハウスの広がりが「脱原発」への第一歩 になるのか??

この動きから当分は目が離せない・

 


京菓子という言葉は、

2012年10月01日 | オヤジのひとり言

10/1

千年の古都のタイムトンネル

京都の歴史 その554

 

「 お菓子屋 」「 おまんや 」

「 京菓子 」というと、まず思い浮かべるのは生菓子。

京菓子という言葉は、

生菓子を含む進物用の上等の菓子という意味合いで、

江戸時代に江戸で使われたのが一般化したものですが、

京都ではそれを上菓子 ( じょうがし ) と呼ぶ。

お茶席には付きものとなった上菓子は、

茶道の家元の多い京都で洗練されてきたことは確かなようです。

日本文化の特徴の一つに、

微妙な季節の移ろいを表現する文化とでもいうべきものがありますが、

味だけではなく見た目も、京菓子はそうした文化の結晶の一つです。

これは決して大げさなことではなく、

例えば、赤味をつけて夕焼けの空を表した地に、

砂糖で固めた雁をあしらい秋用の菓子とするような、

そんなベタなデザインは京菓子では決して見られない。

 

能書きを読まないと何を表しているのか良く解からないが、

何となくその季節に合った雰囲気を醸し出している、

といったようなものが多いようです。

具象ではなく抽象化したデザインの菓子を、

季節や用途などの目的に合わせて用いるということに特徴があるようです。

こうしたことは、

友禅染や西陣織、または京扇子などの

伝統工芸の発信地の京都ならではのデザイン力、

技術の高さを示しているものだったのです。

 http://www.kanshundo.co.jp/museum/rekishi/index.htm

今回はここまで・・   

続きは次回に・・    

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