12年ぶり代表/フットサル
フットサル・日本代表強化合宿で初選出された
元サッカー日本代表FW三浦知良=J2横浜FC=も合流して初日の練習を行った。
カズは、ミニゲームで3得点を決めるなど猛アピール。
早くも“代表魂”を見せつけた。
2000年以来12年ぶりに日本代表の練習着に袖を。
「練習着も、ホテル着も誇りに感じる。
(日本協会の八咫烏=やたがらす=の)エンブレムが入っていて、引き締まる感じ。」
移動のバスには一番乗り。
A代表時代の“指定席”だった最後列左端の「キングシート」に陣取った。
約70人の報道陣、テレビカメラ10台が見守る中、
全体練習にフル参加。ミニゲームでは
シュート15本を放ち3得点を決めるなど、猛ハッスル。
「シュートが多いことで選ばれたんだと思う。
チャンスがあれば、どんどん打ちたい」。
今年1月、1試合限定でFリーグの北海道で参戦した際には、
無得点だったがチーム最多5本のシュートを放ち、
代表のロドリゴ監督に認められた。
首痛による体調不良はまだ完治していないが、
横浜FCの練習にここ2日間、部分合流しコンディションを上げてきた。
「接触プレーは、まだごまかしながらだけど、
シュートではいい当たりのもあったよ」と笑顔を浮かべた。
練習会場にはファン100人以上が集結。
『KINGの魂を世界へ』という横断幕まで掲げられ。
「横断幕が出ているとはね。
サプライズだったし、責任感を感じた」とカズ。
11人制では果たせなかった悲願のW杯初出場へ、
まずは一歩を。
カズは床の感触を確かめるように、
ゆっくりと歩きながらコートに入ってきた。
赤とピンクのストライプの代表練習着を身にまとい、
フットサル代表として最初の練習。
肩と首の張りの回復も順調で、
約1時間半、フルで練習メニューを消化。
しかし競技が違うだけに、
思い通りにはいかなかったようだ。
練習のルールや段取りが理解しきれず、
何度も近くにいる選手に聞いて確認。
さすがのキングも、
フットサルという新境地に苦戦の幕開けとなった。
それでも、長年サッカー日本代表として培ってきた魂は、メラメラと。
練習前のホテル集合時には、
紺色のスーツに水色のネクタイというサムライブルーのイデタチ。
ダンディ振りを発揮。
この日は青い代表ユニホームには袖を通さず、
練習着を着ただけだったが、
カズは
「これがあるんで、違和感はありません。
引き締まる思い、誇りを感じます」と、
左胸の日本代表エンブレムを指さした。
カズにとってW杯と言えば、
直前のスイス合宿でメンバーから外された98年フランス大会。
しかし、カズは
あくまで新たな挑戦であると強調した。
カズ 競技が違うからね。あの時落選したとか、
それとは別だと思う。
一切関係ない。
代表としてやってきた誇りは持って、
フットサルで大きなものをつかみ取りたい。
カズの存在で、
フットサルがこれまでになく注目されている。
新たな使命を託されたキング・カズ。
新たなキングストーリーが幕を開けた。
ガンバレ!中年の星・キングカズ!!