南アルプス市の経緯は、明治初年には62の村に分かれていましたが、明治・昭和の合併を経て八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の6町村となりました。その後、平成15年4月1日6町村が合併し南アルプス市が誕生、現在に至っています。
南アルプス市は、山梨県の西側、南アルプス山麓に位置する美しい自然に囲まれた地域です。
総面積は264.14平方キロメートル、山梨県の面積の約5.9パーセントを占め、人口は令和3年1月1日現在で7.1万人強、世帯数は2.8万世帯強となっています。南アルプスの主峰北岳を頂点とした東西に細長い形で、冬は寒さが厳しく、夏は気温が高いという盆地特有の内陸性気候です。
隣接する自治体は多く、北は北斗市、南は南巨摩郡富士川町・早川町、西八千代郡市川三郷町、静岡県静岡市、東は韮崎市、甲斐市、中央市、中巨摩郡昭和町、西は長野県伊那市となります。
市章は、南アルプス市のイニシャル「M」と「A」を組み合わせ、「南アルプス市」をイメージしています。「自然と都市(人)との調和」が下の楕円により表現され、「未来に飛躍する夢と希望の都市」が上部の三角形のフォルムにより表現され、南アルプス市を明るく、力強くシンボライズ(象徴化)したデザインとの事です。(平成15年9月19日制定)
市の花は「アヤメ」、市の木は「モモ」、市に鳥は「ライチョウ」、市の山は「北岳」です。(以上は、南アルプス市HPより)
前置きはここまでとします。
マンホール蓋の整理に入る前に、簡単に公共下水道の処理方式について見てみます。
南アルプス市の公共下水道は、雨水と汚水を別々の管で流す分流方式を採用しているようです。汚水は、山梨県の釜無川流域下水道に接続し、富士川町にある釜無川浄化センターで最終処理され坪川に放流されます。
また、旧芦安村の芦安芦倉(沓沢以西を除く)及び芦安安通(木場以西を除く)地区は、南アルプス市芦安芦倉農業集落排水施設を有しています。
それでは、マンホール蓋の整理です。
南アルプス市は、令和2年12月17日より第13弾としてマンホールカードを配布開始しました。
カード裏面のデザインの由来は以下の通りです。
南アルプス市制施行15周年に決定した市のシンボルを描き、下水道に親しみを感じてもらえるよう願って作成したマンホールです。 市の山である「北岳」は、日本で2番目に高い山であり、本市の名前「南アルプス」の由来となっています。 市の鳥である「ライチョウ」は、北岳周辺に生息しており、国の特別天然記念物に指定されています。 市の花である「アヤメ」は、櫛形山に東洋一といわれた群落があり、山梨県自然記念物に指定されています。 市の木である「モモ」は、市内で盛んに生産されており、花が咲く時期には「桃源郷マラソン」が開催され、県内外から訪れた人々を魅了しています。
こちらが、マンホールカードの座標軸の蓋です。
道の駅「しらね」に展示にされています。
こちらは実設置されている汚水蓋です。
こちらは、合併前の八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町のデザイン蓋のデザインを踏襲(町章や村章に替わって市章に置き換わっている)したデザイン蓋です。
前出の新たな南アルプス市のデザインマンホール蓋との使い分けは未確認です。
それでは、各デザイン蓋を整理します。
最初は、旧八田村のデザインマンホール蓋を踏襲する蓋です。
中央に市章、盤面を三分割し、左はキウイフルーツと特産品のキウイフルーツワイン、右はブドウ、モモ、サクランボの果実、下は清流とモミジの葉がデザインされています。
こちらは、小型マンホール蓋です。
こちらは、南アルプス市飯野にある南アルプス市企業局庁舎に展示されていた旧八田村の展示カラー蓋です。
カラーで見るとデザインが判り易いですね。中央は旧八田村の村章です。
次は、旧白根町のデザインマンホール蓋を踏襲する蓋です。
上部に市章、中央に書かれた「M」、「A」、「C」はMinami Alps Cityの頭文字のようです。桃源郷の文字も見えますが、周りはサクランボがデザインされています。
こちらは、小型マンホール蓋です。
こちらは、南アルプス市飯野にある南アルプス市企業局庁舎に展示されていた旧白根町の展示カラー蓋です。
中央上は、旧白根町の町章です。デザインの説明は、その3.旧白根町のマンホール蓋で記載します。
次は、旧甲西町のデザインマンホール蓋を踏襲する蓋です。
下部に市章、上部には櫛形山をはじめとする「南アルプス」、中央には甲西町を流れる「滝沢川」、右には町東部の野菜畑で採れる「キュウリ」と「トマト」、左に町西部の果樹地帯で採れる「スモモ」がデザインされています。
こちらは、小型マンホール蓋です。
こちらは、南アルプス市飯野にある南アルプス市企業局庁舎に展示されていた旧甲西町の展示カラー蓋です。
中央下は、旧甲西町の町章です。
次は、旧若草町のデザインマンホール蓋を踏襲する蓋です。
中央に市章、蓋の全面に旧若草町の花「サクラ」がデザインされています。
こちらは、小型マンホール蓋です。
こちらは、旧若草町で見られるデザイン蓋です。
中央は旧若草町の町章です。
次は、旧櫛形町のデザインマンホール蓋を踏襲する蓋です。
中央に市章、蓋の全面に旧櫛形町の花「アヤメ」がデザインされています。
こちらは、小型マンホール蓋です。
こちらは、旧櫛形町で見られるデザイン蓋です。
中央は旧櫛形町の町章です。
最後は、旧芦安村の農業集落排水施設に係わるデザイン蓋です。
南アルプスを背景に、集落の象徴の鳥となる「ライチョウ」が中央にデザインされています。
こちらの蓋は、旧芦安村の農業集落排水施設のデザイン蓋がそのまま引き継がれているようです。
以降は、規格模様と呼ばれているマンホール蓋です。
規格模様の蓋は、こちらのスリップ防止模様の蓋しか見付ける事が出来ませんでした。
いずれも汚水蓋です。
こちらは、小型マンホール蓋です。
こちらは、他自治体で見かける規格模様の小型マンホール蓋です。
いずれも汚水蓋です。
こちらは、プラスティック製の汚水枡と思われます。
以降では、上水道関係他の蓋を整理します。
南アルプス市の水道事業は、平成 19 年 3 月に旧野呂川水道事業、旧若草水道事業、旧櫛形簡易水道事業及び旧甲西簡易水道事業が新たに「南アルプス市水道事業」として発足し、既存の芦安簡易水道事業及び白根簡易水道事業とともに、市域に水道水を供給しています。
そのような状況から、新たに発足した南アルプス市と識別出来る蓋は余り見付ける事が出来ませんでしたが、今後は増えて行く事と思います。
なお、水道事業に係わるこれまでの蓋は、合併前の八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町のマンホール蓋で整理する事にします。
最初は、消防関係で消火栓の蓋です。
こちらは、防火貯水槽の蓋です。
蓋面が赤く塗られているので見ずらいですが、上部に市章、中央に防火水槽と書かれています。
こちらは、上水関係の仕切弁の蓋です。
以上で、山梨県南アルプス市のマンホール蓋の整理は終了です。
その2.では、旧八田村のマンホール蓋を整理します。