牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

走り出す牛

2010-07-20 21:25:06 | 牛の管理


高々体重600kgの雌牛を出荷するために6人の若者たちが悪戦苦闘している風景である。
若者と言っても彼らの平均牛飼い歴は7年位で、牛の扱いには十分なれているはずである。
しかし時たま、群中ではおとなしいけれど、舎房から単独で引き出すと走り出す牛がいる。
そのため、走り出さないように多勢でローデングシュートまで移動させる。
猛暑の中、ここで走り出し強烈な興奮状態になることだけはさける必要がある。
熱中症を患ったり、全身シミがでたり、むれ肉になることを回避しなければならないからである。
走り出す牛は特定の生産施設から導入された牛に多く、子牛の離乳から育成時の管理に何らかの問題があると判断している。