栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

「レッドクリフ2」の見方?

2009-04-09 12:23:11 | 視点
 春は色々話題が多い季節。
明日から話題の映画「レッドクリフ2」(赤壁の戦い)が封切られる。
この映画は観ていた方がいいかもしれない。
スケールと制作費の大きさ、CGを駆使した映画作り、要するに金をかけて作るハリウッド的な映画は今後しばらく制作されないだろうという意味で。
映画そのものはそれ以上でもそれ以下でもなく、繰り返して観ようという気にさせるものではないが。

 それとは別に歴史としての三国志の世界(三国志演義ではなく)は非常に興味深い。
 まず戦略の勉強になる。
悪役として描かれることが多い曹操は実は優秀な戦略家であり、一時は孫子の兵法も実は曹操の作ではないかといわれたほどです。
後に孫子に関する資料が発掘され、孫子の兵法=曹操の作という図式は否定されたが、曹操はそれほど孫子の兵法に習熟していたわけで、戦略家としても一流の人物だったといえる。

 この時代が面白いのはそれまでと時代が大きく変わったからだ。

1.戦い方が変わった--戦略の重要性が増した。(経営戦略の重要性)

2.武器が飛躍的に向上した--品質のアップ

3.新しい武器が数多く開発された--新製品の開発

4.科学力、科学的な発想、情報戦
   孔明の奇策はこれによるもの。
   映画等はここを妖術的にしか描いていないが、赤壁で孔明が使った
   船を燃やす戦術はあの地方の季節風の時期を気象学や情報を駆使し、
   風が吹く日を割り出したもので、科学的な知識なくして実行できな
   かった戦術である。

 こういう見方をすると、レッドクリフ2も少しは面白くなるかもしれない。

 でなければ単なる映像美とスケールだけの映画だ。

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