栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

y.uモバイルをお勧めできない最低3つの理由。

2022-01-25 18:54:30 | 視点

 いままで各社のSIMフリーを使ってきた結果、おすすめのMVNO、おすすめでないところが自分なりに分かってきた。
 まず、ネットの紹介記事は話半分しか参考にできない。
というのも、結局A社はここがいいとか、料金を安く抑えたい人にはB社のSIMがいいというような記事ばかりで、加入前に本当に知りたいことには、ほとんど触れられてない。

 たしかに速度や料金も問題だが、それ以上にサポートの良し悪しの方がはるかに重要ではないだろうか。
 そういう目でy.uモバイルを見れば、この会社は決して勧められない。

 以下、その理由を述べていく。ちなみにこれは実際に私が経験したことでもある。

1.y.uモバイルのHPを信じてはいけない。

 同社はヤマダ電機とUーNEXTによって設立された会社である。いうならヤマダ電機のグループ企業で、ヤマダ電機グループ(ヤマダ電機、ベスト電器)の店頭で加入手続きができるし、店舗で即日開通できるとHPに掲載されている。

 しかし、即日開通と載っている店舗に出かけて行っても新規加入も転入手続きも出来ない。
 岡山市と福岡市のヤマダ電機、ベスト電器で期間を開けて複数回確認したが、どこの店舗内ショップでも返事は同じだった。
返ってくる言葉は「SIMの在庫がない」だ。

 では、「いつならSIMが入庫されるのか」と尋ねると、どこの店舗内ショップでも「すみませ~ん。入荷時期は私達にも分からないんです」という信じられない言葉が返ってくる。
 さらに続けて「予約いただいても、いついつまでに入ると言えないんです」と申し訳なさそうに言う。
 因みにショップの担当者はどこも丁寧で感じがいいし、本当に申し訳なさそうに言う。

 問題はy.uモバイルという会社の姿勢で、一体どういうシステムになっているのか。
この会社はやる気があるのかどうかを疑う。

2.問い合わせはメールのみで、電話もチャットもなし。

 今や東京、大阪に次ぐ都市と言われる福岡市のヤマダ本店でさえショップに在庫がなく、入荷予定も分からないというから、店頭での即日開通を諦め、仕方なくネットで申し込みをすることにし、その前にいくつか事前確認したかった。
 ところが問い合わせ電話がない!
でも、チャットで問い合わせぐらいはできるだろうと思ったが、これもなし!
あるのはメールによる問い合わせだけ。
メールでは返事が来るまでに時間がかかる。
これでは同社のカスタマーサービスはとても期待できない。
こんな会社のSIMに加入すると後々後悔することになるのは間違いない。

3.加入手続きが面倒で、何度もはじかれる。

 y.uモバイルの場合、他社と異なるのはまず最初にU-NEXTに登録しなければならない点だ。一手間余計にかかる。
 その後は住所や電話番号を登録したり身分証明書を撮影して送るという作業になる。
 この流れは他社と比べて差があるわけではないが、電話番号のところで「070」で始まる番号を登録すると審査ではじかれ、「090」なら通ったという書き込みを見かける。「070」が通らない理由は不明。

 私の場合、身分証明書(運転免許証)の添付の箇所で何度(7回)もはじかれた。
 まず免許証の写真は表だけと考えていたが、裏面の写真も必要と指摘され、撮り直す。
その間に時間がかかると最初からのやり直しになる。

 続いて免許証を撮影した写真をトリミングして800×600ピクセルのサイズで送ると「画像不鮮明」ではじかれた。
 撮影画像を確認したが不鮮明どころか鮮明で、細かい文字も十分読み取れる。
次に画像サイズを少し大きくして送るが、やはり「画像不鮮明」と言ってくる。
3度目は撮影画像にシャープをかけて、さらに鮮明にして送ってやるも、同じく「画像不鮮明」で返され、「撮り直せ」と書いてある。

 他社ではこんなことはなかったのに、一体y.uモバイルはどうなっているんだと腹立たしくなるが撮り直して送付。
 今度は「縁が切れている写真はダメ」と返される。
こんなやり取りを5回も繰り返せば、いい加減嫌になるし、そこまでしてy.uモバイルに加入しなければならない理由はないのでカスタマーサービスにメールを送った。
「審査不十分の理由が分からない」「HP上で即日開通できると謳っている店舗に行っても、連絡しても、どこも在庫がないという。HPは嘘っぱちではないか」と。
 カスタマーサービスからの返信メールには「その時によって在庫切れもある」というもの。
 それが嘘なのは上記に述べたように、複数の店舗に1週間から1か月の期間をずらして電話したが、どこでも「在庫がない」と言われたことからも明らか。

 こうした点はネット情報でも全く触れられていないが、これらを考えればy.uモバイルへの加入は決してお勧めできないと言わざるを得ない。


y.uモバイルに変更予定が楽天モバイルになった理由

2022-01-23 17:45:16 | 視点

 昨年12月、今使っているIIJmioのSIMをy.uモバイルに変えようとしたが、なぜか楽天モバイルを契約してしまった。

その結果、電話番号が2つになり、スマホを2台持ち歩く羽目に。

2台持ちは不便なのに、なぜ、そうなったのか。

今後、SIMの変更をお考えの方の参考になるかどうかは不明だが、その間の顛末を以下に記してみたい。

IIJmioの速度が遅く、転出を考える

 私はスマートフォン(以下スマホ)を使いだしてから一度もドコモやauなどのキャリアと契約したことがない。

ずっとMVNO(格安SIM提供会社)のSIMフリーを使っている。

最初はフリーテルで、次にマイネオ、ソニー、BIC SIM、IIJmioと変えてきた。

 今使っているのはIIJmioで、IIJはインターネット業界では古くからよく知られた老舗企業。

信頼性がある上に、昨年10月の値下げで音声プランが2ギガで858円(税込み)、

4ギガでも1078円と通信量が最安クラスになっている。

 同社と同等クラスの料金設定はソニーグループのNUROモバイルとNTTグループのOCNモバイルONEぐらいか。

 今まで使った中で総合的に満足度が高かったのはマイネオ。

料金は少し高めで、回線速度も決して速くはないが、月385円でデータ使い放題の

「パケット放題Plus(2021年6月導入)」が便利だった。

それまでも同料金で「パケット放題」という名称のサービスがあったが速度は500kbps。

これでも十分使えたが「Plus」になり、速度が3倍の1.5Mbpsにアップし、料金は据え置き。

 この速度なら動画も十分見ることができるしデータ消費なしだから、データ量を気にせず使える。

 それなのになぜIIJmioに変更したのかと言えば、単純に料金。

マイネオは1ギガ1,298円、5ギガ1,518円。これに385円を加えると1ギガでも1,683円。5ギガなら1,903円と高くなる。

 ところがIIJmioは4ギガで1,078円。これだけ料金差があればやはり安い方を選ぶだろう。

 では、IIJmioで満足しているかといえば、いざ使い始めてみると問題点が浮かび上がってきた。

まず速度が遅すぎる。これで高速モードなのかというぐらいに遅い。

正直、今までのSIMフリーでここまでイライラさせられたことはない。

 次に高速・低速の切り替えモードはあるものの、低速が全く使い物にならない。

マイネオに戻したいと思ったが、昨年10月以降、NMVNO各社が料金を下げてきたし、

ヤマダ電機関連のy.uモバイルが残容量永久不滅な上に、5ギガ1,639円を昨年10月から1,070円に値下げ

さらに今年1月以降、10分かけ放題料金を858円から550円に値下げした。

 ここまで料金が下がると俄然y.uモバイルが検討対象に浮上してくる。

料金値下げでy.uモバイルを移転先に

 私の使い方でネックになるのは毎月の消費ギガ数の変動が激しいこと。

福岡にいる間は1ギガでも足りる程だが、岡山県北東部の実家滞在中は15ギガは消費する。

できるだけケチケチ生活で暇潰しのネット検索はしないし、

毎朝の日課になっているタブレットによる新聞閲覧もしない。

 新聞紙面をビューアーで閲覧すると想像以上にギガ数を消費する。

紙の新聞そのままに表示されるため広告ページなど必要ない箇所までダウンロードする。

そのため含まれる情報量(データ量)が肥大するのだ。

それを防ぐために紙面ビューアーではなくテキストファイルで読むようにしている。

 実家はインターネット回線契約を6、7年前に解約したため、PCはスマホのテザリングで接続して使っている。

スマホとPCでは画面に表示される情報量に格段の差があり、PCの方がデータ消費量が多いところにもってきて、

バックで勝手にソフトのアップデートが行われる。

そして予期せぬギガ数が必要以上に消費される。

 それを防ぐため極力自動アップデートをしない設定にしているが、

ソフトによっては見落としがあったり、Windowsのアップデートが突然行われたり、

セキュリティソフトのアップデートが突然始まったりし、残量1ギガ未満になり慌てたことも何度かある。

 もちろん通信料にこだわらない層にとっては、そんな小さな金額で悩むなんてと

笑われそうだが、貧乏人にとってはできるだけ余分な出費は抑えたい。

かといって速度があまりにも遅いのは精神的によくない。

 というわけで料金と速度の間で悩んできたが、昨年10月にy.uモバイルが値下げをし一筋の光が射した。

y.uモバイルのよさは余ったギガ数が永久不滅な点だが、5ギガが1,639円と高いのがネックだった。

それが一気に1,070円に値下げされたのだ。

 コースは5ギガと10ギガしかないが、余ったギガ数の翌月繰り越しではなく、

永久不滅なのは私の使い方向けだ。

 そこで昨年12月、IIJmioから転出しy.uモバイルに移行手続きを取ることにし、

取り敢えずIIJmioに連絡してMNP(電話番号ポータビリティー)の予約番号を発行してもらった。

後は転出先のy.uモバイルに予約番号を伝え、SIMを発行してもらいスマホに差して開通手続きをすればいい。

 ここで一つ問題がある。

ネットでSIMの転入申し込みをするとSIMが郵送されてくるが、

それは住民票の登録住所にであり、それ以外の場所では受け取れない仕組みになっている。

恐らくSIMの不正取得や不正利用を防ぐ目的からだろうと思うが、

私のように2拠点生活をしていると、住民票がある福岡でなければ受け取れないのだ。

 つまり岡山県に滞在中はMVNOのSIM移行ができないことになる。

ただし全く方法がないわけではない。

店頭受付・発行なら、その場でできるし、有人対応だから店頭販売員に

SIM開通の諸手続きまでしてもらうこともできる。

 実は過去にもそのような方法で2度SIMの移行をしたことがある。

一度はマイネオに、もう一度はBIC SIMに。

つまりMVNOのショップがあれば、基本即日SIMの発行、開通ができるわけで、

ショップのあるなしはネットで検索できる。

 マイネオは岡山市のパソコン工房内にショップがあり、

BIC SIMは文字通りビックカメラの自社ブランドSIMだからビックカメラがあれば

どこの店舗でも即日開通できる。

時間は大体30分強~1時間以内。待っている間に開通まで終わる。

ヤマダの店頭で開通できないy.uモバイル

 y.uモバイルを移行先に選んだ理由はヤマダ電機の店舗で開通できるからだ。

ヤマダ電機は実家から車で15分余りで行ける場所に店舗があるが、

さすがに田舎すぎてここはケータイを扱ってない。

 ネットで検索すると近くでは津山市のヤマダ電機でSIMの手渡し、開通ができる

とあったので取り敢えず電話で確認すると、SIMの在庫がないという。

ただ月末までには入荷する予定とのことなので入荷次第電話をしてもらうことにした。

 IIJmioに転出手続きをしており、その期限が12月30日。

それまでに移転しなければ、発行された予約番号は取り消され、使えなくなる。

といってもSIMが解約されるわけではなく、転出キャンセルになるだけで、そのまま使い続けることができる。

 とはいえSIMの移転手続きは月末近くに行うのが最適、ムダがないから、

岡山市内のヤマダ電機にSIMの在庫があるかどうかを電話で確認する。

ベスト電器岡山本店(ヤマダグループ)の方が可能性があると言われたが、ともに在庫なし。

 マイネオもBIC SIMもいきなり岡山市の店舗に行って移転開通できたから

y.uモバイルのサービスは明らかに劣っている。

y.uモバイルはヤマダ関連企業なのに在庫を置いてないというのはどういうことだ。

商売する気があるのか、と腹の中で毒づきながら、取り敢えず予約入荷待ちにした。

 

        (以下 略)

 

    全 文 は HP で