姫井議員、離党撤回の裏

姫井議員、一夜で離党撤回 「軽率な行動だった」(朝日新聞) - goo ニュース

 姫井議員が憔悴した顔で記者会見に臨み、新党に合流しないと語り、「軽率な行動だった」と反省の弁を述べた。

 もともとこの人には確固たる信念などなかっただけに、誘われるままに「面白そう」という浮ついた考えで離婚ではなかった、離党を決めたのだろうが、冷静に考えれば離婚、また間違った、離党すれば先々の生活に困ることは分かったはず。

 姫井議員は反自民・反片山(虎之助)の票を大量に得て当選できたわけで、もし自民党寄りの政党に入れば次期参院選での当選はまずない。
その辺りを民主党の幹部に懇々と説かれたのだろう。
 事実、新党が自民党の友軍を目指していることがはっきりしてきたので、このままでは自分の将来はないと復縁したに違いない。

 まあ、この辺の浮気、復縁はすでに経験済みだから、彼女にとってはそれ程大したことではないだろう。
それが一夜での翻意になったに違いない。

 民主党にしてもギリギリのところで最低限のメンツが保てたことになる。
ただ、今後も政界は流動的で、民主党にしてみればよりたがを締めてかかる必要がありそうだが。


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日本版ベンチャーが何故育たないか?(読者のコメントから)

 今回も「なぜ、日本にビル・ゲイツが出ないのか」に対する読者からのコメントをお届けします。
お寄せいただいたのは(財)新機能素子研究開発協会企画室長の清水肇さんです。
 清水さんは現職の前は産業技術総合研究所九州センター(鳥栖市)の所長をされていました。

栗野さん
いつも興味深くメール拝見してます。

今回期待していた部分があったのですが、一寸ずれていました。


 いつも鋭いご指摘ありがとうございます。
今回はちょっと変化球を投げてみました。

 実は隠れた主題は国のベンチャー表彰制度です。
何年か前、「創業・ベンチャー国民フォーラム」の委員になったとき、優れたベンチャー経営者を表彰することがベンチャー育成になるので、ベンチャー経営者を表彰しよう、ついてはそれぞれの地域で表彰対象を選んでくれみたいな話がありました。
 その時、なんというバカらしいことをするんだ、そんなことで起業する人がどんどん増えはしないだろ、と思ったのが伏線としてずっとありました。

話しの興味は別の所にあって、
日本版ベンチャーが何故育たないか?
技術開発の分野に限ります。
・そもそも、良い玉がない


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フードデリバリーテクニックの違い

 今回も読者の投稿をお届けします。
ほり編集事務所の堀さんから寄せられたものです。
 堀さんといえば4年前の栗野的視点で「最近増えた胴長短足の若者」を書いたとき
のコメントを思い出しますね。本ブログに収録しているので興味がある方はご覧下さい。

 商品のデリバリー・テクニックという点でふく鮨三太郎さんのそれは、競合企業である「銀のさら」((株)レストランエクスプレス)に劣っていたのではないか…と考えています。

 (株)レストランエクスプレスは、フライドチキンや釜飯の宅配なども行っている(同社の江見社長ご自身も、起業前はフード・デリバリー企業の従業員だったようですね)だけに、鮨に関してもデリバリー業務の重要性をよく知っていて、宅配効率化を十分に研究していたようです。
 例えば、盆や正月、成人式、七五三シーズンなど一般に鮨の出前需要がグッと高くなるシーズンには、ヤマト運輸が宅急便事業で用いている「エリア・ターミナル方式」(配送が集中する住宅街やマンション街に行ったトラックを、いったん近隣のターミナルポイントに待機させ、そのエリアへの貨物を積んだ他トラックの荷物を全て待機トラックにバトンタッチするやり方)と似たようなやり方を採用していて、宅配時間の短縮と省力化を着実に進めていました。

 デリバリー用バイク1台ごとに携帯電話を割り振り、配達が終了した段階で同一方向への宅配の有無を確認させ、店舗と宅配地点の途中で合流して商品を受け渡す…といったやり方も、本部側が指導していたようです。
 もちろん、それらデリバリー便の動きと現在地は店舗側で把握していて、宅配の注文を受けた際も、デリバリー便の動きに応じた宅配予定時間を伝えるなどの配慮も怠らなかったようです。


 なるほど。よく考えていますね。
後からその地域を攻めるところは先発組と同じことをやっていても勝てないわけで、新しい「何か」を付加する必要があると思いますが、その「何か」の内容が非常に重要になるということですね。

 私の自宅の近所には、ふく鮨三太郎と銀のさらの店舗がほぼ同距離で立地していて、どちらの店にも出前の注文をしたことがありますが、ふく鮨三太郎の場合は「はい、それでは…。だいたい●●分後にお持ちします」という対応だったのに対し、銀のさらは「何時頃にお持ちしましょうか?ええ、お急ぎでも結構ですよ」と、完全に宅配時間をコントロールできるぞと言わんばかりの余裕(?)を感じさせる対応だったのが印象的でした。

 ご近所の親しいご主人も似たような印象を受けたのか、「昨夜、銀のさらって店に鮨の出前を頼んだんだけどね、あそこ、時間に正確だよねぇ」という話題が世間話のついでに出てきたことを思い出します。


 「何分で届けます」と「ご希望の時間に届けます」の違いですね。
究極のサービスでしょう。

 物事は段階に応じて戦略戦術を変える必要があると思っています。
ところが、これが案外できない。
内部にいると目先のことばかりしか見えなくなるからです。

 例えば
競合がいないときのやり方、
競合が現れた時のやり方、
商品の初期段階と中期段階ではそれぞれ違うはずなのですが、
これを同じやり方でずっとやってしまう。

 どの業界にでも通用ことですが、「成功体験を引きずるな」というのはこういうこ
となのでしょうね。

 もちろんそれ以外にも、栗野さんがご指摘だった原価高や外食離れ、その他、
様々な要因が重なっての民事再生法申請なのでしょうが、いずれにしてもピザ宅配
をはじめフード・デリバリー業種にとって、デリバリー・テクニックは客の信頼感
にもつながる、非常に重要な問題なんだという思いが強まった一件でした。


 そうですね、市場が成熟してくると、いままで以上に様々な方面に目を向けて経営に当たらなければならないと思いますが、逆に経営者の方は気の緩みも出てくる頃です。
 それにしても民事再生法の申請が急増しています。
それだけ経営を取り巻く環境が急激に悪化しているということです。


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ふく鮨三太郎のドゥ・イット・ナウ、民事再生法を申請

 8月20日、宅配寿司「ふく鮨本舗の三太郎」を経営する(株)ドゥ・イット・ナウが民事再生法の申請申し立て手続きをした。
残念だ。まあ、まだ頑張ってくれるでしょう。
 同社の蔀章社長には今年1月、リエゾン九州の例会で「ふく鮨三太郎の元気経営」と題して講演をお願いしたが、その時には経営状態がそこまで悪いとは正直思えなかった。

 ただ、11月か12月に同社を訪問し話をした時、人材面で困っているというようなことを言われていたのが気になったが、それも解決し、いまは大丈夫ということだったので安心していたのだが。

 直接のきっかけは最近の外食離れ、原料高だろうが、危機はそれ以前に静かに内部で進行していた、というのがどこでも共通していることだ。

 危険因子はあった。
1つは関東に進出した時だ。
 それ以前に回転寿司の店舗を出店、閉店したが、これは新業態展開の模索と考えていたし、早めの撤退決断だったので、ほとんど危険因子とは判断しなかった。
 だが、関東への出店は危険因子というのが私の捕らえ方だった。
過去にも九州の企業が何社も関東に進出して失敗しているからだ。

 落下傘で適地へ攻め入るのは通常の何倍ものエネルギーがいるし、送り込むのも精鋭でなければ勝てない。
なにより補給線が伸びすぎる。
人員、原材料などのすべてを現地調達せざるを得ないが、従来、関係がない新規取引になるからコスト高にならざるをえない。

 昨年、蔀社長に会った時、私が最初に尋ねたのは実は関東地区店舗の状態だった。
「あれは撤退しました」あるいは「苦戦しています」という返事なら、即撤退を助言するつもりだったが、「関東はうまくいっているんです」という返事だったので、それ以上は聞かなかった。

 もう1つは、会社の成長が止まっているのではないかと感じたことだ。
それはまずチラシに表れていた。
競合他店のチラシの方がよく入り、「三太郎」のチラシが以前ほど入らなくなっていた。
本部の足下エリアにもかかわらず。
 それで店舗は少し苦戦しているなと感じていたのだが、「通販が非常にいい」と言っていたので、店舗売り上げ減という危険因子増大を見逃してしまった。

 3つ目は数か月前から「ふくすし三太郎」「ドゥ・イット・ナウ」「蔀章」などのキーワードで、私のブログ、ホームページに検索がちょくちょく入り始めていたのだが、そのことをあまり深く考えず見過ごしてしまった。

 いずれも対象と親しくなるとつい冷静な分析をしなくなった私の判断ミスである。
いつもなら予兆を感じ取り、警告を発するのだが。

 もう一つ、今回の民事再生法申請の裏に銀行の存在があることを見逃してはならないだろう。
 このところの建設、不動産関連分野の相次ぐ破綻と同じで、金融機関が資金供給の蛇口を急速に閉めている。
米サブプライムローン破綻の影響が背景にあるのは間違いない。
それと不動産バブル後の金融危機の二の舞を演じ、再び公的資金注入という事態を招きたくないという金融機関の、ある意味「あつものに懲りてなますを吹く」という過剰防衛意識が働いているようだ。
そのため一部には黒字倒産さえ起きている。

 注意しないといけないのは、この金融機関の動きだ。
建設、不動産分野と思い安心していると、蛇口を急に閉められ息の根を止められるということも起こりうる。
 といって、急に妙手が打てるわけでもなく、常日頃の経営が大事という月並みなことしかいえないが、取引先の経営状態にはいままで以上に目を光らせておく必要があるだろう。
 もちろん、社長が女を作って遊び歩く、事業に熱心でないなんてのは論外で、この種の噂に金融機関は結構敏感に反応するものである。


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寄付は免罪符。逆にいえば寄付さえすれば・・・。

 栗野的視点(No.258、259)で「なぜ、日本にビル・ゲイツが出ないのか」を書いたところ(「まぐまぐ」からメルマガ「栗野的視点」を配信中)、前回紹介した2氏以外にも多くの方からコメントが寄せられました。コメントをお寄せいただいた皆さん、ありがとうございます。

 実は上記テーマにはいくつかの隠れテーマを散りばめていたので、頭のいい読者はお気付きになったと思います。

 物事の本質に迫る場合、直接そのテーマを論じる方法と、周辺の様々な事柄を論じながら、その本質に迫る方法があります。
 後者は「将を射んと欲すればまず馬を射よ」という方法で、迂回しながら対象(テーマ)に近付いていきますから、どこかまどろっこしさもありますが、テーマが複雑な場合は実はこの方法が案外、対象を明らかにすることができるのです。

 というのも、物事はコンピューターのように2進法で進んでいけるわけではないからです。白か黒か、イエスかノーで割り切れるほど、この世の現象は単純ではないのです。
 さて、私は上記テーマの中にいくつ隠れテーマを散りばめていたのでしょうか。

         (略)

 NO258でも触れていますが、第1次産業、つまり直接労働しかなかった時代に誕生した宗教が第2次、3次産業の時代に生き残るのは非常に難しい。
 シェークスピアの「ヴェニスの商人」はまさに第2次、第3次産業の誕生についてどう対処するのかということがキリスト教の内部で問われた時代です。
 自らの額に汗しないシャイロックの金貸しビジネスはキリスト教では認められない。
しかし、現実社会は自らの額に汗する労働だけではなくなってきている。
両社のバランスをどうするか、という問題です。

   (以下略)

  全文はHPで




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慈善活動をしない経営者は尊敬されない

 前回に引き続き、今回も「なぜ、日本にビルゲイツが出ないのか」に寄せられた読者のコメントを紹介する。

暑い最中の清涼感をいただきました。
ありがとうございます。

「慈善活動をしない経営者は尊敬されない」という日本の風土、
政治、経済、社会等について栗野的視点を書いていただきたいです。

もう一つ、考えて見たいことがあります。
「個人資産の大半をつぎ込み、慈善事業を活動の中心に据える」人は
宗教的な教えと無関係ではないと確信しますがいかがでしょうか。

すると、日本では
「個人資産の大半をつぎ込み、慈善事業を活動の中心に据える」人は
出てきにくいのではないでしょうか。


                   VIVID福岡・渕上 一良



 渕上さん、お久し振りです。
おっしゃるように欧米人の慈善活動は彼らのキリスト教信仰と密接に関係していま
す。
 そのことについては文中でも触れていますが、直接労働の対価で得たもの以外は
罪悪という意識があるようです。
特にピューリタリズムには。

 しかし、ラオスやミャンマーでは僧侶は非常に尊敬されているようですし、彼らはお布施でしか生活していないようです。
 彼らは日本語で僧侶と訳されていますが、どうも日本語の「僧侶」という言葉から受けるイメージとは随分違い、「尊敬する師」という意味のようです。
尊師以外の一般人は親であっても弟子になるらしく、無条件で尊敬される存在なわけです。

 そういうことから考えると、仏教的宗教観が慈善活動と無関係ということではなさそうです。
もう少し掘り下げてみたいと思います。




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「理念」がとても大事

 「なぜ、日本にビルゲイツが出ないのか」に多くの読者からコメントを頂いた。
 その中から今回はミツミ電機(株)九州事業所課長・井芹陽一さんから届いたコメントを紹介する。

 おはようございます。栗野さんの指摘、同感です。
アメリカ人は拝金主義者とばかり思っていたのですが、ビルゲイツの慈善活動表明には真にびっくりしました。また、さすがだなとも思いました。
栗野さんが文中で指摘されているように、私も「理念」がすごく大事だとおもいます。
ビルゲイツの仕事とは比較になりませんが、私どもの仕事でも、理念がない仕事はつまらないものです。

アメリカ人のスポーツ選手も慈善活動している人が多いですね。アメリカのPGAツアーで活躍している。
キムさんというプロゴルファーがいるのですが、顔はとても厳つくて、一見まともじゃないなと感じるのですが、彼はクリスチャンで、毎週礼拝には行くし、教会にも寄付を欠かさないそうです。
その結果でしょうか、かなり尊敬されていると聞きました。

その対極として、日本から参戦している選手はどうでしょうか。
真の状況を知りませんのでなんとも言えませんが、慈善活動に参加している方は少ないのではと思います。
ここの部分、根底に信仰の影響はないでしょうか。日本人は仏教、神道とありますが、真の意味で欧米人の宗教感と日本人のそれとは大きく違うような気がするのですが。

                              井芹


 井芹さんお久し振りです。
たしかに欧米人の宗教観と日本人のそれとは大きく違うと思います。
もう少し正確に言うとキリスト教と日本人の宗教観(多分に仏教と神道がない交ぜになっているので)ということでしょうが、私はある部分ではこれは我々(もう少し広くアジアまで広げてもいいかと思いますが)の長所だと思っています。

 世界3大宗教といわれるキリスト教、イスラム教、仏教の中で、宗教の名の下に他国を侵略したり、激しく改宗を迫ったことがないのは仏教だけではないでしょうか。
 そういう意味で私は仏教を非常に高く評価しています。
仏教の教え(ブッダの教え)はもっと理解されていいと思うのですが、キリスト教でいう牧師、神父に代わる仏教でいう僧侶の堕落に大きな一因があるのではないでしょうか。

 ただ、これほど優れた宗教なのに他の2大宗教に比べてどこか存在感が薄いのは、仏教には分かりやすい教義がないからではないかと思っています。
 仏教はとても哲学的です。
その部分が逆に仏教の理解を妨げ、広めにくくしているのかも分かりません。
むしろ欧米では仏教は非常に高く評価されているようですが、日本人の間で仏教が生活の規範にならないのはひと言でいえば僧侶の怠慢ではないでしょうか。
 この点で僧籍にある人、あるいは仏教会に近い人からの見解が欲しいところです。

 私はかつての日本人はとても助け合いの精神に満ちていたと思っています。
それはキリスト教、特にピューリタニズムが資本主義社会と慈善活動の微妙なバランスの上でなんとか精神の均衡を保っているのとは違い、慈悲に満ちたものです。
ここに仏教観が影響しているのかもしれません。

 近年の日本人ではメジャーリーグに行った野茂英雄投手に感心しました。
彼のしたこと(していること)はビル・ゲイツにも比肩するぐらいのことだと思います。もちろん金額的には比べようもありませんが。
 かれは2003年に社会人野球チーム「NOMOベースボールクラブ」を設立し、そのオーナーに就任しています。
 日本企業が業績の悪化から次々に社会人野球クラブを閉鎖していた頃です。
そのニュースに接し、社会人野球を守るために、というより恐らく野球文化を守るために、個人オーナーになったのです。

 野茂の収入を考えれば(特にマイナーリーグにいたこの数年)、ビル・ゲイツ以上でしょう。
日本人にもまだ彼のような人間がいるのです。
企業経営者は少し見習って欲しいものだと思います。


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チリ紙交換よりたちが悪い最近の回収業者。

「無料と思ったのに…」 粗大ゴミ回収巡り苦情次々(朝日新聞) - goo ニュース

 最近、たちの悪い商売が増えてきた。
一部に外国人危険説をばら撒く人もいるが、日本人のほうがたちが悪いと思う。
日本人だから騙さないだろう、という善意の誤解を利用しているだけに、余計にたちが悪いのだ。

 この場合も同じで、住宅地を毎日「こちらは○×リサイクルセンターです。無料で回収しています」とスピーカーで流して回りながら、いざ不用品を出すと「それは有料なんです」という。

 ちょっと前まではトイレットペーパーと交換してくれたものだ。
交換比率は圧倒的に不利だったが、それでもまだ物々交換なだけに、相手も商売だから多少の利益がないとやれないだろう、という相手に対する思いやり的な気持ちもあり、「まあ、こんなものか」と諦めていたものだ。

 ところがリサイクル法が施行されてから有料処理になり、それを利用してあくどい商売をする廃品回収業者が横行しだした。

 実はそういう業者の存在を知りながら野放しにしている行政が一番問題なのだが、消費者の方も粗大ごみの回収有料化を知っているだけに、法外な金額を要求されてもつい応じてしまう。
 そこに付け込む廃品回収業者が最近非常に増えている。
かくいう私も数か月前、「無料で回収しています」という声に釣られ、壊れた電子レンジを出したことがある。

 一度、メーカーのサービスに持ち込み修理した時1万円ぐらいだったので、持ち込む手間と新品が15,000円ぐらいで買えることを考えると買い換えたほうがいいと思い新しいのを買っていたので、処分に困っていたということもあり、市の有料粗大ごみ回収ではなく「無料で回収します」の声に釣られて出したのだ。
 ところが、逆に処分料を要求されたのだった。
ただ、「比較的」良心的な業者で、「無料回収品はここに書いてあるものだけで、電子レンジは300円頂くことになります」と無料回収品の一覧表を手渡したので、まあ300円ならいいかと払ったのだった。
 だが、後でもらった一覧表をゆっくり見てみると無料回収品の中に「台所用品」という項目があり、その中に「電子レンジ」もはっきり明記されているではないか。

 とにかく最近、騙し商法的なものが増えている。
一体いつ頃からこうなったのだろうかと思うが、はっきり分かるのはバブル期が境になったということだ。
 そして、それに続く「勝ち組負け組み」という小泉政権の格差政策。
アメリカの意のままに、日本人の美しい心を失わせる政策を次々と行いながら、一方で「日本人の心」と称して靖国神社に参拝する小泉元首相。
 よく考えもせず彼を熱狂的に支持した日本人が招いたのが現在の日本の姿である。
 果たしてこの先、この国が元に戻る時が来るだろうか。


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なぜ、日本にビル・ゲイツが出ないのか(後)

 日本人のベンチャースピリッツを変えたのは誰かと問われれば、私は躊躇なく元ライブドアの堀江某と元村上ファンドの村上某だと答える。
 彼ら以前のベンチャー経営者には少なくとも自らの技術やソフト、サービスで「社会の役に立ちたい」という考えがあった。
 ところが堀江某、村上某、折口某にはそれが当初から感じられなかった(当初、村上某には理念があったように見えたが)。彼らに感じたのは金の臭いだけで、理念などこれっぽっちも感じたことはなかった。だから、私は最初から一度も彼らを褒めたことも持ち上げたこともなかった。
 では、彼らが日本人のベンチャースピリッツを変えた1級戦犯かといえば、そうではない。
 1級戦犯は彼らのような人間の輩出を煽った国である。そして、それを極端に推し進めた小泉政権だろう。だが、いまだ国はなんらの反省もない。

 ここまで書けば、なぜ日本にビル・ゲイツが出ないのか、頭のいい読者は大体察しが付いたことと思う。
しかし、私がいう意味はもう少し違う。


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なぜ、日本にビルゲイツが出ないのか(前)

 6月末、マイクロソフトの創業者であり会長のビルゲイツ氏が事実上「引退」した。
事実上と書いたのは会長の肩書きはまだそのままだからだ。
とはいえ非常勤になるから経営の1線を退いたのは間違いない。
それにしてもまだ52歳である。

それをいともあっさりと捨てて「引退」したのだから、「なぜ」と思うが、朝日新聞のインタビューに彼は次のように答えている。
「僕は50代のいつかに、すべてのテクノロジーの方向性を決めていく仕事はあきらめるべきだと思っていたんだ。他の人がその仕事をすべき時がきたということだよ。だから、時期について特別な意味はない」(08年6月21日付朝日新聞)


 ところで日本には、なぜ「ビル・ゲイツ」が出ないのだろうか。
ベンチャーブームの頃、ゲイツ氏を見習い、彼を目指して多くの若者が起業した。
IT関連企業は特にそうだ。ITブームに乗って急成長したベンチャーもあったが、そのほとんどはいま見る影もない。
 ソフトバンクの孫氏がいるではないかといわれそうだが、彼は恐らく「ビル・ゲイツ」のようにはなれないだろう。


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激増しているワーキングプア

「暑くて寝苦しく」 隣家の電源で扇風機を使う 長崎、容疑者逮捕(西日本新聞) - goo ニュース

 九州は連日真夏日の猛暑。
室内で熱中症にかかるのがよく分かる。
せめて扇風機でも回さなければ寝られなかったのだろうと思うが、数日前には他人の家のコンセントに炊飯器のコードを差し込みご飯を炊こうとした男がいた。
同じ犯人かと思ったが、扇風機の方は長崎市で、炊飯器の方は佐世保市で、別人だった。

 それにしてもなぜ長崎県で電気盗が連続と思うが、共通点は両人とも無職。電気代が払えず、電気も止められていたことだ。年齢は49歳と51歳。
恐らく不景気で職を失っていたのだろう。

 働きたくても働けない、あるいは働いても働いても年収200万円以下というワーキングプアが日本で激増している。
こういう層が出現するとはかつては考えられなかった。
増えてきたのは明らかに小泉改革以後だ。

 熱に浮かされたように人々が支持した小泉改革とは一体何だったのか。
当時、よく考えずムードで小泉改革を指示した人達が実はいまその負の遺産に苦しめられているというのはなんとも皮肉な現象だ。


格差社会について考える書籍
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古い革袋に新しいワインを入れる

 聖書に「新しい酒は新しい革袋に入れろ」(マタイ伝)という言葉があります。
新しい酒を古い革袋に入れると、袋が破れてせっかくの酒がこぼれてしまうからだと説いています。

 しかし、本当に難しいのは、新しい酒を古い革袋に入れることです。
酒を中身、技術、経営、考え方と言い換え、革袋を形式、体制、社員、伝統と言い換えてもいいでしょう。

 中小企業の場合はこのように「古い革袋にいかに新しい酒を入れるか」かが問われます。
ところが多くの中小企業では伝統や、従来のやり方、形式にこだわり、中身を新しく変えようとはしません。
それでは何も変わらないのは当たり前でしょう。

 中でも難しいのが伝統産業です。
この場合の方法は2つあります。
1つは従来的なものをすべて破壊し、全く新しいカテゴリーのモノを作ることです。
 シャンパンのように発泡する日本酒や、振るとゼリーのようになる梅酒などがそうでしょう。

 もう1つは従来の伝統的な部分をきちんと踏みながら、新しい技術で作る方法です。
この場合、見た目は変わりません。
しかし、その裏で革新的な技術、段取りが支えています。

 今回、話をしてもらう池亀酒造は筑後・三潴の古くからある酒造メーカーですが、
現社長の蒲池輝行氏は元メルシャンの社員。
その氏が帰郷・入社して変革に取り組み数年。
最近では自信作、ヒット商品も生まれているが、彼はどのようにして「新しい酒を古い革袋に入れた」のか。

 その体験談は中小企業の経営者にとって大いに参考になることでしょう。


             --リエゾン九州8月例会--

●日 時: 8月9日(土) 13:30 ~ 17:00

◎場 所:福商会館(大名1-12-57)の2F
      天神西通り、岩田屋本館(旧Zサイド前)の前に大福うどん、
      ケンターッキーフライドチキンがあり、その角を赤坂方向に
      入ると角から2、3軒目左手のビル(1FにPumaの赤いショップ)

●内 容:
1.勉強会
  「老舗酒造メーカーの挑戦」
   講師:池亀酒造(株)社長・蒲池輝行 氏


2.発表企業
  「多角経営の優良企業・福岡金網工業の事業内容について」
   発表者:福岡金網工業(株)・山本健重 社長
               山本崇裕 副社長

 同社は地場の老舗企業で、社名に金網工業と付いていますが、現在の事業内容は
多岐に渡っています。
 常に先を見た事業の多角化が、建設不況の中でも同社を助け、手形を一切扱わな
い優良会社にしてきました。

●例会参加は誰でも自由です。
  参加費用:会員は 1,000円。
非会員は 2,000円。

●例会後、懇親会を予定しています。
   予算3,000円程度。

参加申し込みはメールで


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