栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

後継者へのバトンタッチはどのようにすべきか。(6)~器量のない子に譲れば会社が滅びる

2010-09-27 12:16:50 | 視点
 過去の歴史を振り返っても、後継者育成に成功した例はあまり多くない。

権力は禅譲されるものではなく、簒奪すべきだ、と言っても、なかなかそこまでしっかりした者はいない。

むしろ尻込みするか、「そんな親不孝なことはできない」としたり顔で言う人間の方が多いだろう。

「だからダメなんだ」といっても仕方ない。

結局、権力を譲る方が後継者をそれに相応しく育てるしかない。

 そこで2つの例を紹介しよう。

1つは家康の例、もう1つはデュポン社の例だ。

 まず家康の育て方。

 家康は秀忠を早くから後継者として認定したわけでも、可愛がったわけでもなかった。

 秀忠は周囲からも後継者と目された頃、家康から二度もきつく叱責されたことがある。

 一度は関ヶ原


        (以下略)



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郵便物未配達問題のその後。実にノンビリした日本郵政の対応。

2010-09-21 15:36:39 | 視点
 以前、郵便物が未配達だったことは本ブログでも紹介した(8月4日、20日)。
そして事の顛末を書いた手紙を8月18日付で日本郵政の斎藤社長宛に出したことまで本ブログで書いたが、それから一向になしのつぶて。
日本郵政からも配達担当の筑紫郵便局からも電話の1本さえなく、完全に無視を決めつけられていた。
ところが9月17日に突然、日本郵政から手紙が届いた。

「お手紙をいただきましてからご回答差し上げるまでお時間をちょうだいいたしましたこと、まずはお詫び申し上げます」
という書き出しで以下のように事情説明されている。
 それにしても1か月もかかって何をしていたのかと思う。
社長に手紙を出してさえ、この時間だから担当部署などに連絡すればまず半年くらいかかりそうだ。
その内、担当者が異動でいなくなったりして、結局知らぬ振りを通すのではないだろうか、この組織は。

 「さて、いただきましたお手紙の内容につきまして、弊社九州支社を通じ、配達支店における状況について確認をいたしました。ご迷惑とご心配をかけている件の事実確認と、現在までにどのような対応をさせていただいたのかを確認した結果、お手紙でお申し越しの内容と相違ないものでございましたが、ご指摘のとおり『調査をさせていただく』ということへのご説明が不足していたものでございます。
 お客さまから、投函されたはずの郵便物が届かないとの申告をいただいた場合、弊社では『不着事故』としての調査をさせていただく制度がございます。
 調査の開始にあたり、お客さまには詳しく郵便物についてお尋ねをいたしますが、その内容に基づいて、差出場所から配達までの事業所屋内や、運送のルートを捜索の上、必要に応じて関係者に事情を聴取し、お申し出の郵便物が保管や残留となっていないか等を調査してまいります」

 要は郵便物が届かなかった場合、郵便物の投函場所、日時から配送ルートを調べるということで、こちらはそこを調べて郵便局に問い合わせれば「調べる制度」があるにもかかわらず、そのことを最初の担当者が告げなかった事実に間違いありません、と言っているのだ。

 こちらはそういう制度のことを詳しく知らず、筑紫郵便局の女性担当者もそのことを告げなかったが、独自に郵便物の投函場所、日時を調べ、斎藤社長宛の手紙ではそれらも全て記した。

 今日は時間がないのでこれ以上触れられないが、いずれにしろ日本郵政という組織には問題があるということだ。
 そして郵便物が届かないと思えば、誰もが紛失を疑ってみる必要があるだろう。

バトンタッチに失敗する本当の原因

2010-09-21 09:17:14 | 視点
 「権力は簒奪すべし」と言っても中小企業の若手後継者に、そうした意気込みと実力があるかといえば、残念ながら答えは「ノー」だろう。

 これは企業人に限ったことではないが、いまの20代、30代は生まれた時からモノに囲まれて育っているから、物質欲が前の世代と比較しても低い。

いわんや彼らの親の世代とは比べものにならないくらい「欲」がない。よくいえば淡泊なのだ。何事に対しても。

 本心は社長になどなりたくないのかもしれない。

かといって他にやりたい仕事があるわけでもない

           (略)


◆デジタルに頼り、内弁慶な若い世代

 もう一つは情報収集がインターネットに偏り、Face to Faceでの情報収集を怠る風が見えること。これはある種の危険性を孕んでいる。



        (以下略)



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富士フイルムが往年のフィルムカメラ風デジカメを開発

2010-09-20 21:39:45 | 視点
 富士フイルムが9月20日、APS-Cサイズの撮像素子を搭載したデジタルカメラ「FinePix X100」の開発発表を行なった。
デザインは見ての通りのフィルムカメラ風。
 最近のコンパクトデジカメは背面に液晶ビューがあるだけで、ビューファイダーがないのが主流というか、ほとんどのコンデジでビューファイダーがなくなっているが、ビューファインダーを覗き撮影する方がカメラを固定でき、手ぶれがなくなるし、老眼になると液晶ビューは見にくい。
 そのため各メーカーにビューファインダー付きのコンデジの発売を望んでいたが、コストの関係からか最期まで頑張っていたキャノンからもビューファインダーが消えてきた。
そこに富士フイルムの開発である。

 しかもデザインは往年のフィルムカメラ風。
これは売れるだろう。
すでにオリンパスの「Pen」で見るように、いまカメラデザインはフィルム時代に戻りつつある。

 今回開発の「FinePix X100」はハイブリッドビューファインダーが特徴。
カメラ背面の液晶ビューでもビューファインダーでも見られる。
ただしレンズ交換機能はなし。
その代わりレンズはF2と明るいのが特徴。
画素数は1,230万。
発売が待ち遠しいが、予定は2011年初頭。
今回の発表は明日21日からドイツで開幕するイベント「フォトキナ2010」にあわせたもの。
販売価格がいくらなのか気になるところだ。

 できればローライフレックスの2眼レフ風デザインのデジカメをどこか開発してくれないだろうか。
最近ブームだし、結構売れると思うのだけど。



若い後継者に告ぐ! 権力は簒奪すべし。

2010-09-18 21:30:46 | 視点
 変化が緩やかな時代のトップは誰でも通用する、というのは言い過ぎだが、多少愚鈍(これも言い過ぎか)な跡継ぎでもそれなりになんとかやっていけるものだ。

しっかりしたお守り役、ブレーンが付いていれば。

 ところが激動の時代にはそうはいかない。

自ら切り開き、成り上がっていく創業者タイプでなければ生き残れない。

 温室で育てられた即席栽培のような若い後継者ばかりが増えつつあるのはなんとも嘆かわしいが、その責任は偏に親世代にある。

会社の将来を考えればもっと違った選択があったと思うが、結局は肉親の情に負け、愚息と分かりつつも後継者に据える人が多い。

その結果はどうか--。

 中国・三国志の時代、蜀の例を見てみよう。

 諸葛亮が五丈原に自ら軍を率いて出陣したのは劉禅に取って代わろうという野心を疑われないためであった。

熊本細川藩の阿部一族の乱も、先主亡き後、旧臣の置かれる道を暗示していて考えさせられる。

 いまは新興国の台頭が目覚ましく、国際競争が一段と激しくなっているグローバル戦国時代だ。

こういう時代に権力の


        (以下略)



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家康型のバトンタッチにも欠点はある。

2010-09-16 17:18:46 | 視点
 中小企業のバトンタッチは家康型がベスト--。

私はいままでそのように言ってきた。

若い後継者に完全にバトンタッチできるまで、代表権を会長、社長の2人が持つ「併走方式」こそが中小企業に最もふさわしいバトンタッチの仕方だ、と。

 しかし、この数年、必ずしもこの方法がいいとは限らない、と考え出した。

むしろ、この方法の弊害、弱点が見えてきたのだ。

 では、家康型の弱点とは何か。

そのことはいまの時代をどう認識するのかということと大きく関係してくる。

低成長とは言いながらも、日本国内でまだなんとかビジネスが成り立っている時は家康型のバトンタッチでよかった。

一体、家康型のどこに問題があるのか。

ひと言で言えば・・・(以下、略)



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売れる商品企画の仕方--リエゾン九州9月例会

2010-09-13 12:41:17 | 視点
 商品企画はどうすればいいのか--。

売れる商品作りに商品企画は欠かせませんが、では、どうすればいいのか。

そこが一番問題です。

 物事は何でもそうですが、企画がうまくいけば結果はある程度予想できます。
しかし、企画がまずければ100%失敗します。
そういう意味では企画立案・作成は何にもまして重要かもしれません。

 そこで今回はTOTO企画グループの熊本保弘様に「現状の市場の特徴」や「商品企画のポイント」について話してもらいます。

 市場ニーズをとらえ直した結果、シェアが増えた実例を交えながら話していただけるとのことなので、非常に参考になると思います。

 企業発表はコンドー・マシナリーが開発した「ランランボックス」です。

この商品は地球環境に配慮したリターナブル容器です。

 使い捨ての段ボール箱に代わるものとして同社が開発したもので、プラスチック箱よりは軽く、段ボール箱よりは頑丈で耐久性があり、しかもプラスチック箱の欠点を解決し、コンパクトに折り畳めるようにしたものです。

 当日は現物を持参し、説明してもらえると思います。


         --例 会 案 内--

●日 時: 9月18日(土)13:30 ~ 17:00

●勉強会:「収益改善に直結する商品企画の仕方」
        TOTO企画グループ・熊本保弘 氏

●発表内容:「折り畳める通い箱・ランランボックスについて」
        (株)コンドー・マシナリー 近藤正和 社長


◎場 所:新光ビル(中央区天神4-4-24)

    天神をダイエーショッパーズ方向に行き
    ダイエーと「まんだらけ」の間の道を右折、右側を歩く。
    西京銀行の2、3件隣のビル

     地図 http://www.hikari-building.com/access.html


●例会参加は誰でも可能です。(但し、事前に参加申し込みをして下さい)
  参加費用:会員は 1,000円。
非会員は 2,000円。


物事を見る場合に大事なのは視点。

2010-09-12 15:15:57 | 視点
 サルスベリ、漢字で書けば百日紅。
サルスベリと百日紅、同じ木だが見ている箇所の違いが文字の違いになっている。

 百日紅(ひゃくじつこう)は花の方。
夏から秋にかけて長い期間(百日近くという意味)咲いている紅色の花ということから付けられた名前。

 もう一方のサルスベリは花ではなく幹を見た印象。樹皮が取れツルツルしていて、これでは猿も滑って登れないだろうということから付けられた。
 百日紅は中国語で、サルスベリは日本語。

 同じものでも見る箇所によって違って見えることは多い。
だからこそ、どういう視点で見るかが大事になる。
それと同時に、物の一面だけを見ると判断を誤るということだ。
美しいバラには刺があるし、きれいなサルスベリの花も幹に目を落とすと樹皮が剥がれてツルツル。

 これと似たことがいま民主党代表選で行われている。
マスメディアによる世論調査では菅さんの支持が高いようだが、それは花の部分を見ているからではないだろうか。

 権力志向は小沢、菅両氏では菅さんの方が圧倒的に強い。
社民党の田英男氏は早くからそのことを見抜いていた。
 菅さんは市民運動出身ということを売り物にしているが、それはサルスベリで例えれば花の部分。本質は幹の部分で権力への執着である。
 田さん、菅さんが共に社民連にいた頃だと思う。
菅さんが田さんのところに来て、「何でもいいから役職をください」と言ったそうだ。
その時、田さんは活動するのに役職があった方が動きやすいからなのだろうぐらいにしか考えていなかったらしいが、その後の菅さんを見ていて、この男は違う、と思ったようだ。
 だから、その後社民党が民主党との合併を誘われた時も、菅がいる民主党とは絶対に合併しない、と反対したそうだ。
 田さんはジャーナリストとしての目から、菅直人という男の本質をきれいに見える花の部分ではなく、幹の部分にあると見抜いていたわけだ。

 菅さんの罪が大きいのは首相就任後約3か月何もせずに来たことだ。
それというのも彼の頭の中には最高権力の座に座ることしかなかったから。
高校生が大学へはいるのが目的で、入学後は目標を見失ってしまうのと似ている。
彼にはこの国をどうしたいというものがなかった。
ただ首相の座に着きたいだけだったのだ。
こんな人が国のトップに居座っている国民は不幸である。
早く変わってもらった方がいい。

 とにかく彼は場当たり的。
先の参院選で突然、消費税増税問題を持ち出してみたり、今回は選挙対策であちこちの工場を視察してみたり、「1に雇用、2に雇用、3に雇用」と叫ぶだけ。
 雇用を増やすには企業、とりわけ中小企業を元気にしなければいけないし、そのためには円高を阻止、脱デフレ政策をとらないとダメだが、その政策を話さない、明らかにしない。
 とはいえ、今回の代表選でよかったのは小沢氏に対抗するため、いままで何もしなかった政策を急に実行し出したり、経済対策をやっと考え出したことだ。

 一方の小沢氏。
見てくれやイメージは悪いが、言っていることがブレない。
中小企業の某経営者が言っていた。
「仮に小沢が負けると、きっと何年か後に『ああ、あの時小沢を選んでおけばなあ』ときっと後悔するに違いない」

 小沢氏の弱点はマスメディアによって強調されたイメージの悪さ。
それもこの所の討論会でコメンテーターなども随分評価を変えてきたが、一度作られたイメージはなかなか壊せない。
もし小沢氏に、このイメージ的な悪ささえなければ、いまの難局を突破できるのは彼しかいないという認識では大多数の人が一致しているわけだから、小沢氏圧勝で終わるのだろうが。

 人間は重要な局面でムードに流され判断を失ったことが多々ある。
小泉「改革」の時もそうだ。
彼は「自民党をぶっ壊す」と言って国民の圧倒的な支持を得たが、「ぶっ壊した」のは自民党ではなく派閥と国民の生活。
それなのに国民の大多数は訳も分からず熱狂的に小泉氏を支持した。

 さて、後数日で民主党代表選の結果が出る。
果たして民主党員は樹のどこを見て決めるのか。


西鉄グループが「レガネット南長住」をオープン

2010-09-11 18:08:27 | 視点
 9月9日、長住6丁目にレガネット南長住がオープンした。
場所は旧ダイクス長住店跡地。
同店は5月末に閉店し、その跡に西鉄ストアがオープンするらしいという話はあった。
ただ西鉄ストアはすでに長住3丁目に店舗があり、それが移転するのかという話もあったが、少しグレードを変えた「レガネット」のオープンとなった。

 早速、オープン日に行ってみたが、店内の内装、商品構成を見た印象は少し「?」だった。
店内を見て、西鉄ストアよりハイグレードになっているのは分かった。
ただ、最近オープンするスーパーの店内は従来より概してグレードアップする傾向があるから、内装やインテリア、商品配置だけを見てターゲット層もアップしているとは必ずしもいえない。

 ただ価格帯は西鉄ストアより少し高いようだ。
アッパー商品も一部置いている。
ちょっと位置づけが難しいな、というのが正直な感想だ。
オープン2日間は西鉄グループからかなりの応援も来ていたが、オープンにしては客足がもう一つかなという印象だった。
もしかすると、最近はオープンといえども全体的にこの程度の入りなのかもしれないが。

 西鉄グループ関係者によると、「レガネット」は西鉄ストアより「少しランクアップ」した店舗という位置付けらしい。「ボンラパスと西鉄ストアの中間ぐらいを狙っている」とのこと。
 近くにはボンラパス花畑店があり、商圏はかなりの部分ダブルだけに、ボンラパスを意識したのは間違いないだろう。
それにしてはボンラパスほどの特徴がない。
とはいえボンラパス花畑店もどんどんハローデイ化しつつあるが。
それを考えると「ボンラパスと西鉄ストアの中間を狙った」レガネットは成功するかもしれないが、ちょっと予測が難しいところだ。

 ベーカリーショップを入れるのは最近の傾向だが、「レガネット南長住」にもベーカリーショップが入っており、ここは大人気だった。


小沢氏の突破力か、官僚主導の菅氏か

2010-09-10 16:41:15 | 視点
 民主党代表選がいよいよ大詰めになった。
それにつれ支持する声が増えているのが小沢一郎だ。
実際私の周辺(中小企業経営者)では小沢支持の声が多い。

 小沢氏に期待する理由は
1.官僚にきちんとモノを言えるのは小沢氏だ。
 小沢一郎という政治家が一貫して行おうとしているのは政治主導の政治で、この点が菅氏さん明確に違う。
 菅さんは野党時代には政治主導といっていたが、財務相に就任したときから明らかに財務官僚に取り込まれた。
 そして首相就任後は完全に官僚の言いなりだ。官僚を持ち上げてさえいる。
それなのに、そこをしっかり見ない人が多い。
 いまや菅内閣は官僚主導の「官」内閣と言われている。

2.円高阻止のためにはアメリカに対して強くモノを言える小沢氏しかいない。菅さんでは経済は回復しない。
 菅さんの一番の欠点は発言、軸足がブレること。よくいえば現実主義者、悪く言えば日和見主義。
 菅内閣の円高対策は全く見えない。
選挙でも「雇用、雇用、雇用」と言っているが、雇用を増やすためには経済を回復し、中小企業を元気にしなければならない。
 中小企業が元気になるにはまず急激な円高をストップさせなければならない。

 小沢氏は官僚が予算と人事権を握っているいまのシステムを根本から変えなければダメだと言っている。当然、官僚は戦々恐々で、何が何でも小沢首相を潰したがっている。

 中小企業の経営者というのはそういうところをきちんと見ているわけだ。
もちろん政治とカネの問題はクリーンに越したことはない。
しかし、いまそれが焦眉の問題かと言えばそうではないだろう。
極論すれば政治とカネの問題は完全にクリーンになることはない。
アメリカでもイギリスでもカネの問題は常に付きまとっている。
完全潔癖主義より、いまベターなものを選択すべきだろう。

 小沢氏は細部に強い男ではない。
小沢氏がトップで、全体の骨組みを示し、各大臣にその道のスペシャリストを配する内閣こそ最も望ましいのではないかと考えている。
選挙中に小沢氏が言った「菅さん、鳩山さんにも内閣に入ってもらう」という案は大賛成だ。
 菅さんは自らがトップに立つのではなく、誰かの下で、得意な分野を自由にやるときに最も力を発揮するタイプだ。
薬害エイズ問題の処理などがその典型だ。

 菅氏に国家観がないのは国家戦略室の縮小を発表したことでも明らかだ。
だが選挙に入ると発言を修正しだしたが、恐らく菅さんが再び首相になるとやはり国家戦略室は実質廃止になるだろう。

 そういうところを民主党員はきちんと見ずに、人気投票的な「民意」に左右されていてどうするのか。
 小沢=反オープンというようなイメージを盛んに菅支持派が流しているが、従来、代表記者会見などは記者クラブが独占していたのを広く他のメディアにも開放したのは小沢氏である。
 民主党内閣では各大臣もこれに習う動きが出ているが、その本を作ったのは小沢一郎氏で、彼が民主党代表になったときからそうしたという事実を皆は知っているのだろうか。

 もう少し目を見開き、いまの日本を主導していけるのは誰かという観点で選んで欲しいものだ。

なぜ家康型のバトンタッチがいいのか。

2010-09-08 07:06:07 | 視点
 家康は征夷大将軍に任じられた2年後、その職を退き、息子の秀忠に継がせている。

苦労して手に入れた征夷大将軍職だから、しばらくその職に留まるというか、権力の行使をするかと思われたが、わずか2年で退いた。

 なぜ、家康は2年しか在職しなかったのか。

職を退くことで、何をしようとしたのか。

 秀忠が征夷大将軍になると家康は
     ・
     ・
     ・
 家康はなぜ、このような方法を取ったのか。

 1つは政権交代時におけるゴタゴタを防ぎ、権力の継承をスムーズに行うためである。

     (略)

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モノマニア / 株式会社リツメイ・コーポレーション

MrMax、ペットボトル商品を回収

2010-09-07 08:32:13 | 視点
 夜はかなり涼しくなったとはいえ、まだまだ日中は暑い。
だから飲み物もまだ冷たいものが欲しい。
そう思い、今日にでもMrMaxへペットボトル入りのお茶を買いに行こうとしていた。
そこに同社が輸入販売しているペットボトル入り飲料の一部にカビというニュース。

 同社のHPによれば「株式会社一和(本社 韓国)が製造し、株式会社ミスターマックスが輸入者として輸入販売している「コーラ1.5Lペットボトル」「サイダーグレープ味1.5Lペットボトル」「サイダーオレンジ味1.5Lペットボトル」の一部商品について、キャップの内側部分にカビが付着している商品があることが判明」したとのこと。
 自主回収し、商品と引き換えに返金するとのこと。
対象商品は次の通り。
     コーラ1.5Lペットボトル
     サイダーグレープ味1.5Lペットボトル
     サイダーオレンジ味1.5L ペットボトル

 同社は今月2日にも下記商品の一部にカビが混入していたとして自主回収、商品と引き換えに返金を発表したばかりだ。
対象商品は次の通り
     Make a GOOD CHOICE! お茶 500mlペットボトル
     Make a GOOD CHOICE! 濃いお茶 500mlペットボトル
     Make a GOOD CHOICE! 烏龍茶 500mlペットボトル
     Make a GOOD CHOICE! お茶 2Lペットボトル【中国・九州地区販売分のみ】
     Make a GOOD CHOICE! 烏龍茶 2Lペットボトル【中国・九州地区販売分のみ】

後継者へのバトンタッチはどのようにすべきか。(1)

2010-09-06 13:57:48 | 視点
規模の大小を問わず、組織にとって後継者の育成とバトンタッチは最大の問題である。

それは単に組織にとってのみならず、組織の構成員(企業の場合は社員)にとっても死活問題に繋がりかねないからである。

では、バトンタッチはどのようにするのがいいのか--。

秀吉はなぜバトンタッチに失敗したか

バトンタッチにはいくつかの方法があり、大別すると次のようになる。

1.秀吉型

2.家康型

3.信玄型

秀吉型とは

豊臣秀吉の権力継承方法で、結論からいえば秀吉は権力の継承に失敗し、それがために豊臣政権は短命で終わった。

人間が歴史に学ぶ生き物であれば、失敗した秀吉型の権力継承はしないはずだが、現実にはこのパターンが最も多い。

なぜなのか。

人間は歴史に学ばない(特に最近の経営者は歴史に学ぼうとする姿勢がない)生き物だからか、それとも・・・。

秀吉の権力委譲は

(以下略)


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代表選後、ノーサイドになれるか。

2010-09-04 23:39:56 | 視点
 正直に打ち明けるといままで民主党の中では菅さんを支持していた。

しかし、首相になってからの菅さんのやり方を見ていると、どうにも好きになれない。

人間の品格のなさみたいなものを感じてしまう。

あれだけ対立候補者の悪口を言って「選挙が終わればノーサイド」になるか。

それは都合がよすぎるだろうと思ってしまう。

相手を徹底的に追い込んではいけない。

とりわけ政策と関係がない問題で追い込むのは、ある種ルール違反みたいなものだ。

第一、人間の品格を疑う。

菅さんはアメリカ型の選挙のやり方を真似ているのかも分からないが、ネガティブキャンペーンは聞いていて気持ちがいいものではない。

政治とカネの問題にしても現閣僚の仙石氏も朝日新聞で報道されていたし、蓮舫議員でさえ週刊誌で色々指摘されている。

それがためかどうかは定かでないが、昨日、蓮舫議員が菅首相に「政治とカネの問題をこれ以上突っ込むのはあまりよくない」というようなことを言っていた。

 どうも菅さんの手法はイメージ戦術のようで、対立候補のイメージを落とす手法に終始している。

現職首相としてこのようなやり方は好ましくない。

もう少し実績とか、今後この国をどうしたいというような考えを話して欲しいと思う。

まあ、訴えるべき実績はないだろうが。

この3か月間、彼は何もしてこなかったのだから。

 普天間問題にしても副総理時代に一切関わらず、何もしなかったが故に消去法で首相になれたみたいなものだ。

だが、一切発言していないのではない。

「普天間はどうにもならない。いっそ沖縄は独立した方がいい」というようなことを沖縄出身の民主党議員に言ったということは、報じられている通りだ。

ほとんどのマスメディアはこの発言をそれ程大きく扱っていないが。

 「1に雇用、2に雇用、3に雇用」という言い方にしても単なる言葉だけで、では雇用創出のために何をするのかという点が欠けている。

掛け声、言葉だけなら誰でも出来る。

市川房枝さんが目指したものはそんなものだったのだろうか。

菅、小沢、どちらが現職首相か分からない。

2010-09-03 15:08:26 | 視点
 どちらが首相で、どちらが挑戦者か分からない--。
民主党代表選の討論会を見ていて、そう感じた。

「委員会で長く座っていられるのか」
「クリーンでオープンな政治を目指したい」
「金にまみれた政治文化を変えなければならない」
「1に雇用、2に雇用、3に雇用」

 いずれもチャレンジャーの言葉ではなく、現職総理大臣、菅氏の発言だ。
いい加減にしてくれ、と言いたい。
首相なら、今後の政治を具体的にどうする、今後の日本をどういう国にする、ということを語るべきだろう。

 それがまるで格下の人間が格上の人間に挑むような発言ばかりだ。
これでは「3か月の経験はまだ短い」どころか、充分長すぎた、と皆感じるに違いない。

 民主党政権が誕生した時、国民が求めたのは「政治主導」への変化である。
従来型の官僚主導で何でも決められていく仕組みを壊し、政治を真に国民の手に取り戻すために政治主導で行くことを望んだのだ。

 そういう意味では小沢氏が言っていることの方が説得力がある。
菅氏は再び消費税の問題を持ち出した。
ただし、今度は慎重な言い回しに徹したが。

 増税と経済成長は並び立たない。
景気が悪い時はなおさらである。
それなのになぜ菅氏は「税制改革(消費税増税)」をなんども言うのか。
マスメディアともども財務相の入れ知恵に洗脳されているからに他ならない。

 官僚主導を変えるには官僚が握っているカネと人事権を取り上げ、そこを政治家が行う、という小沢氏の言い分の方が説得力がある。

 菅氏は官のいいなりになっている。
これではアカン。
変わらない。