栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

福田総理誕生の裏でうやむやになるのか安倍氏辞任の真相

2007-09-28 13:07:32 | 視点
 小泉政権誕生以来思考停止状態が続いている自民党は今回も目覚めることなく、福田総裁を誕生させてしまった。誰も彼もが勝ち馬に乗りたがるのは最近の日本人の傾向だが、政治家までもが同じレベルになってしまったようだ。とはいえ、このようにしたのは小泉氏だが、今回の福田政権誕生に一役買った戦犯は誰あろう麻生氏自身でもあった。
 「安倍の次は俺」という過信が招いたまさかの福田総裁誕生である。確かに演説は麻生氏の方が格段にうまい。しかし、麻生氏の喋り方からは(あの口の歪みから受ける不誠実、奢りのイメージは別にして)小泉ー安倍につながる、いやそれ以上に強権的なものを感じさせた。その姿勢が反発を招いたのは否めないだろう。

 ただ麻生氏が総裁選で「古い自民党と、小泉改革以来の新しい自民党との再試合だ」と、派閥主導の選挙を批判したのは大衆受けする言葉で、実際には派閥手動の選挙でなかったのは結果からも明らかである。
 福田氏が言っていたが、いまの派閥は「政策研究グループ」でしかなく、昔のような一枚岩的なまとまりはすでに失っている。それは一人一人の議員に誓約書まで書かした町村派からもかなりの麻生支持票が出たことでも分かる。派閥がかつての力を失ったのは小泉政権からで、「自民党をぶっ壊す」といった小泉氏が「党」の代わりに「派閥」を「ぶっ壊した」というわけだ。

病気辞任説は本当か?

 以下、見出しのみ
説得力がある「お坊ちゃま」辞任説

官僚とのコミュニケーション不足

直接の引き金は安倍氏自身の3億円脱税疑惑

   全文はリエゾン九州のHP内の「栗野的視点」で







女は顔に生活が表れる

2007-09-25 00:54:02 | 雑感
 2週間程前、ビックカメラでパソコン雑誌を立ち読みをしながら、なにげなく通路の方に目をやると通り過ぎかけていた女が立ち止まって、こちらを見た。
なんとなく見覚えのあるような顔だったが思い出せなかった。
すると女は一瞬困ったような顔をして、私の名前を呼んだ、ように聞こえた。
どうやら向こうはこちらを知っているらしい。
というか、こちらと目が合ったので仕方なく立ち止まって挨拶したという風だった。
それなのに、こちらが知らん顔をしているので、立ち去ろうかどうしようかと困っているようだった。

 女が再び何かを言った時にやっと気付いた。
昔何度か飲みに行ったことがあるバーのママだった。
足が遠のいて2年近くになるが、すっかり変わっていた。
黒木瞳似の口元が締まらない、どこか現実感の乏しい顔をしていたが、それが魅力で通う男は結構多かったようだ。
年齢はまだ40歳そこそこだと思うが、化粧が当時とは違っていた。
どこがどうというわけではないが、化粧の仕方に下品さが加わったというか、社会ズレした化粧になっていた。
一目で生活が荒れていると分かった。
荒れているといってもずさんな生活をしているという意味ではない。
物質的ではなく精神的にだ。
女の顔は生活リトマス試験紙みたいなもので、何も聞かなくてもその時の生活態度や精神的なものがすぐ顔に表れる。





安倍首相はクーデターにあって辞めたのか。

2007-09-19 16:06:15 | 視点
「心ない人の宣伝 心のないことだ」与謝野氏、クーデター説に不快感(産経新聞) - goo ニュース
 安倍首相の辞任は仕組まれたもので、仕組んだのは与謝野官房長官と麻生幹事長だという説が永田町で流れているらしい。
安倍首相自身が「欺された」と呟いたとも報じられている。
なんともバカらしい。
与謝野氏が怒るのも当然だろう。
むしろお坊ちゃま首相を実力派幹部が守ったのであり、その辺りのことは「栗野的視点」(HP版)に「ボンボン社長と実力派専務~安倍改造内閣を企業に置き換えれば」と題して書いているので、そちらを一読いただきたい。


  全文はこちら



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ボンボン社長と実力派専務~安倍改造内閣を企業に置き換えれば

2007-09-13 10:58:48 | 視点
 船出早々の安倍改造内閣が早くもつまずいている。
こう次から次へと金にまつわる話が出てくるとうんざりするが、「身体検査なんていくらやっても同じ。金にきれいな政治家なんていないんだから」と誰かが言っていた。
その通りかもしれない。
そのうち閣僚に任命しても皆「身体検査」を恐れてなり手がいなくなるかもしれない。

 それにしても農水省は安倍内閣にとって鬼門だ。
3人目の遠藤農水大臣まで不正処理の問題が出てきた時は、強気を装ってきた安倍首相もさすがにお手上げと思ったのだろう、与謝野官房長官に電話して「どうしましょうか」と相談したとか。
 先の「お友達」官房長官だったら、「弱りましたね、どうしましょうか」と首相と一緒になって頭を抱え込んだだろうが、さすがに経験も実力も違う与謝野氏は「殿、慌てなさるな。跡は我らにお任せを」と、国家老と相談してさっさと処分を決めてしまった。

 これを首相をないがしろにした行為と見るか、内閣の要たる官房長官はかくあらねば、と見るかは意見の分かれるところだろうが、火の手が大きくなる前に防いだことだけは間違いない。

 ところで、この構図を見ながら、どこかでよく見かける構図と気付いた読者も多いだろう。そう、企業社会でよく見かける2・3代目のボンボン社長と先代から仕えている実力派専務の関係にそっくりなのだ。

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最新の中小企業施策について

2007-09-10 01:06:08 | 視点
 会社の舵取りに戦略的な思考は欠かせません。
目的地はどこなのか、どこに向かって進むのかも分からず、ただ前に進むだけでは蛇
行したり、グルグル同じようなところを回っているだけかも分かりません。

 中小企業を取り巻く環境はどうなっているのか、国はどの分野に注力して支援を行
おうとしているのか。
そういうことを知るのと知らないのでは、経営資源の無駄遣いになるでしょう。

 そこで今回は九州経済産業局産業部中小企業課の松田一也課長に「最新の中小企業
施策について」と題して話してもらいます。

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この歯科医院はなぜ流行るのか

2007-09-05 12:12:02 | 視点
 地方では医師不足がいわれているが、全体的に見れば医師は供給過剰の時代である。
なかでも歯科は構造不況業種といわれるほどで、開業しようとしても以前のように銀行は簡単に融資に応じず、担保や事業計画をしっかり要求し、審査も厳しくなっている。
 歯科医経営がこれほど厳しくなったのは一にも二にも歯科医師の供給過剰で競争が激化したにほかならないが、ほかの診療科に比べ歯科が卒業後比較的短期間で開業しやすいことにもよる。
「歯科は診療範囲が口の中だけという非常に狭い範囲だから、例えば内科とか外科、耳鼻咽喉科などに比べ半分の期間で一人前になれる」とは、他診療科医師の弁。
いずれにしても歯科経営が厳しいのは事実だ。

 そんな厳しい歯科の中で、ドクター7人、職員総数30人を抱え、看板も出していない歯科がある。
福岡市南区井尻に診療所を構えるT歯科だ。
なぜ、同歯科はそんなにも流行るのか。


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売り場がイオン化してきたダイエー

2007-09-04 11:49:40 | 視点
1週間程前久し振りにダイエー笹丘店(福岡市)に行った。
買い物が目的ではなく、車で前を通ったので久し振りだからちょっと寄ってみるかという、ついで寄りである。

 食品売り場に行くと、なんとなく様子が違うので「売り場が少し変わったね」と言うと、「改装したんですよ。改装前の方がよかった。改装してから売り上げはガタ減りだ」とテナントの店主がこぼした。

 そうか、改装したんだ。
売り場がすっきりしている。
通路も広くなった。
先のテナント(弁当屋)の前は以前、パンや総菜のワゴンがあったが、それらの類はほとんど姿を消していた。
その分、前に人だまりができなくなり、人の足が止まらなくなっている。
なるほどこれではテナントが嘆くはずだ。

 それにしても、食品売り場のこの光景、どこかで見たことがあると思っていたらイオンの売り場とそっくりだった。
ダイエーの再建にイオンが入り、はやイオン仕様にしたというわけだ。
 でも、これでは売れないだろうなと思い、サービスカウンターで尋ねてみると
「改装直後は売り上げが伸びました。でも、いまは元に戻っています」
 との返答。

 ダイエーは再建に入ってから利益確保優先で動いているから、価格競争力は落ちている。
私も以前はダイエーでよく買い物をしていたが、最近はとんと足を運ばない。
理由は他店に比べて食品売り場の商品が高いからだ。

 売り場が中途半端にスッキリし、価格競争力もないとくれば、客が離れるのは必至。
ダイエーの売り上げ浮上はますます難しいかも。

 もう一つ驚いたのはポイントの有効期限が3か月に変更されていたことだ。
顧客になんの通知もなく。
「私はポイントが全部パーになっていた」
 知人の女性は腹立たしそうにそう言う。
通知なしはひどいが、ダメになるときは皆こんなものだ。


大丸