栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

ガラガラになった中国自動車道

2011-06-26 23:06:09 | 視点
 1000円高速が廃止になった最初の週末(25日)、中国自動車道を兵庫県の西端から福岡市まで走った。
その前の週は同じコースを逆に走ったが、この時はまだ高速料金は上限1000円だったが、今回は上限1000円廃止後の最初のドライブ。
期せずして1000円高速廃止前後の高速道路を利用することになり、その様変わりようを実感することができた。

 まず、18日(土)の中国自動車道上り線。
ほぼ毎月一度このルートを走っているが、この日は1000円高速が利用できる最後の週末2日間の初日ということもあり、中国自動車道はいつもの週末より車が多かった。
同じ旅行をするなら100円高速が利用できる間にと考え、家族で観光地を目指す人が増えたのだろうと思っていたが、必ずしもそうではなさそうだった。
というのも、途中のSAで次のような会話を耳にしたからだ。
「とにかく行けるところまで走ってみたらどうですか、と先程のお客さんにも言ったんだけど、目的もなく走っている人が結構多いみたいだね」
 SAに出店している店舗の従業員同氏が休憩時間中に、このような会話を交わしていた。
乗り物や店舗が廃止や閉店と決まると急にそこに出かける人が増えるが、それと同じことが高速道路でも起きているらしい。
いままで1000円高速を利用したことがないが、廃止になるなら一度は利用してみようというメモリアルランだ。
だからどこに行くという目的があって高速を走るわけではない。
とにかく高速を走ってみたい、1000円でどこまで行けるのか試してみたいという人が先週末には増え、あちこちのSAは大いに賑わったようだ。

 その反動も手伝い、この週末はがた減りだった。
ほとんど車が走っていない。
常に自分の車が先頭状態を走っている感じで、前にも後ろにも車がいない。
時折見かける車はトラックのみで、いままでならよく見かけていた神戸や京都、なにわナンバーの車はおろか、乗用車そのものが走ってない。
だからこちらも走っていて張り合いがない。
牧歌的というか、のんびりとした走りになる。
まあ、それはそれでいいのだが、あまりにも緊張感がなくなると眠くなる。
しかし、よく考えると、この風景は1000円高速導入前の風景だった。
以前の中国自動車道はこんな感じだったのだ。
つまり以前の状態に戻ったといえる。

 果たしてこれがいいのか悪いのか。
ひとつ言えることは、SAと観光地から以前の賑わいが消えたということ。
これが一過性のものならいいが、経済がよくならない限り、恐らく賑わいが戻らないだろうということだ。
財源確保のために廃止された1000円高速だが、狙い通りに税収アップになるだろうか。
逆に地方の経済悪化に繋がりはしないかと懸念している。


民主党トップ3人の罪を問う!

2011-06-16 23:13:02 | 視点
功名心に焦る菅首相

 前稿(「国難時にトップ交代は是か非か」)で国難時のトップ交代は1歩後退のように見られるが、実は2歩前進になると書いた。
 ただ、その場合の前提はトップ交代が迅速に行われることである。ここでグズグズして時間を浪費するようでは、それはマイナスにしかならない。本来、政局にするのが目的でなくても、グズグズすれば結局、国民不在の政局目的と取られてしまうし、またそうなる。よもやこの国難時にそんなことを考える政治家はいないだろうと思っていたが、私の見通しは少し甘かったかもしれない。

 まず、菅首相がこんなにも権力に執着するとは思わなかった。かつての仲間が菅氏を評して「一度手にしたものは絶対手放さない人」と語っていたが、彼の言動を見ていると、なるほどと納得してしまう。菅氏が見つめているのは首相の椅子で、この国のことではなさそうだ。

 それにしてもなぜ、彼はかくも首相の椅子に執着するのか。あるいは首相でいることにこだわるのか。
 1つには

     (以下略)


抜けない「伝家の宝刀」

 菅首相を「ペテン師」呼ばわりしたのは前首相の鳩山氏だが、よく言ったと拍手した。上流階級出の鳩山氏が「ペテン師」などという言葉を使ったのだからよほどのことだったのだろう。
 ただ拍手したのはここまでで、そもそも菅首相の居座りを招いた張本人の一人は鳩山氏だ。そして、もう一人は小沢一郎元代表
 国内世論は小沢氏を悪の権化(言い過ぎか)のように見、毛嫌いしているが、海外メディアの目はもう少し冷静だ。
 なかでも小沢氏に期待を寄せているのがウォール・ストリート・ジャーナル紙

     (以下略)


遅れてやってくる政治家達


     (以下略)


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「1000円高速廃止について」~FMラジオのインタビューに答える

2011-06-14 23:01:39 | 視点
 いよいよ6月20日0時をもって「1000円高速」「無料化社会実験」が廃止され、代わりに「東北地方の高速無料開放」が始まる。

歓迎する向きがある一方、廃止に異を唱えたり、戸惑いを覚える人もいるようだ。

 そこで今回は「1000円高速」廃止が及ぼす影響について書いてみたい。

 (実は1か月ほど前、「納得できない、高速料金1000円廃止」と題してブログに記事をアップしていたが、数日前千葉県のFMラジオから出演依頼のメールが届いた。本日7時半に生放送出演。本稿はその時のインタビューを元に編集)

     (以下略)


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国難時にトップ交代は是か非か(2)~一歩後退二歩前進か、このまま後退か

2011-06-02 12:39:03 | 視点
一歩後退二歩前進か、このまま後退し続けるか

 国難時にトップを替えるべきではない、という議論は過去なんども繰り返された。

一致団結して事に当たらなければならない時に政局ではない、という意見は一見もっともに聞こえる。

 しかし、戦場で司令官が間違った指示を出したり、思い付き的な指示を突然出せば、1線で戦っている兵は戸惑うどころか、部隊が全滅する危険さえある。

 こういう場合は、司令官から指揮権を剥奪し、代わりに副官が指揮をとることが、上官の命令には絶対服従の軍隊でさえ認められている。もちろん、それには厳しい条件が課せられているが。

トップは常に最善の判断をスピーディーにしなければならない。

 この判断を間違えるトップに指揮権をいつまでも委ねていれば、近い将来、艦は沈むことになる。そうなることを防ぐためには、船長から指揮権を剥奪し、指揮官を替えるのが一番だ。

 ここで1歩後退しても2歩前進すれば、それは1歩後退ではなく1歩前進である。

問題は交代に要する時間をいかに少なくするかだ。

 権力に執着し、自己保身しか考えない人が組織のトップに君臨していると、部下はやがてやる気を失っていき、組織は早晩ダメになる。

 もう少しやらせてみようとトップ交代を先延ばしにすれば、それだけ打つ手が遅れ、結果的に時間的ロスは長くなる。


              (以下略)



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国難時にトップ交代は是か非か(1)

2011-06-01 11:36:26 | 視点
この国を覆う無責任体質

 政局が揺れている。

野党が内閣不信任案を本当に提出するのかしないのか、不信任案は通るのか通らないのか、民主党内から造反者は出るのか出ないのか、出るとすれば人数は何人か。

 こうした動きに対し、メディアを始めとした国民の反応も様々に分かれている。

1.被災地のことを考えると政局をやっている場合じゃない。

2.国難時に政治空白を作るべきではない。

3.菅首相以外の誰がなってもいまより良くなるとは思えないから、菅首相のままでいい。

4.無能宰相は早く替えたほうがいい。

 大きく分けると、このようになりそうだ。

いずれの意見ももっとものようだが、1~3は現状維持派で、4は交代派といえるだろう。

 さて、現在のような国難に直面している時、国のトップは替えるべきではないか、それとも無能無策なら替えた方がいいのか。

 実は1か月程前、似たような話をし合ったことがある。

 先代が1代で築いた会社で、現社長は2代目。

先代が築いた財産(取引先等)で、いまは仕事が出来ているが、この先いつまでもそれだけでは無理だと分かっているが、なかなか新規顧客の開拓や新しいことをやろうとしない。

そのくせ先代のワンマンなところだけは真似て、人の意見は聞かずになんでも自分で決めようとする。

それでいい結果が出ればいいんだが、いつも逆だから困る。

 金融機関もいままでは一生懸命支えてきたが、さすがに最近は重荷になっているので、やがて手を引くと思うが、そうなると間違いなく倒産する。

一番いいのは、その前にどこかと合併させることなんだが、それもなかなかうまくいかなくて、どうしたらいいかと困っている・・・、というのだ。

 まるでどこかの政党の現状を聞いているような気がしたが、ふと思い出した


              (以下略)



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