栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

バルコムモータースの参入で福岡が激戦市場に(3)

2012-03-30 22:09:40 | 視点
ヤナセとバルコムは並び立てるか

 今回の件に対する見方はいくつかあり、それぞれの立場で見方は変わる。
1つはディーラーサイドに立った見方で、もう1つはメーカーやフランチャイザーサイドに立った見方。そして3つ目がユーザーサイドの見方だ。

 まず、ディーラーサイドからは当然のようにBMW Japanの横暴をなじる声があちこちから聞こえてくる。普段、締め付けが厳しければ厳しいほど、多くの声が陰で上がる。BMWや他メーカーの日本法人に限ったことではなく、日本車メーカー系でも同じことだが、特に外資系は(多分野でも)ドライな対応をすることがままあり、そうしたことがディーラーの不評を買うことが多い。

           (中 略)

 「顧客満足度ナンバワン」にランクされているバルコムも、こと競争となれば話は別だ。
 中国地方ではネームバリューがあっても全国的にはヤナセのネームバリューの方が高い。ましてや福岡ではほとんど知られていない。そんな市場で勝負するのである。仮にBMW Japanから言われて進出するにしても、ある程度の勝算がなければ進出はできない。進出にあたって最も必要としているのは地域に密着した人材だろう。
「うちの社員がかなり引き抜かれているようです」
 ヤナセの社員は苦々しくそう言い放った。

           (中 略)


組織を一新できなかったYanase BMW

 ところで、不思議なのはヤナセである。Fukuoka BMW(富士モータース)を買い取ってすでに5年がたつ。
 通常、組織の立て直しに要する時間は1年だろう。経営、営業両面からの見直し・立て直しが必要になるが、コストの見直しだけでは赤字体質からの脱却はできない。営業強化というもう片輪がなければ。
 ところが、富士モータースからヤナセに替わって


           (以下 略)


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バルコムモータースの参入で福岡が激戦市場に(1)

2012-03-28 18:08:39 | 視点
 福岡の車市場が熱くなってきた。
といってもハイブリッドや軽自動車市場のことではない。輸入車市場、それもBMWで競争が激化しそうだ。

福岡県内3ディーラー体制に

 BMWと聞けば近年ブランド力を強化していることでも知られているが、それでもフォルクスワーゲン(VW)に比べるとまだまだ遅れている。
例えばVWは各県ディーラーにVolkswagen○○(ここに各県、地名が入る)という名称を付けるよう統一しているが、BMWの場合はまだそこまで徹底されていない。
VW流でいけば福岡や岡山のディーラーはFukuoka BMW、Okayama BMWとなるべきだろうが、現実にはYanase BMW、Balcom BMWという名称だ。

 Fukuoka BMWという名称がなかったわけではない。
5年前までは存在していた。
長年、福岡のBMWディーラーだった富士モータースが使っていた。
ところが、同社がヤナセバイエルンモーターズ(以下ヤナセ)に身売りした(*)ことで、この名称
は使われなくなった。ヤナセはFukuoka BMWという名称をそのまま使用するよりヤナセブランドの方がブランド力があると考えた、あるいはヤナセブランドを使用することにこだわったのだろう、Yanase BMWという名称を使っている。Fukuoka BMW(富士モータース)の組織をそのまま引き継いだにもかかわらず。
 *「栗野的視点(No.210):なぜ福岡BMW(富士モータース)はヤナセに全株式を売却したのか」を参照頂きたい。


 現在、福岡県内のBMWディーラーはYanase BMWとKitakyushu BMW(ウイルプラスモトーレン)の2社があり、前者は福岡・久留米地区を、後者が北九州地区を担当エリアとしている。
そこに4月下旬からもう1社増えることになったのだ。
 新規参入するのはバルコムモータース(本社・広島市)。Balcom BMWの名称で広島、山口、岡山の3県で営業展開をしている。


 結局、BMW Japanが出した答えは現在、ヤナセが営業エリアとしている福岡市場への参入を認め、競合させることだった。
 かくして4月27日、バルコムはヤフードーム(福岡市中央区地行浜)近くにBalcom BMW福岡をオープンする。
店舗は2階建てで、延べ約1100平方メートル。1階は整備工場で、2階がショールーム。売上見込みは年間約8億1500万円とのこと。

仁義なき戦いの幕開け

      (以下略)


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見積書以上の金額を平気で請求してくる会社

2012-03-17 14:33:32 | 視点
 世の中には驚くようなことがよくある。
昔は地方の人はあまり他人を騙したり誤魔化したりしなかった。
コミュニティが存在していたからだ。
ところがコミュニティが壊れてから、地方の真面目さ、正直さも一緒に壊れてしまった。

 実は最近、玄関周りの腰壁のモルタル塗りと室内の壁紙張替えを行った。
たまたま近くの家が改装工事を岡山県美作市のNインテリアに依頼していたので、当方もついでに内装工事をしてもらうことにしたのだ。
ところが、それがよくなかった。
やはり業者はよく吟味して頼むべきだ。
近くだからというだけで頼むものではない。

 1部屋の壁の張替えに3日もかかった。
正味日数は2日だが、乾かすために中1日取られたのだ。
これが説明不足で、初日の工事が終わってから、その部屋は工事完了まで使えないということが分かったのだ。

 ところが、この部屋は居間で寝室と台所の真ん中に位置しているため、そこを封鎖されたままだと夜寝るわけにもいかない。
その日の工事が終わると道具等を片付け、一応元に戻して帰るのかと思っていたが、工事の関係道具等を部屋なの中に置いたまま、「このままにしておいて下さい」と帰ってしまったのだ。
しかも翌日は乾燥のためだけだから職人は来ない。
だが、こちらはその部屋が使えない。
我が家は2階があったから、その夜は2階で寝られたからよかったが、その辺りの説明も全くといっていいほどなかったものだから、寝る直前に寝場所をどこにするかと慌てた。

 さらに3日で終わらせると言いながら、もう1日かかるかもしれないと、Nインテリアの社長が来て言う。
冗談じゃない。土曜日にはこちらは朝から福岡に帰るのだから、何が何でも金曜日中に終わらせてくれ、と怒る。
 この社長には嫌な予感がした。
はっきり言うと信用できない。
その予感があたった。

 後日請求書を持ってきたらしいが、その時はすでにこちらは福岡で、美作にはいなかったのだが、
母からの連絡で金額を聞くと見積書で8万円台だった金額が10万円台にアップされていたのだ。
とんでもない業者だ。
とりあえず美作に帰った時に交渉することにし、それまで支払いはストップしている。

 それにしてもひどいものだ。
こういう点では都会の方がまだましかも分からない。
はなからこちらが用心して業者選びも慎重にするだけに。


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第一生命保険のCMに出てくる駅は

2012-03-06 12:30:40 | 視点
 CMの力が注目されている。
CMで使われた歌がヒットしたり、歌っている歌手が注目され、人気が高まる例が相次いでいる。
ヒット曲の力を借りて、CMの注目度を上げるというのが昔のやり方だったが、いまは逆になっている感がある。

 ところで、第一生命保険のCMをご存知だろうか。
地方の小さな駅が映像に現れ、人々が駅の中に入っていくと、気動車が画面右からホームに入ってくるCMを。
第一生命によれば「知っておいていただきたいこと・風景編」ということらしい。

 通勤、通学風の人や、買い物に行く人、田舎の両親に会うため帰省していた息子家族を駅の前で車から降ろし見送る老夫婦の姿などが、ほのぼのとした感じで映像に捕らえられている。
 駅舎には「美作江見(みまさか えみ)」という駅名が見える。
岡山県に実在する駅で、県北東の町、美作市にある。
先般帰省した時、福岡の知人から「栗野さんの田舎とは違う?」という連絡をもらうまでまったく知らなかったが、早速TVCMを見て確認。その通りだった。

 駅の写真は2月22日付けのブログ「栗野的風景」にアップしているので、そちらを一見いただきたいが、なぜこの駅がCMの撮影に使われたのだろう。

               (以下略)



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鷹野 義昭
ビジネス社