栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

リエゾン九州の新年会案内

2005-12-23 00:07:58 | 雑感
 昨年と打って変わって今年は非常に寒い日が続いていますね
まるで日本列島がすっぽり冷凍庫の中に入ったような寒さで、各地で雪害も出てい
るようですが、皆様お変わりございませんか。

 毎年この時期は今年1年を振り返り、10大ニュースをマスコミなどでも取り上げ
るのですが、今年は本当に事件、事故、災害が色々ありました。
ひと言で言えば「安心・安全が脅かされた年」ではなかったでしょうか。
 唯一、明るいニュースは礼宮の結婚式でしたね。
天皇家の家族愛を感じるとても温かい披露宴でした。

 さて、いろんな数値から見ても景気は少し回復基調にあるようです。
来年はお互い飛躍の年にしたいものです。
そのために人脈は大きな武器になるはずです。
リエゾン九州の新年会で人的ネットワークを築いて下さい。

 今年も講演と新年会の2本立てです。

■日 時: 平成17年1月17日(火)
■講 演:「新エネルギーと九州のモノづくり環境」
 講 師:九州経済産業局資源エネルギー環境部・佐伯心高次長
      17:30~受付開始
      18:00~講演開始
■新年会: 19:00~開会
■会 費: 6,000円(前売り)
        当日7,000円  
    
■会 場: セントラルホテルフクオカ 3F
      福岡市中央区渡辺通り4丁目1ー2(九州電力ビル横)
      TEL (092) 712 - 1212
■申込先:kurino@liaison-q.com


ワード、エクセルが無料で使える?

2005-12-12 12:05:24 | 視点
 ワード、エクセルが無料で使えるといっても、不正コピーを勧めているわけではない。むしろ、その逆である。
 私は自分が著作権に係わる仕事をしているので他人の著作権はきちんと守っているし、私が書いたものを勝手に利用されるのは例えメールの文章であっても許せないし、自らの著作権に対しては大いに主張している。

 ところが日本は著作権に対する意識が非常に薄い。特にソフトに対しては薄く、コピーソフトを平気で使う風潮がある。10年程昔のことになるが大学の教授がワープロソフトのコピーを使っていたのにはビックリした。それどころかマニュアルまでコピーしていたのだ。先進国の中でもこんなに著作権に対する意識が低い国は珍しいだろう。

 そうはいってもワード、エクセルは結構高い。私のようにこれらのソフトを必要としない人間もいるが、最近のビジネス文書はワードかエクセルで書かれたものが多いから、これらのソフトがパソコンに入ってなければもらった文書も読めないことになる。それでは不便だ。
 またパソコンを買い換えた時にワード、エクセルが入ってないこともある。それでも一太郎が入っていれば、ワード文書の読み書きはできるが、エクセルの場合が困る。

 私の場合はロータスのスーパーオフィスを使っているが、仕事上、どうしてもワード、エクセルの方がいいという人もいるだろう。ただ、そういう人でも絶対にワード、エクセルでなければダメということではなく、要はワード、エクセルがそのまま読み書きできればいいはずだ。

◆無料で使えるオフィス統合ソフト
◆OpenOffice.org

 ピッタリのソフトがフリーウェアであるのだ。ソフトの名前はOpenOffice.org(オープンオフィスドットオルグ)。
 フリーウェアソフトだから無料で使える。

 「Microsoft Office」と操作性やデータの互換性をもち、「Word」や「Excel」などのファイルを読み書きできるのが特長。ワープロソフトの「Writer」、表計算ソフトの「Calc」、プレゼンソフトの「Impress」、ドローソフトの「Draw」、データベースソフトの「Base」、数式エディターの「Math」の6つのソフトで構成されている。(以上「窓の杜」から)

 スゴイのはワード、エクセル機能だけでなく、パワーポイントのようなプレゼンテーションソフト、さらにデータベースソフト、ドローソフト、数式エディタまで入っていることだ。
 このソフトはいま世界中で使われており、「Microsoft Office」の脅威になりつつあるといわれている。

 ダウンロードは「OpenOffice.org日本ユーザー会」のHPからできるので、ぜひ試して欲しい。
 こんなソフトが無料で使えるのかと感動すること間違いなしだ。

 このほかにもフリーウェア、シェアウェアですぐれたソフトは数多い。私のパソコンはフリーウェア、シェアウェアソフトなしには動かないくらいであり、それらのすぐれたソフトの紹介はまた別の機会に譲りたい。

 OpenOffice.orgのダウンロード先:http://ja.openoffice.org/


メールアドレスについて一考

2005-12-05 15:12:04 | 視点
 今朝、某氏に出したメールが返ってきた。返信ではなく、「送信先のメールボックス容量の制限を超過しているため、メールを送信できませんでした」という配信不能メッセージと共に返ってきたのだ。
 そういえば1、2カ月前にも同じように返ってきていたが、その時は海外旅行にでも行っているのだろうぐらいにしか気にもとめなかった。
 だが、今回は二度目である。もしかするとサーバーからメールを削除するのを忘れている(削除する方法を知らない)のではないかと思い、日頃のご無沙汰ついでに電話をしてみた。
 ところが、以前もらった名刺の電話番号はすでに3年も前に変わっていた。そこで止めてもよかったのだが、ついでだからと電話番号を調べて電話をすることに。

 受話器の向こうから怪訝な声が聞こえてきた。
「どちらの」「どういうご用ですか」「どういうご関係でしょうか」
 怪訝な声が続く。
その度に説明をしていく。
やがて受話器の向こうから聞こえてきた声は沈んだ声に変わった。
「主人は10月に亡くなりました」。
 思わず絶句してしまった。

 胃ガンだったらしい。入院した時はすでに手遅れで、入院生活を送る間もなく、本当に急逝したようだ。
まだ50代である。あまりにも早すぎる。

 熊本で一時代を画したスーパーの長男だった。親からは後継を期待されたようだが、本人が継ぐこともなく、そのスーパーは市場から消え去った。
 優しい性格だったから、もともと向いていなかったのだろう。会社を辞めた後、熊本で小さなカレーショップを開いたり、IT企業に出資したりしていたが、私が最後にあった時はカレーショップでだった。
 「以前から娘がお父さんのカレーはおいしいと言っていたから」と開店の動機を語ってくれた。
スーパー時代とは違って顔が明るかったのが印象に残っている。
本当はノンビリとした商売をしたかったのだろう。

 それはさておき、メールのアドレスである。
最近はビジネス関係の人でメールアドレスを持ってない人は珍しいくらいである。
それほどEメールが普及してきた。
多くの人が名刺にもメールアドレスを掲載している。

 だからメールが届かないと、ついついいろんなことを考えてしまう。
ビジネスピープルなら会社を辞めたのだろうかとか、経営者なら会社が倒産したのだろうかとか、クーデターで追い出されたのだろうかなどと考えてしまう。
 実際、そのようなことを疑い、電話をかけて無事を確かめたことも幾度となくある。

 ことほど左様にメールアドレスはいまや社名や電話番号と同じようなものである。
なのに自分のアドレスを頻繁に変える人がいる。
理由は迷惑メールが多いからだという。
ビジネスをしている人が迷惑メール対策ぐらいでアドレスを頻繁に変えるというのは、なにか良からぬことでもして、アドレスを変えざるを得なくなったのではないかと逆に勘ぐってしまう。

 迷惑メール対策と信用失墜とどちらが重いかと問えば、人は間違いなく後者だと答えるだろう。
それならなぜ、と思ってしまうが、簡単にアドレスを変えるような人はそこまで思い至らないのだろう。
こういう人に限ってメールは受信中心で自ら発信することは少ないようだ。
 IT、ITと言う前に、一度、メールの効用を考えてみてはどうだろう。