林原の私的整理申請に思うこと。

 26日、岡山市のバイオ企業「林原」が私的整理手法の一種「事業再生ADR」を申請した。
このニュースに接し、正直ビックリした。
林原はバイオ関連企業でその名を知らないところはないほど有名だからだ。
個人的にも以前から注目していた企業で、なんとか一度取材したいと思い、県や企業経営者にそれとなく尋ねていたが、接点が見つけられずに今日まで来た。

 接点が見つけられなかった理由の一つは、林原健社長がほとんど表に顔を出さないことにあった。
岡山県を代表する企業グループでありながら財界活動もほとんどしてないようで、多くの人が同社の内容についても詳しく知らなかった。

 噂話の類もあまり耳にせず、せいぜい耳にしたのは「市内の一等地にあれだけの土地を抱えながら駐車場にしているぐらいだから」というものだ。
その後にくるのは「だから金には困ってないはず」という言葉と、「岡山市の発展のためには駐車場にしか利用しないのは良くない」というものだった。
 それにしてもグループの負債額が1400億円というから、「苦しいらしい」程度の噂話ぐらい耳にしてもいいと思ったが、ただ単に私が疎かっただけかもしれないが、夜の街でも林原のことはほとんど耳に入ってこなかった。

 唯一考えられるとすれば、収益のことをあまり計算に入れず、研究開発や文化的な活動に資金を注ぎ込み過ぎたということなのだろうか。
 しかし、収益優先の企業が多い中で、自由に研究活動を行わせるなど今時珍しいというか、必要な企業だけに、なんとかいい形で再生が進むことを期待したい。
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菅直人の野望(4)~財務官僚に洗脳された菅内閣

財務官僚に洗脳された菅内閣

 菅は戦略より戦術、政策より政局に強い男である。

目先に敵が見えていると、がぜんエネルギッシュになるが、敵が見えないと眠ってしまう。

そのため常に敵を作り出し、その相手に向かって攻撃をするように自らを仕向けなければならない。

要は具体的な目標が目の前にないと走れないタイプだ。

 参院選の最中、唐突に消費税アップを言い出したのもそのためだが、ここにもやはり小泉の影を感じる。


 小泉が第1の影だとすれば、第2の影は財務省である。

ミイラ取りがミイラになる例えがあるように、実体がしっかりしてない人間ほど影に操られる。

 しかし、菅にとってプラスなのはマスメディアが両政策の後押し的な報道をしていることだ。


 人は見た目で騙される。

悪人顔で近付いてくる相手には警戒感を抱くが、笑顔で近づいてくる詐欺師にはコロッと騙される。

「改革」「開国」など耳当たりのいい言葉には注意が必要だ。

それによって誰が、どこの国が、得するのかをしっかり見極めなければならない。

                 (以上抜粋)


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フクオカベンチャーマーケット会場で顔馴染みの人達に出会う。

 1月19、20日の両日、福岡国際センターでフクオカベンチャーマーケットが開催された。
ベンチャー企業の商品を一堂に集めた展示会だが、今回は韓国、中国の企業も出展し、「アジアビッグマーケット」と名打って行われた。

最近、この種のイベントにはあまり足を運んでいなかったが、今回は久し振りに行ってみた。

おかげで友人、知人に何人も会い楽しかった。

 まず初日、会場に入るなり会ったのはリエゾン九州の会員、(合)前田商店の前田泰秀社長(株式会社ピオテックの社長も兼務)。

元住商マシネックス九州の社長で、今回のイベントには(株)ピオテックがフジツボの付着を防ぐ高性能な低摩擦機能の船底塗料を出展されていた。

 2日目には同じくリエゾンの会員の(株)出水・コンピュータ・コンサルティングの出水秀治社長のブースを訪ねた。

同社は経営戦略をビジネスコンテンツにするシステムを提案していた。

 またエスジー・ワーム生命科学研究所の若松國光社長は自ら開発した、肌の弱い人向けに、抗菌剤を含まない化粧品「KHSGGシリーズ瑠璃」を出展し、女性の相談にのられていたのが目についた。

 そのほかエアーの力でボールを撃ち出すピッチングマシーン「トップガン」の共和技研(株)の田中慎一郎氏や、まるは油脂の林真一社長、ジュンコンサルタントの山永順一氏、また珍しいところでは(有)ビビッド福岡の渕上一良氏と何年ぶりかに会場でバッタリと会った。
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菅直人の野望(3)~政策より政局に熱心

政策より政局に熱心

 記者クラブ所属の大手マスメディアと官僚が暗黙のタッグを組んで反小沢キャンペーンを張るのに力を得た菅は、代表戦後は「ノーサイド」「全員野球」と言いつつも「脱小沢」色を強めていった。

しかも、その傾向はますます強くなりつつある。

いまや菅の目的は小沢を離党に追い込むことだ、と言った評論家もいたが、さもありなん。

 それにしてもなぜ彼はそれ程までに小沢排除に動こうとしているのか。

一つは菅の後ろにチラつくいくつかの影。

少なくとも3つの影がチラついて見える

       (以下略)



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菅直人の野望(2)~国会だけでなく党内のねじれこそ問題

国会だけでなく党内のねじれこそ問題

 小沢が越山会の資金問題を政治倫理審査会の席上であれ、その他であれ、再度詳しく説明しないため、国民の間に「悪代官」のイメージが定着しつつある。

小沢のどこが、何が法的に問題なのかをきちんと理解している国民がどの程度存在しているのかはかなり疑問だが、そういうイメージを作らせてしまった責任は彼自身に半分ある。

残りの半分は「小沢悪代官」イメージを繰り返し流したマスメディアである。

 いずれにしろ結果の半分は小沢自身にあるにもかかわらず、彼はいまだ口をつぐんだままだ。

そのことはさらに恐ろしい現象をこの国に生みつつある。

それはきちんとした法に基づくのではなく、感情、イメージ優先で、人民裁判的に裁く現象である。

その最たるものが検察審査会の議決だろう。

検察の基礎内容になかったものを、起訴相当決議の中に含めたが、このことがさほど問題にならないのはおかしい。

「悪法も法である」と言い、結果を敢然と受け入れたのはソクラテスだが、近代民主主義国家は法のルールを守ることで成り立っている。ルールは守られなければならない。


捻れ現象は国会だけでないところが民主党政権の存続を危うくしている。

小沢と菅の主張が捻れていたからややこしい。

 要は体質的には古い小沢の方がリベラルな主張で、市民運動出身の菅の方が自民党に近い

       (以下略)



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菅直人の野望(1)~第1次民主党政権の失敗

第1次民主党政権の失敗

 第2次菅内閣の顔ぶれが決まった。
これで菅政権は浮揚するだろうか。
私の予想ではノーだ。
 当初国民は民主党政権に「激変」を期待した。
100%の変化はないと思いつつも、せめて80%、いや60%でもいいから、とにかくいまの状況を変えてくれることを望んだ。
結果はどうだ。
期待は失望に変わり、次は裏切りに対する怒りへと変わった。

 最初に失望感を国民に抱かせたのは鳩山前首相だった。
たしかに彼は決断力、実行力に欠けた嫌いがある。しかし、自ら「宇宙人」と称するように、従来の政治家に欠けていたものを彼は持っていたし、それを語った。
理想である。
空想主義、非現実的と批判されもし、私自身もそう感じた。具体化する道筋をもう少し考えるべきだ、と。
 彼の不幸は周辺に有能なブレーンがいなかったことだろう。
それと野次馬根性的に言えば首相夫人が国民受けしなかった。その点、菅さんの方は夫人が庶民的で、その上賢夫人、別の言い方をすれば格は菅さんより夫人の方が上だろう。いつの世も男は一緒にいる女で評価される。いずれにしろ夫人が菅さんのイメージアップに貢献しているのは間違いないだろう。

 それはさておき、第1次民主党政は本来なら最強の布陣になるはずだった。最強の布陣とはどのようなもので、なぜそうならなかったのか。

                  (以下略)


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外部の目で見た「もてなしの心」が必要~集客できる地方とできない地方、その違いはどこにある。(4)

点をつなぐ動線の確保を

 鳥取県智頭町と佐賀県有田町はともに県境の地と、置かれているロケーションがよく似ている。
智頭町は那岐山を挟み岡山県奈義町との県境にあり、佐賀県有田町は長崎県波佐見町と県境を接している。
町を代表する産業は智頭町が林業(杉)、有田町は窯業と、ともに一時代を画しはしたが、その後の産業構造の変換でいまはかつての輝きを失っている。
そして交通アクセスは御世辞にもいいとは言えない。
 しかし、すでに見たように交通アクセスの悪さは必ずしもマイナス要因ではない。
むしろ、閉鎖エリアの方が滞在時間を延ばせる可能性がある。
ただ、その場合はすでに述べたようにエリア内の回遊性がどの程度あるかによる。
 要は自然にか人為的にかは別にして、閉鎖エリアを作り出し、エリア内の回遊性をいかに作り出せるかにかかっている。

 個人的には智頭町は好きな場所で、過去何度か足を運んでいる。
しかし、一般観光客に訴えかけるにはいま一つ弱い。
例えば

           (略)

成功体験を捨て、エリアの一体感を

 次に佐賀県有田町を見てみよう。
有田町は有田焼きで売っている町であり、有田焼きは三大焼き物の一つに数えられるぐらい有名だから、名前を知らないものはいない。
 ただし、知られているのは


           (略)

淀みをいかに作り出すか

           (略)




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勘違い菅さん、退陣して欲しい!

 どうもこの人の感覚は少し違うと思っていた。
市民運動家出身を強調しているが、菅さんの言動を見ていると本当に活動していたのかと首を傾げてしまう。
一説には市川房枝さんは必ずしも菅さんを評価していなかったという話もあるが、まあ、その話は別にしても、菅さんは権力欲がとても強い男なのには間違いない。
そのことは以前にも書いたが、首相になってからの動きを見ていると、ますますその感を強くする。
彼の頭の中にあるのは政治をどうするか、国民の生活をどうするか、この国をどうするかということではなく、どうすれば首相で居続けることができるか、のような気がする。

 なぜかって?
菅さんの話すことを聞いていて感じるのは、対小沢一郎しかないからだ。
経済対策などついぞ聞いたことがない。
せいぜい消費税を上げるということしかない。

「今年を政治とカネの問題にけじめをつける年にしたい」だって!
焦眉の課題がそんなことか。
そんなことというとお叱りを受けるかもしれないが、もっと重要な課題があるだろう、と言いたい。
実際のところ、政治とカネの問題なんかどうでもいいといえば言い過ぎかもしれないが、トップに来る問題ではないと誰もが思っているはず。

 小沢氏を離党させても民主党の支持率も、内閣の支持率も上がりはしない。
国民はそんな事で失望しているわけではない。
政権交代の意味を矮小化してもらうと困る。
このままだと自民党政治の方がよかったと思う人がさらに増えるだろう。
皆、民主党には裏切られた、と感じているのだ。

 経済が少しは良くなり、国民の生活も少しはマシになるのでは、と多くの国民が感じ、民主党に1票を投じたのに、どうだ。
政権交代後の最初の首相、鳩山さんは理想家だった。
理想家が悪いわけではない。
いまのような時代に理念を語る政治家が出てきたことは素晴らしいことだった。
もしかすると本当に変わるかもしれない。
そう感じた人は多かったはずだ。
ところが、鳩山さんは空想的理想家だった。
理想を実現するための具体論を全く持っていなかった。
あるいは、それを示そうとしなかった。
もしくは、示す前に辞めてしまった。
いずれにしろ、国民は失望した。

 だが、これは歴史の常だ。
歴史が大きく動く前には必ず理想主義と反動と、その他の動きが複雑に行きつ戻りつする。
明治維新だってそうだったではないか。
歴史は一本調子には進まないのだ。

 しかし、それにしても菅さん、あなたはひどい。
理想も語らなければ、現実論も語らない。
「あなたが首相になって何が変わるの」
なにも変わらないじゃない。
変わらないのは当たり前。
何かを変えようという考えもプランも実行力もないのだから。
考えようによっては、壁にぶつかってさっさと辞めた鳩山さんのほうが偉かった。

 菅さん、あなたがいますべきことは、首相を辞めることだ。
あなたが首相でいる限りこの国の経済は良くならない。
もう勘違い首相はいらない。
早く、「菅」違いにして欲しい。


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新年のご挨拶~再編の時代

再編の時代

昨年は期待と失望の年でした。
政権交代で政治も経済も変わることが期待されましたが、ともに変化の兆しさえありませんでした。
今年、政治の世界では恐らく再編が起こるでしょう。

 再編が必要なのは企業活動も同じではないでしょうか。
すでに大手企業はここ数年、グループの枠を超えたドラスティックな再編を行い、次世代への生き残りを図ろうとしています。
一方、中小企業はといえば、こうした動きに1歩も2歩も遅れているようです。

 私はこの1年、足元しか見ないモノづくりの危険性、マーケットを見たモノづくりの重要性を講演・セミナーで訴えてきたつもりです。
メルマガ「栗野的視点」でも情報提供とともにマーケットへの対応、マーケットの見方について発信してきました。
 今年もより質の高い情報発信に努め、皆さんがピョンと跳ねるお手伝いができたらと思っています。

                                   栗野 良
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