栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

小沢一郎に言いたい!

2010-08-31 00:19:41 | 視点
1.ビジョンを明確に打ち出せ。
 総理になったら「口べた」は許されない。
まず、そのまえに自らの政策をはっきり打ち出して欲しい。
この国のために何をしたいのか、何をしようとしているのか、を国民に分かりやすく言う必要がある。
それをしないからいつまでも「闇将軍」と呼ばれる。

 政治家に必要なのは思想とビジョンだ。
党を割るとか割らないというのは、どうでもいい話だ。
そんな内向きのことではなく国の行く先を示せ。
それを前面に打ち出し、代表選を戦うべきだ。
努々裏取引はするな。

2.影ではなく、政治家としての実力を示せ。
 いままでの小沢一郎観は「壊し屋」という異名に現れているように、せっかくまとまっているのに気に入らないとすぐ壊すのではないかというある種の恐れに皆怯えている。
それは影に怯えているだけで、実体に怯えているわけではない。
 実体が現れてみれば「なんだこんなもの」と思われるのが怖いのか、それとも本当に実体がないのか。
 実体がないことを白日の下にさらされ晩節を汚すのか、それとも信念の政治家として名を残すのか。

 もし小沢一郎が真の政治家であるなら、堂々とビジョンを明らかにし、代表選で戦うべきだ。
 いま国民は、この国の未来を真に憂い、官僚政治を打破し、国民の生活を第一に考えるトップを待ち望んでいる。
 本当に政治家・小沢一郎がそれを実行しようと考えているなら、過去の小沢一郎にさようならをし、自らを再度チェンジし、国民の前にビジョン、政策を明らかにすべきだ。
そして堂々と胸を張り総理になればいい。
 重ねて言う!
裏取引をし、代表選を降りた時は政治家・小沢一郎が死ぬ時だ。





この国をどうするかだけを考え、起て! 裏取引はするな。

2010-08-29 21:56:39 | 視点
 今回の民主党代表選でいろんなことが言われている。
1.首相をコロコロ替えるべきではない。
 その理由として挙げられるのが「外国からバカにされる」「政策にじっくり取り組めない」。
 なるほどこれらの意見は一見最もらしく聞こえる。
だが、前者の「外国から云々」はそれこそバカらしい。なにも外国の顔色を見ながら日本の政治をしなければいけない道理はない。たしかに外国からもよく思われるに越したことはないが、その理由だけで首相交代に反対というのはおかしいだろう。
むしろ能力もリーダーシップもないトップは早めに交代した方が国のためにいい。

 では、後者の「政策云々」はどうか。
これは確かにその通りだ。
首相が替わる度に政府の政策がコロコロ変わったのでは困る。
ただ、菅政権はこの2か月、何をしたか。
鳩山さん以上に何もしてない。
 会社でもそうだが、リーダーシップを発揮できないトップが君臨すれば会社の業績は停滞する。
 それよりは早めに交代した方がいい。

 菅さんはあたかも首相になるのがゴールかのように、首相になったとたんに安心して、何もしなかった。
これでいいのか。
こんな政権でいいのか。

 国民の民主党政権に対する失望感は「何も変わらない」ということだ。
これはオバマのアメリカ政府も同じで、「チェンジ」と叫んで政権交代したのに、オバマ大統領になっても何も変わらないではないかという失望感がアメリカを覆っている。
それがオバマ大統領の支持率急落になっている。
日本も同じ状態だ。

 特に菅さんはひどい。
いままでなにもせずにおいて、代表選になってから急に円高対策を打ち出したり、中小企業の現場を視察したりというのは、選挙対策以外の何ものでもない。
緊急を要していた円高対策をなぜそれまで「注視する」の一点張りで、手を打たなかったのか。

 大体この人は選挙になるとよく考えずに急に何かを打ち出す。
消費税増税もそうだ。
今回も「官僚支配打破」と民主党議員1回当選組を前に急に言い出した。
おかしいだろう。
彼は財務大臣になってから財務省官僚に取り込まれ消費税増税を打ち出したのだから。それがいまさら官僚支配打破というのはちゃんちゃらおかしい。

 「政策にじっくり取り組めない」というような声を現閣僚が挙げているが、逆に彼らに問いたい。
民主党政権の閣僚としていままで何をしてきたのか、と。
 何もしてこなかった自らの保身で言っているのなら、直ちに閣僚を辞任してもらいたい。
とりわけ財務大臣の責任は重いだろう。

2.「政治とカネ」の問題
 これに関して言えばもちろんクリーンな政治家の方がいい。
しかし、クリーンなだけで能力が劣る政治家と、クリーンさは劣るが能力がある政治家とどちらをいまは選ぶべきか。
 また、過去何度も指摘してきたが「推定無罪」の原則を忘れ、大犯罪を犯したように言い触らすメディアに操られた「民意」とは一体何か。
 そして自らが煽り、作り上げた「民意」を盾に「反小沢」論調を張るマスメディアとは一体何なのか。
彼らに責任はないのか。
 ところで「政治とカネ」の問題で小沢追求の急先鋒だった仙石氏にも政治資金の問題が持ち上がっている。
 (関連記事
「クリーン」を第一義的な問題にし続けていると、それに合格できる国会議員は存在しなくなるのではないかとさえ思えてくる。

 さて、小沢一郎氏にも言いたい。
菅さんはここに来て「挙党一致」の「党内融和」を謳い、鳩山氏を懐柔する策に出ているが、小沢氏は裏取引に応じ、代表選出馬を取りやめれば小沢氏の政治生命は間違いなく終わるだろう、と。
 この国がいま抱えている難局を乗り切れる政治家は与野党の中で小沢一郎しかいない。
また自分でもそう自負しているなら、その通りに行動すべきだ。
陰で操ろうなどということは考えるべきではない。
真の政治家なら国の現状を憂え、そのために起つべきだ。
少なくとも小沢一郎という政治家にはこの国をどうすべきかという国家観と信念があるのだから。
もし、それさえも捨て去るなら、あなたは単なる「ダーティな政治家」「剛腕と言われただけの政治家」「壊し屋」などの不名誉な名称で歴史に名を残すことになるだろう。


サントリーウエルネスオンライン

会社のPRを運ぶ社封筒&トラック

2010-08-28 22:16:33 | 視点
 「納期が明確。しかも速い」

光陽産業(株)(岡山県笠岡市)の箱形4tトラックの後ろにはこう大書されている。

まさに「走る広告」。

 「走る広告」といっても、車のボディーに商品広告を書いているようなものとは全く違う。

同社の場合は、キャッチフレーズや商品名ではなく、「会社のポリシー」「顧客への約束」を打ち出している点が他と大きく異なる。

 他社と差別化できる自社の特徴をきちんと訴求しているわけで、これこそPR、広告の原則である。

 しかも、広告媒体は毎日走っている自社のトラックだから


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少ない経費で、いかに自社の特徴をPRするか。(1)

2010-08-27 08:52:06 | 視点
 中小企業は概してPR下手--。

ところが、いろいろ聞いていくと結構特徴があり、いい技術を持っている所も多い。

しかし、会社パンフレットやホームページその他を見ても、自社の特徴を分かりやすく紹介しているところが少ない。

 あれもできます、これもできますと欲張るものだから、内容が総花的になり、結局どこにでもある、特徴がない企業になっていたり、いくつかの製品と所有している加工機械の紹介(ハードの紹介)で終わっているところがほとんどだ。

こうした傾向は関係先がほぼ固定しているところほど目立つ。

 しかし、昨今は大手企業同士がある日突然、合併、売却をする時代。

いままで定期的に来ていた仕事が突然ストップした、という話は多い。

それから慌ててPR、広報の必要性を意識し、看板を新たに作ったり目立つようにしてもすぐに効果があるわけではない。

危機意識を持って行動したのはその時だけで、気が付いたら以前と何も変わっていなかったということになる。

 では、大手企業のように膨大な広告宣伝費をかけないと売り上げは伸びないのか、といえば必ずしもそうではない。

知恵さえ絞れば、少ない経費で効率的に自社のPRを行うことが出来る。

 今回はその実例を2つ紹介したい。

◆たかが名刺、されど名刺

(株)長山鉄工所(岡山県倉敷市)・長山貴昭社長の名刺には


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菅政権で本当に大丈夫か、日本。

2010-08-25 15:54:41 | 視点
 政権交代後の動きを見ていると、残念ながら以前に小沢一郎氏が言ったことが当たっているようだ。
「民主党はまだ政権担当能力がない」
だから自民党と合併して政権担当能力を身に付け、その後で政権を担う、という2段階論を実施しようとした。
福田首相の時だ。
しかし、党内の反対に遭い、この計画はあえなく頓挫。

 体制変革はドラスチックにやった方がいいのか、それとも2段階変革か。
歴史が証明しているのはドラスチックな変革だ。
幕末維新では公武合体論が2段階論で最も現実的な手だったが、歴史は倒幕派を選んだ。
 世界の歴史も同じで、現実的に見える2段階論よりはドラスチックな変革の方が常に成功している。

 なぜか。
従来の体制を変えようという時にはかなりのエネルギーを要する。
このエネルギー、熱気を強く持っている方が歴史を動かすのだ。
そういう意味では2段階論を唱える穏健派には、このエネルギー、熱気が不足していることが多い。
それが結果として、歴史の主役たりえないのだ。

 言い方を変えれば、1段階であれ、2段階であれ、変革への強いエネルギーを持った方が歴史の主役になるということだ。

 さて、現在の民主党政権を見てみよう。
彼らに強い変革のエネルギーを感じられるか。
残念ながら「ノー」である。
菅首相に強い変革のエネルギーを感じられるか。
これも「ノー」だ。
彼は野党の時にはエネルギーを感じたが、政権の座に着いてからは、とりわけ首相になってからはエネルギーを感じない。
「脱小沢」と言った時に多少エネルギーを感じかけたが、線香花火のようにしぼんでしまった。

 いま日本経済はとてつもない危機に見舞われている。
円が83円台を記録する円高に突入しているのに、首相はじめ財務相その他が発する言葉は「注意深く見守る」だ。
 今日になってやっと「必要なときには適切な対応を取らなければならない」と、為替介入の可能性を示唆したが、何を呑気なことを言っているのかという感じだ。
 口先介入ならもっと早い時期で言うべきだし、即座に為替介入を含め打てる手を打つべきだろう。

 どうも菅内閣には危機感がない。
党内の代表選より一国の首相として行動して欲しい。
菅さんにはこの国をどうするのかというビジョンがない。
民主党議員も保身で代表を選ぶのではなく、政策と国のビジョンで代表を選んで欲しい。
「首相がコロコロ変わる」と体面が悪いから現状維持で行くというのでは、この先日本は沈没する。
沈没しそうな時は妥当な船長に即座に代えるべきだ。

 どうも小沢氏支持が広がりそうになく、このままいけば話し合いで菅さん続投になりそうな気配が漂いだしたが、個人的には小沢氏は代表選に出るべきだと思う。
 民意がどうのとか、党内の意見なんて、ある意味関係ない。
関係あるのは<この国をどうするか>ということだ。

 いまの政治家の中で「政治改革」に対する熱意を持ち続けているのは小沢一郎氏なのはほぼ間違いない。
だとすれば、堂々と代表選に出て、「政治改革」と日本の未来に対する彼のビジョンを明らかにすべきだ。
 その結果負ければ、党を割って出て、政策が一致する人達と連合し、首相になればいいではないか。
それが真の政治家というものだ。

 考えるべきは「この国をどうするか」だけだ。
ほかのこと、民意とか支持率など気にする必要はない。
いま、この国は危機に瀕している。
それを救えるビジョンを持った政治家を求めている。
小沢一郎氏にその強い意志があるかどうか。
 民主党の若手閣僚・議員にそれがあればいいが、いままで見てきたところ明治維新を成し遂げた青年・下級武士のようなエネルギーも、ビジョンも見当たらない。
とすれば、そんな連中に任せるわけにはいかないではないか。

 起ち上がれ、小沢一郎!
政治家として最後の仕事をする勇気があるや否や。
出て来い、真の政治家!
国家危急の時に起ち上がれないで、なにが政治家か。
原口総務省、しっかりしろ!
「俺ならこの国をこうする」となぜ言わない!

 どいつもこいつも民主党はだらしない。
支持率下落の理由は君らのだらしなさだ。

 民主党も自民党も、その他の党も関係ない。
党利党略ではなく、この国をどうするかという観点で動くべきだ。

この国が沈没しそうな時に起ち上がる奴はいないのか。
いま必要なのは、政策を打ち出し、即座に実行する内閣だ。
それを速やかに作るべきだ。
政界再編になろうとも。
小沢一郎氏にそれを期待したい。
あなたに欠けているのは説明能力だ。
幕末の勝海舟になるか、それとも明治新政府の西郷隆盛で終わるか。
どうする、小沢一郎!

要注意! あなた宛の郵便物もなくなっているかも。

2010-08-24 23:18:44 | 視点
 どうも郵便物の紛失は想像以上に頻繁に起きているようだ。
そして日本郵政の対応は想像を絶するぐらい悪い。
 私は郵便事業の分割には反対論者だが、ここまで対応が悪いと、郵便事業への参入障壁を下げ、民間企業同士がもっと競争しやすいようにした方がいいのではと思ってしまう。

 以下は福岡市在住の私の知人から届いたメールの一部転載である。

 郵便物の件…私も同様の経験をしました。
年賀状が一通も届かず、その後数週間他の郵便も。
局へ出向くと私の場合、全ての配達物が局止めになってました。
モノがあったから良しじゃすまないので原因&責任追及を求めるも、部課長クラスでも動き鈍し。
 実は年賀状が捨てられてたのが発端だったので、警察に…と言うとそれは勘弁をとかのたまうし。
 請求書が手元になく支払いができなかったら、自営業者には大打撃なのに全く顧客の目線に立ってくれません。
 実際年賀状の返事が出せなかったお客様は、店潰れたと思ってた人もいるの。
相当強く出ないと真剣に動かないみたいです。
 新聞記者に何かの折には同行を…とお願いしておいてちゃんと調べないと。
次は記者同席で…と持ちかけると慌てて細かく調べ始めたので笑ってしまいました。 納得はいかないものの謝罪の弁はとれたので、まだましかも。

 年賀状などの場合はまだ分かりやすいが、暑中見舞い状や一般郵便物の場合は先方に確認しないと、届いたか届いてないかさえ分からない。
 その内、郵便を出した後に電話で確認しなければいけなくなったりして・・・。

 郵便に対する信用がなくなればますます郵便の利用は減る。
日本郵政はそのことを理解しているのだろうか。


週刊 ダイヤモンド 2009年 5/23号 [雑誌]

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福岡・添田町の次は鹿児島・阿久根市

2010-08-23 23:16:35 | 視点
 22日、福岡県添田町の山本文男前町長の辞職に伴う出直し町長選の投開票が行われ、前副町長の寺西明男氏が山本前町長を破り当選した。
 添田町民の良識が「やっと」示されたと思うが、それでも山本前町長の票は立候補者3人中2位だった。
いかに彼が権勢を誇っていたかよく分かる。
 もし、汚職事件で逮捕されていなかったら今回の選挙でも当選していたかも分からないと考えると、今回の町民の良識を歓迎すると同時に、それまで町民の良識は眠っていたのか、と思わざるを得ない。

 まあ、それは言い過ぎにしても「物言えば唇寒し」という状態に長年置かれていたに違いない。
 小さな田舎町では権力者に逆らうのはなかなか難しいのも事実だ。
異を唱えるだけで「村八分」はおろか、生活の糧さえ失いかねないからだ。

 それにしても山本町政40年というのはあまりにも長すぎた。
年齢は84歳。
汚職事件による逮捕という事実がなくても「チェンジ」という方向になるのが普通だろう。

 さて、阿久根市もどうなっているのか。
こちらは年齢も市長歴も若いが、やることが独裁的。
当初は支持した市民もさすがに呆れ、やっとリコール活動を始める動きになったが、もっと早く始めてもよかったのではないかと感じる。

 とにかく最近、地方自治体の首長に独裁的に権力を行使したがっている風が見えるのは気になるところだ。
 近年、国のトップを直接選挙で選びたいと声高に言う人が増えつつあるが、間接民主主義、議会制民主主義のよさも再認識してもらい。
 議会、国会のチェックがあるから、トップの暴走を食い止められるのである。
 そのことを添田町と阿久根市が示している。

 とはいえ40年、添田町は議会のチェックが効かなかったし、阿久根市も目的が正しければ手段が間違っていてもいいのか、という問題を市民に突き付けてきた。
 さて、次は阿久根市民の番だ。

発言に一貫性がない渡部恒三氏だが、その発言から読めるものは

2010-08-21 22:06:17 | 視点
 政治家にふさわしくない人物というのはどの政党にもいるものだが、民主党では渡部恒三氏がその筆頭だろう。
 なぜかって? それは彼が政治的な問題でなにか発言したのを聞いたことがない、というのは言い過ぎにしても、マスコミが渡部氏の発言を取り上げる場合は必ず小沢一郎氏がらみ以外にないからだ。
 政治家ならもう少しまともな発言をしろ! と言いたくもなる。

 まあ、もとはといえば渡部氏を「黄門様」などと持ち上げたマスコミが悪いのだが、この人物、本当に民主党議員なのかと疑いたくなる。
 というのも、「小沢憎し」の一点のみで発言しているものだから、どうかすれば民主党の弱体化、分裂を画策しているではと疑いたくなることさえある。

 しかし、発言をじっくり聞いていると民主党内の動きも分かってくる。
例えば7月15日のBS番組収録で「9月に小沢君、堂々と立候補したらいいんじゃないか。菅君も堂々とやれ」と発言。続けて「負けた方は勝った方に全面的に協力する。これが民主主義政党」と。

 それが今日(8月21日)は「小沢氏は出馬すべきではない」と、発言を180度引っ繰り返した。
「首相がコロコロと代われば世界から日本が信頼されなくなる。菅首相が頑張ることが日本のためだ」
「首相になると検察は小沢氏を起訴できなくなる。彼が今、首相になるというのは、悪いことをした人間を政治がかばうことになる」
 とまで言っている。

 こうした発言を国会議員がするとは見識を疑ってしまう。
以前にも書いたが、法の原則は「推定無罪」である。
何人も起訴され、有罪判決を受けるまで「無罪」というのが法の原則である。
これが守られなければ国民は安心して生活できない。
 例えば最近問題になっているのが電車内の痴漢事件。
逮捕された時点で(被告でもないのに)犯人扱いされ(マスコミ報道でも)、本人の人権はゼロになっている。
 中には長い時間をかけて無実を訴え、無罪判決を受けた人もいるが、その場合でも「犯人扱い」されたことで退職に追い込まれたり、その後の人生を台無しにされている。

 いわんや小沢氏にかけられた嫌疑は本当に「大悪人」か。
法治国家というのは良くも悪くも法に基づいて行われる国家体制である。
それを好きとか嫌い、いわんや悪人面だからというような感情で判断されたら、それこそ独裁国家と変わりなくなる。
にもかかわらず渡部恒三氏は常に感情で発言しているところが気になる。
 もし、渡部氏が「推定無罪」という法の精神を理解しながら、なお発言しているとすれば、彼の方こそ国会議員の職にとどまるべきではないだろう。

 さて、7月の段階で民主党代表選に「小沢君、堂々と立候補したらいいんじゃないか」と言っていた発言が、8月21日になると「小沢氏は出馬すべきではない」と変えた背景には何があるのか。
 考えられる理由はただ一つ。
菅首相の形勢が不利になったからだろう。
それまでは菅首相の続投と高を括っていたのが、代表選間近になり小沢擁立論が思いの外、数を増してきたことに対する危機感の表れととれる。

 う~ん。やはり菅さんの一番の問題は政策が見えないことだろう。
何をやりたいのか、この国をどうしたいのかがはっきり見えないのだ。
「あなたが首相になって何が変わるの」
「それは首相が替わったということだけです」では困る。

 国民が求めているのは「理念を持ち」、「リーダーシップを発揮」して、この国を導いていく首相である。
 残念ながらいまの民主党若手議員(現閣僚を含め)の中にこうしたリーダーはいない。

郵便物紛失にも真摯な対応がない郵便局

2010-08-20 18:24:19 | 視点
 8月4日付本ブログでも書いたが、何通か野郵便物が届いてないことに気付いた。

 気付くまでに1週間~10日経っていたが、このところ福岡、岡山を行き来する生活が続いているからで、ちょっと確認を疎かにしたからだ。

それでも未配達に気付いたのは毎月確実に届くものであり、しかもそれらを専用ファイルに綴じていたからで、そのほかの不定期郵便物(暑中見舞い状や一般封書)の類は未配達でも発見のしようがない。

 未配達に気付いてからどうしたかというと、まず発送元に発送の有無を電話で確認した。

この場合は複数のクレジット会社。

何月何日にどこの郵便局から投函したかを調べてもらったのだ。

こうした面倒な依頼にもかかわらず各クレジット会社は快く、スムーズに対応してくれた。

これには感謝している。

 一方、腹立たしいのは配達郵便局の対応だ。

「申し訳ありません」の一言もなく、1日後に「配達員に聞き、誤配達しそうなところも調べましたが、誤配達はありませんでした」という回答。

郵便物の軌跡を追った風など全くない。

配達員に通り一遍の質問をしただけである。

それで何が分かるのか。

第一、顧客の大事なものを取り扱っているという自覚すらない。

真摯な対応のかけらもない対応には腹立たしさを通り越して怒りさえ覚える。

問題は1件の郵便物紛失ではなく、問題が生じたときの対処をどうするかという問題である。

つまり組織のシステムの問題である。

システム的な問題点を直しておかなければ必ず同じことが起きる。

あるいはすでに起きているに違いない。

 そう思っていると、こちらが送った郵便物(請求書)が届いていないという連絡を複数社から頂いた。

もし、それが本当なら筑紫郵便局に問題があるのではないか、と思ってしまう。

ただ請求書の送り先は社長宛で、経理に回し忘れたということもあるし、届いていても本人の記憶忘れということもあるので、それに対しては明確に郵便物の紛失とまではいえないところがある。

 それにしても、日本郵政のこの体質は何だ。

組織的に客を客とも思っていないのか・・・。

その辺りを質すため、日本郵政の社長、斎藤次郎氏に事の顛末を書いた封書を1昨日郵送した。

 果たしてこの郵便物は届くのは、それとも無視されるのか・・・。


郵政―何が問われたのか
世川 行介
現代書館

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流行る店、流行らない店はどこが違うのか。

2010-08-19 11:17:59 | 視点
◆時間コストの差が売り上げ差

 同じ商品を売っているのに流行っている店とそうでない店がある。
なぜなのか。
それは「地の利」が違うからだ、と言うかもしれない。
では、場所も商品も同じなら、どうか。
「品質の違い」という声が聞こえてきそうだ。
 ならば、場所も商品も品質(食品の場合は味も含め)も同じなら、どうだろう。
条件が同じなら、結果も同じはずである。
ところが、現実には流行る店と、そうでない店がある。
この違いはどこから来るのか。
「ブランドが違う」という人がいるかもしれない。
たしかに、ブランドによる違いはありそうだ。

 ブランド力とは何か、ということを論じると字数をかなり要するし、いままでもいろんなところで講演してきたので、ここでは省くことにする。
ただ、ある限られたエリア、時間帯に、ある数以上の人数が押し寄せた場合、ブランド力による差は出にくい。
 これはオープンセールなどでもしばしば見られることだが、人数が飽和状態に達すると、それ以上の人が押し寄せても溢れるだけで、近くに同じ条件の店があれば溢れた人数はそちらに流れることになる。
 それでも現実には売れる店と、そうでない店が現れる。
それはなぜなのか。

 売れる店と、そうでない店の最大の違いは客の「時間コスト」ということを考える視点があるかどうかである。

 前号で紹介した柳川の食事処「K川」にはこの視点が決定的に欠けていた。
だから「御花」の向かい側という地の利は決して悪くないにもかかわらず店の前に行列が出来ないのである。


◆「待つ時間」と「待たされる時間」の違い

             (略)

◆サービス業の「サービス」とは

             (以下略)



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パソコンで疲れた目に しょぼしょぼ、かすみが気になりだしたら
小林製薬のブルーベリー&メグスリノ木セット


チャンスロスをなくせば、売り上げは3倍になる。

2010-08-12 17:27:08 | 視点
 人は見ているものを信じる傾向がある。
逆に言えば見えていないものは信じないということだが、「チャンスロス」もその一つといえるだろう。
「チャンスロス」とはチャンスを逃すことで、せっかく売れる機会があったのに、それを逃すという意味でよく使われる。
 「チャンス」は商品などの目に見えるものではないので、それを無くしても気付かないことが多い。しかも、ただ単に商品が売れなかっただけにとどまらず、その背後に控える顧客そのものを失うことだが、そのことに気付かない人が多い。

 例えば柳川(福岡県)で食事をしたときのことである。
店内は空いていたから、さほど待たなくても注文の品が出てくるはずと思っていた。
注文をした時、ちょっと嫌な予感がしたが・・・。

 それというのも、注文を受けた女性が注文票を持ったまま空いたテーブルの片付けを始めたからだ。他に客が待っているわけでも、店内が混んでいるわけでもないのに。
 これは明らかに作業手順を間違っている。
これでは料理が出てくる時間が遅れるのは当たり前だ。

 なぜ、この女性はこんな行動を取ったのか。
恐らく店内を何度も行き来するより、注文を受けたついでにその辺りのテーブルを片付けた方が効率がいい、と考えたのだろう。
たしかにそうかもしれない。
しかし、それは自分の論理、自分の立場である。
客の立場に立った考えではない。
客の立場は置き去りにされている。

 ちょっとソフトに手を付けるだけで売り上げが3倍になる。
 要するにチャンスロスなのだが、そのことに店が、あるいは柳川全体が気付いていない。
 1店のチャンスロスが地域全体のチャンスロスになり、それが地方の観光客を減少させているともいえる。

 では、上記の店で売り上げを3倍にするにはどうすればいいのか。



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安心・安全な食品をお届け「喰ing」

ちょっと妙な「お願い」

2010-08-11 15:52:15 | 視点
 ある地方の外科医院の待合室で、ちょっと妙な「お願い」を見かけた。

それは受付横のガラスに張られた紙に手描きで次のように書かれていた。

        お願い
 誠に勝手ながら昨今は出費多大の世情でもあり、院長への夏期、冬期のお心付はご無用にお願いいたします。 院長
  

 最初、何気なく眺めたが、どこか違和感を禁じ得なかった。

この違和感はどこから来るのだろうと思い、再度文面に目をやり読み返して、納得した。

 違和感の原因は「昨今は出費多大の世情でもあり」という箇所だった。

 要は「心付け」を断る文面なのだが、それあはあくまでも「出費多大の世情」になったからで、そうでなければ、言い換えれば景気がよくなれば再び「夏期、冬期の心付け」を受けますよということだ。

 つまり、この医院では夏期、冬期に患者から院長へ「心付け」を届けるのが当たり前の習慣になっていたということだろう。

 ところが「昨今」はあまりにも景気が悪いので、しばらく「心付け」は受け取らないことにしました、と患者に告げているわけだ。

 もし、この文面を院長自身が書いた(指示した)のなら、時代錯誤も甚だしいなんとも傲慢な医師に違いない。

 そうではなく看護師が文面を考えたのなら、その看護師はよほど言葉を知らないか、あるいは院長の日頃の態度を代弁して書いたものに違いない。

 いずれにしろ、あまり感じのいい医院ではなさそうだ。


USBメモリウイルスの感染にご注意を!

ちょっとした心遣いに感心

2010-08-09 22:19:20 | 視点
 ちょっとした心遣いに感心したり、逆にちょっとした一言がないばかりに不快な思いをすることがある。

 セントラルホテルフクオカ1階のレストランは好きでよく利用するが、時々感心することがある。

それらはほんのちょっとした心遣いなのだが、例えば各テーブルに小さな花が生けられていたり、という。

 つい1か月ほど前だったと思うが、友人と同ホテルレストランで食事をした時、写真のような小さな箸置きがセットされていた。

たしかバイキング料理だったように記憶しているが、これには感心した。

コース料理や単品メニューの場合に箸置きがセットされていることはあるが、バイキング料理で箸置きは珍しいと思ったのと、そういうちょっとした心遣いがうれしかった。

ただ、先日行った時は見かけなかったが・・・。

心ない客がいて持って帰る事件が続発したからだろうか。

でも、こういう心遣いはできるだけ継続してもらいたいものだ。

猛暑で地球が悲鳴を上げている。

2010-08-06 01:19:17 | 視点
 猛暑、なんてものではない。
暑すぎる! 異常、としかいいようがない。
気温が37度を超えたことは過去なかった。
少なくとも数年前までは。
それが今年は連日、全国各地で37度前後を記録している。
5日は全国177地点で35度以上を記録したというから驚きだ。
その内37度を超えたのは松江市鹿島町(37.5度)、鳥取市青谷町(37.7度)、福岡県糸島市(38.3度)。
 驚いたのは鳥取県大山町(だいせんちょう)が36.4度を記録したことだ。
大山(だいせん)はスキー場で有名で、春でも雪が残っているほど気温が低い地。
その麓の町で気温36.4度を記録することなど、いままではあり得なかった。
もう、ここまでくると地球が狂ったとしかいいようがない。
地球が熱い球体に返りつつあるのではないかとさえ思ってしまう。

 「数年前に比べて夜間温度が下がらなくなったように感じます」
福岡県糸島に移住した友人が昨日そう言っていた。
とにかくここまで暑いとエアコンなしでは過ごせず、昼夜を問わずエアコンをつける。
お陰で室内は快適だが、屋外の温度はエアコンの排出熱で上がる一方。
外が暑いからエアコンの温度を下げる。
皆がエアコンの温度を下げるから、エアコンはフル稼働。
ますます外気温が上がり、夜間温度も下がらない。
この繰り返しである。

 今夏はエアコンがバカ売れしている。
エアコンだけではない。
扇風機も冷感シートも、暑さ対策グッズにビール類まで売れに売れている。
 それはいいが、エアコンの設置台数増はCO2の増加に繋がり、地球温暖化を促進する。
その結果、来夏も翌来夏も猛暑日が続くことになる。
そして行き着く先は「地球最後の日」・・・などとならないことを祈る。

 写真はあまりの暑さで花びらを折りたたみ、少しでも影を作ろうとしているヒマワリ。


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郵便物が届かない。

2010-08-04 01:15:24 | 視点
 いままで疑ったことなどなかった。
ところが、現実に起きた。
いくつかの郵便物が届いていなかったのだ。

 クレジットカードや通話料の明細書はきちんとファイルして保管するようにしている。
今日もいつものようにファイリングしていたが、何かがおかしかった。
「おや」と思いながら、ファイルをめくっていった。
すると7月20日前後に届いていなければいけない明細書が見当たらないのだ。
それも1通や2通ではない。
少なくともはっきり確認できるものだけで4通も届いていなかった。

 未開封状態で机の上に置いたままか、と思い、探したが、どこにも見当たらなかった。
そこでまずカード会社に電話し、発送したか否かを確認した。
いずれのカード会社も10日過ぎに発送していた。
となると「配達ミス」だ。

 カード会社の方には明細書の再発行を依頼し、今度は郵便局に電話した。
集配業務を行っているのは福岡市南区・筑紫郵便局だ。
「調べてみます」という言葉の後、1時間あまりしてかかってきた返事は「配達担当者がすでに帰宅していたので、明日調べて連絡します」というものだった。

 「未配達」と分かってすぐ思い浮かんだのは、アルバイトによる未配達郵便物破棄だ。
過去、年賀状シーズンに時々起きているが、夏期シーズンにもアルバイトを雇うと近くの特定郵便局員が言っていたから、その線が濃厚かと思った。
そのことを確かめると、当方の配達エリアにはアルバイトを入れてなく、同じ担当者が配達しているという。

 今回の場合は毎月確実に届く明細書だったので「未配達」に気付いたが、その他の一般郵便物の場合は「未配達」でも気付きようがない。
 そんなことを考えていたら、あることに思い当たった。
7月初めに届いていないといけないボンラパスのポイントカードが届いていないことに気付いた。
 先日、買い物に行き、カードの有無を問われ、「持参するのを忘れた」と答えたが、後でよく考えるとカードの切り替え手続きをしたのに、その後送られてきていなかったのだ。
発送ミスだろうと思っていたが、もしかするとこれも「未配達」ではないだろうか。

 ゆうパックの配達遅れといい、今回の「未配達」問題といい、郵便局に対する信頼が大きく揺らいだ。

 因みに私は郵政民営化にはずっと反対しているが、特定郵便局のサービスの悪さ、対応の悪さを見る度に、競争原理を入れる必要性を痛感する。