栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

小泉元首相が「ぶっ壊した」ものは何だったのか。

2008-09-28 16:56:51 | 視点
 派手なパフォーマンスと短い言葉で思考停止状態の国民に受けた小泉元首相が次期衆院選には出馬しないという。
それどころか首相を辞めた時からやる気がなかったのだという。
それならもっと早く辞めるべきだったろう。

 小泉氏が自民党総裁になり、首相になれたのは彼が「自民党をぶっ壊す」と言ったからで、その言葉に自民党員を含め、多くの国民が「もしかすると」という幻想を抱いたからに他ならない。
 しかも、バブル崩壊後、この国の民はまるで虚脱状態に陥ったように、自分の頭で考えることをストップしていた。
だから難しい数式を解くことはもちろん、ものごとの背後にあるものさえ見ようとしなくなり、ひたすら分かりやすい言葉や現象ばかりを求めていた。

 それはある部分ではコンピューター普及の影響でもあった。
コンピューターの世界は1と0からなる2進法の世界であり、確率5分の世界にも通じていた。
 こうした背景が小泉政治を受け入れる素地として存在していた。
そこにポリティカルな、2進法的な発想のリーダーが現れたものだから、この国の民は1種の信仰のように彼をあがめ、支持したのだ。
それが幻想だとは気付かずに。

 結局、小泉氏が「ぶっ壊した」のは自民党ではなく、郵政事業であり、日本にそれまで多少なりともあったセーフティネットだった。
 彼が「変えた」のは人々の頭であり、お祭り騒ぎが好きな人間ばかりが増殖した。
 結果、地方は疲弊し、格差は広がり、ワーキングプアと呼ばれる人々が増え、中流社会がほぼ消滅し、上流と下流社会に2極分解したが、多くの人はそれが小泉改革の結果だとは未だ気付かず、小泉信仰にすがっている。

 元々、郵政民営化の隠れた司令塔はアメリカであり、彼らは巨額な郵貯の資金が財政投融資に回されていることを問題視していた。
 というのは、米金融機関は日本市場への進出を虎視眈々と狙っていた、というか米政府は事ある毎に日本市場の開放を戦後ずっと要求し続けており、金融市場の開放を要求していたが、その際に邪魔だったのが郵貯の存在である。
 郵貯という巨象が米金融機関の前に立ちはだかっていたわけだ。
こんな巨象がライバルでいたのでは日本市場に進出しても米金融機関に勝ち目はない。進出前にこの巨象を解体しておかなければ、というのが彼らの考えだったのだ。

 つまりアメリカの狙いは郵貯という巨象の弱体化だったのだが、アメリカの意を汲んだ小泉・竹中コンビが郵政事業の解体化までやってしまったということだ。
一連の金融システムの「改革」はアメリカの方が「そこまでやるのか」とビックリするぐらいアメリカの意向を汲みすぎていた。
 一連の改革は小泉・竹中が逐一アメリカに相談し、彼らの思い通りにやってきたものである。
小泉氏が「ブッシュのポチ」と揶揄されていたのはこうした背景があるからだ。

 結局、小泉氏が「ぶっ壊した」のは郵政事業だけで、政治家の世襲制度さえ「ぶっ壊す」ことができなかったどころか、自身の後継に次男を指名したのだから、かれは旧態依然とした政治家に過ぎない。
 せめて「身内は後継者に指名しない」とでもいえば、少しは革命者然と出来ただろうに。





汚染米問題の背景にはそれを許す業界の体質も

2008-09-23 23:14:34 | 視点
 汚染米の食用への転用問題が前回指摘した通りの展開になってきた。
転売業者は三笠フーズの他にもどんどん出てきただけでなく、三笠フーズの出荷分を扱った業者・施設が375にも上ることが分かってきた。
 ただし、より一層明確になったのは農水省の対応のいい加減さ、ドタバタ振りである。

「ジタバタしない」のではなく、最初からバタバタとやって欲しかった。
事は食の安心・安全に関わる問題である。
情報公開は速やかにすべきである。
ただ、前回も指摘したように米菓、焼酎業界には経営規模の小さいところが多いから、実名公表が経営に大打撃を与える可能性がある。
だから、一方で救済策を考えておかなければならない。

転売業者のみならず食に関わる業界そのものの体質にも問題があると思う。

 例えば、いままでもカビが生えるなど多少問題がありそうな米でも使っていた。精米で半分ぐらいは捨てるのだからいまさら問題にするのがおかしい、というようなことを陰で言っている業者もいるのである。

 三笠フーズの汚染米転売自体、ここ1、2年のものではなく10年前から恒常的に行われていたわけであり、それを指示した人物がいた、複数の業者が同じように転売していたということを考えれば、業界の裏ルートとして汚染米の転売は以前から行われていた、それを許す体質が業界にあったといわざるを得ない。

 では、今回の問題の背景には何があるのかを見てみよう。

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セコムの食

トリオミンストレルの栗野的楽しみ方

2008-09-21 12:58:17 | 視点
 18日、福岡・あいれふホールで開催されたトリオミンストレルのコンサートに行ってきた。
アンコールに4回も応えるなど大いに盛り上がり、聴衆も大喜びだった。

 それにしてもこのトリオのコンサートはある意味で音なしでも充分楽しめる。
特にチェロ奏者、小川剛一郎氏とヴァイオリン奏者、木野雅之氏の関係はまるで恋する二人のようで、音を消して舞台を観ているだけでも楽しい。

 チェロを弾きながら小川さんが時折、木野さんを熱いまなざしで見つめ、頷く。
すると木野さんも恋する女性宜しく、小さく頷き返す。
「木野、お前の音はいいよ」
「分かってる」
 そんな会話さえ聞こえてきそうだ。

 だが時に、ヴァイオリンはチェロを無視する。
見つめても無視され、頷き返してこないので、チェロは自分の世界に浸る。
「ああ、俺の音はなんて素晴らしいのだろう」
目をつむり、時にニヤッと笑い、ヴァイオリンもピアノも観客の存在をも忘れ、自分の世界に酔いしれているように見える小川さん。

 そんな二人の関係を知ってか知らずか、ピアノの北住淳さんは二人の関係に割って入るでもなく、かといって自分の世界にだけ浸るのでもなく、チェロとヴァイオリンの音に合わせつつも、冷静に、きっちり自己主張していく。
 こんな演奏ができるのも熟年トリオだからだろう。

 当日はコンサート終了後、CDの販売もあり、3人が盤面にそれぞれサインしてくれるというサービス。
「八木節」と「ミストレル」2枚のCDを買い、私もサインしてもらった。

 その後、主催者から懇親会に誘ってもらったので、予定外の行動だったが喜んで参加。
 テーブルを囲みながら北住、木野、小川の3氏とそれぞれ話し、上記の「恋愛関係」のことを話すと「私は女ですか」と太鼓腹を揺すりながら木野さんが豪快に笑っていた。
 演奏中の印象と最も違っていたのが木野氏で、よく喋る喋る。楽しい人だが、あんな繊細な音をこの人が弾くのかと思うと、また面白くもあり、違う楽しみ方を密かに見つけた。
 北住さんは印象通りの人で、ひと言でいえば紳士。
派手なパフォーマンスもなく、きちんと丁寧に演奏する人という印象だった。

 6時半から音楽に酔い、9時からは会話に酔い、日付が変わった頃、満足感という衣を着て家路についた。
ありがとう、トリミンストレル。


ヤン/北緯41度(スペインと中国のギター作品) ヤン/北緯41度(スペインと中国のギター作品)

汚染米転用問題、責任はどこにあるのか

2008-09-11 15:55:44 | 視点
 偽装列島日本--。
そういえるほど、ここ数年食の分野での偽装が相次いでいる。
賞味期限の変更、ウナギやアサリの産地偽装、肉の偽装など数え上げればきりがない。
と書いている最中にも、神奈川県内のスーパーに出店している、横浜市の鮮魚販売業が刺し身などの消費期限を3年前から改竄(かいざん)していたというニュースが流れてきた(刺し身の消費期限改竄はちょっと恐ろしい)。
 しかし、悪質性と広がりという意味では今回の農薬、発ガン性カビに汚染された事故米の食用転売がワーストトップだろう。

(「事故米」という言葉は事の本質を正確に伝えていないと思うので、以下「汚染米」と記す)

 まず今回の問題を振り返ってみよう。
1.食用に適さないとされた汚染米を三笠フーズが食用に転売していた。
2.今回の汚染米からは農薬成分のメタミドホスや、カビから発生し発ガン性が指摘されている毒素、アフラトキシンB1が検出されている。
3.転売先に九州の焼酎メーカーや、米菓、和菓子メーカーが含まれていた。
4.三笠フーズは汚染米の転売を少なくとも10年前から行っていた。
5.汚染米を転売していたのは三笠フーズだけではなく、ほかに複数の業者も行っているらしい。複数というのがどの程度なのかは分からないが、恐らく2、3社ではないだろう。この点は時間とともに明らかになってくると思う。

 こう見てくるだけでもスゴイが、問題は三笠フーズの摘発だけで終わりそうにないことだ。
むしろ、この問題はこれからさらに広がりを見せるに違いない。
 そういう意味では・・・全文を読む


インキュベーション施設(レンタルオフィス)「ARI Flap Stage」

中小企業の経営者に必要なものは何か

2008-09-09 10:33:18 | 視点
 成功者に見習え!
こうすれば中小企業は成功する!
中小企業の経営者に必要なものは何だ!

 週刊誌、経済誌の見出し風に書けばこうなりそうなのが、9月の勉強会のタイトルです。

 実際、今月はしっかり勉強してもらいたいと思いますし、多くのヒントをもらえるはずです。
まさに「目から鱗」の話が一杯あります。

 伸びる企業と伸びない企業の違いはひとえに経営者にかかっています。
勉強する経営者は伸びるし、忙しい、時間がないと年中言いながら勉強もしない経
営者が伸びるはずはありません。
 先週、今回講演をお願いした篠原社長と打ち合わせがてら3人で食事をしながら色々話をしましたが、実に勉強になりました。
何が楽しいといって仕事ができる人、頑張っている人、能力がある人との会話ほど楽しいものはありません。
同席された某社社長にも喜んで頂きました。

 ぜひ皆さんにも13日(土)は勉強し、楽しんで頂きたいと思います。
万障繰り合わせてご参加下さい。

      --リエゾン九州 9月例会--

●日 時:9月13日(土) 13:30 ~ 17:00

●場 所:九州大学西新プラザ(早良区西新2-16 tel 092-831-8104)
        博多駅、天神方面からは地下鉄「姪浜」行きで
        「西新」下車、7番出口より徒歩10分

●内 容:
1.勉強会

  「なぜ私は下請けを脱し、メーカーになれたのか
     ~中小企業の経営者に必要なものは~」


   講師:第一施設工業・篠原 統社長

    同社を最初に有名にしたのは世界最速のリフターを作ったことです。
   次にクリーンルーム内で稼働するリフターを作り、同リフターはいまや
   世界の90%超のシェアを誇っています。
    そんな同社も最初はエレベーターの据え付け、保守点検をする下請け。
   それがいまでは世界を代表する大手メーカーでも「Daiichi」を
   知らない人がないほどの有名メーカーです。

    懇親会にも参加されますので、皆さんも懇親会まで参加して、
   中小企業成功の秘訣をしっかり聞き出してください。

2.発表企業
  「アジアツーリストポータルサイト(外国人向け観光ポータルサイト)の事業化について」

   発表者:(株)ユウシステム社長・入江英也 氏


EIZOダイレクト

変化に対応していくものが勝つ

2008-09-06 00:06:01 | 視点
 オリンピックが終わってからオリンピック絡みの話というのもなんだが、今回のオリンピックは色々と面白かった。
 男子100mで世界記録・金メダルを獲得したジャマイカの選手、ボルトの余裕ある走りも面白かったし、アシスタントの中国美女群にも目を奪われたが、興味深かったのは判定基準が変わったことと、それに対する反応だった。
 敗因をストライクゾーンや試合時間の違いなどに求めて言い訳をした野球、技の難易度が高得点に繋がり、2度ミスをしたにもかかわらず銀メダルを獲得した体操、1本勝ちにこだわった柔道と勝つことにこだわったJUDO等々。

「柔道」から「JUDO」、「ジャケット・レスリング」に

 なかでも対照的だったのが柔道の谷本歩美選手と石井慧(さとし)選手の試合ぶりだった。
 1本勝ちにこだわり、最後まで1本勝ちで勝利し、金メダルを獲得した谷本選手は見事というほかないが、それ以上に目を奪われたのは彼女の礼儀正しさだった。
 気付いた人も多いと思うが、ほとんどの選手は対戦が終わるとくるりと向きを変えて後ろに行き、退場前に再度向かい合って一礼をしているが、谷本選手は違った。
彼女は向かい合ったまま後ずさりをして一礼をするのだった。
この姿が1本勝ち以上に印象的で、「日本の柔道」の原点を見ている気がした。

 石井選手も1本勝ちで決勝まで進んだが、決勝戦は優勢を保ち、相手に指導が入るとそのまま逃げ切るように勝って、金メダルを獲得した。

 いま日本の柔道界を取り巻く環境は非常に厳しい。
「柔道」は世界で孤立しているといっていい状態なのだ。
最初は柔道着の色で敗れた。
しかし、白一色から白と青になったお陰で勝敗が分かりやすくなったのは否めない。
次は国際柔道連盟に日本人理事がいなくなり、日本の考えを反映できない。

 なぜ、そうなったのか。

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面白くなってきた自民党総裁選

2008-09-04 19:16:44 | 視点
 福田さんに欠けていたのは理念と熱意である。
小泉さんは郵政民営化をするという理念と情熱があった。
ただ、それしか頭になく、総合的な政治力は欠けていたが。
次に首相になった安倍さんはひと言でいえばお坊ちゃん。
それでもお坊ちゃん的な「これが欲しい」という情熱はあった。

 ところが、福田さんにはこれらがなかった。
だから、窮地に立った時、簡単に諦めてしまう。
見た目からいうと最も1国の首相らしい恰幅、歩き方だったのだが・・・。
 結局、何もせずに終わった、というか、公明党の主張にズルズル引きずられ、旧体制の復活を許し、自らの主張を表現することさえしなかった。
 そういう意味では歴代首相の中で最も罪深いかもしれない。

 さて、福田の次は麻生幹事長ですんなり決まりかと思われたが、そうはいかないようだ。
 ここにきてやっと非麻生の動きが本価格化してきた。
意欲を見せているのが目立ちたがり屋の小池氏、若手代表の石原伸晃氏、河野太郎氏、谷垣禎一氏。
 では、この中で誰が実際に立候補を表明するか(推薦人20人を集められるか)というと、まず河野氏は麻生派所属であることから派内で推薦人はまず集められない。
となると派閥横断的に推薦人を集めなければならないが、まず無理だろう。
 次に谷垣禎一氏だが、彼は先般古賀派と合併し、新古賀派のNO2、代表世話人になりはしたものの、旧古賀派の中に谷垣氏を総裁候補に担ぐことに強固に反対する勢力がいる。
 そのため派を挙げて結束というわけにいかず、結局20人の推薦人を集められないだろう。
 石原氏は山崎派だが、同派は最近一枚岩といかず、派を挙げて誰かを推すという雰囲気ではない。
 結局彼も20人の推薦人が集められず出馬断念だろう。

 さて、最も早くから出馬に意欲を見せている小池氏である。
非麻生の候補者が他にいなければ小池氏が立候補できる可能性は大きいと思われるが、ここにきて立候補を明言する人物が現れたから、小池氏の立場は非常に微妙になってきた。

 出馬を明言したのは与謝野馨氏である。
すでに推薦人20人を集めたとのこと。
彼は無派閥という弱みはあるものの、非麻生派にとって政策的にも最もまとまりやすいに違いない。
 健康面で若干の不安はあったものの、それも最近は大丈夫ということだし、恐らく麻生、与謝野氏の一騎打ちになるのではなかろうか。

 顔相的に言えば口が歪んだ麻生氏よりは与謝野氏の方が見てくれはいいが、さて自民党はどちらを選ぶか。
 自民党総裁選が面白くなってきそうなので、福田さんのある種の思惑通りに民主党の存在が霞んできだした。


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またか、サプライズ辞任

2008-09-02 01:40:35 | 視点
 1日午後9時半前、TVが突然番組を中断し、「9時半に福田首相の緊急記者会見があるようです」と報じ、画面が切り替わると、もう辞任すると福田首相が喋っていた。

 またもやサプライズ辞任だ。
辞任の弁を聞きながら、これはデジャブーだと感じた。
そう、同じような光景と同じような説明を、ついこの間見たばかりだった。
どちらも「小沢さんが話し合いに応じようとしない」と恨めしげに言った。

 安倍さんが辞任表明したのは9月12日。
福田首相が辞任表明したのは9月1日。
首相在任期間は安倍さんが365日、福田首相は342日。
安倍よりは1日でも長くと思っていた福田首相だが、逆に23日も短いという屈辱的な退陣になった。

 記者から「安倍前首相も唐突に政権を投げ出したが、福田首相も同じではないか」と質問されると「安倍前首相のケースとは違う。安倍前首相は健康の問題があった。私は特別な問題はない」と答えたのが印象的だった。
 恐らく、私は政治的空白を作らないように配慮して、この時期に辞任表明したので、所信表明演説2日後に辞任表明した安倍と一緒にするな、と言いたかったのではないだろうか。

 それにしてもこの国の首相はなぜこうも簡単に政権を投げ出すのだろうか。
信念があるなら、ボロボロになるまでやってみたらどうだ。
まあ、2世議員にそれを望むのは無理か。

トリオミンストレルのコンサートに行こう。

2008-09-01 08:35:33 | 視点
 ひよこ農園をやっている知人の明石さんが主催のトリオ ミンストレルのコンサートが今年も開催されます。
トリオミンストレルは全国的に有名な熟年トリオで、演奏会を各地で開いています。
福岡でも10年前から毎年演奏会を開いています。
私も過去数回聴きに行ったことがありますが、結構楽しめます。

 音楽に門外漢の私が言うのも変ですが、
トリオ・ミンストレルの演奏は「繊細かつ大胆で、うっとりするような美しい音色」というのが一般的な評価のようです。
大人がくつろいで楽しめる演奏会ではないでしょうか。

 トリオの結成は1993年、「りべーろとまり村コンサート」(四日市)で。
「ミンストレル」という名称は、「吟遊詩人(menestrel)」、「南仏プロバンス地方に吹く風(mistral)」という2つの意味を込めて命名されたそうです。

 今回も札幌、福岡、東京、大阪の順で公演します。

◆演奏者
  小川剛一郎(チェロ)
  北住 淳(ピアノ)
  木野雅之(ヴァイオリン)

◆演奏曲目
  ドビュッシー:ミンストレル
  リムスキー・コルサコフ:ピアノトリオハ短調
  ピアソラ:コラール
  ドヴォルザーク:ピアノトリオ「ドゥムスキー」作品90

◆日 時:9月18日(木)18:30開演(18:00開場)

◆場 所:福岡市あいれふホール(tel 092-751-2827 最寄り駅:地下鉄赤坂駅)

◆入場料:前売券3000円 一般券3500円

◆申し込み先
  メール:chizuko@akashi-photo.com
     (チケットを郵送しますから住所、氏名、電話番号明記して下さい)
  TEL092-862-2351
      FAX865-9368アカシ写心館Photo Studio Vitamin

 収益金の一部は知的障害者支援センターおおほり苑に寄付されています。
 ぜひ、多くの方に参加していただきたいと思います。


 <個人的な感想>
 最近、演奏者や指揮者の顔(指揮者の場合は後ろ姿だが)を観察するのを楽しみにしています。
 チェリストの小川剛一郎さんは自分の音にひたすら酔いしれているような表情を見せ、見ていてなかなか面白いと昨年感じました。
 今年は機知に溢れた音楽を奏でる木野雅之さんのバイオリンに耳を傾けてみたいと思っています。


【CD】木野雅之(ヴァイオリン)/江崎昌子(ピアノ)/ナチュラリー/国OVCL-00046 A/A