栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

この頃ちょっとおかしい、行政の対応(1)

2009-04-08 18:52:37 | 視点
 最近、行政のやり方に疑問を感じることが多い。
特に行政のトップにいる人達がまともな感覚、バランス感覚をなくしている(最初から持ち合わせていない)のではないかと疑う。

 「100年に一度の不況」(とマスコミが煽る)だから、思い切った財政出動が必要なのは認める。
そのためにはトップダウンで早急に決める必要があるだろう。
そのことも認める。
だからといって一部業界や企業に肩入れするようなこと、税金の偏った使い方が許されていいはずがない。

 さらに悪いことに優秀な行政官達も小泉改革以来すっかり自信をなくし、自らの組織と自分の身を守ることだけに汲々としだした。そのことがさらに行政のやり方をおかしくしている。

 例えば生活給付金という名のバラマキや、土日祝日は高速道路をどこまで走っても上限1000円(以下「1000円高速」と記す)に値下げはおかしな制度である。

 なかでも変なのは「1000円高速」。
これは二重におかしい。
 まず、なぜETC装備車に限り、高速自動車道の通行料が割り引かれるのか。

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