栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

現場任せのOJTでは役に立たない

2013-02-25 11:34:07 | 視点
リーダーの育成システムが必要

 ベテランとリーダーは別である。
ところが日本ではこの2つを混同して考える「文化」がある。
スポーツの世界では特にそうだ。
「名選手必ずしも名監督ならず」とはよく言われるが、この言葉は日本のスポーツ界では常に無視されてきた。
指導方法も指導力もない人が、現役時代に有名選手だったというだけで、引退後に監督やコーチ、親方になる。
中にはコーチも経験せず、現役引退後いきなり監督になる人もいる。
当然、リーダーシップ教育などは受けてない。
だから、勢い自分の過去の経験に頼ることになる。

 スポーツ理論の代わりに精神論が唱えられ、精神を高揚させるため「愛のムチ」とう名の鉄拳、竹刀に頼ることになる。
その結果、一時的にでも勝てば、指導方法がよかったと思い込み、その方法を続ける

    (中 略)

現場任せのOJTでは役に立たない

 リーダー育成システムがないのはなにもスポーツ界に限ったことではなく、ビジネスの世界でも同じだ。
入社直後こそ数日の新人教育を行うものの、その後は現場で具体的な仕事をしながら覚えていくOJT教育任せ。
 かつては年功序列制度で少しずつ経験を積み役職が上がり、その役職に相応しいリーダーシップを身に付けていくことができたが、現在はリーダーシップを身に着ける間がない

    (中 略)


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あだち珈琲が天神にやってきた。

2013-02-22 21:44:14 | 視点
 あだち珈琲(本店・大川市、支店・久留米市)が2月22日から福岡市天神にコーヒースタンドを常設していますので、寄ってみませんか。
いままでは大川か久留米の店に寄るか、同社の通販で買うしかなかったおいしいコーヒーが天神でも飲めますよ。

 場所は天神ソラリアプラザ6Fの「ちくご元気計画ショールーム」内。
「ちくご元気計画」は筑後の地域おこしで、その1つとして天神にパイロットショップをオープンしたので、その一角に出店するよう同社に声が掛けられたようです。
 期間は来年2014年1月31日までの約1年。
 営業時間は10:00~20:00

 あだち珈琲が扱っているのは「スペシャルティコーヒー」と呼ばれるトップクラスのコーヒーです。
これらは産地や品種、生産方法などによりそれぞれ特徴があり、際立ったおいしさを持っています。
 店主の安達氏はこうしたコーヒーを仕入れるため産地まで行き、農園を見、審査会に参加し、仕入れています。
2012年はグアテマラでCOE(カップ・オブ・エクセレンス)審査会が開催され、それに参加するなど、コーヒーに愛情を持ち、また品質にこだわっています。

 私が彼を評価するのは自分のビジネスのためだけを考えてコーヒーを販売しているのではないということです。
恐らく何度か現地を訪問するようになり、徐々に彼の中である考えが固まってきたのだろうと思いますが、わたしはそうした考えを支持します。

 それはパートナーシップということです。
コーヒー豆を買い付けるだけでいいのか。
生産者自身が豊かになる手伝いをすることも必要ではないか。
そのためには値切るだけ値切って買うのではなく、適正価格で買いたい。
(このことが彼らに誇りを持ってもらうことにつながります)
それだけでなく託児所建築等の寄付をしたり、肥料を買ったり人件費等の運転資金を時には先払いしたりという形で産地の応援もしています。

 あだち珈琲のコーヒー豆を買い、同店でコーヒーを飲むことで、そのことを少しでも感じて下さい。
 コーヒーは本当においしいですが、そういうことも感じることでさらにコーヒーがおいしく飲めるはずです。

 あだち珈琲の下記HPでコーヒー豆の通信販売もしています。
  http://www.adachicoffee.com





リーダーの育成システムが必要

2013-02-21 21:47:38 | 視点
リーダーシップとは何か

 今から1年前の2012年5月、新聞紙面に北アルプスで8人の遭難事故死が報じられた。

その内6人が福岡県人だったから、福岡では記憶している人も多いのではないか。

 白馬岳で遭難した6人の内5人は医師で、年齢は60~70代。

遭難時の服装は手袋非着用。衣類は綿ズボンにTシャツ、ジャンパー姿という比較的軽装だった。

 これだけ見れば、登山経験の少ない高齢者の安易な登山と判断するだろう。

しかし、ライトダウンジャケットや簡易テントなども持っており、

メンバーの中には山登りのベテランもいたと聞けば、素人の無謀登山と退けるわけにはいかない。

では、ダウンジャケットを着込んだり、テントを張る間もなく遭難してしまったのだろうか。

 別の見方もある。

         (中 略)


ベテランが陥りやすい罠

 怖いのはベテランであるが故に陥るミスだ。

リーダーシップと経験値は本来イコールではないが、往々にしてそれらは

同じように考えられている。特に日本では。

そのためベテランがリーダーになることが多く、そのことが問題を引き起こすことがある。

 ベテラン(経験者)が力とするのは困難を乗り越えてきた自らの経験である


         (中 略)



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NEC Direct(NECダイレクト)


撤退する勇気が必要

2013-02-15 00:21:05 | 視点
 2013年1月、クルム伊達公子が全豪テニスで3回戦まで進出した。

42歳で3回戦まで進出したのは1968年のオープン化(プロ解禁)以降では大会女子最年長記録らしい。

 「グランドスラムで勝てたというのは、大きな1勝であることに間違いない。

でも、それよりも怪我がなく体の調子が良く、テニスもいい状態でグランドスラムに入れた」とクルム伊達。

「できるだけ小さい怪我の状態に留めておいて、大きな怪我にならないようにすることが大事」で、

「プレーしない勇気」こそが必要だ

 この言葉は非常に暗示的であり、また大いに考えさせられる。

「怪我」をリスク、アクシデント、クレームという言葉に置き換えれば、あらゆる所で当てはまるからだ。

 では、「プレーしない勇気」とは何か


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