民主党代表選、低レベルな対立を作り煽るマスメディアの酷さ

 毎度のこととはいえ、相変わらずマスメディアの報道は酷い。
報道番組なのに娯楽番組のように興味半分で取り上げている。
それだけならまだいいが、世論を一定の方向に誘導する役割を果たすだけに恐ろしい。
今回の民主党代表選のことである。
実質、次の首相選びと同じなのに政策や理念を聞かず、あろうことか、好きか嫌いか、○か×で答えてくれと5人の立候補者に質問している。
夕方6時から放映された「真相報道バンキシャ!」なる番組である。

「小沢さんが好きか嫌いか○×で答えてください」
司会の某氏(名前は知らない)の最初の質問である。
あまりにも失礼だ。
私が立候補者で、もしその場にいれば、「そんなくだらない質問をするために呼んだのなら失礼する」と憤然とイスを蹴って退場しただろう。
芸能番組でも料理番組でもなく、曲がりなりにも「バンキシャ!」と名前が付いているくらいだから、一応は報道番組のはずだ。
それなのにこの低レベルな質問!
立候補者の方も方だ。
誰一人怒るわけでなく、○を揚げたり揚げなかったり。
政治は誰かを好きとか嫌いでするものではない。
にもかかわらず、こうした好き、嫌いの質問が出るようになった元は菅直人氏がそのような次元で党内政治を行ったからだ。

 大体、「小沢支配」「小沢悪人」説を創造し、その対立軸で煽ってきたのは日本のマスメディア(海外メディアの対応は違うから、ここでは敢えて「日本の」という接頭語を付けた)である。
なぜ、そこまで「小沢悪人説」を流布しなければならないのか。
答えは簡単だ。
小沢氏の政治改革で自分達が不都合を被るからだ。

 今回の選挙の対立軸は「脱小沢」「親小沢」なんかではないはず。
「この国の将来をどうするのか」ということこそ問われなければならない。
なのに、そういうことは全く聞かない、聞こうとしない。
いい加減にしろと言いたい。
民主党政権の公約も財源がないから、撤回するのが当たり前だ、という論調が目立つが、果たして本当か。
民主党の公約を撤回しろというのは自民党政治に戻せと言うのと同じだ。

 管政権がやったことは自民党政治に戻したことだけなのに、マスメディアはそこを一切突かない。
官僚の天下り防止も、事業仕分けの徹底実施も、公務員制度改革も、何も行われていない。
そういう問題を突かずに、復旧・復興のために「大連立」を煽り、財源不足を理由に民主党の看板製作の撤回を迫るマスメディアって一体何だろう。
彼らは戦前、この国が戦争に突き進んで行った時に、軍部と一緒になって国民を煽ったことを忘れたのだろうか。
今回も同じ事をしているというのに。
だから「マスメディアは信用できない」とネットなどで言われるのだ。
しっかりしろ!
自らの力と影響力を自覚し、きちんとした報道をすれば、既存媒体に視聴者・読者も帰ってくるだろう。
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岡山の技術:村で起業した、精密加工が特徴の粟倉電機製作所

 いまどき村に本社がある企業は珍しいに違いない。

それも登記上そこに本社を置いているだけでなく、実際に稼動しているとなると。

しかも売上高5億5000万円と聞けば、なおさらだろう。

事業内容は精密加工。

そんな企業が岡山県、鳥取県、兵庫県の県境、岡山県北東にある。

社名は株式会社粟倉電機製作所。

同社の社長、森安正昭氏の経歴はほんの少しだけ変わっている・・・


          (以下略)



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「熱血弁護士の事件ファイル1・企業再生編」

 7月下旬のある日、萬年総合法律事務所の所長、萬年浩雄弁護士から宅配便で書籍が届いた。
本のタイトルは「熱血弁護士の事件ファイルⅠ・企業再生編」(三和書籍、1700円)。
萬年弁護士の最新本だ。

 萬年弁護士が熱血なのはよく承知しているし、その通りだと常日頃感じているが、それでもなお、60代で「熱血」と表現されることに少し面映さを感じるのではないだろうかと勝手に思ったからである。
「熱血」という言葉が似合う年代は少し過ぎたような感じがする。
 恐らく出版社側が付けたタイトルだろうとは思うが、では、私ならこの本にどんなタイトルを付けるか、萬年弁護士をどう表現するか。そんなことをあれこれ考えながらページをめくっていった。

 読み始めると、実に面白い。
面白さの理由はこの本がある一つの題材、負債総額約160億円を抱えた企業の再生実例を取り扱っているからである。

 この企業、本書ではA商事と表現されているが、どうも熊本県八代市でパチンコホールを数店経営している会社のようだ。
そこの2代目若社長(29歳)が萬年弁護士の所に相談に来るところから物語は始まる。

 内容を調べ、情報収集した結果、友人・知人弁護士を含め関係者が全員「面倒な事件だから、受任するな」と口を揃えるので、萬年弁護士も依頼を断ることにした。

そこで依頼主の若社長を呼んで受任を断る。
すると若社長が「先生、お願いしているのは経営者である自分のためではなく、従業員の雇用確保のためなんです。
田舎のパチンコ店の従業員では再就職は無理です。どうか引き受けて下さい」と涙を浮かべて懇願する。
 その姿勢に感動し、彼は受任を引き受け、A商事の再建に着手。
それから10年、同社は見事に自主再建を・・・・


          (以下略)



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Nikon D7000 カメラ内のホコリと思われたものの正体

 昨年末に購入したNikon D7000で撮影した写真に黒い点が映り込むことに気付いたのが今春。
ローパスフィルターにホコリが付着しているのだろうと思い、ブロワーで掃除したが取れずに、
メーカーへクリーニングに2度も出し、3度目はとうとう分解掃除をすることになったことは前回書いた。
カメラは東京送りになり、そこで本格的に点検、クリーニングを終えたカメラが返ってきた。
クリーニングに持ち込んだのは博多駅前にあるニコンの福岡サービスセンター。
保証期間中なのでクリーニングはもちろん無料だが、感心したのは修理が終わったカメラの受取方法。
「わざわざ駅前まで受け取りに来られるのも時間がかかるでしょうから、宅配便で配達という方法も
ありますがいかがいたしましょうか」
 と男性社員から言われたことだ。
宅配便配送なら手元に届くのは1日後になるが、その方が手間いらずなので宅配便で送ってもらうことにした。


 さて、届いた包みを開け、まず見たのは納品書の処置内容。
ローパスフィルターを掃除しました、程度のことしか書かれてないだろうなと思いつつ読んでみると
「ローパスフィルター油飛びのため関連部品を交換の上、清掃しました」
と記されてあった。


 ホコリがカメラ内部に入り、それが映り込んでいた程度のことではなく、「油飛び」がしていたというのだ。
これでは何度クリーニングしても取れなかったはずである。
しかも黒い点の映る数があまりにも多すぎたこともこれで合点いった。
「どうせホコリだろう」
当初、こちらもニコンサービスもその程度にしか考えていなかった。
発売半年ぐらいでカメラ内にホコリが入るのは、外で雑なレンズ交換を何度もしているに違いない。
2度目に持ち込んだ時はそのようなニュアンスの言われ方さえした。
まあ、普通に考えればそうだ。
誰も製造段階で部品に油が付いていた、しかも、そのチェックができていなかったなどとは考えてないから。


 ただ、怖いのは、こうした現象に気付くのが遅れることだ。
よほど神経質な人でない限り、買ってすぐいろんな機能やいろんなチェックをしないだろう。
私などは案外ズボラだから少々のことは気にせず使っている。
結果、不具合を発見した時、メーカーの保証期限1年が過ぎていて、それ以降は有償修理ということになりかねない。
今回の場合でも、保証期間が過ぎていれば有償修理で、部品交換もしているから多少高くついたかもしれない。


 ところで、今回の事で分かったことがある。
3回目の持ち込みの前にカメラのキタムラに持って行き相談してみた。
キタムラの5年保証に入っていたから。
しかし、キタムラの5年保証にはカメラ内のホコリ掃除は対象外で、有償だということ。
キタムラの修理はメーカーに出すのではなく、契約している修理店にまず出すということ。
キタムラ経由でメーカーに行くのかと思っていたが、そうではなかったのだ。






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初期ロットは買うものではない。


 あまり噂は信じないようにしているが、それでも噂が当たることもある。
最近、そのことを痛感した。
時には噂も信じてみるべきだと。
噂の相手は人ではなく、機械だが。

 昨年末に発売間もないニコンのデジタル一眼カメラD7000を買った。
ところが、このカメラの調子が悪い。
画像に小さな黒い点が写るのだ。
それも1つではなくいくつも。

 これはカメラ内のイメージセンサーにホコリが付着し、それが画像に映り込むた
めに起きる現象で、イメージセンサー(ローパスフィルター)をクリーニングすれ
ば大抵は取れる。
 ところでなぜ、ホコリの付着に気付いたかだが、カメラを縦位置で青空を背景に
した画像を見た時に、画像の端の方に黒い点がいくつか写り込んでいた。
 通常はカメラを横位置に構えるため右端の方にも景色が写っている。
そのためいままでも黒い点が写っていたのだろうが、景色で黒い点に気付かなかっ
たのだ。

 自分でホコリ取りをやっても取れなかったのでメーカーに持ち込みクリーニング
してもらった。
これで取れたと思っていた。
ところが1カ月後、やはり同じ箇所辺りにホコリが写り込んでいることに気付き、
再度メーカーに持ち込みクリーニング。
これで取れなかったら次は分解掃除をさせてもらいます。
メーカーからそう言われた。

 ところが3度目の正直ではないが、先月、蓮の写真を撮っていてやはり黒い点に
気付いた。
 もう分解掃除しかないな、そう思いながらまたまたメーカーに持ち込む。
福岡では対処できず東京本社に送り、分解掃除。
期間は10日間。

 さて、噂である。
初期ロットは買うな、とよく言われている。
急いで市場に出すから、ちょっとした不具合が出ることがよくあると言われる。
今回もそのパターンに近いのではないかと思っている。

 人も機械も市場に出たてはハズレもあるということだ。
少し揉まれた後の方がいいようだ。

 余談だが、2年ほど前に「カメラ、レンズ、メーカーによる違い」で純正レンズ
とレンズ専用メーカーの互換レンズの違いを、「純正レンズのほうが合焦スピード
が速い」と書いたが、訂正しておきたい。
 合焦スピードは超音波モーターの採用不採用などでも起き、メーカーによる違い
というより、新しいレンズの方が合焦スピードが速い、ということが言える。

 シグマレンズとタムロンレンズでは明らかに違う箇所が1点。
レンズの重さだ。
シグマのレンズは重く、タムロンは軽量化に力を入れている。
では、どちらのレンズがいいのかというと、レンズの重さは好みで分かれるのでな
んとも言えない。
ただ軽い方が首から下げていて楽なのだけは間違いないが・・・。


デジカメオンラインフォトブック
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消えた消費者を求めて模索する小売業(3)

大量集客・大量販売から
少消費者への対応サービスに


 最近相次ぐスーパーのネット販売がマスマーケットへの対応だとすれば、過疎地やスーパー撤退後の団地など商業空白地に出店したり、移動販売を行う動きはミニマーケットへの対応といえる。

その中間に位置するのが個別宅配サービスだろう。

 私自身は「飽和時代の商品欠乏化」(栗野的視点NO.363)でも述べたように、人が買い物をする場合、単に商品を入手するということだけではなく、買い物行動を通しての情報収集やコミュニケーションという側面こそが重要だと考えている。

この点を軽視してきたのが近年の商業主義であり、その結果が、都心部や過疎地における商業空白地の出現である。

 前稿で私が「買い物難民」という言葉を批判・・・・

          (以下略)


コンビニも移動販売で
ミニマーケットに対応


 ところが最近、この分野にコンビニやスーパーが参入しつつある。
コンビニではセブン-イレブン・ジャパンとファミリーマートが今春以降相次いで移動販売を開始している。
 セブン-イレブン・ジャパンは・・・

          (以下略)


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