おはようございます!
本日は酒母の仕込を行なっています。
天吹の酒母は「高温糖化」と言われる方式を多く採用しております。
この方式を簡単に説明しますと、高温(55℃)で仕込み6時間ほど保温し維持させる事により、麹の酵素による糖化を速やかに行なうと同時に殺菌が出来る大変優れた方式です。
糖化後の酒母は栄養豊富で無菌状態、しかしながらそのまま55℃に酵母を添加すると酵母まで殺菌されてしまいますので温度を下げます。
また、栄養豊富で無菌状態ということは酵母以外の雑菌にとっても素敵な環境です。
そこで、乳酸によって酸性の環境を作ってあげれば酸性に強い酵母にとってはパラダイス!
今回の酵母は「ベゴニアの花酵母」・・・「天吹 特別純米 超辛口」の酒母になります。
9:30分に仕込みましたので6時間保温し、15:30分から冷却し酵母添加いたします。冷却、酵母添加の様子は明日にでも!
←酵母達のパラダイス!
おはようございます!
本日は麹の引込みです。
さて、蒸し上がったお米を掘り出しますが、まずここに一つ関所があり、蒸し上がったお米を計量するのです。
計量により、蒸しによってどの程度水分が増加したのかを把握します。
蒸しの良し悪し、さらには今後の麹造りの方向性を決める為にも重要な数値です。
計量された蒸米は運ばれ、サナに広げ温度ムラが無いように時々掻き混ぜながら自然に冷まします。
その日の気温、湿度、蒸上がりの状態を考慮し、目的の温度まで冷めたら麹室(ムロ)に運び入れ、一まとめにし簡単に包み込みます。
この後、麹室内で「種切り(種麹散布)」の作業になりますが、その話は次回・・・。
←良い蒸し上がりに「ぽちっ!」
おはようございます!
本日から「山田錦」の洗米です。
去年の酒米はアミロペクチンの連鎖が長く、切れにくいことから溶けにくかった。
原因としては穂が出てから2ヶ月間(9月~10月)の平均気温が高いと溶けにくい米になるようです。
また、蒸しによりアルファ化されたデンプンが元の生デンプンに戻ろうとする「老化」という現象があり、「老化」が早いお米も溶けにくい。
上記のような原因により、去年は麹ができにくく酵素力価が低かった結果、粕が多く、味わいの乏しいお酒になる傾向がありました。
このような場合すぐに判断・対応し、いかに溶かし、いかに発酵させるかが、蔵の技術力!
「老化」が早い酒米はできる限り空気にさらさないよう、素早く冷却、種麹を散布したらすぐに包み込む、掛米の「さらし」は行なわないなどの対策が必要となります。
今年の酒米は ・・・気温から見ると通常のようです。
←明日は蒸して麹造りが始まります!お楽しみに!