酒造り日記

佐賀県の天吹(あまぶき)酒造の酒造り日記

粕剥。

2007-03-31 09:47:40 | ぶちょ~

おはようございます。

今日の作業は、麹の盛り、43号留仕込、粕剥、41号搾り、濾過、焼酎蒸留などです。

今日の画像は、粕剥の様子です。
この搾り機は100段ありますので、200枚の大きな粕を剥ぎます。
この粕剥はコツさえつかめば楽に剥げるのですが、最初はちょっと難しいのです。

私が蔵に帰る前までは、粕剥し、計量し終わるまでの作業は4人で6~7時間ほどかかっていましたが、工夫により1~1.5時間まで短縮出来ました!
工夫は今後、紹介していきますね。


枝垂れ桜

2007-03-30 09:20:31 | ぶちょ~


おはようございます。

今日の作業は、粕剥、41号搾り、43号留仕込、麹の引込みなどです。

今日の画像、事務所前の「枝垂れ桜」が咲き始めました。

昨日、うちの蔵の「プレートヒーター(熱交換器)」が新しい物になりました。
今まではSUS304だったのですが、SUS316の新品にグレードアップ!
早速「火入れ」に大活躍してくれることでしょう。
大切に使って行きたいと思います。



「何も足さない、何も引かない。」

2007-03-29 08:37:17 | ぶちょ~


おはようございます。

今日の作業は、粕剥、検定、43号仲仕込、出麹、洗米、41号搾りなどです。

先日、県の大吟醸の審査があり、うちのは・・・同点もありますが、1位でした!
今年は全国新酒鑑評会連続金賞がかかっています。
金賞とれるといいな。

ここで、鑑評会の出品酒についてひとこと。
うちの場合は、搾って、滓引きしながら瓶に詰めて、火入れをしたらそのまま出品します。
何も手は加えません。
巷の噂によると、杜氏さんによっては少量の炭素を行ったり、ブレンドを行うそうですが、どうなのでしょう?
確かに、炭素もブレンドも技術なのかもしれませんが、どこまでを造りの技術と捉えていいのか悩んでしまいます。

ある、アルコール飲料メカーのコピーに「何も足さない、何も引かない、。」と言うのがありますが、私の大好きなコピーです。


搾り機。

2007-03-27 14:33:25 | ぶちょ~


こんにちは。

今日の作業は、粕剥、検定、43号添仕込、麹の盛り、麹の引込み、36号(山廃純吟)の搾り予定、瓶詰などです。

昨日の、山廃純米の出来は・・・なかなか、いいです!
しっかりとした酸があり、旨味もあります。
山廃の特徴がしっかり出てます
よかった!

そして今日は、待ちに待った「もとやん」の自信作、山廃純吟の搾り予定です。
遠心分離して、味を確認し搾ります。
搾りはいつも緊張しますね。

今日の画像は、大型の搾り機(自動圧搾機)です。
一般的に言う「ヤブタ」です。
うちのは違うメーカーのもので、「ヤブタ臭」がつかないと言う話です。
内部にある空気が入り膨らむシートがあるのですが、そのシートの素材が違います。
また、全て分解洗浄できますので、清潔に保てます。(大変ですけど・・・)

私が蔵に戻った当時、うちは暖かい気候なので、この外側に見える濾布にカビが生えたりしていました。
私のわがままで、この機械全部を冷蔵庫に入れてもらいました!
それ以来カビも生えませんし、変な臭いもしなくなりました。
社長、ありがとう!


桜!

2007-03-26 08:51:11 | ぶちょ~

おはようございます。

今日の画像は、桜です。
うちの隣の神社の桜が、ぽつりぽつりと咲いているのを発見!
春ですね~。

今日の作業は、粕剥、検定、麹の引込み、洗米、39号(山廃純米)搾り、濾過などです。

今日は、もとやんが心を込めて育てた山廃酒母の純米酒の搾りです。
酒母がとても元気だったので、醪でも元気かなと思っていたらその通り!
元気な酵母ちゃん、最終的には4℃まで品温を下げても元気一杯でした!

もれ太郎!

2007-03-25 08:00:15 | ぶちょ~


おはようございます。

今日の作業は、40号搾り、洗米、出麹などです。

今日の画像は、「もれ太郎」の愛称で「もとやんの愛機」の「中空糸フィルターの濾過機」です。

うちの特定名称酒の濾過は、搾ったお酒をこの「もれ太郎」を通して素濾過するのみです。
炭素は一切使用しません!
せっかく、麹や酵母の力を借りて造り上げた旨みを、炭素で取り矯正することはやりたくないです!
日本酒本来の姿で勝負です!


「常識ですよ!」

2007-03-24 08:31:06 | ぶちょ~


おはようございます。
今日は朝から雨が降っています。

今日の作業は、麹の盛り、粕剥、検定、粕取焼酎仕込み、酒袋洗い、濾過などです。

今日の画像は、搾り機の洗浄の様子です。
うちでは、搾り機は使用前、使用後に全て分解洗浄殺菌します。
この搾り機、内部はオールステンレスなので、一つひとつのパーツが重い!
結構な重労働ですが、いつも「ヤング」が進んで請け負ってくれます。
「ヤング」えらい!
隅々まで綺麗に洗浄します。

もちろん、こういった搾り機やタンク内に入りを洗浄する際に決まりごととして、「専用の長靴」に履き替えると言った気遣いは「常識ですよ!」


スイセン!

2007-03-23 10:00:24 | ぶちょ~


おはようございます。

今日の作業は、42号留仕込、麹の引込み、粕剥、検定、粕取焼酎仕込み、33号(純米吟醸雄町)搾り、瓶詰、濾過などです。

純米吟醸などの小仕込の槽積みが連続してありますので、背筋が筋肉痛ですが、達成感もあり、まだまだ頑張れます!

今日の画像は、蔵の事務所の前の梅の木の下に水仙?が咲いているのを見つけました!

今日は県の工業試験場の先生がお見えになります。
今年の大吟醸の評価やいかに?


パストクーラー

2007-03-22 15:08:37 | ぶちょ~


こんにちは。

今日の作業は、42号仲仕込、洗米、出麹、粕剥、検定、粕取焼酎仕込、34号(純米吟醸山田錦)搾り、瓶詰などです。
今日の作業はかなりハードで、午前中は皆、走り回っていました。

今日の画像は、瓶詰の「パストクーラー」です。
この「パストクーラー」は、65℃で殺菌され、瓶に詰められ、打栓された後に、水を噴きかけ、お酒の温度を下げる装置です。
65℃で瓶詰されたお酒が、この「パストクーラー」を通る事により30℃位まで冷やされるのです。
原理は気化熱を利用しているのかな?調べておきます。
日本酒は、温度が高いほど熟成及び劣化します。
ましてや、65℃で置いておけば、室温まで冷えるのに数日かかります。
この数日で、室温の数ヶ月分の熟成をしてしまうかもしれません。
頑張って造ったお酒ですので、大切に大切に扱います。