くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

北朝鮮軍が韓国側を砲撃!?

2010年11月23日 | Weblog
今のところ、原因、詳細は不明。

韓国軍の演習に反応したとの見方も。

あるいは、究極の瀬戸際外交ということか?

砲撃・交戦となってはもはや瀬戸際ではない? いや、いや、平壌は周辺諸国の足元を見ているのかもしれない。

中国の経済的影響力しいては政治的影響力が強まっているとはいえ、それは限定的なものだ。そもそも、昔から中国の北に対する影響力は知れている。「血で結ばれた」とはいうが、全体的に見れば、相互不信には相当なものがらい、センチな関係というよりは互いに不即不離の利害関係に絡め取られたくされ縁、狸と狐の化かし合いが、両国関係の本質なのだ。

確かに中国が北の側につくという可能性はゼロとは言えないが、今のところ、北のケツを持つ、みたいなことを中国がするわけもなく、そんな事をして軍事衝突の局地解決の可能性を放棄すれば、それが自らの身に火の粉が降りかかり、単なるやけどではすまなくなるのかもしれないのだ。

韓国も意を決して第2次朝鮮戦争にのぞむ等という意気地など今のところ持ち合わせていない。好調と言われる経済を犠牲にするはずもなく、実はその経済は相変わらず脆弱なもので、半島有事がなくとも世界情勢の変転いかんではどうなるかわからないのだ。

米国も、イラクもいまだ片付かず、アフガンは英国、ソ連の二の舞、三の舞いの泥沼状態であり、国内経済もいまだ明るくはない。復活したGMが日系をはじめ外国同業者の強敵になることは容易に予想できるし、長期的に見て相対的優位を失いつつも、その速度は大河の流れのごとくであり、米国は必ず復活するが、今はまだ三つ目の前線を構える余裕はない。しかも半島有事ともなれば、動員規模はイラク駐留、アフガン作戦の比ではあるまい。

日本など、言うに及ばぬ、無様である。

以上を見透かしたうえで、究極の瀬戸際をもってして、米国を交渉の席に引きづり出そうとの意図やもしれぬ。もっとも、そんなことをせねばならぬほど向うは向うで差し迫った事情があるのだろうし、いずれ死ぬ金正日にしてみれば、自分の目の黒いうちに、若い息子の立場を少しでも強化しようとするのであれば、対米関係を改善することで、国内の諸問題をも解決したいところではないのか。対米関係が片付けば、他はそれに付いてくるはずである。どこぞの国の経済制裁とやらも更に形骸化する。

米国人専門家に各施設を開陳して間もなくの今回の砲撃事件。タイミング的にもよすぎる。

では、中国はどうする。米国はどうする。

事態の悪化を両国とも望まないはずだ。が、やはりカギは米国である。米国としては直接関与は当然せず、事態の早期終息を望むに違いない。対北非難は強まるだろうし、緊張はしばらく続くが、だからといって軍事対決は選択枠に今のところあるまい。ならば、水面下なり、北の期待通りの展開を追うしかないのではないか。

もっとも、韓国世論が激して李あきひろ君がにっちもさっちも行かなくなれば、米国も苦慮することになろうが、今の韓国世論に経済を捨ててまで対決するなんて気概があるとは思えない。

ならば、対北非難と関係諸国との連携強化で弱腰ではないことをアピールするほかないのではないのか?

日本? 再び、ものの数にあらず。北からしてみれば、放っておけということだ、完全に見くびられているのだ。


以上、あくまでも、北に瀬戸際的思惑があるとしたらとの仮定での話なのだが、はてさてどうなりますやら。私は、東アジア大乱は、わが国に重大な試練と苦悩をもたらすが、いずれ歴史はそれを天祐と呼ぶことになると思うのだが・・。

国家革新の好機になる、と考えるのは甘すぎか?
















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