くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

一寸気が早いかもしれないが、総選挙は何時だろう?

2007年09月15日 | Weblog
「最後の将軍」福田総理総裁の誕生も確定したとみて良いのだろうが、次の最大の関心事は、解散・総選挙の時期ということか?

勢いに乗りたい小沢民主としては、勢いの下火にならぬうちに、できるだけ早く一気呵成に福田政権を追い込みたいのではないのか?

ただ、タイミング的にどうなのだろうかという問題も出てくる。テロ特、予算、かといって年明けになれば半ばには常会だ。ならば、年末、12月の 半ば以降か?

いやいや、何が何でもテロ特反対の、何でも何でも政局にしてしまおうというのが、小沢民主党だ。向こうさんの思惑としては、年末を待たずということではないのか?

いずれにしても、福田自民党は敗北する。敗北という言葉に語弊があるのなら、議席を大幅に減らすと言っておこう。前回で勝ち過ぎた分、減らすのは必至、不可避だ。要は、夏の参院選同様負け方、減らす議席の数をどこまで抑制できるかの問題だ。

福田政権では、ダメだろうなあ・・・。もう今からでもマズイっしょ? 安倍政権誕生の時と同じパターンの各派閥我も我もの福田支持表明。こりゃ、国民からみたら「またかの関」ですわな。まあ、一番のオマヌケは額賀の出馬断念、福田支持表明だが、福田さんも、山拓、谷垣、古賀の三派領袖と一緒に会見するってのもまずかったなあ・・。「絵」的にぜんぜんうまくない。あれじゃあ、「相変わらずの自民党」ってイメージしか国民には持たれない。今の国民traditionalな自民党なんか求めていませんから。新しい指導者でどう変わるのか、そこを見ているんですから! そこらへんのパフォーマンスを間違えると、ダメなんだろうなあ・・・、もう間違えてるけど。

加えて一寸気になっているのが、小泉氏の福田支持表明。今回出馬しなかったのは妥当な判断だと思うが、あえて福田支持する必要もあったのだろうか?麻生氏が小泉路線への批判的な立場を取るという点では、麻生支持表明なんてありえないのだろう。町村派や福田氏との旧知の関係からしても、福田支持は当然至極なのかもしれないが、自らの「影響力」というものを理由に、それが実際に有ろうがなかろうが、それを理由に、今回の総裁選では表立って態度表明しないという立場を取るというのも選択としてあったのではないのだろうか?もっとも、これは、小泉氏が福田後の政界再編を視野にいれつつ再登板の可能性を完全否定していないという前提での、今回の支持表明の良し悪しであるが、もし再登板を考えているのであれば、今国民世論に福田支持者というイメージを与えることは果たして好ましいことなのか。誕生して果たして十分な国民の支持を得られるかどうかいまだ判然としない政権担当者を、どうせ総選挙で負ける人を、場合によっては自民党政権の幕引き役をする人を支持して、それが今後の小泉氏への国民の支持にプラスにつながるとは思えない。

今後の十分あり得るシナリオとして、福田政権誕生、解散総選挙、自民敗北下野=民主党政権誕生、福田自民党総裁辞職。

そしてその後は? 敗北・下野で自民党が消えてなくなってしまうことはあるまい。分裂という可能性はあっても、自民党という看板自体が消えることはあるまい。となると、福田後の総裁は誰?という問題が出てくる。今更、山拓やら、谷垣、ましてや額賀なんてことはあるまい。となれば、結党以来の危機となるであろう状況で、残る目ぼしいコマは、麻生か、小泉かということしかないのではないのか?これ以上に党再建、国民の支持の回復という役目を担える「役者」はいまい。
ここに、今回あえて総裁選に敗れることでかえって麻生にとっての日の目というものが出てくる「可能性」があると思うのだ。ただ、その前提として今回の総裁選で出馬して福田に敗北するというプロセスが条件となるが。ただ、麻生じゃあ、役不足なんだろうなあ・・・。若く見えても年齢は小泉よりいっている。となると、やはり小泉氏の再出馬を願うしかないんだろうなあ・・。今回福田支持でミソをつけても、小泉しかいなくなる。そして小泉独裁の自民再建しかあるまい、というか、自民という看板だけを残した新しい保守政党への脱皮をはかるしかあるまい。

ただこの自民党の劇的な改組は、政界全体の再編の一コマでなくてはならない。すなわち、政権についた民主党も政権担当能力の欠如やらマスコミの手のひらを返したような攻撃でボロを出し、対外関係特に対米関係でも追い詰められ、ついには党内の不協和音が隠しおうせない状況に。その時に、表に出ない首相・党首の小沢が禍する。自分の口で大してしゃべらないくせに、表に出てこないくせに、剛腕で手練手管だものだから、余計にことをこじらせ、結局民主政権が瓦解、党自体も「壊し屋」小沢の本領発揮であえなく・・。そこに小泉自民や小泉自民からはじき出た保守系等との合従連衡、離合集散が始まるか、それとも、大連立か? 私的には一時的な救国大連立、そしてそれが当初の目的を達した後に、袂をわかち総選挙というのが理想なんですがね・・。その結果、以前よりもそれぞれの党内の純化がなされたかたちでの自民・民主の保守二大政党制に移行しないかなあと・・。二大政党制が長く続くべきシステムとは必ずしも思わないが、今のそして近い将来の日本には必要な過渡期なのではないかと思うのだ。

まあだけど、このシナリオ、甘いわな。無いわな。
コメント
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