古巣の同僚T根に連絡し、久しぶりに飲むことになった。
「サッカーW杯の感想も話したいし」。
そうか、古巣でサッカーの話題で盛り上がれる奴はもういないか。といっても、自分だって、経験者じゃないから、そんなに語れないけれど。
赤羽で約束したら、その翌日、T根と飲む同じ日に赤羽で仕事の打ち合わせが入った。電車賃を経費で落とせるじゃないか。
ただ、打ち合わせが終わって少しインターバルが空いた。まぁ . . . 本文を読む
1996年 香港。
一人のバックパッカーが高級ホテル、ペニンシュラに入ろうとしたところをドアボーイに止められた。
「お客様、そのなりではお通しすることはできません」。
短パンにTシャツ、そしてビーサンのいでたちは24歳の熊猫である。
あわよくば入れるかな。そう思っていたから、別に何とも思わなかったし、バックパッカーとして、ひとつの勲章を貰った気持ちもあった。アジアを放浪するバックパッカーは . . . 本文を読む
ホテルのチェックインまで、まだ時間があるため、近隣の施設に遊びに行くことにした。近隣といっても小淵沢の山梨県から、長野県に県をまたぐのだが。
施は富士見高原リゾートにある、天空カート。自動運転のカートに乗って、展望台まで登るというもの。たいして、期待はしていなかったが、これが結構楽しめるスポットだった。
まず、眺望が素晴らしく、空気も澄んでいた。気温はもちろん東京よりも低く、快適。自然がいっぱ . . . 本文を読む
新聞社のH部さんと約束をした。昨年10月と同じように、上野のレトロ喫茶店での待ち合わせである。去年がアメ横内にあった「王城」ならば、今年は「古城」に舞台を変えた。「古城」は台東区役所近くの地下に店を構える。「王城」は、近頃の昭和ブームみたいな流れで、若い女性客がわんさと詰めかけていたが、「古城」はそんな上ついた客は少なく、男性客の方が多いせいか、静かで落ち着いていた。
約束の時間より、少し早く着 . . . 本文を読む
「庭の湯」を出て、さぁ腹ごしらえ。実はこの日の前日まで、豊島園駅前の「香港飯店」に行こうと思っていた。ホッピーがあるし、そこそこ安い。息子を一度、この店に連れて行ったことがある。その時の感想は、「きちぃ」(きつい)だった。
前日の夜、いろいろと考えた。息子の誕生日なのだから、彼が一番楽しくなる日にしようと。風呂上がりのホッピーは格別だが、「香港飯店」はやめよう。確か、近隣に、回転寿司があったはず . . . 本文を読む
WインクのS藤さんと15時半に約束をして、出かけてみると、「小田急線が止まっていて、まだ会社に着いていない」という。小田急線て、今止まったのかなと照会してみると、30分ほど前に、もう動かなくなっていた。それならそうと、遅れる連絡を寄越せばいいのに、この人は昔きらなかなか自分から、連絡はしてこないのだ。LINEで連絡をとると、「あと1時間ほどかかる」らしい。「連絡しないですみません」と最後に謝ってき . . . 本文を読む
銭湯にカフェが併設されているなんて初めて見た。ガソリンスタンドとドトールの組み合わせなら見たことがあるし、本屋とカフェだって、今や珍しくない。けれど、銭湯との組み合わせは異色中の異色だ。しかも、併設店にありがちななんちゃって店舗ではなく、「深海」は超本格派だ。
湯上がりの人が、ほんの数秒で異空間にトリップみたいなことが、本当に起きるし、その逆もまた然り。とにかく、両者は併設しているため、異空間は . . . 本文を読む
「善の家」を出て、購入したコーヒー豆を取りに行った。最近のロースターリーは豆を買うと、コーヒーを無料で淹れてくれたりする。このお店、「マメココロ」もそうだった。だから、わざわざ焙煎してもらった豆を昼飯の後に取りに行った。食後のコーヒーは最高にうまいのだ。
お店は3階構造になっていて、3階で「召し上がってください」と言われた。エレベーターはなく、階段で3階まで上がると、実にチープな空間が広がってい . . . 本文を読む
ウイスキーを一杯ひっかけて、駅へ向かった。16時にYちゃんと会う約束があり、駅前の喫茶店に移動するのだ。白楽の駅前には2軒のカフェがあるらしい。「ドトール」と「タリーズ」。いずれもチェーン系である。大きな商店街を抱えた町だから、古い喫茶店があるかと期待したけど、駅近にはなさげだったし、雨が降っていたから、充分な探索は出来なかった。
「ドトール」に入ると、ほぼ満席だった。ただ、4人掛けテーブルに一 . . . 本文を読む
午前中に大門で仕事をし、午後は田町へ。
「何時でもいいですよ」という先方に対して、敢えて15時半でお願いした。田町で15時半。賢明な読者の方なら、察していただけると思う。
そう、あの店に行きたいから。
ただ、それだと約2時間ほど無為に過ごしてしまうことになる。そこで、湯島の取引先にアポイントを取ろうと数日前からI田さんに連絡をとっていたのだが、結局折り返しの連絡はなく、この日が来た。結論から . . . 本文を読む