ホテルのチェックインまで、まだ時間があるため、近隣の施設に遊びに行くことにした。近隣といっても小淵沢の山梨県から、長野県に県をまたぐのだが。
施は富士見高原リゾートにある、天空カート。自動運転のカートに乗って、展望台まで登るというもの。たいして、期待はしていなかったが、これが結構楽しめるスポットだった。
まず、眺望が素晴らしく、空気も澄んでいた。気温はもちろん東京よりも低く、快適。自然がいっぱいで、リラックスできた。日々あくせくとしているせいか、雄大な自然を前にして、気持ちが癒されているのが実感できる。おっさんになったからなのか、それは分からないが、たいした設備もない、若い時に来たら、「ショボい」と言ったであろうスポットで、自分が感激しているのが意外だった。
人に自然は必要だなと思った。歳をとったら、自然に抱かれて暮らしたいとさえ思った。
天空カートの終点の広場には、小さなカフェがあった。カフェといっても店舗の形態はなく、商品を買ったら、屋外のベンチで食すというスタイル。もちろん、それがこのスポットの一番のリソースなのなが、お店としての実態に乏しく、これがカフェか? と疑いたくもなる。近年はあらゆるルールが取り払われて、いろんな形態のものがシームレスになっているし、そういう垣根を超えたお店の最たるものとしてカフェが挙げられる。例えば、昔流行った○ーパン喫茶とか、ジャズ喫茶や歌声喫茶、最近でいえば、漫画喫茶に、猫カフェ、ふくろうカフェといったものは、ある意味、風俗として取り扱われるもので、カフェはそもそも実態としては形式のない業態ともいえる。だから、山の中腹にある、このカフェだって、立派なカフェなのだ。
そこで我々はジェラートを買った。
バニラの他、ルバーブという変わったものがあり、自分はそれを選んでみた。聞き慣れない単語だが、どうもルバーブとは茎の赤い野菜らしい。この富士見町の名産品なのかは分からないが、そのルバーブのジェラートが販売されていたので、買ってみた。
一つ400円。
そのルバーブは、酸味があり、苦味もある味で、正直おいしくない。これなら、素直にバニラにしておけばよかったと激しく後悔。100円のアイスなら、まだ「仕方ない」で済むが、400円の代物だから、もう我慢して食べるしかない。やはり、メジャーになれない野菜なんだなと思った次第。
「天空カフェ」はほろ苦い思い出になった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます