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BASEBALL馬鹿 BLOG

オレたちの「深夜特急」~インド編 ウダイプル 5 ~

2019-06-16 09:04:09 | オレたちの「深夜特急」
インドの西部にあるラジャスターン州でも、4月の終わりともなれば、5時半には明るくなってくる。わたしは起き上がり、チャイ屋を探した。バスターミナルには少しずつ、長距離バスを待つ人々が出てきた。それに合わせて、チャイ屋も出ているはずだ。 予想通り、バスターミナルの入口にチャイ屋はいて、曲芸のようにチャイを淹れていた。 「チャイを一杯」と言って2ルピーを渡すと、店のおやじは「4ルピーだ」と返した。わ . . . 本文を読む
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オレたちの「深夜特急」~インド編 ウダイプル 4 ~

2019-04-28 21:29:16 | オレたちの「深夜特急」
一体何人の物乞いが、わたしの前に現れるというのか。これでは、いくらお金があってもきりがない。わたしは、目の前に現れた母子を無視することに決め、ベンチに寝転んだまま、目を閉じることにした。しかし、母子が気になって眠れない。うっすら目を開けると、赤子を抱いた、女性は、まだわたしの前に立ち塞がっていた。よく見ると、彼女は、まだだいぶ若かった。年齢はまだ20歳くらいだろうか。肌はカサカサだが、端正な顔をし . . . 本文を読む
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オレたちの「深夜特急」~番外編 ホノルルなぅ~

2019-03-29 17:59:10 | オレたちの「深夜特急」
昨夜、ホテルのベランダに座り、ビールを飲んでいるときに不思議な飛光を見た。飛行機にしては速度が早く、流星にしては長い時間、光を放ち、飛んでいた。その光はワイキキビーチの上空を飛び、ダイヤモンドヘッド近くで消えた。少なくとも自分にはそう見えた。一体、今の空を行く物体は何だったのか。 池澤夏樹さんの小説に、「カイマナヒラの家」がある。カイマナヒラ、つまりダイヤモンドヘッドの麓にある古い家を舞台にした . . . 本文を読む
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オレたちの「深夜特急」~インド編 ウダイプル 3 ~

2019-03-24 21:13:12 | オレたちの「深夜特急」
わたしの足元に立つ老婆は、じっとこっちの様子をうかがっていた。窪んだ目の奥は悲壮な光を湛え、わたしの目を覗きこんでいる。すると彼女は右手を出し、口に運ぶジェスチャーを繰り返した。以前も、同じようは光景に出くわしたことがあった。あれはニューデリーだったか。やはり、年老いた女性がわたしに懇願した。 . . . 本文を読む
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オレたちの「深夜特急」~インド編 ウダイプル 2 ~

2019-02-24 21:28:19 | オレたちの「深夜特急」
しかし、リキシャーで10分は難儀だ。わたしは、引き返し、バスターミナルで野宿をしようと考えた。一泊分の宿代は節約できるし、ほっつき歩くリスクを避けたかった。 . . . 本文を読む
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オレたちの「深夜特急」~インド編 ウダイプル 1 ~

2019-01-23 22:31:33 | オレたちの「深夜特急」
地図を広げてみると、真っ先にウダイプルという地名が目に飛び込んできた。アジメールから南南西に位置する比較的大きな町である。地図上では近い距離に見えるが、縮尺を図ると、ざっと300kmはあるだろうか。ざっくり、東京から名古屋までの距離である。 ここに行ってみようか。 バスならば、5,6時間も走れば着いてしまうだろう。比較的短距離の移動を無意識のうちに選んでいるのは、また体調が悪くならないか、心の . . . 本文を読む
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オレたちの「深夜特急」~インド編 アジメール 6 ~

2018-12-17 17:52:20 | オレたちの「深夜特急」
プシュカルから帰り、アジメールのバスターミナルに戻ったわたしはぐったりと疲れ果てていた。この国の人たちは、必ず何か厄介な揉め事を持ちかけてくる。中国も面倒くさい国だったが、インドは、それ以上にややこしかった。 いつもの食堂で、ターリーを食べ、その帰りに、例の屋台で瓶ビールを買おうとすると、いつもあるはずのビールが見当たらない。 「ビールは売り切れかい?」 ちょっと冗談めいて、わたしが店のあん . . . 本文を読む
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オレたちの「深夜特急」~インド編 プシュカル 3 ~

2018-11-19 14:15:13 | オレたちの「深夜特急」
彼はしたり顔で、こう言った。 「お祈りの中で、そう言ったじゃないか」。 わたしは、呆れてしまった。サンスクリット語でリピートしろと言いつつ、そんな罠を仕掛けていたとは。わたしは、笑いながら、「君の言葉を復唱しただけだ」と言うと、彼は、執拗に、「自分で言ったのは、確かだろ」と凄んでみせた。 . . . 本文を読む
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オレたちの「深夜特急」~インド編 プシュカル 2 ~

2018-10-14 21:50:40 | オレたちの「深夜特急」
バスが止まり、ぞろぞろと乗客が降りていく。どうやら終点のようだ。わたしも彼らの後に続いてバスを降りた。 プシュカルは涼しかった。日射しは強かったが、アジメールに比べると、かなり過ごしやすかった。プシュカルが高地にあるからだろうか。それとも湖畔の町だからか。 地図も何も持っていないため、人々の後をただついていった。プシュカルの家屋は白亜に塗られた壁が多く目に眩しい。たった10数kmしか離れていな . . . 本文を読む
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オレたちの「深夜特急」~インド編 プシュカル 1 ~

2018-09-16 15:15:25 | オレたちの「深夜特急」
道行く人らはボロをまとった老人ばかりだった。髪は長く、多くの人らは頭頂部でひとつにまとめていた。 いや、髪だけではなく、髭も伸ばし放題である。 ははぁ、彼らがサドゥか。 . . . 本文を読む
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