井伊直弼像のある広場の下には、どうやら日本庭園があるらしく、その順路にしたがって庭園を見た。
日が傾いてきたので更に山を降りると、また記念碑を見つけた。
飯岡幸吉という歌人の歌碑である。
井伊さんから飯岡さんへ。
「いい」繋がり。
その飯岡幸吉の歌が碑に刻まれている。
「まちなかに 緑をたもつ掃部山 ましてや虫を聴く夜 たのしき」
優しい字体は、恐らく飯岡幸吉の直筆だろう。その歌 . . . 本文を読む
「太陽ホエール」を出たのが17時で、まだまだあたりは明るかったからちょっと歩いてみようと思った。桜木町駅西側を線路沿いに横浜方面へ。JR線と並行する不自然に広い通路は東急線の廃線跡である。こんな都会にもある廃線の痕跡を不思議に思いながら歩いた。
桜木町駅は開業当時、横浜駅としてオープンし、その後桜木町駅に改変された。日本で鉄道が開業した新橋ー横浜の、その駅である。鉄道開業は2022年に150 . . . 本文を読む
どういうわけか、毎年三島に行く用事がある。毎回違う仕事で。
今回はP社の仕事で、しかも宿泊。アゴアシマクラだから至れり尽くせりではある。
まずは打ち合わせ場所の貸し会議室へ向かった。
駅の南口に出て坂を下る。
毎年来ているから、ある程度の道は知っている。
坂を降りると、不思議な中洲地形の場所が現れる。駅を背に左側を歩くと、急に歩道がなくなり、困惑する。だから以前から、この場所は気になって . . . 本文を読む
「酒笑」で楽しく飲んで、さぁ帰ろうかと駅へ向かう。
高崎駅のコンコースに出た時、上野三碑のレプリカが展示されていた。
確か、前回来た時もこの展示があった。あの時は「多胡碑」を撮影したんだっけ。
今回、撮影したのは山上碑。もちろんレプリカ。
681年の建碑は大化の改新の36年後のこと。完全な形で残る石碑としては日本最古だという。建碑の目的は建立者の長利僧が母親の供養のために建てられたとい . . . 本文を読む
高崎駅に戻り、酒場を目指す。
目的地は既に決まっている。
ジャンさんがご贔屓にするお店「梅ふく」。
うろ覚えの道を進んでいくと、懐かしいアーケードが現れた。確か、あの屋根付きアーケードを進めばお店があるはずだ。
そのアーケードを前にして、なんだか墓石よりも細長い墓標のようなものを見つけた。
なんだろう。
記念碑なのか。
その石には「俳聖 村上鬼城先生 旧居跡」とある。
誰なんだ . . . 本文を読む
「富岡製糸場」に外国人観光客は皆無だった。
外国人は日本の洋には興味がないらしい。おかげで快適に見て回ることができた。つう
場内を程なく回って入場門近くに戻ってくると、一際大きな記念碑が目に入る。
明治天皇皇后、昭憲皇太后による行啓を記念した碑である。
皇太后は「富岡製糸場」操業翌年の1872年6月に訪問したという。製糸場の操業から僅か半年あまりというスピード行啓であり、しかもその前月 . . . 本文を読む
「八起家」を出て、上信電鉄へと乗り換える。
しかし、上信電鉄の改札までが遠い。視界には見えているのだが、改札は遥か向こう。200mから300mはあるだろうか。
この一本道が実に不思議な造りである。まるで上信電鉄のホームがずっと続いているように見える。何故、上信電鉄はもっとJR高崎駅寄りにホームを作らなかったのだろうか。
その長い道のりを歩いて改札を入ろうとしたが、改札は自動改札ではなかった。 . . . 本文を読む
千住大橋駅の改札をくぐった時、後ろから、「熊猫さん、熊猫さん」と呼ばれた。
この地に知り合いなどなく、何かの間違いだろうと思ったら、サラリーマン時代の同僚H田さんだった。
バイクの話しを散々して解放された。
駅を出て、歩いていると例によって記念碑を見つけた。
松尾芭蕉の句碑だった。
千住大橋は松尾芭蕉が「奥の細道」の旅をスタートさせた地として喧伝さるている。
その碑に刻まれた句。
「 . . . 本文を読む
さだまさしさんのハミングが聴こえてきそうな景色だった。今年も雪まつりには来れなかったが、ある意味、この風景も雪まつりである。
北海道大学。
ベンチに腰掛けて、「サンドリア」のサンドイッチをいただこうかと思い、北大に来てみた。けれど、ベンチなどどこにもなかった。
歩いてみた。
木の枝から雪が落ちて、舞い上がる細かい雪の粉が陽光に反射してキラキラ輝く。
雪の道を若い男女が歩くのを見た時、 . . . 本文を読む
上野駅中央口を出たとこに屹立する「あゝ上野駅」の歌碑は立派だ。
C62の機関車と集団就職の若者らが描かれたレリーフ。ライティングするための照明。石碑ではなく、赤くて重厚な鉄が碑を形成している。こんな歌碑は見たことがない。
以前からこの歌碑を画像に撮りたかったが、大概いつもホームレスが占拠していてなかなか撮影出来なかったが、この日は人がおらず、ようやく写真が撮れた。ただ、ホームレスのせいもあ . . . 本文を読む