実は今、とある有料特急列車に乗っているのだが、隣に座る若いお兄ちゃんが、突然自分の方に向き直って、「食べてもいいですか」と聞いてきた。どうやら駅弁を食べるらしい。別に断らなくてもいいのにね。
「どうぞ、どうぞ」と言っておいた。
そのお兄ちゃんが食べ始めたのが、多分「シウマイ弁当」である。あまりじろじろ見てないから分からないけど。黄色いパッケージが視界に入ってくる。
老若男女問わず、「シウマイ . . . 本文を読む
旅からの帰り道は寂しいものである。日常へ戻るタイムトンネル。いや、意気消沈してはいけない。帰りはご当地の味と酒で〆たい。
最近の駅のキオスクはご当地のもので溢れている。それも旅の帰り道の楽しみだ。箱根湯本のキオスクの店頭を眺めていると、駅弁らしきものは皆無。おにぎりはあるが、折り詰めはない。こりゃ困ったな。
どうしようなと思った、その時、小さなかまぼこを見つけた。これはちょうどいい。お、やっぱ . . . 本文を読む
〽︎あしたぁわたしはたびにでますぅ
あなたのしらないひととふたりぃ〽︎
思わず、歌いだしたい気持ちになる、旅立ちの朝。
朝8時台に新宿を出るのは「あずさ2号」だけではなく、8:11の「はこね3号」だって忘れてはならない。
平日朝の小田急線新宿駅。通勤の人たちがJRに乗り換えるためにどーっと押し寄せてくる。我々はその波にのまれないよう、端っこの自動改札で小田急線に乗り換えた。
さて、特急に . . . 本文を読む
帰りの新幹線は11:02発の「のぞみ」の指定をとっている。
「頑張れカープ赤うどん」を食べたばかりだが、約4時間の道中、飯は必要だ。新幹線ホームのお店で駅弁を物色した。駅弁屋にはいろんな種類の弁当があり、悩んだりする。自分の駅弁選びのポイントは
1.地元のもの
2.人気のもの
3.ネタになりそうなもの
である。
熟考を重ね。広島名物「あなごめし」に絞った。だが、この「あなごめし」には2 . . . 本文を読む
20:00に東京駅に戻る野暮用があったため、「福の軒」を早々に切り上げて、新幹線に乗った。本当は駅そばで、そばを食べたかったのだが、駅弁を買って、ゆっくり車内でいただくことにした。
三島駅の待合室に入ると、駅弁屋さんがあった。三島駅は何度も利用してきたが、待合室に入ったのは初めてで、駅弁屋さんがあることも知らなかった。その駅弁屋さんは、「桃中軒」だった。
売れ筋1位から5位までの駅弁がランク . . . 本文を読む
シューマイではない。シウマイである。
そこははっきりしておこう。
横浜に行ったら、必ず買う崎陽軒のシウマイ。神奈川の主要な駅に崎陽軒の売店があるからね。もし、駅になければ、買うことはないだろう。目の前に売店があるから買うんだと思う。
崎陽軒の「シウマイ弁当」には憧れがあった。常に人気駅弁の上位にランクインし、我が家では自分が不在の時にかみさんが買ってくる夕飯の定番。必然的に自分はあまり食べる . . . 本文を読む
〆のそばをいただいたし、そろそろ帰るかと駅の売店へ。もちろん、帰りの新幹線で飲む、酒の調達である。スナックは乾きものにするか、サンドイッチにしようかとあれこれ物色していると、濃い緑色の包装が美しい弁当が目に留まった。「伊豆北条寿司」と書かれている。その瞬間、あのオープニングが頭の中に響いてきた。
エヴァンコールさんのあの威勢のいいオープニング。
お弁当の横には、中身が分かる見本が置いてあった。 . . . 本文を読む
10時ちょうどのあずさに乗りこんで、まずは缶ビールのプルタブを開けた。飲みっぱなしの始まりである。
北の空に向かい、過ぎ去りし日々を缶ビールで癒す。
「いい日旅立ち」。
キオスクの「NewDays」と軽井沢ブルワリーのコラボビールらしい。まさに、この旅を祝福されているみたい。ビールはバイス。さすが軽井沢。仕込み水のおかげか、味が清明だ。
酒の肴は「鯵の押寿し」。湘南鎌倉名物、大船軒の百 . . . 本文を読む
さて、帰路に着くかなと新幹線のチケットを買った。道中、映画を観ながら帰ろうと思った。駅弁を買おうと店に並んだら、大阪のおばちゃんの一団に遭遇してやめた。何しろおばちゃんは自分が商品を選んでいるにも関わらず、無神経にも自分の前に陣取った。もうなんだか駅弁を選ぶ気力はなくなった。
駅弁屋の逆サイドにはカツサンド屋さんがあり、自分は踵を返して、その店で帰りの友を探した。
「中之島ビーフサンド」。
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気持ち的にシウマイモードだった。
多分、前日に上野駅改札横にある「崎陽軒」の前を通ったからだろう。JR新宿駅の「驛弁屋」なら、「シウマイ」もあったはずだが、南口まで行くのが難儀だったから、真っ直ぐ小田急線の乗り場まで来てしまった。出発まで、だいぶ時間があったのに。
仕方ないから小田急新宿で駅弁を買うのだが、当然小田急に「崎陽軒」は入ってない。小田急線の駅弁といえば「東華軒」なのだ。しかし188 . . . 本文を読む