三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

温かさに炊きそう

2011-11-25 10:42:07 | 食日記
〈11月15日の食事〉
朝:えんツコ堂のベーグルに、おそらくカボチャとカッテージチーズのサラダをはさんでる フルーツグラノーラ+ヨーグルト コーヒー
昼:キッシュプレート(キッシュロレーヌ、バタートースト、にんじんサラダ、サラダ) コーヒー プチデザート チーズのタルト@キッシュとタルトの店 SEKI/飯田橋
夜:お弁当(玄米ご飯、鮭の塩麹漬け焼き、卵焼き、キンピラゴボウ)

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心が折れそうなとき、訳もなく悲しい気分の時、ひとが作った温かい料理を口にして、泣きそうになったことはありませんか。
私は、ある。
というかこの昼食がまさにそんな時で、温かいキッシュにフォークを刺し入れ、頬張った瞬間、何とも言えない感情が込み上げてきたのであった。

自分で作ったものでは味わえない。
誰かと楽しく、あるいはわいわいやるときの、ひとが作った料理でも味わえない。
一人きりでふらっと立ち寄った時に、不意討ちで表れる感情。

家庭的なものへ、飢えているんだろうか。
ご家族で経営してそうではあるのだが、別段私は距離を近しくしている訳でもなく、そこまでアットホーム感を感じていないはずなのに。

って、嫌なもんですねぇ、自己憐憫。
お前は可哀想ではないぞ。
最初に「泣きそう」と打つつもりが「炊きそう」と手が動いてしまい、何だよ炊きそうって、いつ何時もお前は飯のことばっかりか、と思ったことを最後に明記しておく。

東京の東に行ったら、微笑みのパン

2011-11-25 08:52:54 | パン侍
〈11月14日の食事〉
朝:ピザトースト トーストのクリームチーズのせ(ペリカンの食パン) フルーツグラノーラ+ヨーグルト コーヒー
昼:お弁当(玄米ご飯、鶏とレンコンの酢醤油炒め、じゃがいもの甘辛、野菜の食べラー和え)
夜:麻婆豆腐丼(セブンイレブンで購入) 野菜ジュース

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パン好きを自負しているが、それでもあまりそそられない種類のパンというのはあるものだ。
ハード系やベーグルが好きな私にとっては、柔らかいパンや菓子パンがそれで、そちら方面に強いベーカリーは殆ど訪れてなかったように思う。
それでも尚、食パンとロールパンが評判の田原町「ペリカン」に行ったのは、かっぱ橋道具街に行くついでに、近いんだから寄っていくか、くらいの不純な動機であった。
そして、こんな態度で伺ったことに、心底反省しているのであった。

買ったのは、5~6個ほど入ったロールパンの袋と、小さな食パンを一斤。
食パンは歯応え別に何種類かあるようで、「もっちりしたのが好きだったら、これがおすすめですよ」と教えてもらった10cm角ほどの小さなものをチョイス。

お客さんがひっきりなしに訪れる店を後にし、人目を避けるように路地裏に。
何でも、同居人がすぐさま食べてみたいんだそうな。
先日ポム・ド・テールでベーグルを買ったときもすぐさま食べたがったし、私以上に食い意地張ってるんではないの…
でも拒まない程度には私も食い意地張ってるんである。
ロールパン、食べてみようか。

ビニールの袋をほどくと。
たちまち立ち上る、優しいバターの匂い。
先ほど店内に充満していた焼きたてパンの気配を、空気ごと持ってきたような感じだ。

ちぎって頬張る。
匂い通りの味がして、思わず頬が緩む。
生地は滑らかでもっちりと。
そしてバターの香りがとても高いのに、食べてみるとまったくもって軽いのだ。

これは美味しくて、幸せにもなるパンだ、と思った。
オシャレ系ハードパンとは逆ベクトルをいく、安心できる、ほっとする、童心をくすぐられるような。

ちなみに、さっきからバターバターとうるさいが、いいバターを適量だけ使っているのだろうと思う。
私はバターたっぷりのものを掴むと手が痒くなるという奇癖を持つのだが、全然痒くならなかったもの。

そしてこの日のトーストもまたウマい!のであった。
確かにもっちり、ロールパン同様の優しい香り。
小さい型なものだから、上にのせる具を色々いちどきに楽しめるのも嬉しい。
ま、パンをスライスするの下手だから、分厚くなっちゃうけどね…。

それほどそそられないジャンルでも、評判なら行ってみるもんだ。
大概の場合は美味しさが約束されているし、そうじゃなきゃないでそれもまた長い人生のうちの一つだ。
そう思った次第。

冷凍庫に残したロールパンでは、何かサンドイッチを作ろうと思っている。
歯触り優しいパンなのだから、ハムとか卵サラダとか、そういう昔ながらの具がいいんじゃないかな。
今から楽しみである。