三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

ラードって。牛脂って。

2011-11-20 23:54:24 | 買いました。
<11月7日の食事>
朝:カボチャマッシュサンド(ポムドテールのべーグル使用)弁当のおかずの残り 野菜スープ
昼:お弁当(玄米ご飯、にんじんしりしり、豚と野菜の塩麹いため)
夜:セブンイレブンのおでん、こんぶおにぎり クリームチーズ はちみつ黒酢ダイエット

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前回のブログのほぼ続き。
油を鍋肌に馴染ませるには動物性油脂がいいという指南があった訳だが、多少の抵抗感があったのを告白しておく。

だって、牛脂だよ、ラードだよ。
脂肪の燃焼が気になる身としては、ただでさえ油は控えめにしておきたいところに、動物性なのだ。
冷めて凝固しやすい油は、体や血管にこびりつきやすいと聞いた事があるが、二種ともまさにそれ、ではないか。
あくまで鍋に馴染ませるためのもので、後はよけるとはいっても多少は鍋に残るでしょう。
それが体に入るのか…

だがそれでも、基本をなぞりたくなってしまうのが私の性なのである。
とりあえずやってみて、何がどうなってるのか把握できたら、場合によっては植物性油脂に変えたらいいではないか。

よし、どちらかを買いにいこう。
あんまり時間なくて他の買い物はしてられないから、ピンポイントに彼らの油を買うのだ。
とスーパーマーケットに赴くも、小さめのスーパーだと置いてなかったりするんですね。
なるだけ近場で済ませたかったのだが、結局遠いけど大きなスーパーに行く事に。

ラードも牛脂も買った事がないから、売り場の見当がつかない。
けど、すきやきに付き物のイメージがあるから、肉売り場にならあるのかな。
肉売り場には、果たして10g程度のキューブ状に小分けにパッケージされた牛脂が置いてあったのだが。
「ご自由にお持ちください」と印字されている。
すなわちタダ。
今必要なのは油だけなんだけど、他に何も買わずにこれだけ持って店を出るのはさすがに抵抗がある…

ううむ、ラードはないのかな。
こういうのじゃなくて、売り物で。
もしなかったら、咄嗟に目についたものを今は要らなくても買うべきか…と覚悟していたから、マヨネーズのような容器に入ったラードが油売り場に売っていて本当によかった。

してそのラードは160円ほど。
そして牛脂はタダなのだから、彼らの油は思いの外安いのだな。

こうして手に入った油を使うようになった訳なのだが。
それを使った料理は、心なしか、いつもよりこってりしっかりした味になったような気がするのである。
いや、心なしかではないだろう。
動物性ならではの、コクが足された案配なのだろう。
つまりは美味しくて、体に悪そうなものが、それでも尚存在する理由を見知った思いだ。
ううむ、知らなかった方がいい扉を開けてしまったんじゃあ…
たかだか道具をひとつ新調しただけで、こんな複雑な気持ちでいっぱいなのであった。