三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

君とハチミツ

2011-11-09 08:49:04 | 食日記
〈10月28日の食事〉
朝:目玉焼きとアボカドのトースト フルーツグラノーラ+ヨーグルト コーヒー
昼というのだか:カロリーメイトやらソイジョイやら
夜:仕出し弁当(酢豚とザーサイの弁当でした)

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この日は長丁場の現場仕事につき、食事風景は撮らずに朝食のみ。

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「国破れて山河あり」だとか「月に負け犬」だとか、詩の本質はともかくも、そういう言葉が似合う心境の1日だったのだけど。
簡単に言えば、うちひしがれた気分で家に帰って、同居人に訥々とその有り様を語ったのだ。
話し終えたあと、雰囲気を明るく変えようと思ったのかどうなのか、「お金がなくて一番困ったときのこと」を彼がし始めた。

なんでも昔、奮発してマッキントッシュを買ってしまったせいで、お金が本当に底を突いてしまった時があったらしい。
給料日まであとちょっとというところで、残金は都内の実家への電車賃を捻出できなくなったほど。
当然食事にも事欠く。

そこで彼がとった行動というのが、友人や同僚、親にお金を借りることではなかったのだ。
題して、今家にある食糧でしのげ!である。
いやそれなら普通なのだが、問題は彼に自炊する習慣はなく、あるものがとても乏しかったこと。

まずは、レトルトカレーをご飯なしで1日一つで過ごしたらしい。
それが尽きて、最後の3日はハチミツで過ごしたらしい。
昼食の出る職場だったから平日はまだよかったが、土日の休日を挟んで、地獄をみたらしい。
ハチミツだけでは生きられないな、と悟ったそうだ。
…そりゃそうだろう。

貧乏をこじらせてとんでもない凌ぎ方をしていた話はたまに聞くが、「ティッシュをしゃぶしゃぶにしたり、マヨネーズをかけたりして食べた」という某俳優の武勇伝に匹敵する話である。
調味料でやりくりしようとしてた人達。

狙い(?)は見事に的中し、笑って明るい気分になれた。
話を聞いてくれたのも含めて、感謝、ですな。