三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

サンドウィッチ食べたい

2013-04-30 11:00:16 | パン侍
〈3月26日から3月29日の食事〉
東京メトロが出している「メトロミニッツ」というフリーペーパーが好きだ、という話を以前に書いた。
そのメトロミニッツ、3月に発行された号の特集はサンドウィッチ。
ページをめくれば、めくるめくサンドウィッチの世界、そして知らなかったお店の数々。
そうなれば、サンドウィッチ食べたいサンドウィッチ食べたいサンドウィッチ食べたい。
その欲望に駆られる形で、サンドウィッチやたらと食べた4日間であった。


26日



武蔵小山・ネモベーカリーのチキンカツサンド。
ソースたっぷり・肉厚ジューシーのチキンカツをはさむのは食パンだ。
フランススタイルのお洒落なパンが沢山並ぶ中、実に昭和の日本的サンドウィッチは意外で目立つ。
見るからに美味しそうであるが、味もまた然り。
ソースで手も唇もベッタベタにして食べる。
そんな野卑た振る舞いで食べてこそ、なお美味しいのだと思う。


27日



どこかに寄って、サンドウィッチを買うゆとりはなくて。
前日買ったネモベーカリーのバゲットを使って、サンドは手前。
中身はチーズとマスタードというシンプルな構成だ。

最近の懸念といえば、バゲットを使った硬いサンドウィッチをかじる時に、前歯が持っていかれそうになることだ。
上の前歯はメタルボンドという歯科処置を受けており、ほぼほぼイミテーション。
自分の歯は、極限まで削った頼りない支柱といった代物だ。
おかげで、「あっこれ硬いなやばいな」と感じたら、前歯ではなく犬歯のみで引きちぎる日々である。
器用っちゃ器用。


28日



この日買ったサンドウィッチは、PAULのもの。
PAULはよくいく店で、更にツナのサンドウィッチもよく買う代物。
ただし、買った店舗はいつもの神楽坂ではなく、四谷店。
今年の信条「ルーティン潰し」は忘れずに。


29日

六本木ヒルズのTSUTAYAに行く用事があった。
ならばと、遂に「けやき坂ベーカリー」へ!
行きたいと思いつつ、そして何度となく近場であるTSUTAYAに行く機会があったにも関わらず、上手くタイミングが合わなかったのだ。

買って帰ってもよかったのだが、空腹が限界を迎えて、併設のカフェでイートイン。
晴れて得ましたるのが、冒頭の写真である。
生ハムとモッツアレラを挟んだもの。
それらが贅沢に盛られたサンドウィッチが不味いものか。
美味しくいただきました。

尚、店内でいただくサンドウィッチは、具を決めたら4種類ある好きなパンから挟むパンを選ぶことができる。
このとき選んだのはカンパーニュ。
具とパンの組み合わせで無限にも美味しさが拡がりそうで、それもまた嬉しい点だ。


…というウィークデーを過ごしたこの4日間。
それで満足し尽くしたかと言えば、ただただパンのことを書き連ねた「パン侍」というタグがあるブログを持つ身。
どちらかといえば、もっともっと食べてゆきたいのだ。
という訳で、この道はまだまだ続く。
ではまた。


チョコレート様よ、かように貴方は

2013-04-23 10:51:54 | 食雑記
〈3月25日の食事〉
朝:チーズトースト 牡蠣フライ コーヒー
昼:BLTサンドイッチ(ローソンで購入) インスタントカップスープ
夜:アルミ鍋焼きうどん

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高級チョコレートでダイエットができるんではなかろうか。
バレンタイン時にたいそうなチョコレートをいただいたのを機に、そんなことを書いたのは去年のこと。
要は、高いチョコレートだけ買ってそれ以外を買わないようにすれば、もったいぶって少ししか食べなくなり、チョコの消費量が抑えられるのではないか、という考察である。
そんなことを言いつつも、実際には高級チョコレートなんて買わないわ、相変わらずその辺で気軽に買えるのをバンバン食べているわ…ってことは、お会いしている皆さんなら薄々感じていることだろう。

そんなことが脳裏をよぎったからでもないのだが、自由が丘に立ち寄った際、いっちょ高いチョコレート買ったろか、という気になったのだ。
それがこれである。
オリジーヌ・カカオのアソート6つ入り、しめて1200円(もしかしたら、+税だったかも)。



簡単に計算しても、一粒200円だ。
コンビニでなら、だいたいのチョコレート菓子が一箱買えて、しかもおつりが来ちゃう金額である。
これはチョコレートではない。
チョコレート様である。

チョコレート様、さすがに美味い。
一つずつ繊細な作りで、見た目通りに華やかな味わい。
かといって、一つ一つの味の差はこれ見よがしに派手ではなく、控えめで好ましい。

私はこれを、一日一粒食べようと思った。
これだけで満足できるなら、冒頭の仮説は立証できよう。

ところがそうはいかないから、こうして文章を書いている訳である。
一粒食べて美味しけりゃ、もっと食べたくなる。
こうなると、チョコレート様の美味しさは仇だ。

また間の悪いことに、実家に帰った際に、安く手に入れたというチョコレート大箱を持たされたのですね。
一日にチョコレート様を一粒食べ、今度はこっちを2つ食べ、という習慣が成立してしまったのである。
こうなると、ただ単にチョコレート様をもったいぶって少しずつ食べてるだけの人である。

だが悔しいので、改善方法を考えてみよう。
トリュフ的なチョコレートなら、私の場合、一日3つも食べれば満足するらしい。
(正しくは、食べすぎると気持ち悪くなるのだが)

ならば、食べたくなったときは、一度に3粒だけ買えばいいのだ。
それを一日で食べてしまう。
それでその日は満足する。
そして、やはりそのへんでは買わないようにする。
高級な店にはそうそう入れないし、行くのにも骨が折れるから、面倒くささから、チョコレートを食べる習慣から離れられるのではないだろうか。

磐石じゃなかろうか。
鼻息も荒くなるが、実はこれを書く前にコンビニに行ってチョコレートを買ってしまっているんですね…。
しかも、ついつい量を重ねがちな、一粒ずつ紙で個包装された、10粒入りのスティックのやつ。
…ええと、今度の休みからの施行と致します。

母とピザ

2013-04-22 10:33:03 | 行きました。
〈3月24日の食事〉
朝:あんこ入り草餅 緑茶
昼:サラダ ピッツァ・マルゲリータ 鶏とバジルのショートパスタ 魚介のパスタ プリン デザートプレート コーヒー @アロマ・デル・ソーレ/宇都宮
夜:牡蠣フライ ビール

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母の誕生日を祝いに。
やや嘘です、本当は2月下旬なところ、延び延びになってようやくこの日に。

さて、日頃母はピザを食べたいと口にすることが多い。
実家はピザの宅配エリアからは遠く外れ、もしデリバリーを頼んだところでとても一人じゃ食べきれない。
外食時だって同様だろう。
そんな訳で、私たちがいる時にピザを食べに行こう。
そう言って妹がお店を見つけてきたのであった。

しかし、実家からそう離れていないところに、こんなお洒落なイタリアンがあるなんて知らなかった。
予約したのは13時と、お昼ど真ん中からは外したのに、ひっきりなしにお客さんが訪れる。
物凄い人気店のようだ。
順番を待ちながら、ついたて越しに窺えるピザの作成模様に、ついつい見いってしまう。

さて、席について、何を頼もうか。
ボリュームが読めなくて、とりあえず一人一つの割合でランチセットを頼む。

サラダのあとに到着したのは、待望のピザ。
石窯で焼かれた生地は、香ばしくてもちもちしていて、本当に美味しい。
そしてパスタが一つずつ到着したのだが…物凄いボリューム感!
いや、サラダの量やピザの大きさから想像はついたのだが…女性3人でシェアして食べるなら、セット2つ分でちょうどいいかもしれない。

セットについてたプリン(アイスクリームのような冷たさで、これまた美味!)のあとは、遂にそれらしいプレゼント。
母の名と「ハッピーバースデー」が書かれたデザートのプレート。
いつもありがとうの感謝を込めて。
こんなことしか出来なくて、ごめんなさい。
ついでに、ごちそうはしてもお店まで車を運転するのは母という状況もごめんなさい(私も妹も、ペーパードライバー)。

こうして腹をぱつんぱつんにさせながら、店をあとにした。
次はなるだけ誕生日に近い日にちでお祝いしたい所存。


希望の星

2013-04-21 14:23:07 | こんなものを食べてみました。
〈3月23日の食事〉
朝:-
昼:ほうれん草ベーグル 豚と豆苗の塩麹焼き ベーコンのスクランブルエッグ
夜:牡蠣フライ 千切りキャベツ キンピラゴボウ ビール

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この前の晩、母から電話を受けた。
牡蠣が届いたという。
話を続けながら、私は感慨深い気持ちになっていた。

その牡蠣とは、東日本大震災の復興プロジェクト商品である。
牡蠣の名産地として知られる三陸地方も、甚大な被害を受けた。
その牡蠣漁業の復興のために資金を募り、無事に牡蠣が採れるようになったら出資者に牡蠣が発送されるという仕組みである。

募っていたサイトには、「3年後になるかも、5年後になるかも知れませんが」という一文があった。
だけど、2年で牡蠣漁業が戻ってきたことになる。
ことの成り行きを深く知るわけではないが、それだけでもちょっと胸に来るものがある。

ちなみに、
「もし5年先になるとしたら、私はどこに棲んでいるか分からないな。
それだったら、母に贈ることにしよう。
お母さん、牡蠣好きだし」
と、受取人を母にした次第なのだが…。
殻つきの立派な牡蠣を受け取った母、先に帰省していた妹とともに、えっちらおっちら殻むきしてくれたそうで。
こちとら、送りつけて食べる一方で申し訳ない…。
母と妹の手のひらには、何やら窪みが残ったりして。

翌日=この23日に、私も帰省。
身ぐるみを全部剥がされて食べられるのを待つだけとなった牡蠣は、フライへと変身することとなった。

作るのくらいはお手伝いさせてください。
まずは下ごしらえ。
ボウルに入れた牡蠣に片栗粉をまぶし、その後水を入れて優しくもみ洗いする。
そうして汚れを落とすのだが、スマホで調べて初めて知りました。
スマホ、便利だなあ。
その後は通常のフライ作りの過程と一緒で、小麦粉・溶き卵・パン粉の順に衣を重ねて、揚げる。

して出来上がったフライは、噛み締めればじゅわっと旨味が溢れでてくる。
これは美味いと、箸が止まらない。
ビールも進む。
結局、他のおかずにはほとんど手を付けないまま、食事を終えてしまった。
尚、ウスターソースよりは、甘みが強くてドロッとしたソースが合うようである。
一方で、さっぱりとした塩ポン酢にも合った。

以上、三陸の旨味よありがとう、という話でした。

中目黒

2013-04-19 09:17:22 | 行きました。
〈3月22日の食事〉
朝:ピザトースト コーヒー
昼:お弁当(玄米、豚と豆苗の塩麹焼き、シウマイ、ほうれん草のおひたし)
夜:焼き鳥 海老の春巻き ビール だし巻き卵 など @店名失念、中目黒の居酒屋にて

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ひょんなことから、後輩くんたちがやっている会社に遊びに行き、そのまま飲みに行くことに。
オフィス近くの桜並木が既に満開だった記憶がある。

そして、「経費ですから!」と、おまけにご馳走になってしまったのだった。
ううむ、ご馳走さまでした。
しがない先輩でごめんなさい。
いい刺激になりました。
ありがとう。

busy nowってばよ

2013-04-19 09:16:07 | 食雑記
〈3月21日の食事〉
朝:トースト ふじりんごのジャム コーヒー
昼:ハムチーズたまごサンドイッチ チョコクロワッサン トマトジュース
夜:バターチキンカレーにごはん(無印のレトルト)

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相変わらず、ブログのアクセス解析、特に何というキーワードでここにたどり着いたかを見るのはとても面白い。
今のところ、食後に眠くなることの原因を調べて、こちらにいらっしゃることが多いようだ。
いらっしゃいませ。

一方で、それについて書いた記憶がまったくないキーワードでたどり着く方もいて、その不可解さ・すっ頓狂さにおののき、ぷっと噴き出すことも。
その一環で「hitomi busy now かっこいい」という言葉でいらした方がいて、それが本当にどうしたわけだ。
こんな「食しばり」で書いているブログなのに。

こうしたことがあるから世の中分からないが、ただ一つ申し上げたいのは、先ほどの方、hitomiさんのことを調べられなくてごめんなさいてへぺろ。

調子乗んなよの記

2013-04-18 21:55:50 | 食日記
〈3月20日の食事〉
朝:トースト メープルシロップ コーヒー
昼:メカジキのソテー キャベツ ピーマンとにんじんの塩麹和え 大根と卵の味噌汁 玄米
夜:トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ 豚とネギの塩麹焼き ローストビーフ(買ったもの) 菜の花の辛子マヨネーズ和え 日本酒

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ワイナリーがワインの醸造を休む寒期に、たわむれに作った日本酒…というのを見つけましてですね。
その珍しさに心踊らせ、勢い勇んでおつまみを買ったり作ったりしましてね。
万事オーライとばかりに、おまけに美味しかったから調子に乗って飲みましてね。

…最終的に吐きました…
しかも、床に就くまでは至って普通。
夜中の3時頃に猛烈な頭痛で飛び起き、続いて劇的な吐き気が襲い。
しばらくトイレに籠りました。

そもそも、宅飲みで吐くまで飲み食いするっていかがなものでしょうか…
この時の酒よ、食べ物よ、無駄にしてごめんなさい。
程よい距離で付き合うように致します。


まさかのラムネ

2013-04-18 20:04:39 | こんなものを食べてみました。
〈3月19日の食事〉
朝:目玉焼きとチーズのトースト クリームシチュー おかずの残り コーヒー
昼:お弁当(ごはん、鶏の漬け焼き、にんじんとエノキの卵焼き、ウィンナー、キャベツをバターで炊いたやつ)
夜:ラザニア・アラビアータ(ローソンで購入)

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スーパーで見たときは、わが目を疑った。

老舗であり、豆乳シェアはトップに違いない紀文は、同時に挑戦的な製品も作る企業である。
これまでも、ありとあらゆるフルーツはもちろん、「やきいも味」なんて商品もあった。
さつまいもではなく、やきいも。
加熱済みの状態を飲料に!
いま顧みても、すごい存在感を放っていたと思う。

そして、ここへ来てラムネ味だという。
しかもただのラムネ味ではない。
健康ラムネ味である。
(食物繊維入りなところが「健康」たるゆえんだと思われる)

ラムネ、炭酸飲料である。
乳製品でもない。
雑な言い方をすれば、糖分+炭酸水で成り立つ、豆乳とは構成要素が全く被らない代物だ。
あっけにとられながらも、購入。

そして、いざ飲んでみる。
笑ってしまうほどに、うむ、これはラムネだ。
紙パックに入っているだけあって、もちろん炭酸飲料ではない。
それなのに何がラムネ味に感じさせるかって、糖分の種類と、少し酸味を足すことで「炭酸由来の酸味っぽさ」が再現されているからだろうか。

いやはや、脱帽であります。
今後はどんな展開をみせるおつもりなのか、これからも紀文の製品に注目してゆこう。


おぼろげな記憶の中の卵

2013-04-18 10:48:20 | 食雑記
〈3月18日の食事〉
朝:鮭と卵焼きとチーズのトースト コーヒー
昼:クリームシチュー スモークチーズのパン(ドゥ・マゴ・パリで購入)
夜:パッタイ チャーンビール

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この前日分の日記にて、billsのパンケーキのことを書きながら、ふと思い出したことがあった。
あれは、小学生の頃であった。

当時、私は少女漫画誌の『りぼん』と『なかよし』を愛読していた。
そのマンガの、題名は思い出せない。
けど作者がひうらさとるさんなのはよく覚えていて、ってことは掲載誌はなかよしだ。

細かい設定は忘れたが、主人公は食べ物が大好きな少女で、その父はコック。
少女は転校先の学食が、あまりにもまずくて落胆する。
そこで学校側に、父を学食の料理人として迎えるよう直談判する。
学校側が出した条件は、「全校生徒を、父の料理で納得させること」。
そしてそのテーマは卵料理で、生徒ごとに違った料理を出さなくてはならない。

父は健闘するも、あと一人…というところで体力が尽きる。
それを、あたかも父が作ったように見せかけて、とある少年が自分で作った卵焼きを美味しく食べてみせ、晴れて少女の願いは叶うことになるのだ。
…確かこんな内容だったはずなのだが、なんせ25年くらい前の記憶を頼りに書いておりまして、まったく違っていたらすみません。
その少年が作った卵焼きを一口食べた少女は、その美味しさに「天使の羽根のような…」と形容していたように思うが、それまたおぼろな記憶ですみません。

マンガの巻末には、少年が作った卵焼きのレシピが載っていた。
溶いた卵の中に「室温に戻したクリームチーズを入れる」旨が書いてあり、母にねだって作ってもらった記憶がある。
そうだ、それが私がクリームチーズというものの存在を知った最初だ。
使いなれない食材のために卵焼きは上手くいかず、また残ったクリームチーズももて余したはずだ。
(なんともったいない…現在の私に送りつけてやりたい)

話を最初に戻す。
少年の卵焼きを、ふわふわ・とろとろしてそうだ、と想像しながら読んだが、billsのパンケーキは口当たりが想像上のその味に近いのだ。
現に、ぶわぶわっとした独特の食感は、リコッタチーズを入れているからだという話だし(もちろん、クリームチーズとリコッタチーズはチーズってだけで異なるものだが)。

それなら、パンケーキの小麦粉はどこいったよ、ということにもなるのだが、25年来の夢が叶ったように思うなら、細かい話はいいじゃない。
今後billsに行ったら、このマンガのことをもれなく思い出しながら食べそうである。

パンはフライパンのパン

2013-04-17 21:01:57 | 行きました。
〈3月17日の食事〉
朝:ピザトースト インスタントスープ
おそい昼:ベリーベリーパンケーキ ジンジャエール @bills・赤レンガ倉庫店
夜:クリームシチュー バゲット サラダ 缶つま・イカのガリシア風

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この前夜、仕事で使う絵を自宅で描きながら、ラジオを聞いていたのだ。
『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』。
これを聞いておきながら、次の日に私と同じような行動を取らなかった人がいたら、信じられないね!

何があったかと申せば、この日の特集は、パンケーキ。
『パンケーキノート』というパンケーキの本を出されたトミヤマユキコさんを講師に、パンケーキに距離を感じる人たちに向けてのパンケーキレクチャーなのであった。

パンケーキの「パン」はフライパンの「パン」と一緒で、すなわち平鍋。
それで焼かれた平たいケーキという意味なのだということ。
おかずとも合わせられて食事としても成り立つので、甘いおやつでしかないという概念を捨てて楽しんだ方がいいこと。
今流行りのパンケーキは3つの分類で分けられ、欧米からやってきた、食事にもなりうるような〈アメリカン/黒船系〉、日本に昔からある、いわゆるホットケーキと言って姿が浮かぶような〈ドメスティック系〉、ベトナムの「バインセオ」韓国の「ホットク」といった、世界の平たい小麦粉の食べ物〈エスニック系〉というくくりである。
(ちなみに、原宿から表参道にかけて乱立するような、今流行の系統はほとんどが〈アメリカン/黒船系〉)
更には、並ばずに入れる穴場のお店(専門店じゃないから知られていないが、とても美味しいホットケーキを出す喫茶店など)の紹介も。

そんな話を聞いて、それまでそんなに興味のなかったパンケーキに、すっかり魅せられてしまった。
これは食べに行くでしょう。
という訳で、横浜に行く用事があったのもこれ幸いと。
行って参りました、bills・横浜赤レンガ倉庫店。
上のくくりで言うとアメリカン/黒船系。

ええ、並ばずに入れる穴場をご教示いただいたのに、向かったのは美味しさだけでなく、混み合うことでも有名なお店だ。
こちらに伺うのは二度目で、その間にお台場や表参道にも新しい店舗が出来たのだが、お客さんが各店舗にバラけるってことはないようである。
相変わらずの盛況で、昼食どきからは時間を外したのにも関わらず、席に着くまでに1時間ほど費やしただろうか。
途中で腹が鳴り、朝食を軽めに済ませた自分の浅はかさを呪いながら、望みの品をひたすらに待つ。

そして、来ました。
見た目も麗しい3段重ね、「ベリーベリーパンケーキ」。
「やっと会えたね」というくっさい言葉も飛び出すほど、ああほんとに会いたかったよ。

早速パクつく。
フレンチトーストのようなぶるぶるの食感に、これだよこれ!と鼻息が荒くなる。
時にはそのまま、時には一口分に豪快にベリーバターを盛り付けて。
シロップも垂らしたり垂らさなかったり。
思い思いに楽しんで、平らげるのを惜しみながら完食。
待つ甲斐のあった美味しさであった。

同行者の頼んだバナナの方のパンケーキも、当然のようにもらい食す。



期待を最大限に引き上げ、その最中に食すという今回の体験。
パンケーキに対する欲求が高まったところで、トミヤマさんが番組中で紹介されていた「誰でも上手く焼けるミックス粉」を試してみたのだが…その話はまた今度。