三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
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東京の東に行ったら、微笑みのパン

2011-11-25 08:52:54 | パン侍
〈11月14日の食事〉
朝:ピザトースト トーストのクリームチーズのせ(ペリカンの食パン) フルーツグラノーラ+ヨーグルト コーヒー
昼:お弁当(玄米ご飯、鶏とレンコンの酢醤油炒め、じゃがいもの甘辛、野菜の食べラー和え)
夜:麻婆豆腐丼(セブンイレブンで購入) 野菜ジュース

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パン好きを自負しているが、それでもあまりそそられない種類のパンというのはあるものだ。
ハード系やベーグルが好きな私にとっては、柔らかいパンや菓子パンがそれで、そちら方面に強いベーカリーは殆ど訪れてなかったように思う。
それでも尚、食パンとロールパンが評判の田原町「ペリカン」に行ったのは、かっぱ橋道具街に行くついでに、近いんだから寄っていくか、くらいの不純な動機であった。
そして、こんな態度で伺ったことに、心底反省しているのであった。

買ったのは、5~6個ほど入ったロールパンの袋と、小さな食パンを一斤。
食パンは歯応え別に何種類かあるようで、「もっちりしたのが好きだったら、これがおすすめですよ」と教えてもらった10cm角ほどの小さなものをチョイス。

お客さんがひっきりなしに訪れる店を後にし、人目を避けるように路地裏に。
何でも、同居人がすぐさま食べてみたいんだそうな。
先日ポム・ド・テールでベーグルを買ったときもすぐさま食べたがったし、私以上に食い意地張ってるんではないの…
でも拒まない程度には私も食い意地張ってるんである。
ロールパン、食べてみようか。

ビニールの袋をほどくと。
たちまち立ち上る、優しいバターの匂い。
先ほど店内に充満していた焼きたてパンの気配を、空気ごと持ってきたような感じだ。

ちぎって頬張る。
匂い通りの味がして、思わず頬が緩む。
生地は滑らかでもっちりと。
そしてバターの香りがとても高いのに、食べてみるとまったくもって軽いのだ。

これは美味しくて、幸せにもなるパンだ、と思った。
オシャレ系ハードパンとは逆ベクトルをいく、安心できる、ほっとする、童心をくすぐられるような。

ちなみに、さっきからバターバターとうるさいが、いいバターを適量だけ使っているのだろうと思う。
私はバターたっぷりのものを掴むと手が痒くなるという奇癖を持つのだが、全然痒くならなかったもの。

そしてこの日のトーストもまたウマい!のであった。
確かにもっちり、ロールパン同様の優しい香り。
小さい型なものだから、上にのせる具を色々いちどきに楽しめるのも嬉しい。
ま、パンをスライスするの下手だから、分厚くなっちゃうけどね…。

それほどそそられないジャンルでも、評判なら行ってみるもんだ。
大概の場合は美味しさが約束されているし、そうじゃなきゃないでそれもまた長い人生のうちの一つだ。
そう思った次第。

冷凍庫に残したロールパンでは、何かサンドイッチを作ろうと思っている。
歯触り優しいパンなのだから、ハムとか卵サラダとか、そういう昔ながらの具がいいんじゃないかな。
今から楽しみである。

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