三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

祝うターン

2012-02-29 23:10:51 | 食日記
〈2月12日の食事〉
朝:ピザトースト ココア
昼:焼鮭 玄米ご飯 揚げとワカメの味噌汁 ピーマンとキノコの旨辛炒め ほうれん草のおひたし ニンジンしりしり
夜:立食パーティー。ビールやフライドポテトなど

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夜は、知人の結婚パーティーであった。
当然撮影を割愛したため、昼食にやたらと焦点があった見出し写真となってしまったが、盛り付けやそもそもあんまり美味しそうに見えない残念さよ。

それにしても、長い付き合いになるこの人の、こういう場に居合わせられたことを感慨深く思い、鼻の奥がつーんとくる。
月並みな言い方になるけれど、幸せになる時が来たのですね。
末永く、お幸せに。

書き初めしたい言葉、無濾過生原酒

2012-02-29 20:47:05 | 行きました。
〈2月11日の食事〉
朝:ピザトースト チャイ
昼:カキフライ定食 @青柚子/二子玉川
夜:刺身盛り ロマネスコとじゃがいものサラダ 鶏の串焼きなど 日本酒いろいろ(而今、貴、山間、百楽門、長陽福娘、金澤屋) @蓮/三軒茶屋

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このところの私たちに急速に訪れた日本酒ブーム。
何はともあれ居酒屋行くならまずは日本酒よね、という飲み方をしているせいで忘れがちだが、日本酒を飲み始めたのなんて、ほんの一年前のことなのだ。
ヒヨッコのぺーぺーである。

そんなビギナーなりに、好きな日本酒のカテゴリをようやく覚えてきて、それは「無濾過生原酒」なるもの。
と、ひと繋ぎの熟語のように書いてしまったが、分けると無濾過/生/原酒、となる。

無濾過:雑味を消すための「炭素濾過」をしていないもの。仕上がった酒(どぶろく)を布でこして酒と酒粕にわけるのとは、また別の行為。
生:酒の状態を安定させ劣化を防ぐための、加熱殺菌を行っていないこと。
原酒:アルコール度数を下げて飲みやすくするための水を加えない状態の酒。

…と詳しいふりをしているが、このテキストを作るにあたり、今調べました。
そうか、そういうものだったのか。
だから濃くて芳しいんだな。

これが自分にとって美味しい記号と化した今では、書き初めをしなければならない事態に陥ったら、是非とも「無濾過生原酒」と書きたいな、とすら思うほどだ。
「濾過」って、そらで書けないけど。

さて、そんな無濾過生原酒をはじめとする様々な日本酒が沢山揃う居酒屋に、散歩途中にたまたまなんて折に出会えたのだから幸運と言わずして何と言おう。
店の名は「蓮(れん)」という。
茶沢通り沿いに位置し、三軒茶屋から下北沢に向かう際に目にとまった店だ。

その時は店の外に示してあったお品書きに「日本酒を豊富に取り揃えているようだぞ」と判断したのみだったが、結論を先に言えば、まったくもって目にとまって正解、行って正解であった。
日本酒の中でも、とりわけ件の「無濾過生原酒」を多く取り揃えていたからである。
更には、日本酒について調べていて気になったり、読み物に出てきたりして飲んでみたかった銘柄が沢山あったのだから、もうね、感激の涙の塩分を肴にお酒がもっと飲めちゃう。

日本酒を飲んでいて毎度感心するのは、「米」「麹」「水」と、構成するものはどれも一緒なのに、その米の種類や配合率によって、そして蔵元や造りによって、おおいに着地点が違ってくることである。
ものづくりの神秘をここに感じる。
更には同じ「無濾過生原酒」でも、味のベクトルは違っても、それぞれ違う味がする。
といって、利き酒が出来るかと言ったらそんな自信はないけどさ。
どれも美味しかったけど(※無濾過生原酒じゃないのも飲んだ)、特に好みだったのは「貴」と「山間」。
酒瓶を抱いて寝たい。

酒ばっかり愛でてしまったが、料理だって美味しかった。
写真にあげた「ロマネスコ」とは、ブロッコリーの一種らしい。
そんな、どこからどう見ても西洋野菜の顔をしたサムシング、日本酒とも合うもんなんだな。
と思わせる店主の手腕は鮮やか、という訳で、また行くの決定。

翌日は朝から用事があったのに、ついつい深酒して帰路へ。
温まった体に吹き付ける風が寒い。
お店が近くにあったらいいのに…と、好みのお店と出会う度に願うことを思いながら、電車を乗り継いで帰宅したのであった。

定例ダイジェストと塩麹に関するもやもや

2012-02-28 22:31:54 | 食雑記
<2月6日から10日の食事>
詰まっていて更新が滞っているとき定例のダイジェスト日記。
今回は6日からの週のウィークデイをまとめてお送りします(写真が)。
コラムとしての題材は、「塩麹に関するもやもや」であります。



塩麹の何に関してもやもやを感じているかといえば、ずばり「流行っていることに対して」である。
なにかのテレビ番組にてダイエット効果や健康効果などが報じられたようで、以来、大人気。
実証するように、スーパーに行けば、テレビで報じられたことにつき好評で麹は売り切れ、次の入荷は未定との札が貼ってあるのだった。
人気ぶりを目の当たりにしてのけぞった。



私が塩麹を作り始めたのは、去年の3~4月。
デイリーポータルZの馬場さんの記事に惹かれたのがきっかけである。

デイリーポータルZの記事⇒「麹と塩と水で作る凄いうまい調味料」
私が塩麹作りの経過をまとめたときのブログ⇒待ってましたの塩麹

作ってみて、あまりの美味しさと、汎用性の高さに心底感動した。
それこそ、味付けに困ったときには塩麹だけで味が成立してしまうのだから頼もしい。
それ以来何度か仕込み続け、今冷蔵庫にあるものは3回目のものか4回目のものだったか。

そんな塩麹が、今人気なんだってさ。
まさか完成された状態の瓶詰めの「塩麹」が、ああも世の中に出回ることになるとは、このときはまったく予見してなかった。



始めたのが去年といえど、自分だって馬場さんの記事に触発されて作った身。
なのに流行るのがなんとなく面白くないという自分の気持ちに気づき、愕然としている。

クラスでは自分だけが応援していたような地味ながら秘めた実力を感じさせるアイドルが、いつの間にか全国的な人気を得たスーパーアイドルとなり、なんとなく感じる一抹の寂しさ。
そして、前から好きだったのに、流行に乗っかったみたいに見られて「そうじゃなくて前から好きで…」と慌てて釈明したくなる気持ち。
例えて言うなら、そういった気分に近いのではないだろうか。

今まで自分の好きなものと言ったら、特に日の目を浴びず穏やかに存在しているか、日の目を見ずに消えてしまうか。
または流行っているものを素直に好き好き言っているか。
そのいずれかであることが多く、好きなものが脚光を浴びる経験は稀中の稀。
そうか、こういう気分になるものなのか。



我が家の冷蔵庫にある自作の塩麹の残りは侘しいものとなっていて、1リットルの保存瓶の底が見えるほど。
次のターンの仕込みをしたいのだが、あいにく麹がその辺で手に入らない。
通販でなら買えるようだが、それを使って流行に乗ってると思われたくないという面倒くさい心の動きよ。
瓶入り・既に出来上がった塩麹を買うなんて、もってのほかである。

自分の天の邪鬼さが本当に厄介であるが、仕方ない。
我が家の塩麹がつきる前に、その辺で麹が買える日が来ることを切に願う。

真夜中の餌付け

2012-02-28 09:55:01 | 食日記
<2月5日の食事>
朝:キビヤベーカリーのチョコパン コーヒー
昼:玄米ご飯 豚のショウガ焼き 明太マヨポテト にんじんとスナップエンドウの炒め物 海苔の味噌汁
間食:ゴディバのラズベリーチョコ
夜:確かローソンで買ったチゲスープ
深夜:チョコケーキ 白ワイン

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鎌倉にて立ち寄った、行ってみたかったキビヤベーカリー。
遅い時間だったためか残っているものがそんなになく、お目当てのスコーンが買えなくて残念!
が、しかし。
このチョコパンも滅法美味かったのでよしとしよう。
焼き戻すと皮がパリッとなるハードなパンに、チョコとろり。
いずれまたスコーンリベンジを。

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この日は仕事だったのだが、帰ってきたらケーキの箱を手渡された。
バースデーケーキを用意してくれたらしい。
そしてプレゼントも。
昨日のご馳走だけでも充分だったのに嬉しいな。
というわけで、深夜だったが構わず食べた。
食べ過ぎだがまあいいか。

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てなところで、3回にも渡ってしつこく続けてきた誕生日関連の話は以上です。
読んでくださってありがとうございました。
次から通常営業(また数日分ダイジェストかも)。

鎌倉だしイタリア

2012-02-25 22:44:05 | ちょっと遠くに行きました。
〈2月4日の食事〉
朝:ふっかちゃんどら焼き・キャラメルクリーム味
昼:ドライカレー コーヒー @ドルチェ・マリッサ 都立大学店
間食:チャイ @woof curry/鎌倉・長谷
夜:サラダ ヤリイカのフリット 鹿のボロネーゼパスタ 金目鯛のソテー ウサギ料理 カプチーノ ワイン カスタード系のデザート カシスのシャーベットのせ @ESSELUNGA La Cucinetta/鎌倉・長谷

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いただいたばかりの「ふっかちゃんどら焼き」を食べる。
ふっかちゃんとは、埼玉県深谷市のキャラクターで、特産のネギをウサギに組み込んだとても愛くるしい姿をしている。
可愛いだけでなく、美味しかった!
ありがとう。

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さて、朝の9時頃に家に帰り、その時間は必要であったか?程度の短い睡眠を取り、風呂やら支度やらを終えてそれでも東京を起ったのは午後2時を過ぎてしまったのだけれど。
鎌倉に行ってきました。
観光もしたかったのと、同居人が行ってみたいイタリアンレストランが鎌倉にあるらしい。
そこで、誕生日祝いの食事をご馳走してくれるのだという。

まあ、観光と言いながら、寺社や大仏を見ないという無粋な旅だったんですがね。
街歩きやショッピングなどをメインにして、とにかく鎌倉の街をトコトコと。
されど、錫細工専門の店を見つけたのは収穫であった。
オーダーメイドもかなうようなので、半年先になるが、同居人への誕生日プレゼントに、特注で酒器をつくるのはどうかと思案。

さて、夜も訪れて、件のレストランである。
欄間があったりと、日本家屋をリノベーションして使っているような内装。
以前訪れた奥沢のフレンチレストランを彷彿させる。
洋風に傾かない、こういう外し的なセンス、好きである。

して、料理。
私にとってのイタリアンは今まで、パスタやピザといったものでしかなかったな、と痛感した。
つまりは、広く日本人の間に流布する「イタ飯」以上の知識も経験もなかったのである。
だからこその適当な料理名表記であること、お許し願いたい。

鹿を食べた!ウサギを食べた!という興奮さながらの初めて肉体験も感慨深かったし、どの料理も美味しかったのだけれど、一番感銘を受けたのはデザートであった。
カスタードプリンのようで、バニラアイスのようで、そのどちらでもない。
その両方の要素を携えながら、冷たく滑らかで。
焼き色を付けられた表面の香ばしさとのコントラストが鮮やかで。

何から何まで美味しかったのに、だめ押しのようにこんなに美味しいもので、幕を閉じられるなんて。
今思い出しても、その美味しかった記憶に遠い目になってしまうほど。

帰りの電車では、ついに糸が切れたかのように眠ってしまったこの日。
祝おうとしてくれた気持ちを、とてもありがたく思う。
本当にありがとう。
半年先を楽しみに待っているがいい。

祝ってもらっちゃいました

2012-02-24 21:09:25 | 食日記
〈2月3日の食事〉
朝:納豆かけご飯 海苔の味噌汁
昼:自分で作ったはずの弁当ですが、しょうみな話何がなんだか…
夜:セブンイレブンで買った恵方巻き 豆 野菜ジュース
深夜:アイスケーキ 鍋 @友人N宅

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twitter上で友人や後輩たちが集うことを知り、「ちょっと!誘ってよ!」と無理矢理誘ってもらったんである。
そんなジャイアンみたいなことをした私が、遂にはお祝いまでもしてもらうという話である。

無理矢理誘ってもらったものの、実は行けるかどうかかなり心配であった。
ここのところ詰まっており、日付が変わる辺りでようやく事務所を出る、という日々が続いていたんである。
朝までやってるからおいでよ、と言ってもらえたものの、電車が終わるまでに辿り着けるのかどうかという根本的な不安がついてまわる。
ヒヤヒヤしながら仕事をしていたが、23時頃事務所を出られて、ほっと胸を撫で下ろした。
これが行きにくい場所だったら出たのが23時頃であっても辿り着けない可能性もあったわけで、向かった友人宅が職場から乗り換えなし一本で行けるところであったのも本当に幸いだ。

して、友人宅に着く。
この日は節分であったから、玄関を開けたとたんに、落花生のシャワーの洗礼!
北海道では大豆の煎ったのではなく、落花生を投げるらしい。
と、北海道出身のN村くんの案。
お伺いしたのは結構夜も深まってからになってしまったのだが、本当にお久しぶりの友人から、初めましての後輩ちゃんまで、勢揃いでお会いできたのが本当に嬉しい。

乾杯をし直してもらって、ほどなく経ってからだっただろうか。
突然落ちる照明。
そして冷蔵庫代わりのベランダから、何かを運んでくる人影が。
果たしてそれは、バースデーケーキなのであった。
2月3日が終わり、2月4日を迎えたこの日は、私の誕生日。
覚えていてくれた皆が、わざわざバースデーケーキを用意してくれていたのである!

誕生日周辺だから、皆の集いにまぜてくれ、と言ったわけではない。
それどころか、誕生日を覚えているどころかそもそも知らないだろう、と思っていたから、殊更に主張する気もなかったのである。
だから、祝ってもらえなかったら、おそらく自分から言わなかっただろうと思う。
ところが、これですよ。
感無量にならないわけはないだろう。
本当に嬉しかった。

そこから鍋を食べ、カットしてもらったアイスケーキも食べ、ビールを飲み、しょうもない話から真剣な話まで盛り上がって午前7時。
N宅を出る前に、初対面のH子ちゃんからはプレゼントまでもらってしまった。
私、至れり尽くせり過ぎであろう。

祝ってもらえて、皆といっしょに過ごせて、本当に嬉しかった。
O君、N君、N村君、I川君、H子ちゃん、改めてありがとう。
次はフーターズですかね。
またあとで!

お弁当を買いたかった

2012-02-24 00:31:40 | 買いました。
〈2月2日の食事〉
朝:ピザトースト ココア
昼:サルサハンバーグ 海老アボカド コールスロー ご飯 (パテラのお弁当をデリバリー)
夜:ポールで買ったビーフパストラミのサンドイッチ 確かファミマで買った春雨スープ

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今起きれば、お弁当が作れる。
お弁当を作らないと決めれば、あと一時間寝られる。
毎日迷う瞬間である。

そして大概お弁当を作ることを選ぶのだけど、この日は眠る方を選んだ。
忙しい・あまり寝ていないという主張はかっこ悪いもんだが、事実疲れていたのだ。

ああ食費を節約できなかった…という気持ちがないでもないが、そこは割り切って。
新しい昼食の摂り方が開拓できると、ここは前向きに捉えよう。
そこでの、気になっていたお弁当屋さんに。
お弁当屋さんなのだから昼だけしか営業していない訳で、まさに試すタイミングとしては打ってつけだ。

こちら、職場近くのパテラのお弁当は、盛られたご飯の上に、おかずを一品あるいは二品載せた丼スタイルの食事を提供するお弁当屋さんらしい。
確かスープやサラダなどのオプションもあった気がするが、二品のせた丼のみを選んでみた。

サルサソースのハンバーグ(豆も入っている)や、海老アボカドといったおかずは、私がご飯のおかずとしては作らないものばかりで、そういったものをお弁当として食べられるあたり、今日はキッチンに立たないで吉であった。
しかも美味しかったし。

サボりたくなった時は、また時々こうしようと思う。

食を取り巻く数字から

2012-02-23 10:36:13 | 食雑記
〈2月1日の食事〉
朝:ピザトースト ココア
昼:お弁当(玄米ご飯、鶏とレンコンの酢醤油炒め、カボチャサラダ、あとおかず2つよく分からない…)
夜:中華丼(ローソンで購入) 野菜ジュース

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ようやく2月の日記、只今2月の23日。
食べていたものの記憶が、さすがにおぼろであります…。

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はとバスの復路の車中で、「南極料理人」のDVDが流されていた。
南極観測隊の悲喜こもごもを綴った映画で、主演の堺雅人の役どころは観測隊員に日々の食事をふるまう料理人である。

映画の冒頭で、彼のモノローグが流れる。
「人間が1年に食べる食糧は1t、だがここは南極で、足りなくなったものを近くのスーパーに買いに出かける…という気軽な場所ではない」といった、言い回しは異なるが、だいたいこんな内容である。

それを聞き、1tにもなるのか!と思った。
今思い返せば、となると1日に換算すると3kgは食べている計算になるが、そんなに食べてるんだろうか?
そもそもそれは、出来上がった食事としての計算になるのか、野菜の皮や魚の骨や揚げ油といった廃棄分も含めた食材としての計算になるのか?
大食いの人から少食の人まで、そして老若男女をならしての平均値なんだろうか?
…と数々の疑問点が浮かんできたが、敢えて数字にすると、1年で1tになるのか、というのが興味深かった。

あるいは、こんな数字。
あれは何のサイトを見ていた時であったか。
東京都の食物自給率(東京都でとれた食物を都内で消費する割合)は、1パーセントであるらしい。
それをもっと上げていこう、という趣旨の記事であったかと思う。

東京に農業や漁業のイメージはないが、都の西部エリアには案外農地があるし、小笠原といった太平洋の島も含まれているから、食の生産はゼロではない。
というのを考慮した上での1パーセントという数字は、多いか少ないかいまいちピンとこない。
けれど、あえて数字にするとそれくらいになるのか、というのがやはり興味深かった。

このように、普段気にとめなかった事柄が、数字化されるのがとても面白いんである。
数字というものには、味気なく無機質な印象がある。
が、炙り出されるのが人の私生活ならば、それはたちどころに血が通い、匂いたつものとなる。
味わいのあるデジタルとなる。
そこが面白い。

最後に、私たちの暮らしなんてちっとも炙り出していないけれど、ただただ恐れおののいた数字をご紹介しよう。
それはとあるレストランのオーナーに、お話を伺ったときのことだ。

そのレストランのあった場所には、以前別の会員制レストランが入っていたのだが、不況の煽りを受けて経営が立ち行かず、撤退。
今のオーナーがまた別のレストランを開いた、という歴史を持つらしい。
その、以前あった会員制のレストランの入会費が、1000万円であったという。

いっせんまんえん、である。
私にとっては、年収はおろかというか、通帳の残金はおろかというか、とにかく実体を感じたことのない数字である。
それが飯そのものではなく、飯を食べる権利を得るために必要なお金で、それをポンと出せる人がいるというのが、もう理解の範疇を越えた話だ。
顧客はセレブ中のセレブだったとのことだが、それにしたって…という数字であり、不況の煽りを受けるのもそりゃ合点である。

にしても1000万円か、としつこく脳裏に浮かべ、果たして私が生涯に使う/使われてきた食費は、果たして1000万円よりも多いのか少ないのか。
食に関する数字への興味は尽きない。

ポテンシャル・オブ・缶入り汁粉

2012-02-21 22:18:31 | 食雑記
〈1月31日の食事〉
朝:納豆がけご飯 なにかの味噌汁
昼:お弁当(玄米ご飯、鰆の西京焼き、卵と野菜の炒めもの、キャベツのコチュ和え)
夜:メゾンカイザーでパン買って食べたようだ

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職場が入ったビルの一階のエレベーター乗り場付近には、飲み物の自販機が置いてある。
ありふれた風景であると思う。
だがしかし、十数種類の飲料が備え付けられている中で、缶入りのお汁粉が3つ分のスペースを占められているとあっては、二度見せざるを得なかった。

寒い、冬である。
豪雪地帯では例年以上に雪が積もったと聞く。
極寒にはならない東京でも、積もる程度の雪が何度か降った。

だから温かい飲み物で体を温めたくなるのは分かるのだが、3レーンを占めて然りの飲料ではないと思うんだ、お汁粉は。
じゃあ何なら納得がいくかといえば緑茶やコーヒーで、体を温めるし喉を潤すというそれらとはやっぱり性格が異なる。
お汁粉はどうしたって嗜好品だと思うんである。
そう、おやつだ、あれは。

と思っていた矢先、飲み物を補充するタイミングでラインナップを一新したのか、お汁粉の姿は影も形もなくなっていた。
なにも全か無かよろしく全部を撤廃しなくてもいいと思うが、缶入り汁粉の需要度はそんなもんだな、と納得がいく。

変わって目がいくのは、ナタデココの飲料が3レーンもあることである。
きっと前からそうだったのだろうが、お汁粉の撤退により目につきやすくなった。
だいたいがホットドリンクに場を譲らなくてはいけない冬季のコールドドリンクの立場として、その少ない座席をナタデココが3つも確保してるのはとんだ事態だろう。
やはりこれもそういう立ち位置の飲み物じゃないもの。
夏場のデザートだもの。
それとて、夏に同じだけ占めてても、相当の違和感を覚えると思う。

こういったビルに置いてある自販機の仕組みがいまいちよく分からないのだが、中身のラインナップはビルの家主が決めるもんなんだろうか。
それともメーカー側か。
いずれにしてもどうした訳で。
ひとの、要/不要、あるいは想定するポテンシャルに違いがあるのは面白いもんである。

三十路の食卓、に並んだパン達<東京以外編>

2012-02-20 23:09:54 | 胃に収まったパンリスト
パンリスト/東京以外の都道府県編です。

○:パン屋/テイクアウトで利用
●:カフェなど、イートインで利用
と分けてみました。

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◎栃木県
温泉パン:喜連川
パン ド ムシャムシャ and coffee @益子
森のレストラン パン工房 @益子

◎北海道
Aigues Vibes(エグ・ヴィヴ)@小樽・忍路 ☆クロワッサン私ランキング1位
レストラン・ジェノバ @函館山

◎京都府
グランディール 堀川店 @北大路 ☆ぶどうとクリームチーズのベーグルが、どうしたの!ってくらい美味しかった
進々堂
ブラウニーブレッドアンドベーグルズ ◎京都といえばココ!の伝説のお店は、やっぱり美味しかった。

◎静岡県
ひょうばん堂 @伊豆 修善寺

◎大阪府
○●アド・パンデュース @淀屋橋
○●堂島ホテル ザ・ダイナー @堂島

◎福岡県
●能古バーガー @福岡市/能古島

◎千葉県
パン屋小屋 ツォップ @松戸・北小金

◎岐阜県
Le Boudoir @岐阜市

◎神奈川県
キビヤベーカリー @鎌倉市