三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

でかいフライパンは便利

2011-11-19 16:48:24 | 買いました。
〈11月6日の食事〉
朝:りんご ココア豆乳
昼:炒飯 野菜スープ
夜:ハンバーグごはん(ローソンで購入)

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かっぱ橋道具街に行って来たのである。
しかも、一週間のスパンで二回も。
その話はまた書くとして、その際に買ったフライパンの話をしよう。

私はつねづね、でかいフライパンが欲しいものだと思っていた。
2人暮らしをするようになって、炒飯なんかを作る際には、小さなフライパンじゃとても歯が立たないと分かったのである。
願わくは中華鍋のような、底が丸くて大きい奴が欲しいな。

と思っていた時に、デイリーポータルZで、かっぱ橋道具街の店でフライパンを買う企画を読んだのは天啓だった。
プロキッチンツールの問屋街・かっぱ橋でフライパンを探すって、何かとても素敵な事をしている気分にならないか。
して次の休日に早速同じ店・「鍋の博物館」に行ったのである。

記事にも出てきた鍋ロボットに出迎えられ、半ば興奮しながら店内に足を踏み入れれば、そこはパラダイス。
整然と輝く、大小・素材様々な鍋の数々よ。
改装中のエリアには入れなかったけれど、それを除いたって広いフロア三階分にも渡って、ありとあらゆるキッチンツールが置いてあるのだ。
私にとってはどんなアミューズメントパークより面白い。
そう断言させていただく。

あまりの面白さ(コック帽って使い捨てなんだ!とか、ケチャップとマスタードを入れる、あの赤や黄色の容器はこういうところに売っているんだ!など)に本来の目的を見失いつつ、ようやくフライパンを物色し始める。
デイリーの記事によってどうしても鉄製フライパンに惹かれてしまったけど、欲しいサイズだと重過ぎて扱いにくいかな。
じゃあこれなんかどうだろう、鉄でメッキされた、オール鉄製のものよりはだいぶ軽いフライパン。

お店の方に指南を仰ぐと、鉄製のフライパンは食材の水分を飛ばしにくいらしく、炒飯や餃子なんかには向かないらしい。
テフロン加工のフライパンを勧められたけれど、どうしても鉄製に惹かれていて…と話せば、だったら餃子を焼くなら蒸すときの水分は少なめに。
炒飯を作るなら、最初にご飯と卵を混ぜてから作るといいですよ、との助言。
こういう話を聞けるのも専門店ならではですね。
(見栄を張って、卵まぜご飯で炒飯作って失敗したことは言わなかった)

最初に油を馴染ませるときは、ラードとか牛脂みたいな動物性の油がいいですよ。
いい皮膜が張るから、オムレツなんか何枚作ってもこびりつかない。
更なる助言を受け、購入。
待望のフライパンを従えて、満面の笑みで店を後にしたのであった。

翌日(このブログの日ですね)、早速これで炒飯を作った。
まずは軽く水洗い。
その後鍋肌に馴染ませる用の油を投入、全体に行き渡ったらその油はいったん取り出し、今度は調理用の油を入れて調理開始という算段。
ちなみにしまうときは、水洗いしたあと、水分を飛ばすために火に掛けたらOK。
最初にから焼きしたり、洗って乾かした後は油を薄く塗ったり…というオール鉄製のフライパンと比べると、扱いはだいぶ楽ちんである。

して使い心地。
鍋がでかいとこうも中身が混ざりやすいのか。
当たり前だけど、その当たり前さに感激である。
混ざりやすいということは、混ぜる腕も軽い。
分量自体はいつもと一緒なのに、普段より遥かにスムーズに事が運ぶのが嬉しい。

出来上がったものは普段より美味しく感じられ、単純に鍋がでかくなったせいか、鉄ゆえか、指南通りまずはラードで馴染ませたせいかは分からないが、何はともあれ結果オーライではないか。
ああほんと、買ってよかった。

尚、これとは別に、待望の!南部鉄器の!フライパンも買ったのだが、それはまた別の機会に。

この豚肉の写真がまた、フェトジェニックすぎる。

2011-11-19 00:08:00 | 行きました。
〈11月5日の食事〉
朝:-
昼:オムハヤシ 緑茶
夜:蒸し豚 パパイヤサラダ ワタリガニと卵のカレー炒め 炒飯 ハイビスカスのビール ジャスミンティー @クルン・サイアム /自由が丘

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ああ最近タイ料理食べに行ってないなあと、気付いてしまったのだ。
気付いたが最後、ナンプラーの味が恋しくなって止まなくなってしまっている。
自分でもよく使っているというのに。

それを鎮めるためには、さくっとタイ料理食べに行きましょう。
赴くは自由が丘のクルン・サイアム。
職場のある飯田橋の「オールド・タイランド」の姉妹店らしく、オールド・タイランドの料理はとても美味しくて気に入っているから、これは期待できるというもの。

自由が丘は自宅からまあまあ近く、時折行く街で、この辺も何度か通ったはずだが、はてタイ料理屋なんてあったっけ、と注意深く歩けば、洋服屋の間と間に小さな看板。
なるほど、狭い階段を上った果ての二階にあるなら、道理で今まで気付かなかった筈だ。

上がった末の店内も狭い。
が、民族調の内装がとても綺麗で、細かいところまで目が行き届いている印象。
そしてお客さんで溢れていて、人気のほどが窺える。

運良く二人席が空いていて、早速通してもらう。
さあ、何を食べようか。
誰かと一緒に行くと、あまり自分が食べないものを食べるのにいい機会だったり、単純に種類を沢山食べられたりしていいですよね。

(多分)蒸し焼きにした豚に、旨辛いタレをつけて食べるもの。
豚が、なんて柔らかいんだろう。
そして見た目に反して胃に重くなく、けれどしっとりと旨味は封じこまれていて。
私一人だったら頼もうともせずに、その味も知らないままでいただろう。
同居人よ、ナイスチョイスだ。

以下、カニと卵のカレー炒め、パパイヤのサラダ、炒飯と続いたのだが、どれもこれも美味しかった。
パパイヤのサラダは辛さを控えめに頼んだのにも関わらず、尚涙と鼻水が噴き出すほど辛かったのだが、それでも箸が止まらぬ美味さが怖いというか何というか。

オーダーから料理が運ばれてくるまでがやたら早いのも特筆ものだ。
次から次へと運ばれてテーブルがいっぱいに。
途中で店員さんが何とはなしにテーブルを見に来たのだけど、あれは次の料理を持ってきたらテーブルがあふれかえってしまわないか、その確認ではなかったか。
込み入った店ならば、空腹を抱えてまだ来ぬ料理を待ち侘びて悶々とすることなんてよくある話なのに、これって凄くないか。
そして、これだけコンスタントに料理が運ばれてくるなら、長居モードにはならずに、食事を終えたらすぐ出ましょうかね、という気分になるもの。
と考えると客の回転率がいいのではと想像でき、それでもこの混み方は…やはり相当人気のあるお店なのだ。

メニューを見てフードがやや高めかな…と思っていたのに、勘定すれば一人3000円代。
だらだらと飲みモードにならず、ドリンクを二杯ずつにしたのが大きいかと思われる。
それでこの美味しさ・早さでしょう。
こりゃ行くわ、このお店。

行きやすいところに美味しいタイ料理屋がみつかってとても嬉しい。
タイ料理欲も無事に満たされ、ホクホクした気分で店を後にしたのであった。