三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

肉!寿司!滋養!

2011-11-02 10:07:21 | 行きました。
〈10月22日の食事〉
朝:フルーツグラノーラ+豆乳
昼:ほうれん草とチキンのカレー ナン サラダ チャイ @コピラ・大岡山
間食:ベリーのタルト コーヒー @店名失念・アキバヨドバシの中にあるカフェ
夜:肉寿司の盛り合わせや単品でいくつか お通しの茄子の煮浸し 麦焼酎お湯割り など @肉寿司・恵比寿
その後:カルアミルク @エンククイ・恵比寿

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食欲はとてもあって有り余るほどなのだけれど、この日の夕方に会った妹に「本当に具合が悪そうだけどお大事に」と言われた程度には体の調子が悪かった。
いや、食べたものを列挙すると説得力が薄くて嫌になっちゃうけど、これでも体調ぐっだぐだだったんですよ。
昼過ぎには出かける予定が何とも億劫になってしまって、約束があった17時に間に合うようにようやく腰をあげたくらい。
(って、例を挙げれば挙げるほど、立ち上るぐうたら感…)

慣れない仕事の緊張感や、労働時間の長さにより、疲れが溜まっていたのだろう。
これは、何か力になるものを取り入れて滋養に努めなくては。
具体的には血の気が必要なんじゃないの。

という訳で、ということもないのだが、こういう体調の時に行こうとしていたお店が、まさに肉!滋養!血の気!といった按配でよかった。
恵比寿の「肉寿司」。
駅程近くの横丁にある、名前通り、肉の切り身を握り寿司に乗っけたものを出すお店である。

寿司に肉。
考えようによっては、子どもが好きなものをひとまとめにしてみました!とでも言うような、プリミティブな衝動によって作られたような強引な食べ物である。
だけどこの強引、美味いもんなのだなあ。
生、あるいは軽く炙った肉と寿司飯が、こんなマッチングをみせるとは。
アボカドにわさび醤油、くらいの妙である。
色々な肉を食べたが、特に馬の赤身の寿司が美味しかった。

生(に近い)肉は柔らかいけれど、肉の繊維通しが仲良いので、ほぐすために咀嚼回数は増えるものである。
何回も噛んで染みだしてくるのは、肉の旨みや、何か力のようなもの。
咀嚼と嚥下を繰り返して、確かに力が満ちてくるのが分かる。
体温も上がってきたようだ。
どうだこの即効性。

疲れって何でしたっけ、って顔をして店を出たと思う。
肉って美味い。
力になる。
疲れた時のとっておきとして、また行きたいなと思う。

奪い奪われて生きるのさ

2011-11-02 00:48:38 | 食雑記
〈10月21日の食事〉
朝:納豆かけご飯 弁当の残り チンゲン菜の味噌汁
昼:お弁当(玄米ご飯、豚とゴボウの味噌炒め、野菜のチャーシュー和え、ほうれん草のおひたし)
夜:レトルトのグリーンカレー

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何が起きたのか、分からなかった。
事務所の戸棚にアレがない。
どこを探してもないのである。
ひどく焦った。

なにがないのかって、カップヌードルごはんだ。
正式名称は多少異なるかもしれないが、とりあえず日清カップヌードル味のごはんのアレだ。

当初は関西地区限定で発売され、いつの間にか東京でも売られるようになっていたアレ。
同居人が大阪での結婚式に出席した際のお土産としてもらい、事務所で食べるとっておきの夕食にしようと、後生大事にとっておいた代物。
そのうちに、先に告げた通りに東京でも見かけるようになったのは前述の通り。
ああ、こんなことが起きる前にさっさと食べておけばよかったんだ。

いやいや問題はそこじゃない。
なんでないのか、考えるべきはそこだ。

自分に食べた記憶がない以上、他に原因を探らなくてはならぬ。
全く知らない人間が出入りしていて、ピンポイントでごはんヌードルを狙ったのなら気持ち悪い。
むしろここであってほしいと、考えられる一番の原因に聞いてみた。

同じ職場のO氏である。
O氏は自宅が遠かったり、はたまた趣味のサーフィン熱が高じたりで、家に帰らずに埼玉の自宅よりは海に近いと言える事務所で寝泊まりすることが非常に多いのである。

そんな訳だからO氏、事務所で食事を摂る機会が多く、簡単な料理も時折している。
また、酔って覚えのない買い物をコンビニなんかでする事もしばし。
そんな風に、自分で買ったのだと勘違いして食べたのでは。
申し訳ないが、心象は限りなく黒に近いグレーだ。

こうなってくると湧く感情は、何故食べたのかという非難より、食べてしまったとおぼしきO氏のうっかりに対するおもしろみである。
またこの人が天然で、こういう事しちゃいそうなんだ。
だから、非難するつもりはありませんが、聞きます。
ごはんヌードル、食べた記憶はありますか?

「ええ、食べましたよ!(それが何か?というキラキラした表情で)」
はい、真っ黒な答えきました!
で、笑いが込み上げてきました。
やっぱりあなただったか。

笑いころげた私を不思議そうにみるO氏に種を明かすと顔色を変える。
いやいや本当に非難ではなく、原因わ確かめただけなんですよ。
けれどそれを告げたのがたまたまコンビニに行くタイミングということもあって、ごはんヌードルを買い直してくださったのだった。
しかも2つも。
何だかかえって悪いことをした気分である。
が、ありがとうございます!

さて、自分が買ったものが、いつの間にか他の人の手に渡っていた同居人であるが、こやつはこやつで、私がO氏にお土産でいただいた生八ツ橋をあらかた食べてしまったのであった。
君たちは、奪い奪い返されて生きるのか。
そんな珍事が起こる、私の身の回りなのであった。