三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

簡単な女

2010-11-30 10:24:11 | 買いました。
〈11月24日の食事〉
朝:リンゴ豆乳オートミール みかん コーヒー
昼:お弁当(明太子のせご飯、にんじんしりしり、野菜炒め) インスタント味噌汁・カボチャ
夜:お弁当(玄米ご飯、豚肉の味噌漬けとピーマン炒め、卯の花、根菜の煮物) 豆乳 脂肪0ヨーグルト・白桃ぶどう

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私は簡単な女だ。
惹かれる見た目の食器に出会い、手に入れられたら、それだけでその日一日の機嫌が保証できる。

という訳で、KEYUCAにて、ちょっといい感じの小さいマグカップとランチョンマットを見つけて使ったこの日の朝。
この季節の晴れた日の空のような気分でいられたのであった。

マグカップは確か800円くらい。
白で柄なしとぱっと見はシンプルなのだけど、下部に膨らみがあって、そこから持ち手が伸びていて、まるでキャラクターの下腹部としっぽみたいで愛らしい。
スタッキング収納できないから迷ったものの、買ってよかった一品。

米粉・ラ・レボリューション!

2010-11-30 00:21:11 | パン侍
〈11月23日の食事〉
朝:リンゴ 豆乳
昼:台風肉野菜炒め 玄米ご飯 海苔の味噌汁
夜:和良の米粉パン二種 パンプキンポタージュ

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友達も恋人も家族も大切だけど、一人の時間だって同じくらい大切だ。
という訳で、完全に一人を満喫した日。
用事はあったものの、それだって一人で出来ることだ。
充実した。

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さて、自由が丘に赴く用事があったのだが、確か米粉パンの店があったよな、とついでに寄ってみた。
それが「和良」という店。
都内には二店舗あり、大阪と岡山に一店舗ずつある(確か岡山が本店だった筈だ)。

主食として食べたいので、菓子パンではなく食事パンが欲しい。
バケットと五穀カンパーニュを買ってみて、早速いただいたのがこの夕食。

五穀カンパーニュ。
ゴマが強いのだが、流石は米出身のパンである。
和的な食材に包容力を見せ、すんなり抱き込むようなマッチングだ。

そしてバケット。
こいつが凄かった。
そのしっとりもちもちのテクスチュアたるや、生地が指にまとわりつくほど。
噛めば噛むほど甘味を増し、弾力が顎に一定のリズムを運ぶ様が心地よい。
いやあ美味かった。
これはリピートするね。

という訳ですっかり気に入った和良の米粉パン。
スイーツの取り扱いもあってそちらも気になるところだが、また名店に巡り合えて拍手喝采である。

「手焼きホットケーキ」の妙

2010-11-29 10:52:58 | 食雑記
〈11月22日の食事〉
朝:キンピラとカッテージチーズのサンド(アルティザン・テラのバケット使用) フランボワーズのビスキュイ クノール・コーンスープ
昼:お弁当(玄米ご飯、鶏つくね、ほうれん草のごま和え、アスパラ豚巻、カボチャの煮物) 紅茶
夜:お弁当(玄米ご飯、明太卵焼き、野菜炒め、エビ団子) アロエヨーグルト・杏仁風味 野菜ジュース

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事務所のある飯田橋はビジネス街だから、従ってコーヒーチェーンがとても多い。
特に九段下方面に向かう道なんて、コーヒーチェーンとコーヒーチェーンの間に挟まれて、休み休み他業種店舗があるくらいだ。

それだけ軒並みコーヒーチェーンが続けば、他店との差異をどこではかるか、という話にもなる。
私はその中の一つが掲げる、「手焼きホットケーキ」が気になって止まないのである。

手焼きホットケーキ。
この店に入ったことはないが、「工場で成型して冷凍したものを、チンして出している訳じゃないんですよ。ホットケーキのタネを一枚ずつ、店の中で焼いているんですよ」ということなのだと思う。
タネまで各店舗で配合している訳じゃないから、「手作り」じゃなくて「手焼き」という文言が選ばれるのだと思う。
ハンドメイドを謳われると、それだけで美味そうな気配がするし。

というのは分かるのだけれど、「手焼き」という言葉に馴染みがなさすぎて、どうも腹の収まりが悪いのだ。
手焼きという字面を見て浮かぶ心象風景と言ったら、手のひらをすぼめてそこにタネを流し込んで、その手を火にくべて…ってないない。
勘弁してください。

まあもちろんそんな想像を働かせる私が悪趣味なだけなんだが、手焼きという変な言葉を駆使した挙げ句に、顧客を一人無くしたのは確かなのだ。
コーヒーチェーンもホットケーキも好きだし、素直に「美味しいホットケーキあります」と書けば行くのに、と思わずにはいられないのであった。

東京の西で世界を食べる

2010-11-25 22:00:14 | DPZのお導き
〈11月21日の食事〉
朝:コーヒー フランボワーズのビスキュイ ショコラ豆乳
昼:カンボジアのカレー モンゴルの串焼き チェコの焼き菓子&ビール ロシアのビール フィリピンのビーフン(少しもらった) インドネシアの串焼き(少しもらった) タイの揚げバナナ春巻き スパニッシュオムレツ @外語祭会場/東京外語大学・多磨
夜:ウコンハイ 黒豚のあぶり焼き 黒豚餃子 塩キャベツ ホタルイカ 鶏飯(少しもらった) @あじと 吉祥寺本店

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食行動において、デイリーポータルZには本当に多大な影響を受けていて、特に影響を与える二大巨頭といったら、ライター高瀬さんの自炊系記事と、ライター大塚さんのイベント系記事である。
今回は大塚さんの過去記事で知った、東京外語大学の学園祭「外語祭」に相方を伴って行くことにした、という記録である。

きっかけとなった記事はこちら。
@nifty:デイリーポータルZ:ここ日本じゃないのかも、という学園祭

向かうは多磨駅である。
お近くでないと、はてどこだって思うでしょう。
新宿方面からだと、中央線で武蔵境まで行って西武線で二駅。
そんなところに今回の訪問先・東京外語大学はある。

色んな国の言語を学ぶ大学だけあって、外語祭の目玉は、学生による各国の踊りや各国語による劇。
そして各専攻学科による、よその国料理である。
…すみません、滞在時間の短さも手伝って、それを主な目的として行きましたです。

イタリアや中華など、既に国民食レベルまで定着している国の料理に、最近定着しつつあるタイやインドの料理。
また、国の名前は知っているけど、専門店には行ったことないぞという国の料理!
そうそう、それを食べてみたかったのだ。

私たちが到着した午後3時頃は、残念ながら売り切れのものもあって。
買えた中で気に入ったのは、カンボジアのカレーと、チェコの焼き菓子である。

カンボジアのカレーは、ココナッツミルクベースで、しかし辛くはなく。
近いところでは、グリーンカレーから辛さを取って、じゃがいもなんかを入れて優しくした感じか。
美味しかった!

チェコの焼き菓子は、蒸しパンをぎゅうぎゅうに押したようなモチモチの生地に、果物が織り込まれているような物。
テクスチュア的にもろに私好みで、気に入らない訳があろうか。
持ち帰り用にもう一つ買ったくらいである。

もっと色々食べてみたかったが、2人がかりでビールの炭酸が効いた腹では、これが限界。
(いや、充分に食べているけど…)

お酒以外のものはだいたい300円以内で買えるという、いいんですか感。
しかも、モンゴルの串焼きにチェコのビールを合わせるという離れ業も、ここなら可能なのだ。
単純に食のイベントとして見ても、相当優秀な催しである。

加えて、一丸となって頑張る学生さんたちの姿にも胸を打たれた。
私、これやってなかったわあ。
大学に行っていないから学園祭とは無縁だし、そもそも今よりも更に社交ベタだったその頃に、こうして「皆で取り組む」ことに、苦痛を伴わず参加できたか。
なんというか、持たざる過去への、甘酸っぱい感傷を持ってしまった。

なんだか正しい楽しみ方をしていなかったような感じだが、それならそれで、大人目線で参加しよう。
そう気分を切り替えた霜月下旬の夕方であった。

最初の、ひとくちの、おでん

2010-11-24 13:16:19 | 作りました。
〈11月20日の食事〉
朝:蓬莱の豚まん りんごヨーグルト コーヒー
昼:豚ともやしのフォー 豆乳
間食:フランボワーズのビスキュイ カシスのギモーブ(以上2点、アルティザン・テラのもの) ルーツブラック @世田谷公園
夜:おでん(大根、じゃがいも、もち巾着、鶏つくね、はんぺん、こんにゃく、ちくわぶ、海老だんご、がんも、卵) 梅酒お湯割り

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益田ミリさんの『最初の、ひとくち』を再読した。
食のファーストコンタクトを綴ったエッセイとイラストである。

読んで思ったのが、それが美味しくても不味くても、その記憶は沢山ある方が幸福である。
時を経れば、それは切なさやノスタルジーに変貌し、沢山それを持っている方が充実した暮らしであるように思う。
覚えていたくて、私はこういうブログを書くんだろうか。

さて、そんな本を読んだ日の食におけるファーストコンタクトの話だ。
フランボワーズのビスキュイたるものも初めてだったが、それはさておき、おでんだ。
この度、初めて作ったんである。

おでん。
具のバリエーションを増やしたければ、どうしても総量が増えてしまうそれをひとり分だけ作る気になれず、私は今まで作ったことがなかった。
食べたければ、セブンイレブンで買えばいいってなもんである。

が、今日は二人だ。
いっちょ作ってみるか。
とはいえ、出汁はおでんの素を使うというズルをしたのだが。

まずは下ごしらえが必要なものを処理することから。
大根、じゃがいも、こんにゃく、卵を茹で、揚げ物は湯通しする。
コンロが一口しかないから、一つずつ順番にこなすのも、中々大変だ。
今思えば、野菜はレンジで蒸せばよかったかもしれない。

煮えにくいものから投下し、練り物を入れる頃合いに事件勃発。
自作の海老だんごが、崩壊した…!
海老を荒く砕いたものと、はんぺん、ネギ、レンコン、卵の白身で作った海老だんご。
全然つなぎが足りなかったようで、おでんの鍋の中とは思えないほどのカオスが広がる。嗚呼。

そして、鍋に対して用意した具がどうも多く。
練り物以前まで(beforeの画像)でちょうどすっきりした容量だったのである。
それに加算しようとするとどうなるかと言えば、積み木を積むような事態が起きるんである。
しているのは料理なのに、なぜ沸き上がる工作気分よ。

はんぺんにも目を見張ったな。
火を止めるほんの三分前に入れたはずなのに、そこまで肥大するか。
元々厚めのを使ったが、なにか、君はビルディングか。

そうして出来たファーストおでん。
味の方も、一巡目の大根は味の染みが弱かったり、具を入れすぎたために鍋底に押しつけるようになってしまったじゃがいもは焦げたりと、散々な箇所多々。
けれど二巡目の大根は味が染みていたし、じゃがいもも焦げを気にしなければ美味しかったし、まあトータルで見ればよしとしよう。
何にしても、おでんを作る経験が出来たから、得難い時を送れたということで。

おしゃれに「熱さに鈍感であること」は内包するのか

2010-11-24 00:37:41 | 食雑記
<11月19日の食事>
朝:豆乳
昼:豆乳+野菜ジュース
夜:ダッカルビチーズ丼 セットスープ セット小鉢(レンコンの煮物)@李さんの台所 飯田橋

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前日のオイタのせいで食欲なかったので、まともな食事は夜のみ。

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先日、妹へのプレゼント・ヤカンを買いに行った際に、気づいたことがある。
オシャレ度、あるいはプロユース度が高い調理器具(鍋やフライパン、ヤカン)ほど、持ち手に熱が伝わらない工夫がなされていないのである。
一様に、熱を受ける部分と持ち手がつながっており、絶縁体的なものはついていない。
全てではないのだが、そういうものが圧倒的に多い。
見た目重視で選んだ私の持ち物も、気が付けばそういうものばかりだ。

もちろん、鍋つかみを使う前提でそういうものは作られているのだろう。
熱が伝わらない工夫って近年になってからの発明だろうし、プロユースのものほど昔ながらのスタイルで作られているし。

って分かっていながらも、「こういうの使ってる人は、みんな手が丈夫なのだ。だから持ち手が熱くなろうがへっちゃらなのだ」と空想すると面白い。

熱々なんて屁のカッパだから、鍋つかみなんかいらないのだ。
熱々の持ち手を、素手で持つのだ。
なんなら、焼きたてパンやできたてグラタンも、素手でかまどに突っ込んでむんずむんずと掴むんである。
熱いのがへっちゃらだから。
でも汗一つかかずに涼しい顔だし、身なりはオシャレなんである。
究極のギャップと言わずに何と言おう。

何とも荒唐無稽で、まったくコンセンサスを得られそうにない話だが、時おりそんな妄想遊びをしているのです。
ちなみに私自身は鍋つかみを使っているし、暑苦しい顔を引っさげながら日々調理しております。

ひとり上手エボリューション!

2010-11-23 00:02:02 | 食日記
〈11月18日の食事〉
朝:アーモンドベーグル(hive cafeのもの) ほうれん草とスナックえんどうのポタージュ コーヒー
昼:寿司5皿ほど あさり汁 @廻る元祖寿司 神楽坂
夜:お弁当(玄米ご飯、肉野菜炒め、卵焼き、ほうれん草のごま和え、りんごヨーグルト)
夜2:生ビール

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友達もいるし、恋人もいる。
家族も近くに住んでいる。
なのに、なぜ私はひとり上手街道を、自分の意志で進むのだろうか。

昼に、ひとり回転寿司デビューを果たした。
それはまあ、いい。
業務時間中の食事なんて、ひとりで済ませる習慣になって久しい。
食べてみたいものがあってその時ひとりなら、そうなるのは自明だ。

けどひとりカラオケデビューまで果たすとは、自分でも思わなんだ。
ひとりで、生ビールで、思い切りのいい歌ばかり歌って、って。
傍からみれば、始末書書くレベルの失敗を犯したり、振られたりしたのかと思われても仕方ないよなあ。
別になにもないんだけど。
何となくむしゃくしゃしていて、声出してやりたいと思ったのは事実なのだけど。

だがまあ、飲んで、世間体を気にしない選曲で歌いまくって、一時間。
ビールの酔いも手伝って、自堕落してやってる!という感覚が、どうしよう、癖になりそうだ。
これ以上ひとり上手になってどうする。

と思うも、回転寿司であっても、カウンターではなんとなく写真を撮るのが憚れて、昼食の写真は押さえていない私。
真のひとり上手とは、そこでも写真を押さえられるようになってからなのかもしれない。

なにもないいちにち

2010-11-22 22:35:45 | 食日記
〈11月17日の食事〉
朝:豆乳バナナオートミール コーヒー
昼:スーププレート(トマトチリスープ、パンの盛り合わせ、マッシュポテトのサラダ、グリーンサラダ) @hive cafe 飯田橋
間食:甘栗
夜:お弁当(海苔めんたいご飯、タケノコの煮物、ツナの卵焼き、肉まきスナックえんどう)

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久しぶりに平日外ランチだったこの日。
おいしゅうございました。
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というくらいしか、びっくりするほど特筆事項がないのだ、この日は。
考えてみれば、過去にそんなブログもなかった訳ではないので、いいか、この日はこう閉じさせていただこう。
了。

ナチュラルボーンひょっとこによるカラシのカテゴライズ

2010-11-22 18:58:30 | 食雑記
〈11月16日の食事〉
朝:蓬莱の豚まん ワインケーキ カフェオレ
昼:お弁当(玄米ご飯、エビと卵の野菜炒め、タケノコの煮物)
夜:お弁当(玄米ご飯、きんぴらごぼう、鶏の生姜焼き、白菜とエノキのポン酢醤油和え)

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本当に、つい本日つぶやいたばかりのツイッターのポストと重複するのだが。
蓬莱の豚まんをこの日ちょうど食べたので、綴ろう。

私の恋人は、まごうことなき天然である。
(それはそれで、日々楽しませてもらっているのだが)
そんな彼に、関西では肉まんにカラシをつけて食べるのは一般的なようで、大阪・蓬莱の豚まんには、予めカラシの小袋が添付されているのだ、という話をした。

すると、どういう反応を見せただろう。
「カラシをつけるんだったら、肉まんはおやつじゃなくて、ご飯として食べるんだね。おれおやつだと思ってたんだけど」と話すではないか。

いや、おやつとして食べるかご飯代わりに食べるかは個人の勝手なんだけど、カラシがついたらご飯って、なによそのボーダーライン。
確かにカラシっておかずっぽい調味料だけどさ。
だってさ、アメリカンドッグにマスタード塗るのは別に普通だけど、それでたちまちおやつっぽさが無くなる訳じゃないでしょ。
そして、アメリカンドッグをご飯代わりで食べても、目を張るほどの事じゃないでしょ。

と思うも、天然発言聞くたびに、次はどんなひょっとこを見聞きさせてくれるのか、楽しみでもあるのだ。
行け行け天然よ、フォーエバー!
(これって俗にいうノロケだろうか…)

野菜染み入る霜月モーニング

2010-11-22 10:58:55 | 作りました。
〈11月15日の食事〉
朝:目玉焼きのせクルミパントースト ゴボウのポタージュ
昼:クリーム玄米ブラン・メープル カフェオレ
夜:お弁当(玄米ご飯、鶏つくね、カボチャの煮物、野菜炒め、白菜とナスの温野菜サラダ)

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ゴボウをささがきにして、水にさらす。
玉ねぎをみじんにする。
今回は冷凍にしてたマッシュポテトを使ったけれど、じゃがいももまたみじんにする。
それらをコンソメの顆粒と煮る。
充分に火が通ったら、少しずつ豆乳を加える。
甘みを流用したいので、この場合は調整豆乳が望ましい。

終えたら、粗熱がとれるのを待つ。
ミキサーに注ぎ入れ、固形のものがなくなるまで撹拌する。
夏だったら、出来上がったそれを冷蔵庫で冷やしてもいいが、寒くなってきたから、温かくして飲みたい。
だから、また鍋に移して火を通す。

こうして得られるスープは、簡単ながらも手間は沢山かかり、食べたいときにすぐ作れる訳ではない。
けれど、手間をかけるだけのものは出来るのだなあ。
錯覚だとは思うが、野菜がダイレクトに染みていく気がするのも嬉しいところだ。
野菜の種類を換えても楽しめるので、余った野菜を使いきるべく、色々実験してしまいそうである。