先日、東京オリンピック代表の内定第一号に、飛び込みの寺内選手と坂井選手が決まりました。
この記事に心がざわついたのは私だけではないと思います。
あ、ちなみに我が家の長女もそのひとりですが(笑)
だって、飛び込みで坂井といえば・・・そう『DIVE!!』の知季を思い浮かべるじゃないですか!
まだ娘たちが小学生のころ、母娘三人でこの作品にはまり、
図書館で借りては奪い合って読んだものです。
当時私は森絵都さんの大ファンで、児童書はほとんど読んでいたと思いますが、
その中でも『dive!!』は図抜けておもしく、最後は感動して涙で文字が読めなかったほど/face_ase2/}
オリンピックで飛び込みがあったときは、実際の飛び込みを見たくて
夜中に子どもたちを起こしてみんなで見たような・・・
寺内選手の名前を知ったのもそのころだったと思います。
その寺内選手が、シンクロ板飛び込みで坂井選手と東京五輪出場内定とは!
う~ん、DIVEファンとしては感慨深いものがありますね・・・
もう一度読み返したくなって角川の文庫本で買おうかと思っていたら、長女から
買うなら講談社版!と言われてしまいました。
1巻は持っているので、講談社版だと2~4巻か・・・
割高になるのでちょっと思案中。
最近いろいろとおもしろい本を読んだのですが、なかなか記事にできなくて
とりあえずここに覚書を。
上橋菜穂子氏の『鹿の王』のその後の物語『水底の橋』。
・・・といっても主人公はヴァンではなく医術師ホッサルです。
あの~、個人的なことを言いますと、数ある上橋菜穂子さんの作品の登場人物(男性)の中で、
このホッサルは私のお気に入りのひとりなんですよね~
ファンタジーなので架空の国の物語ではありますが、いつものことながら上橋氏の世界観というのは
国や民族の争いから人々の暮らしまで実に細かいところまで考えて設定されているので、
実在する(あるいはした)どこかの国のように思えてしまいます。
今回は医術師ホッサルが次期皇帝争いに巻き込まれていくのですが、権力者たちの様々な思惑が
うごめく中、新旧対立しあう二つの医術が軸になり、医療とは何かということを考えさせられます。
それと共に、身分違いのホッサルとミラルの恋の行方も描かれ、もうどうにもならないと
思えたいろんなことが、最後には一挙に解決にむかうという展開には見事!というほかありません。
守り人といい、獣の奏者といい、鹿の王といい、上橋氏の作品を読んでる時間は
私にとって至福の時
これからも、ず~っと続編や番外編、あるいは新しい物語を書き続けていただきたいものです。
こちらは、新聞の書評を読んで気になってた本『雪の階』。
独特の美文調で始まり、時代は昭和初期で華族の娘や青年将校が登場すると、ふと
『春の雪』的なストーリーを思い浮かべたりしたのですが、こちらは華族の娘 惟佐子が
友人の心中事件の謎をといていくというミステリーであり、戦前という時代を描いた
歴史小説でもあり、惟佐子と共に謎を追う当時珍しい女性カメラマン千代子の
恋愛小説でもあり・・・いろいろな面で楽しめる小説でした(笑)
2.26事件につながる時代背景も、それぞれの持つ思想もシビアなのですが、
一歩引いて見ると、自分の思想に一生懸命な登場人物たち(男性)が
ちょっと滑稽に思えてしまうから不思議です。
政界とのつながりを画策する惟佐子の父親の笹宮伯爵も、純粋日本人を天皇にという
荒唐無稽な企てを持つ兄惟秀も、惟佐子に振り回される男性たちも、どこか頭でっかちな感じ。
そういう時代だったからでしょうか。
それに比べて女性たちの健康でたくましいこと!
冷静で美しく、そのくせ甘いものが大好きという謎の多い惟佐子も、
幼いころの惟佐子を知る、ごく普通の健康的な女性カメラマンの千代子も、
そんな男性陣と比べてとても魅力的なのです。
けっこう分厚い本ですが(故に登場人物も多い)、いろんなことがてんこ盛りで
謎解きもおもしろく読めました。
もう一度読み直したかったけれど、やっと読み終えたのが返却日前日!
もう若い時のように一気読みはできませんねえ・・・
この記事に心がざわついたのは私だけではないと思います。
あ、ちなみに我が家の長女もそのひとりですが(笑)
だって、飛び込みで坂井といえば・・・そう『DIVE!!』の知季を思い浮かべるじゃないですか!
まだ娘たちが小学生のころ、母娘三人でこの作品にはまり、
図書館で借りては奪い合って読んだものです。
当時私は森絵都さんの大ファンで、児童書はほとんど読んでいたと思いますが、
その中でも『dive!!』は図抜けておもしく、最後は感動して涙で文字が読めなかったほど/face_ase2/}
オリンピックで飛び込みがあったときは、実際の飛び込みを見たくて
夜中に子どもたちを起こしてみんなで見たような・・・
寺内選手の名前を知ったのもそのころだったと思います。
その寺内選手が、シンクロ板飛び込みで坂井選手と東京五輪出場内定とは!
う~ん、DIVEファンとしては感慨深いものがありますね・・・
もう一度読み返したくなって角川の文庫本で買おうかと思っていたら、長女から
買うなら講談社版!と言われてしまいました。
1巻は持っているので、講談社版だと2~4巻か・・・
割高になるのでちょっと思案中。
最近いろいろとおもしろい本を読んだのですが、なかなか記事にできなくて
とりあえずここに覚書を。
上橋菜穂子氏の『鹿の王』のその後の物語『水底の橋』。
・・・といっても主人公はヴァンではなく医術師ホッサルです。
あの~、個人的なことを言いますと、数ある上橋菜穂子さんの作品の登場人物(男性)の中で、
このホッサルは私のお気に入りのひとりなんですよね~
ファンタジーなので架空の国の物語ではありますが、いつものことながら上橋氏の世界観というのは
国や民族の争いから人々の暮らしまで実に細かいところまで考えて設定されているので、
実在する(あるいはした)どこかの国のように思えてしまいます。
今回は医術師ホッサルが次期皇帝争いに巻き込まれていくのですが、権力者たちの様々な思惑が
うごめく中、新旧対立しあう二つの医術が軸になり、医療とは何かということを考えさせられます。
それと共に、身分違いのホッサルとミラルの恋の行方も描かれ、もうどうにもならないと
思えたいろんなことが、最後には一挙に解決にむかうという展開には見事!というほかありません。
守り人といい、獣の奏者といい、鹿の王といい、上橋氏の作品を読んでる時間は
私にとって至福の時
これからも、ず~っと続編や番外編、あるいは新しい物語を書き続けていただきたいものです。
こちらは、新聞の書評を読んで気になってた本『雪の階』。
独特の美文調で始まり、時代は昭和初期で華族の娘や青年将校が登場すると、ふと
『春の雪』的なストーリーを思い浮かべたりしたのですが、こちらは華族の娘 惟佐子が
友人の心中事件の謎をといていくというミステリーであり、戦前という時代を描いた
歴史小説でもあり、惟佐子と共に謎を追う当時珍しい女性カメラマン千代子の
恋愛小説でもあり・・・いろいろな面で楽しめる小説でした(笑)
2.26事件につながる時代背景も、それぞれの持つ思想もシビアなのですが、
一歩引いて見ると、自分の思想に一生懸命な登場人物たち(男性)が
ちょっと滑稽に思えてしまうから不思議です。
政界とのつながりを画策する惟佐子の父親の笹宮伯爵も、純粋日本人を天皇にという
荒唐無稽な企てを持つ兄惟秀も、惟佐子に振り回される男性たちも、どこか頭でっかちな感じ。
そういう時代だったからでしょうか。
それに比べて女性たちの健康でたくましいこと!
冷静で美しく、そのくせ甘いものが大好きという謎の多い惟佐子も、
幼いころの惟佐子を知る、ごく普通の健康的な女性カメラマンの千代子も、
そんな男性陣と比べてとても魅力的なのです。
けっこう分厚い本ですが(故に登場人物も多い)、いろんなことがてんこ盛りで
謎解きもおもしろく読めました。
もう一度読み直したかったけれど、やっと読み終えたのが返却日前日!
もう若い時のように一気読みはできませんねえ・・・