ビジネスとは基本的には経済活動のひとつであるから、普通はお金の出し入れが伴うものだ。そういう中で、何か物事を決めようとすると、なんとかの一つ覚えのごとく、ロジックが、ロジックが、という言葉を振り回す傾向があるが、いくらロジックがそろっていても、出金が伴うとなると、そのロジックを引っ込めてしまうこともあり、その時は、ま逆のロジックを無理やりこしらえて、またロジックだ、ロジックだとあえて大声で強調して、あたかもそれが正論であるがのごとく、俗にいう、こじつけだけのことにもかかわらず、虫のいい話に仕立て上げてしまう。
ようはロジックなんて、なんとでも作りあげられるのであって、あくまでもひとつの見方、考え方にすぎず、そんな胸をはるようなものでない。
あくまでも人間活動は、アナログで、想定していなかった出来事の連続であり、損得勘定だけで判断することなんて、難しいことでもなんでもなく、ただの都合の良い言い訳にすぎないことがほとんどだ。
みんなの頭の中には、それぞれのロジックが設定されており、何でもかんでも表に出せばいいというものでなく、じっと辛抱しながら、あえてこらえているんだということがわからないだけだ。